あらすじ
イースタ署のヴァランダー警部は、夏の休暇を楽しみにしていた。つきあっているバイバと旅行に行くのだ。そんな平和な夏の始まりは、一本の電話でくつがえされた。不審な女性がいるとヴァランダーが呼ばれて行った先の菜の花畑で、少女が焼身自殺。身元も自殺の理由も不明。目の前で少女が燃えるのを見たショックに追い打ちをかけるように、事件発生の通報が。殺されたのは元法務大臣。背中を斧で割られ、頭皮の一部を髪の毛ごと剥ぎ取られていた。これがすべての始まりだった。CWAゴールドダガー賞受賞の傑作。スウェーデン警察小説の金字塔。
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Posted by ブクログ
このサクサク感はなんだろうね?
この後乗せサクサク感はなんだろうね?
なぜ言い直したんだろうね?
ずっと重たい空気感が続いて、捜査もなかなか進まないのにスピード感があるんよね
これはもうひとえにヴァランダーの魅力に尽きると思うんよな
もうね、好きなんよ
結局好きな人がいろいろやってるの見るのは飽きないんよね
だからあっという間に時間が過ぎる感じ?
あれよ
わかるでしょ?この気持ち
この乙女の気持ち
Posted by ブクログ
まぁ、きれいな菜の花畑の表紙・・・などとスエーデンの短い夏の美しい風景に目くらまされてはいけません。
次々と起こる想像を絶する陰惨な事件。
我らがヴァランダーは悩みつつまた事件解決への先の見えない道を突き進むのでした。
下巻に続く。
Posted by ブクログ
スウェーデン警察小説、ヴァランダー警部シリーズの第五弾。奇しくも、スウェーデンが出場しているW杯開催の最中に事件は起きる。
不審者の通報を受けたヴァランダー警部の目の前で少女が焼身自殺し、さらには、頭皮の一部を剥ぎ取られた死体が発見されるという事件が発生する。頭皮剥ぎ取り殺人は連続殺人の様相を呈し…
今回は、かなりハードな事件が描かれ、先の読めぬサスペンスフルな展開にCWAゴールデンダガー賞受賞も十分頷ける。下巻へ急ぎたい。
Posted by ブクログ
史上最悪の夏休み。白夜の北欧スウェーデンのスコーネ地方が舞台のクライム・ノベル(厳密には”警察小説”というらしい)。
北欧が、表面的にはもっとも美しく明るく輝く季節に、その裏側で繰り返される凄惨な殺人事件。その極度のコントラストは、ごくふつうの生活を送っている人間がその裏では陰惨な事件を引き起こすもうひとつの顔を持っている、というこの作品の中の犯人像と重なる。
主人公の警部ヴァランダーの「繊細さ」「小心さ」が、ときに捜査の上では武器になっている反面プライヴェーとではぐだぐだなところが可笑しい。
Posted by ブクログ
2007年2月翻訳発行。
クルト・ヴァランダー警部を主人公とするスウェーデンの警察シリーズ、5作目。
本国では1995年発表、イギリスで2001年に発行されCWA賞受賞作。
スウェーデン南端のスコーネ県のさらに南端のイースタ。元法務大臣が斧で殺され、連続殺人の様相を呈してくる。
同じ時期になの花畑をさまよっていた少女が焼身自殺を図るという事件も起こる。
2001年、CWA最優秀長篇賞受賞作。
Posted by ブクログ
このところ一押しの警察小説シリーズ。舞台はスウェーデンの地方都市イースタ。主人公はクルト・ヴァランダー警部。シリーズ第5作の今回は、未だかつてない猟奇的な殺人で幕を開ける。どうなる、後半?
Posted by ブクログ
ヴァランダーシリーズ初の上下巻。
これまでとどこがどう変わったのか、
厚みが減ったせいもあるのかも知れないけれど、
テンポが良く、すごく読みやすくなった。
ヴァランダーの目前で焼身自殺した少女と、
同時期に起こる凄惨な連続殺人事件。
この二つは今後交わっていくのか?
そして彼は予定通り休暇を取れるのか?(バイバと)
長引く家族間のわだかまりは解消されていくのか?
洗濯物と車検はいつになったらできるのか??
いろいろと気になることは下巻で!
Posted by ブクログ
スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『目くらましの道(原題:Villospar)』を読みました。
「ヘニング・マンケル」作品は先月読んだ『笑う男』以来です… 約1か月振りの北欧ミステリですね。
-----story-------------
〈上〉
【CWAゴールドダガー賞受賞】
夏の休暇を楽しみに待つ、イースタ署の「ヴァランダー警部」。
そんな平和な夏のはじまりは、一本の電話でひっくり返された。
呼ばれて行った先の菜の花畑で、少女が焼身自殺。
目の前で少女が燃えるのを見たショックに追い打ちをかけるように、事件発生の通報が。
殺されたのは元法務大臣。
背中を斧で割られ、頭皮の一部を髪の毛ごと剥ぎ取られていた。
そして事件はこれだけでは終わらなかった。
CWA賞受賞、スウェーデン警察小説の金字塔。
〈下〉
【CWAゴールドダガー賞受賞】
斧で殺害し、頭皮の一部をはぐという凄惨な殺人。
犯人は次々と犠牲者を増やしていった。
元法務大臣、美術商、そして盗品の売人。
殺害方法は次第にエスカレートし、三人目は生きているうちに両目を塩酸で焼かれていた。
犠牲者に共通するものは?
なぜ三人目は目を潰されたのか?
常軌を逸した連続殺人に「ヴァランダー」らの捜査は難航する。
そして四人目の犠牲者が……。
犯人の目的は?
現代社会の病巣を鋭くえぐる傑作シリーズ第5弾。
解説=「杉江松恋」
*第1位「第1回PLAYBOYミステリー大賞」海外部門(『PLAYBOY日本版』2008年1月号)
*第6位『ミステリが読みたい!2008年版』/海外部門
*第6位CSミステリチャンネル「闘うベストテン2007」/海外部門
*第9位『このミステリーがすごい!2008年版』/海外編
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警察小説「クルト・ヴァランダー」シリーズの第5作… 第1作の『殺人者の顔』、第4作の『笑う男』に続き、本シリーズを読むのは3作目です、、、
『笑う男』の翌年、1994年のイースタが舞台です。
■ドミニカ共和国 一九七八年
■スコーネ 一九九四年六月二十一日から二十四日
■スコーネ 一九九四年六月二十五日から二十八日
■スコーネ 一九九四年六月二十九日から七月四日
■スコーネ 一九九四年七月五日から八日
■スコーネ 一九九四年九月十六日から十七日
■解説 杉江松恋
1994年6月、「クルト・ヴァランダー」は夏の休暇を楽しみにしていた… 交際中のリガの未亡人「バイバ」と旅行に行くのだ、、、
そんな平和な夏のはじまりは一本の電話でひっくり返された… 農夫から「自分の菜の花畑に不審な女性が入り込んでいる」という通報が入ったが、パトロール警官がすべて出払っていたために、「ヴァランダー」が現場に向かったところ、なにかに怯えている様子の少女が菜の花畑に立っていた。
その少女は「ヴァランダー」が止める間もなく、灯油をかぶり自らに火をつけて焼身自殺を遂げてしまう… 身元も自殺の理由も不明だった、、、
そして目の前で少女が燃えるのを見たショックに追い打ちをかけるように事件発生の通報が入る… 今度は海岸でイースタで隠遁生活をおくっている元外務大臣の「グスタフ・ヴェッテルステッド」と思われる男性の他殺死体が発見されたとの通報があった… 「ヴァランダー」らが現場に赴くと、「ヴェッテルステッド」は、背中を斧で割られており、頭皮を剥がされていた。
あまりに凄惨な殺害方法に、「ヴァランダー」らイースタ署の面々に戦慄がはしる… そして、夏至祭の前夜に、自宅でパーティを催していた画商の「アルネ・カールマン」が、自宅の庭園で頭部を斧で割られ殺害されているのが発見され、「カールマン」も「ヴェッテルステッド」と同様に頭皮が剥がされていた、、、
さらに盗品の売人「ビュルン・フレードマン」が同様の方法で殺害された… しかも犯行は次第にエスカレートし、「フレードマン」は生きているうちに両目を塩酸で焼かれていた。
三人の犠牲者の接点と共通するものは? そしてなぜ三人目だけが目を潰されたのか? 犯人の目的は何なのか? そして四人目の犠牲者が、、、
ペーパーカンパニーで財を成した公認会計士の「オーケ・リリエグレン」が同様な方法で殺害された… 今度は頭部をオーブンに突っ込まれ焼かれていた。
常軌を逸した連続殺人に「ヴァランダー」等の捜査は難航する… そして、「ヴァランダー」と娘「リンダ」にも魔の手が迫る、、、
読者には、早めに犯人が示され、動機についても想像できちゃうので… 「ヴァランダー」が仲間たちの協力を得ながら、直感と行動力を武器に真相を解き明かす展開を愉む作品でしたね。
現代社会の病巣を鋭く抉る作品でした… でも、「ヴァランダー」の私生活は相変わらず順風満帆とは言えない状況ですね、、、
認知症を発症した父親とのイタリア旅行、恋人「バイバ・リエパ」との関係… こちらの展開は、次作以降で確認していきたいと思います。
以下、主な登場人物です。
「クルト・ヴァランダー」
イースタ警察署警部
「アン=ブリッド・フーグルンド」
イースタ警察署の刑事
「マーティンソン」
イースタ警察署の刑事
「スヴェードベリ」
イースタ警察署の刑事
「スヴェン・ニーベリ」
イースタ警察署鑑識課の刑事
「ビュルク」
イースタ警察署の警察署長
「ハンソン」
イースタ警察署の警察署長代理
「リーサ・ホルゲソン」
イースタ警察署の新警察署長
「エッバ」
イースタ警察署の交換手
「ペール・オーケソン」
検事
「マッツ・エクホルム」
心理学者
「ステン・フォースフェルト」
マルメ警察署の刑事
「スツーレ・ビリエールソン」
ヘルシングボリ警察署の警視
「ヴァルデマール・シューステン」
ヘルシングボリ警察署の刑事
「ルドヴィグソン」
本庁から来た刑事
「ハムレーン」
本庁から来た刑事
「クルト・ヴァランダーの父」
画家
「イェートルード」
その新しい妻
「リンダ・ヴァランダー」
クルトの娘
「バイバ・リエパ」
リガに住む未亡人
「グスタフ・ヴェッテルステッド」
元法務大臣
「サラ・ビュルクルンド」
ヴェッテルステッド邸の清掃人
「ラーシュ・マグヌソン」
元ジャーナリスト
「アルネ・カールマン」
画商
「アニタ・カールマン」
アルネの妻
「エリカ・カールマン」
アルネの娘
「ビュルン・フレードマン」
盗品売人
「アネット・フレードマン」
ビュルンの妻
「ルイース・フレードマン」
ビュルンの娘
「ステファン・フレードマン」
ビュルンの14歳の息子
「イェンス・フレードマン」
ビュルンの4歳の息子
「ペーター・イェルム」
ビュルンの仕事仲間
「オーケ・リリエグレン」
公認会計士
「レナート・ハイネマン」
元外務省高官
「エリサベス・カーレーン」
コールガール
「ハンス・ローゴード」
リリエグレンの友人
「グンネル・ニルソン」
スメーズトルプ教会の女性牧師
「スヴェン・アンダーソン」
同教会の庭師
「ペドロ・サンタナ」
ドミニカ共和国の農夫
「ドロレス・マリア・サンタナ」
ペドロの娘
Posted by ブクログ
ヴァランダーのシリーズ5作目にして、CWA賞受賞作品。解説によるとシリーズの代表作といわれているともあり、いつも通り読み応え十分のドッシリとした社会派ミステリ。起きる事件は凄惨なもので、犯人の動機もやりきれないものなのですが、作家の力量もありぐいぐいと読まされます。個人的にはこの作品よりも『白い雌ライオン』の方が印象深いのですが、思い返すとヴァランダーが主役なのに名わき役のような存在感で、南アフリカの殺し屋だったりタイトルのもとになった人物だったりの方が存在感があり、そのためヴァランダー・シリーズの代表作、と言うにはちょっと違うのかもしれません。ほかの方のレビューを読んでいたら、名優ケネス・ブラナー主演でドラマになっているらしいので、ちょっと見てみたい気持ちになりました。
Posted by ブクログ
<クルト・ヴァランダー>シリーズ5作目(上)。かなり強烈で陰惨な事件と犯人に少し引きつつ・・・下巻へ続く。 この巻を読みたくてシリーズを手に取ったのでした。
Posted by ブクログ
菜の花畑の真ん中でガソリンをかぶって焼身自殺を遂げた17歳の少女と殺されて、頭の皮を剥がされた元法務大臣の死という全く関係のなさそうな2つの事件から始まる。かなりスリリングで、グイグイ引き込まれるようなスピード感がよい。
Posted by ブクログ
かなり衝撃的なオープニング。
さらにミステリーっぽくなってきて。
社会を反映した内容だと、
スェーデン素人の私にも感じられるようになったし。
ヴァランダー警部の私生活も、
良い方向に動き出した感じでよかった。
(下巻に続く)
Posted by ブクログ
刑事ヴァランダーシリーズ第5弾。今回の事件が今までで一番残虐、かつ恐ろしい。菜の花畑の少女の焼身自殺、元政治家の殺人事件、それも頭皮が剥ぎ取られている!!こういう事件を取り扱わなければならない、時代への不安がリアルに伝わってきます。。。
Posted by ブクログ
心もはやる(?)推理小説。
読者には犯人が判明している状況で、警察の目線から犯人をおいます。(確か・・・)
ページをめくる手が止まらなくなる、面白い推理小説です。