柳沢由実子のレビュー一覧

  • 殺人者の顔

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    スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『殺人者の顔(原題:Mordare utan ansikte)』を読みました。
    「アンナ・ヤンソン」の『死を歌う孤島』に続き、スウェーデン作品です… 北欧ミステリが続いています。

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    ●「関口苑生」氏推薦――「これは世界のミステリー史上においても瞠目すべきシリーズとなることは間違いない」

    【CWAゴールドダガー受賞シリーズ/スウェーデン推理小説アカデミー最優秀賞受賞】
    雪の予感がする早朝、動機不明の二重殺人が発生した。
    男は惨殺され、女も「外国の」と言い残して事切れる。
    片隅で暮らす老夫婦

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    2022年12月07日
  • 声

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    ネタバレ

    エーレンデュル捜査官シリーズの第三弾。

    ホテルの小部屋に住み込んでいたドアマンが殺された。
    ひっそりと暮らしていた男は、
    子供のころ天使のような声、
    ボーイ・ソプラノの持ち主だったことがわかる。
    2枚だけ作成されたレコードが残っていたが、
    そのレコードが動機なのか?

    どうも物足りなさを感じているのは、
    なんだかもっと強烈な北欧ミステリーを読んだことがあるせいかもしれない、
    という気がしてきた。
    凄惨な殺人現場とか、苛烈な暴力性や、
    刑事を含む関係者の破滅的な生活や人生とか。
    それらを読みたい訳ではないのだが。

    でも、誰にも打ち解けず孤独に暮らしていたかに見えた被害者に、
    急に友人らしき人

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    2022年12月03日
  • 殺人者の顔

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    また、新しいシリーズに手を出してしまった

    とっ散らかった本棚だ
    一人の作家さんや、一つのシリーズを集中的に読むということが出来ない
    たまに変な決意の元にそんなことをしてみると、しばらくその作家さんに手を出さなくなったりする
    うーんやっかい(自分で言うな!)

    さて今回手を出したのは『刑事クルト・ヴァランダーシリーズ』
    なんとデンマークのミステリーでイギリスでドラマシリーズが放送されていたという代物
    そしてこの刑事ヴァランダーが良い!

    一言で言うと「情けない」
    別れた妻に未練たらたらたが、突然現れた若い美人の検察官も気になる、一人娘はかわいくて心配だがどう接していいかわからずにおろおろする

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    2022年11月25日
  • 緑衣の女

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    ネタバレ

    エーレンデュル捜査官シリーズの第二弾。

    子供の誕生日会が騒々しく盛り上がる最中、
    人骨が発見される。
    人骨は古いもので、発掘部隊がゆっくりと骨を取り出していく。
    遺体は近くのサマーハウスに住んでいた家族の誰かなのか、
    フィアンセを残して行方不明となった女性なのか。

    いわゆるコールドケース、
    過去の事件を掘り起していく筋立ては好きだし、
    過去と現在を行ったり来たりする構成にもついていけるのだが、
    何か入れ込めない。

    妊娠中のエーレンデュルの娘とはせっかく心が通じたと思ったのに、
    また家を出て行ってしまい、
    発見した時には胎盤剥離で胎児を失い彼女自身も意識不明となったり、
    そのせいで離婚した

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    2022年11月21日
  • 裏切り

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    スウェーデンの作家「カーリン・アルヴテーゲン」の長篇ミステリ作品『裏切り(原題:Svek、英題:Betrayal)』を読みました。

    「ヨアキム・サンデル」、「エメリー・シェップ」に続きスウェーデンのミステリ作家の作品です… 北欧ミステリ作品は、面白くて読み始めたら止まらないですね、、、

    「カーリン・アルヴテーゲン」作品は、3月に読んだ『喪失』以来なので約半年振りですね。

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    壊れかけた夫婦が憎悪に染まるサイコノベル

    「きみといても楽しくない」。
    なぜ夫の心は自分から離れてしまったのか。
    「エーヴァ」は「ヘンリック」の気持ちをとりもどそうと必死

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    2022年11月15日
  • イタリアン・シューズ

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    ヘニング・マンケル『イタリアン・シューズ』創元推理文庫。

    ノンシリーズ。過去を引き摺り、思わぬ形で未来に光を見付けた寂しく生きる初老の男性の人生を描いた大人の小説。

    何故、フレデリックは54歳という若さで外科医を引退し、島に引きこもるのか。フレデリックの言うところの大惨事とは何か。幾つかの謎が渦巻く中、静かに物語は進行する。

    世を棄て独りで島に住む66歳の元外科医のフレデリックの元に40年前に捨てた恋人のハリエットがやって来る。

    ハリエットは末期の癌に冒され、歩行もままらない状態でフレデリックを訪ねて来たのだ。彼女はかつてフレデリックが約束した森の中に広がる美しい湖に連れていくことを果

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    2022年11月02日
  • 喪失

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    スウェーデンの作家「カーリン・アルヴテーゲン」の長篇ミステリ作品『喪失(原題:Saknad、英題:Missing)』を読みました。

    「カミラ・レックバリ」、「ヴィヴェカ・ステン」、「ラーシュ・ケプレル」に続きスウェーデンのミステリ作家の作品です… 北欧ミステリ作品は、読み始めたら止まらない中毒性の魅力がありますね。

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    息もつかせぬサスペンス!
    北欧犯罪小説大賞受賞作!!

    ストックホルムの32歳の女性ホームレスが、ある日突然、連続猟奇殺人犯として警察に追われることになる。
    食べ物と寝場所を求め格闘しながら、極限状態に身も心もすり減らし、たった一

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    2022年10月22日
  • 白い雌ライオン

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    展開がヤバく文体が渋い
    二度と人に会うことはないと知っているのは幸運だ、なにかが残っているはずだから。

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    2022年10月02日
  • 声

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    最初から引き込まれたし、最後少し泣いてしまった。
    真犯人が見つかるまでに、関わる人たちの背景が少しづつ明らかになっていくのだけど、恥ずかしい性癖が知られてしまっただけの人もいて気の毒(笑)だった。

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    2022年08月24日
  • 緑衣の女

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    前作に引き続き陰鬱なアイスランドの曇り空の下で展開される物語のイメージだけど、全然嫌いじゃないし、むしろ好き。
    DVの描写はキツかったけど、おそらくこれは最後には……?みたいな推理も読みながらできるし、エーレンデュルの過去にも触れていて、一度も飽きなかった。

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    2022年07月13日
  • 声

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    海外ミステリーって面白いかどうかは置いといても、まずは読みやすくないと、と思うのですが、この作家の作品は読みやすくていいです。シリーズ第3作目。ホテルの地下で、少年時代、スター歌手だった男性が殺害される事件が発生。謎が面白いわけでもなく、トリックがすごいわけでもないのでわミステリーとしては可もなく不可もなくというところでしたが、むしろ主人公の刑事をはじめとした周囲の人を巡る家族について問いかける作品でした。全体として落ち着いた作品のためか、なんか寂しくて暗い印象なのが残念なところです。

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    2022年07月07日
  • 湿地

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    ネタバレ

    久しぶりに寝る時間を削って読みたい本を読んだ。
    主役エーレンデュルはシリーズぽくなってるようなので、この次も読みたい。
    馴染みのないアイスランドが舞台なのも自分にとっては新鮮で良い。、

    追記
    確かホルベルクの悪友グレータル?の内臓が無かったと思うのだけど、その理由を読み飛ばしてしまった気がする。誰か教えてください。

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    2022年06月27日
  • ファイアーウォール 上

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    8作目。題名から分かる通り、IT絡みの犯罪で、スウェーデンに居ながらにして世界中に影響が及ぼされる大規模な企みに、アナログ世代のヴァランダーが技術的なことはお手上げのため若い世代や専門職に任せながらも表面的なちんぷんかんぷんな技術的なことに惑わされずに犯罪者の心理と目的と動機を読み取ろうと想像力をふりしぼります。ことの始まりは十代の少女二人がタクシー運転手をハンマーとナイフで襲って金を奪い逮捕され自白もするが一切動揺も後悔もしていないことにイースタ署の警察官たちの方が動揺する、という強盗傷害事件なのですが、少女の一人が脱走したと思ったら殺されて発見されるという衝撃の展開に。一方で夜の散歩中に突

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    2022年05月21日
  • 湿地

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    前から気になっていた作家。舞台はアイスランド。著者の名前からしてそうですが、なかなか耳慣れない名前や地名がたくさん登場。特に意外性がある作品ではありませんが、動機が特徴的な作品でした。全体的に読みやすくて分かりやすいストーリーで楽しく読めました。所々で挟まれる主人公と娘との関係がストーリーにアクセントを効かせていて良かったです。

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    2022年05月11日
  • 厳寒の町

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    ネタバレ

    人種差別が原因なのか?そうではないのか?という殺人事件を主軸に話が進みます。

    ただ所々に、気になる小さなサイドストーリーたちを挟んできて、且つ、いづれもはっきりとは結論が分からず終わります。

    ので、どちらかと言うとサイドストーリーの方が気になります。笑

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    2022年05月07日
  • 五番目の女 上

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    6作目。少年だった頃は仲が良かったのに警察官になると決意して以降、理由もわからぬままずっと折り合いが悪かった父親がアルツハイマー型認知症を患っているとの診断が下りたのが前作、解説によると時間の経過が現実と揃うペースで一年に一冊刊行されていたシリーズ、長編で込み入った話なのにすごい。今回は父親の念願だったイタリア旅行へ親子水入らずで出かけたところから始まります。アルジェリアで原理主義者が無差別に複数の女性を殺害するテロ行為が書かれた血生臭いプロローグから一転、シリーズでもあまり描かれない心温まる親子の二人旅が丁寧に書かれていました。戻ってきたヴァランダーは、前作で起こった連続殺人事件のこともまだ

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    2022年05月06日
  • 目くらましの道 上

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    ヴァランダーのシリーズ5作目にして、CWA賞受賞作品。解説によるとシリーズの代表作といわれているともあり、いつも通り読み応え十分のドッシリとした社会派ミステリ。起きる事件は凄惨なもので、犯人の動機もやりきれないものなのですが、作家の力量もありぐいぐいと読まされます。個人的にはこの作品よりも『白い雌ライオン』の方が印象深いのですが、思い返すとヴァランダーが主役なのに名わき役のような存在感で、南アフリカの殺し屋だったりタイトルのもとになった人物だったりの方が存在感があり、そのためヴァランダー・シリーズの代表作、と言うにはちょっと違うのかもしれません。ほかの方のレビューを読んでいたら、名優ケネス・ブ

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    2022年05月05日
  • 笑う男

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    4作目。冒頭では3作目の終盤に正当防衛とはいえ人を殺めてしまった事実に押しつぶされそうになり燃え尽きたようになって辞職することを決意しているヴァランダー。旧知の弁護士が父親の事故死に不審な点があると、療養先を探しあてて相談しに訪ねて来たのも断るほどの憔悴ぶりだったのが、療養先から戻るとその弁護士が銃殺されたことを知り、辞職を取りやめて自責の念からその事件の担当刑事として復職。かつての同僚や上司はとまどいながらもヴァランダーの翻意を歓迎し一丸となって事件の解決のために捜査にまい進します。今回は事件そのものの動機や謎解きよりも、その題材を使ってスウェーデンの社会の変遷や警察組織内の旧弊な価値観に対

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    2022年04月25日
  • 白い雌ライオン

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    長い、とにかく長い700ページ。
    だからと言ってつまらないというわけではなく、二冊同時に読み切った感じ。

    南アフリカ共和国がまさに変わろうとしているとき、北欧スウェーデンで不思議な殺人事件が起こった。

    読み手は前作同様に、ヴァランダーの執拗な行動の行方と次々に巻き起こる新たな展開、その先にあることへの興味でひっぱりこまれていく。

    いっぽうで、
    ネルソン・マンデラとデ・クラーク大統領による平和的な変革への道筋が、まさに進められているとき、これまでの社会を維持するために暴力による動乱の陰謀が企てられ、陰謀の気配を知ったものとの探り合いが始まる。
    ……作者はその様子を、これだけで一つ小説が成立

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    2022年04月20日
  • 湿地

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    友人に勧められました
    晴日が少ないアイスランドらしく、暗く重い物語が展開されます
    真実の追及に遺伝子がかかわってくるところはこの国ならでわです

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    2022年03月30日