柳沢由実子のレビュー一覧
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エーレンデュル捜査官シリーズ第8弾。
今作品は、今までエーレンデュルの脇役捜査官だったシグルデュル=オーリが、友人から厄介な相談事を受けたことから始まる。
スウィンガー・パーティーで撮られた写真がきっかけで起きた暴力事件が殺人事件となり、関わった者を捜査するうちに銀行員が絡んだ犯罪もまた、この事件と絡んでくる。
もうひとつは、浮浪者で酒浸りのアンドレスと革製のマスクの男である。
何故アンドレスが酒に溺れることになったのか、それは彼の少年の頃の出来事が関係していた。
このシリーズの特徴といってもいいのが、捜査する者(シグルデュル=オーリ)の私生活が明らかになることである。
彼の生い立ちと母 -
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大好きなシリーズ新作、これまでザ陰鬱を突きつけてくれたシリーズにしては、銀行がらみでちょっと軽い印象。それでも、アイスランドって全く、、と思わざるを得ないような事件の数々でいやはや、です。まあ、知らないだけで日本もそうでしょうけど。アンドレスが切なくて胸が痛みました。そして、久しぶりのメンバー登場で懐かしさでいっぱい。いつもはサブキャラのシグルデュル-オーリ、スカした奴かと思っていましたが、妻や両親との関係など深くえぐってくれてて、好感持てました。エーレンデュルはまだお出かけのようなので、サブキャラの皆さんで展開してくださっても全然OKです。
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本作もエーレンデュルは不在。同僚のシグルデュル=オーリが殺人事件の捜査を進める様子が描かれる。
エーレンデュルとは違い、やや気取り屋で熱血とは程遠いイメージのシグルデュル=オーリだが、本作では彼の生い立ちや、別れた妻や両親との関係も事件と並行して丁寧に描かれていて、彼の人間らしさに触れることが出来る。
その生い立ち、特に母親との関係のせいで、人を見下すような態度をとってしまう不器用な彼が、父親や悲惨な生活を送っている人達に時折見せる優しさが愛おしい。
事件の内容も読み応え十分で、次作へと続くであろう不穏な展開で物語は終わる。早くも次作が待ち遠しくて仕方ない。 -
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アイスランド発、ミステリー。
かなり陰鬱な物語。
湿地というタイトルからイメージする
じめっとした空気や匂いの表現が気分を重くする。
ヴァランダーのシリーズと少し似たところがあるかも。
頑固そうで自分の道を突き進むおっちゃん刑事。
ちょっと(かなり)やんちゃな娘もいたりするところが。
事件の核心に近づくほどに
家族のつながりを強く意識させられた。
あとがきに書かれていたことにも納得。
訳者は作者に会うためアイスランドへ。
人口30万人ほどのこの小さな国で起こる犯罪の
理由とは?
それを社会の現状や家族の関係をからめつつ描いていく手法がおもしろかった。
次作も読みたい。
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前作に続き主人公エーレンデュルが不在、部下のシグルデュル=オーリが中心の話です。これまでのシグルデュル=オーリの横柄な態度や冷淡さの理由が明らかになります。彼の事はずっと、嫌なヤツ…と思っていましたが、本作を読んでちょっと可愛く思えてきました。
夫婦交換からの恐喝そして殺人。幼少期の性的虐待からの復讐。銀行員たちの金融関係の悪事。この3つの出来事が最終的に絡みあっていきます。さほど難解ではない割に、読み応えはたっぷり。今作も面白いです!
個人的にはシグルデュル=オーリが人の心がわかる人間に少しづつ変わっていく過程が好きでした。
それにしてもエーレンデュルはいつ帰って来るのかな。次回作に期待で -
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床に座った子どもがしゃぶっているものを見て、若者はすぐにそれが人間の骨だとわかったー
冒頭から一気読み確定パターン…(笑)
住宅建設地から見つかった人骨の一部
既に60年以上も経過した古いものだった
骨の主は誰なのか?なぜそこに埋められているのか?真相を追う捜査官たちの物語…
このシリーズの主人公でもある犯罪捜査官エーレンデュルの過去と家族の物語…
第二次世界大戦の頃のある家族の哀しい物語…
これらが絶妙なバランスで絡み合みながら、物語は進む!
ミステリーとはいえ、特にトリックがある訳ではない
それぞれの登場人物に深く深く心を寄せながらどっぷりと物語に浸っていくのだ…
もちろん、最後には -
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「芸術の責務はいろいろあるが、その一つは人々に友人を与えることだと私は思う。」
刑事ヴァランダーシリーズほんとの最後の最後は中編『手』とマンケル本人によるシリーズの各作品、人物、地名の紹介を収録した『ヴァランダーの世界』
友人クルト・ヴァランダーともほんとにお別れかー。・゚・(ノ∀`)・゚・。
それにしてもヘニング・マンケルってすごい人なのよ
社会活動家としての一面も持っていて、特にアフリカを愛し、アパルトヘイトを激しく憎んでいたのよ
でもってアフリカに蔓延するエイズ撲滅のために基金を創設したりね
それからスウェーデンって世界でもいち早く移民(難民)の受け入れをした国でもあって、積極的 -
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ネタバレヴァランダーシリーズ、
まだ上巻だけど、今のところ1番良いかも!
まどろっこしい部分が取っ払われ、
どんどん話が展開していく。
下巻もこんな感じでありますように。
———ネタバレ———
前回、老眼鏡を5つも買ったヴァランダーだったが
今回も体に異変が。
感情の起伏も激しく、物忘れや失敗も多くて
だんだん笑えなくなってきた。。
心の中で彼を叱咤激励しながら読む。
中盤で読み手は犯人がどういう人物だかわかる。
それになかなか辿り着けない警察の面々に
早く気づいてー!とまた心の声が叫ぶ。
今回は仲間の弔い合戦なのだから…
がんばれ!ヴァランダー! -
Posted by ブクログ
ネタバレうお〜〜
久しぶりに怒涛の一気読み。
上巻で犯人が明かされたにもかかわらず、
最後まで続くこの緊迫感、
とても読ませる下巻だった。
子どもが犠牲になる社会、
どんどん変化し、個人ではどうにもできない世界の動きなどにやりきれなさでいっぱいのヴァランダー。
これは作者自身の悲痛な声でもあるんだろう。
そのことが十分に伝わる作品だった。
細かな部分で言うと、回収されずに終わったあれこれが気になったし(赤いノートの内容、犯人の壮大な殺人計画の結末。結局何がしたかった?)、
ヴァランダーが毎回けっこう危険な目に遭ってる割に
自分ちの危機管理が薄く、ハラハラさせられるのが心臓に悪い。
そしてタイトル