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Posted by ブクログ
アーナルデュル・インドリダソン『印』創元推理文庫。
レイキャヴィク警察シリーズ第6弾。
サマーハウスで起きた首吊り自殺の謎だけではなく、主人公であるエーレンデュルの家族や過去と共に30年前に起きた失踪事件を描くことで、ストーリーに重厚感が増しているようだ。焦ってはいけない。これは、ゆっくりとじっくりと味わうべきミステリーなのだ。
歴史学者のマリアがサマーハウスで首を吊って死んでいるのをマリアの友人のカレンが発見する。マリアの夫によると、数年前に母親を癌で失ってから彼女は精神的に不安定になり、死後の世界に興味を持ち、降霊術師の元に出入りしていたらしい。
マリアの死は自殺とされ、荼毘に付される。マリアの自殺に疑問を抱いたカレンは犯罪捜査官のエーレンデュルに相談する。エーレンデュルは捜査するうちにマリアの死に疑念を抱く。
やがて明らかになる悲痛な過去。
本体価格1,260円
★★★★
Posted by ブクログ
エーレンデュル捜査官の6作目。
死後の世界に救いと安穏、赦しを求める女性が自殺する。果たして自殺の理由はなんだったのか。
そして、関係者が老い、誰もが心の中に留まり続ける感情の残滓を消化し、納得し、理由づけ作業を終えようとする30年前の失踪事件をエーレンデュルが追いかける。
ハードボイルドとは少し違う、でも淡々と渋くエーレンデュルが事件を捜査するシリーズ。
今回は、エーレンデュル1人で静かに捜査を続けるので盛り上がりに少し欠けたか?
しかし、今作はエーレンデュルを含め周囲の人物の激しい感情の起伏が少ない。
そのため今までのシリーズよりも優しい穏やかな空気感とアイスランドの厳しい寒さ、そして閉ざされた暗さが絶妙にマッチしている上質な一作となっていた。
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