柳沢由実子のレビュー一覧
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もうミステリーじゃないですね
じゃあなんなのよ?って聞かれるとだいぶ困るんですが
正直事件の方はもうほぼサイドストーリーなんじゃないかと思うほど力入ってない気がします
割とどうでもいいっていうか
今回はヴァランダー再生の旅です
警官であるということ、イコールヴァランダーにとって生きるということはどういうことなのかをひたすらに自分に問いかけ続けます
そしてヴァランダーはデンマーク社会を映す鏡でもあるようです
ひたすらに自分の内にある怖れや苦悩や喜びさまざまなものと向き合い続ける500ページでした
読み終わって思ったこと
ヴァランダー頑張れ!
俺も頑張る! -
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オリジナルのタイトル”Mördare Utan Ansikte”、どういう意味なんだろうと思って辞書を引いたところ、顔のない殺人者、という意味だった。
犯人はいて勿論『顔』がある。けれど、犯人をそうするように駆り立てたものーー国の制度、仕組み、移民問題ーーもある意味では『犯人(原因)』で、それには『顔』がない。……よな、とか考えたりした。
国が抱えている問題を軸にして展開される重厚な物語。読み終えた時の(いい意味での)疲労感。
ヴァランダーのシリーズをもっと読みたくなった。
しかし、クルト・ヴァランダー、プライベートがとことん行き詰まっているし、ひどい怪我をするし、急いでご飯食べたりして結 -
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スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『リガの犬たち(原題:Hundarna i Riga)』を読みました。
「ヘニング・マンケル」作品は、今年の3月に読んだ『北京から来た男』以来ですね… 北欧ミステリが続いています。
-----story-------------
【CWAゴールドダガー受賞シリーズ】
スウェーデン南部の海岸に、一艘のゴムボートが流れ着いた。
その中には、高級なスーツを身につけた二人の男の射殺死体が抱き合うように横たわっていた。
彼らはいったい何者なのか?どうやら海の向こう、ソ連か東欧の人間らしいのだが…。
小さな田舎町の刑事「ヴァランダー」は、この国 -
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スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『背後の足音(原題:Steget efter)』を読みました。
『目くらましの道』に続き「ヘニング・マンケル」作品です… 読み始めると北欧ミステリは続いちゃいますね。
-----story-------------
〈上〉
夏至前夜、三人の若者が公園でパーティを開いていた。
十八世紀の服装、料理、ワイン。
彼らをうかがう目があるとも知らず……。
イースタ警察署に娘を捜してくれという母親の訴えが出された。
夏至前夜に友人と出かけて以来、行方がわからないというのだ。
捜査会議を招集したが、刑事の一人が無断で欠席した。
几帳面なはずの人物 -
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スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『背後の足音(原題:Steget efter)』を読みました。
『目くらましの道』に続き「ヘニング・マンケル」作品です… 読み始めると北欧ミステリは続いちゃいますね。
-----story-------------
〈上〉
夏至前夜、三人の若者が公園でパーティを開いていた。
十八世紀の服装、料理、ワイン。
彼らをうかがう目があるとも知らず……。
イースタ警察署に娘を捜してくれという母親の訴えが出された。
夏至前夜に友人と出かけて以来、行方がわからないというのだ。
捜査会議を招集したが、刑事の一人が無断で欠席した。
几帳面なはずの人物 -
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スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『目くらましの道(原題:Villospar)』を読みました。
「ヘニング・マンケル」作品は先月読んだ『笑う男』以来です… 約1か月振りの北欧ミステリですね。
-----story-------------
〈上〉
【CWAゴールドダガー賞受賞】
夏の休暇を楽しみに待つ、イースタ署の「ヴァランダー警部」。
そんな平和な夏のはじまりは、一本の電話でひっくり返された。
呼ばれて行った先の菜の花畑で、少女が焼身自殺。
目の前で少女が燃えるのを見たショックに追い打ちをかけるように、事件発生の通報が。
殺されたのは元法務大臣。
背中を斧で割られ -
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スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『目くらましの道(原題:Villospar)』を読みました。
「ヘニング・マンケル」作品は先月読んだ『笑う男』以来です… 約1か月振りの北欧ミステリですね。
-----story-------------
〈上〉
【CWAゴールドダガー賞受賞】
夏の休暇を楽しみに待つ、イースタ署の「ヴァランダー警部」。
そんな平和な夏のはじまりは、一本の電話でひっくり返された。
呼ばれて行った先の菜の花畑で、少女が焼身自殺。
目の前で少女が燃えるのを見たショックに追い打ちをかけるように、事件発生の通報が。
殺されたのは元法務大臣。
背中を斧で割られ -
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北欧ミステリーは有名どころは読んでいる方なので
・グレーンス警部
・特捜部Q
・ミレニアム
・その他警察モノなど
なんというか北欧作品的なヤツ、というか警察モノのあるあるが揃ってる(この作品というかもっと前の刑事マルティン・ベックが元?)
当然ヴァランダーは離婚してるし、未練たらたら…子供は独立してるし親の介護もあるし
同僚は体が不調気味…
捜査では怪我ばかりして進展無し…なんともかっこ悪いのだけども、どうも嫌いになれない。
(もっと最低な刑事を見かけてるのもあるけど…)
事件自体は携帯電話やインターネット普及前の事件なので、劇的な展開やどんでん返しは期待せずに読み進めた。
平凡な農夫が -
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スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『殺人者の顔(原題:Mordare utan ansikte)』を読みました。
「アンナ・ヤンソン」の『死を歌う孤島』に続き、スウェーデン作品です… 北欧ミステリが続いています。
-----story-------------
●「関口苑生」氏推薦――「これは世界のミステリー史上においても瞠目すべきシリーズとなることは間違いない」
【CWAゴールドダガー受賞シリーズ/スウェーデン推理小説アカデミー最優秀賞受賞】
雪の予感がする早朝、動機不明の二重殺人が発生した。
男は惨殺され、女も「外国の」と言い残して事切れる。
片隅で暮らす老夫婦 -
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ネタバレエーレンデュル捜査官シリーズの第三弾。
ホテルの小部屋に住み込んでいたドアマンが殺された。
ひっそりと暮らしていた男は、
子供のころ天使のような声、
ボーイ・ソプラノの持ち主だったことがわかる。
2枚だけ作成されたレコードが残っていたが、
そのレコードが動機なのか?
どうも物足りなさを感じているのは、
なんだかもっと強烈な北欧ミステリーを読んだことがあるせいかもしれない、
という気がしてきた。
凄惨な殺人現場とか、苛烈な暴力性や、
刑事を含む関係者の破滅的な生活や人生とか。
それらを読みたい訳ではないのだが。
でも、誰にも打ち解けず孤独に暮らしていたかに見えた被害者に、
急に友人らしき人 -
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また、新しいシリーズに手を出してしまった
とっ散らかった本棚だ
一人の作家さんや、一つのシリーズを集中的に読むということが出来ない
たまに変な決意の元にそんなことをしてみると、しばらくその作家さんに手を出さなくなったりする
うーんやっかい(自分で言うな!)
さて今回手を出したのは『刑事クルト・ヴァランダーシリーズ』
なんとデンマークのミステリーでイギリスでドラマシリーズが放送されていたという代物
そしてこの刑事ヴァランダーが良い!
一言で言うと「情けない」
別れた妻に未練たらたらたが、突然現れた若い美人の検察官も気になる、一人娘はかわいくて心配だがどう接していいかわからずにおろおろする
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Posted by ブクログ
ネタバレエーレンデュル捜査官シリーズの第二弾。
子供の誕生日会が騒々しく盛り上がる最中、
人骨が発見される。
人骨は古いもので、発掘部隊がゆっくりと骨を取り出していく。
遺体は近くのサマーハウスに住んでいた家族の誰かなのか、
フィアンセを残して行方不明となった女性なのか。
いわゆるコールドケース、
過去の事件を掘り起していく筋立ては好きだし、
過去と現在を行ったり来たりする構成にもついていけるのだが、
何か入れ込めない。
妊娠中のエーレンデュルの娘とはせっかく心が通じたと思ったのに、
また家を出て行ってしまい、
発見した時には胎盤剥離で胎児を失い彼女自身も意識不明となったり、
そのせいで離婚した -
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スウェーデンの作家「カーリン・アルヴテーゲン」の長篇ミステリ作品『裏切り(原題:Svek、英題:Betrayal)』を読みました。
「ヨアキム・サンデル」、「エメリー・シェップ」に続きスウェーデンのミステリ作家の作品です… 北欧ミステリ作品は、面白くて読み始めたら止まらないですね、、、
「カーリン・アルヴテーゲン」作品は、3月に読んだ『喪失』以来なので約半年振りですね。
-----story-------------
壊れかけた夫婦が憎悪に染まるサイコノベル
「きみといても楽しくない」。
なぜ夫の心は自分から離れてしまったのか。
「エーヴァ」は「ヘンリック」の気持ちをとりもどそうと必死 -
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ヘニング・マンケル『イタリアン・シューズ』創元推理文庫。
ノンシリーズ。過去を引き摺り、思わぬ形で未来に光を見付けた寂しく生きる初老の男性の人生を描いた大人の小説。
何故、フレデリックは54歳という若さで外科医を引退し、島に引きこもるのか。フレデリックの言うところの大惨事とは何か。幾つかの謎が渦巻く中、静かに物語は進行する。
世を棄て独りで島に住む66歳の元外科医のフレデリックの元に40年前に捨てた恋人のハリエットがやって来る。
ハリエットは末期の癌に冒され、歩行もままらない状態でフレデリックを訪ねて来たのだ。彼女はかつてフレデリックが約束した森の中に広がる美しい湖に連れていくことを果 -
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スウェーデンの作家「カーリン・アルヴテーゲン」の長篇ミステリ作品『喪失(原題:Saknad、英題:Missing)』を読みました。
「カミラ・レックバリ」、「ヴィヴェカ・ステン」、「ラーシュ・ケプレル」に続きスウェーデンのミステリ作家の作品です… 北欧ミステリ作品は、読み始めたら止まらない中毒性の魅力がありますね。
-----story-------------
息もつかせぬサスペンス!
北欧犯罪小説大賞受賞作!!
ストックホルムの32歳の女性ホームレスが、ある日突然、連続猟奇殺人犯として警察に追われることになる。
食べ物と寝場所を求め格闘しながら、極限状態に身も心もすり減らし、たった一