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男の子が住宅建設地で拾ったのは、人間の肋骨の一部だった。レイキャヴィク警察の捜査官エーレンデュルは、通報を受けて現場に駆けつける。だが、その骨はどう見ても最近埋められたものではなさそうだった。現場近くにはかつてサマーハウスがあり、付近には英米の軍のバラックもあったらしい。サマーハウス関係者のものか。それとも軍の関係か。付近の住人の証言に現れる緑のコートの女。封印されていた哀しい事件が長いときを経て明らかに。CWAゴールドダガー賞・ガラスの鍵賞をダブル受賞。世界中が戦慄し涙した、究極の北欧ミステリ登場。
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年06月19日
前作同様、ミステリーなのですが、人間関係や心情が丁寧に描かれていて話に引き込まれます。話の題材がDVなので暗いし痛いです。心の奥底に重い打撃をくらっているような感じです。犯人が誰かということよりも何故そのような事件が起こったのかというストーリーを追っていく事に重点がおかれています。犯人よりも被害者の...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月07日
「家族」とは何か……。
子どもの拾った小さな骨から、次第に表われていく数十年前の白骨死体(徐々に、であることがとても効果的)。
主人公エーデンデュルの捜査とその娘の出来事と並行して、ある家族の過酷な過去の出来事が語られていく。
登場する刑事たちは淡々と調べ、コツコツと人から話を聞き、少しずつ進む...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月16日
インドリダソンもう1つの傑作、これも面白い!もはや推理小説の域ではない。現代の日本の小説は私小説のような書き方をする。登場人物が何を考えてるのか、心の内を書き尽くす。これがまだるっこしい。海外の小説の描写は簡潔だ。心の内なんて書かない。映画を観てるようだ。芥川龍之介のような文章の簡潔さが好きだ。さて...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月28日
男の子の拾った骨がいったい誰の骨なのか。最近のものではないということしかわからず、古代のものの可能性もあり考古学者が時間をかけてゆっくり掘り出す間、エーレンデュルたちが過去をすべて掘り起こしていく手法は見事でかなり読みごたえがありました。絶対この人だと思ったひとだったかどうか、最後までぐいぐい引っ張...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月21日
[埋めたのは、骨か心か]アイスランドの首都・レイキャビクの一角で人骨が発見される。その骨が誰のものかを警察官のエーレンデュルは探し始めるのであるが、 発見現場から少し離れたところに「緑衣の女」を見たという一人の男の証言から、事態は急展開を見せ始め......。著者は、本作でイギリスの権威あるCWAゴ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月02日
「緑衣の女」、ミステリというよりは文芸作品といった趣き
トリックを明らかにしていくというよりは、人間の心のひだを探ってく感じでしょうか
ひたひたと人間の深部に分け入っていく
そうした社会や人間の暗さ・よどみを、淡々と語る怖さがあります
衝撃的な出来事も(ミステリの事件としては地味ですが)、表面的な...続きを読む
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