ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで188万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
雪の予感がする一月八日の早朝、小さな村から異変を告げる急報がもたらされた。駆けつけた刑事たちを待っていたのは、凄惨な光景だった。被害者のうち、無惨な傷を負って男は死亡、虫の息だった女も「外国の」と言い残して息を引き取る。片隅で静かに暮らしていた老夫婦を、誰がかくも残虐に殺害したのか。ヴァランダー刑事を始め、人間味豊かなイースタ署の面々が必死の捜査を展開する。曙光が見えるのは果たしていつ……? マルティン・ベック・シリーズの開始から四半世紀――スウェーデン警察小説に新たな歴史を刻む名シリーズの幕があがる!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
ヘニング・マンケルの本を生前一冊も読んでいなかったくせに、昨年読んだ、ノン・ミステリー、ノンシリーズの単独作品『イタリアン・シューズ』の書きっぷりが一発で気に入ってしまって、ついにはまり込んでいる最近である。 訳者の柳沢由美子さんは、アイスランドのやはり小説名手であるアーナルデュル・インドリダ...続きを読むソンの作品のほうで、その名訳に唸らされていたので、マンケル作品でも信頼が置けて、ぼくには心地のよい日本語文章としてすんなり入ってゆけるのだ。北欧ミステリーで目立つ自然描写や季節変化については、やはりこの人の訳が一番空気感を味わえると思う。 さて、刑事ヴァランダー・シリーズは海外ドラマとしてもプライムやWOWOWなどで楽しむことができるので、ぼくはそちらを先に体感してしまった口なのだが、先にシリーズの最終作を先日読んだばかりということで、時間をかけても一作目から順番に読んでゆき、その後にまたドラマを見ることで二重三重の娯しみを期待している。 本作は、シリーズのスタート作として相応しい、非情なまでのバイオレンスと、当時スウェーデンの抱える移民問題と外国人排斥の不穏な動きなどの社会的環境とを見事にクローズアップさせる捜査シチュエーションの中で、例によって主任捜査官としての刑事というだけでなく、ヴァランダーが個人として抱える家族や恋愛の物語をも軸にしつつ、語られてゆく。 万能ではなくむしろ弱さだらけのように見える人間主人公の個としての人生物語と、複数の事件捜査が併行して語られる。込み入って取り散らかされたような、彼の時間をきめ細かに追いつつ、事件にもスピード感を持たせるという語り口が、本シリーズの際立った特徴なのだろう。ヴァランダーの持つ長所も欠点も、どちらも物語に付随する問題として読者は付き合っていかざるを得ないのである。 複雑に関係する二件の事件。その裏側を読み解く愉しみに加えて、ヴァランダーは娘リンダの不安定と、高齢によるアルツハイマーが疑われ始めた父親の環境変化、己の孤独とその対策、等々、読者の側とも共有できそうな多様な問題に解決を与えてゆかねばならない。だからこそ刑事ヴァランダーは人間ヴァランダーなのである。 ページを繰り始めると次々に彼を襲う多忙な出来事に悲鳴をあげたくなるくらい、彼も読者も多忙になる。最終ページを閉じてほっとするこの瞬間の満足度は、いったい何だろう、ヴァランダーと一緒に、すべてを解決してゆこうとする疲労、その対価であるカタルシスが、どうやらこのシリーズには仕込まれているらしい。 まだ一作目。本シリーズを楽しむ時間はこれからまだまだたっぷりある。
無骨で飾らない文章だが だからこそストレートに 心に響く 犯人設定より たどり着くまでの描写が 味がある じっくり読みたい方 オススメ というか ヘニングマンケル めちゃファンです!
じっくり、ゆっくり読むと、より味わい深くなる物語かな。 確かに本筋の事件解決についてはあっさりでしたが、それ以外の話がいろいろあり、また移民問題についても今後の日本の未来に直面する問題なのかなと、勉強になりました。 次のシリーズも読んでみようと思います。
オリジナルのタイトル”Mördare Utan Ansikte”、どういう意味なんだろうと思って辞書を引いたところ、顔のない殺人者、という意味だった。 犯人はいて勿論『顔』がある。けれど、犯人をそうするように駆り立てたものーー国の制度、仕組み、移民問題ーーもある意味では『犯人(原因)』で、それには『...続きを読む顔』がない。……よな、とか考えたりした。 国が抱えている問題を軸にして展開される重厚な物語。読み終えた時の(いい意味での)疲労感。 ヴァランダーのシリーズをもっと読みたくなった。 しかし、クルト・ヴァランダー、プライベートがとことん行き詰まっているし、ひどい怪我をするし、急いでご飯食べたりして結構お腹こわしてるし……大丈夫か!?と心配になった。これで職場の人間関係がギスギスしてたら(辛すぎてとても読み進められなかった)……そうじゃなくてよかった。 父親の問題のくだり、それについて姉と話している場面はとても苦しくなってしまった。
北欧ミステリーは有名どころは読んでいる方なので ・グレーンス警部 ・特捜部Q ・ミレニアム ・その他警察モノなど なんというか北欧作品的なヤツ、というか警察モノのあるあるが揃ってる(この作品というかもっと前の刑事マルティン・ベックが元?) 当然ヴァランダーは離婚してるし、未練たらたら…子供は独立し...続きを読むてるし親の介護もあるし 同僚は体が不調気味… 捜査では怪我ばかりして進展無し…なんともかっこ悪いのだけども、どうも嫌いになれない。 (もっと最低な刑事を見かけてるのもあるけど…) 事件自体は携帯電話やインターネット普及前の事件なので、劇的な展開やどんでん返しは期待せずに読み進めた。 平凡な農夫が何故とても残虐な方法で夫婦ごと殺されてしまった事件を追う。 追う中での主人公の内面に重点を置いてる。 (合わない人は合わないと思う。私は好き。) 土地の描写も寒そうで、読んでいる今の季節に合っていた。 ヴァランダーを"カッコよく"したのがマルティンベックらしいので、そちらも読み比べてみようと思う。 シリーズどちらを追うかはそのあと決める。
スウェーデンの作家「ヘニング・マンケル」の長篇ミステリ作品『殺人者の顔(原題:Mordare utan ansikte)』を読みました。 「アンナ・ヤンソン」の『死を歌う孤島』に続き、スウェーデン作品です… 北欧ミステリが続いています。 -----story------------- ●「関口苑生...続きを読む」氏推薦――「これは世界のミステリー史上においても瞠目すべきシリーズとなることは間違いない」 【CWAゴールドダガー受賞シリーズ/スウェーデン推理小説アカデミー最優秀賞受賞】 雪の予感がする早朝、動機不明の二重殺人が発生した。 男は惨殺され、女も「外国の」と言い残して事切れる。 片隅で暮らす老夫婦を、誰がかくも残虐に殺害したのか。 燎原の火のように燃えひろがる外国人排斥運動の行方は? 人間味溢れる中年刑事「ヴァランダー」登場。 スウェーデン警察小説に新たな歴史を刻む名シリーズの開幕! *第10位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/評論家部門 ----------------------- 本作品は、第1回ガラスの鍵賞を受賞した「ヘニング・マンケル」の処女作で、警察小説「クルト・ヴァランダー」シリーズの記念すべき第1作、、、 意に反した離婚から立ち直れず、娘は家出し、老いた父親との関係もうまくいかず、不規則な食生活がたたって中年太りで、飲酒運転を同僚に見逃してもらったり、酒に酔った勢いで既婚の女性検察官にセクハラまがいの迫り方をしてふられるという、格好良くない中年の刑事「クルト・ヴァランダー」が主人公なのですが、その人間的に弱い部分に、何とも言えない人間味あふれる魅力があるんですよね… このシリーズ、愉しく読めそうです。 1990年1月8日、スウェーデン南部のスコーネ地方レンナルプ村に住む農家の老夫婦が何者かに襲われた… 隣人の通報によりイースタ警察署の「クルト・ヴァランダー」らが現地に到着すると夫「ヨハネス・ルーヴグレン」は既に死亡し、妻「マリア・ルーヴグレン」は瀕死の状態であった、、、 強盗の仕業と思われたが負った傷の状態から両者共に拷問を受けており、奪われた物も不明であった… 目ぼしい財産を持っていそうにない田舎に住む老夫婦に犯行の動機となりえるものがあるとは思えない中、重傷を負った「マリア」が「外国の」と言い残し死亡した。 被害者を縛っていた縄の特徴ある縛り方と外国人という手掛かりで捜査を進めようとした「ヴァランダー」と相棒の「リードベリ」は、外国人に対して人種差別的な反感を持つ一部の人々を刺激することを恐れて、外国人容疑者の線を伏せるが、この配慮は警察内部の何者かにより裏切られ、犯人は外国人という噂がマスコミに流れ、報道されてしまった… 国外から流入する外国人との軋轢を抱える社会情勢を知る「ヴァランダー」等は、不安な思いを抱えながらも捜査を続けるが、案の定、これをきっかけに移民排斥運動を強めようという不穏な動きが始まった、、、 「3日以内に老夫婦惨殺事件を解決しなければ、移民地区から死人が出る」という脅迫電話が「ヴァランダー」にかかる… その後、「マリア」の兄「ラース・ヘルディン」から、妻も知らなかった「ヨハネス」の一面に関する情報提供があり、その背後関係を調べている最中に移民の収容所が放火され、更には移民逗留所でソマリアから来た移民の1人が射殺され、「ヴァランダー」等は二つの事件を追うことになる。 車の音から犯行に使われた車種を特定したことをきっかけにして、ソマリア人の殺害事件を解決した「ヴァランダー」等は、再び、レンナルプ村の事件の捜査に戻る、、、 捜査を進めるうちに、「ヨハネス」が第二次大戦時にドイツ相手に密かに稼いだ巨額の資産や、愛人と息子の存在が明らかになるとともに、競馬好きの刑事「ハンソン」の情報から、息子の経済的な窮状が判明し、「ヴァランダー」は、その線を追うが… 真相究明のきっかけとなり、犯人特定の決め手となったのは、フレーニングス銀行の窓口担当「ブリッタ=レーナ・ボデーン」の素晴らしい記憶力でしたね。 結果的には、「外国の」というダイイングメッセージが、的確に犯人を指示していたことがわかるのですが… 「ブリッタ=レーナ・ボデーン」の存在がなければ迷宮入りしていたかもしれませんね、、、 スウェーデンの人口の約五分の一が移民、または親が外国生まれ、あるいはスウェーデンに帰化した外国人らしいです… スウェーデン社会が抱える、流入する移民に関する問題がテーマとして扱われていますが、現在では世界的な課題になっており、他人事ではないですね。 以下、主な登場人物です。 「クルト・ヴァランダー」 イースタ警察署の刑事。主人公 「リンダ」 クルトの娘 「モナ」 クルトの元妻 「クリスティーナ」 クルトの姉 「ステン・ヴィデーン」 クルトの旧友 「ヘルマン・ムボヤ」 リンダの恋人 「リードベリ」 イースタ警察署の鑑識担当刑事 「マーティンソン」 イースタ警察署の実習中の巡査 「トーマス・ネスルンド」 イースタ警察署の刑事 「ハンソン」 イースタ警察署の刑事 「スヴェードベリ」 イースタ警察署の刑事 「ビュルク」 イースタ警察署の警察署長 「エッバ」 イースタ警察署の交換手 「アネッテ・ブロリン」 イースタ検事局の新任検察官 「ユーラン・ボーマン」 クリシャンスタ郡警本部の刑事 「ヨハネス・ルーヴグレン」 農民 「マリア・ルーヴグレン」 ヨハネスの妻 「ニーストルム」 ルーヴグレンの隣人夫婦(夫) 「ハンナ」 ルーヴグレンの隣人夫婦(妻) 「ラース・ヘルディン」 マリアの兄 「ブリッタ=レーナ・ボデーン」 フレーニングス銀行の窓口担当 「アニタ・ヨアンソン」 主婦 「マルガレータ・ヴェランダー」 美容師 「ニルス・ヴェランダー」 マルガレータの息子 「エレン・マグヌソン」 薬局勤務 「エリック・マグヌソン」 エレンの息子 「ルネ・ベルマン」 元警察官 「ヴァリフルド・ストルム」 ルンドの男
また、新しいシリーズに手を出してしまった とっ散らかった本棚だ 一人の作家さんや、一つのシリーズを集中的に読むということが出来ない たまに変な決意の元にそんなことをしてみると、しばらくその作家さんに手を出さなくなったりする うーんやっかい(自分で言うな!) さて今回手を出したのは『刑事クルト・ヴ...続きを読むァランダーシリーズ』 なんとデンマークのミステリーでイギリスでドラマシリーズが放送されていたという代物 そしてこの刑事ヴァランダーが良い! 一言で言うと「情けない」 別れた妻に未練たらたらたが、突然現れた若い美人の検察官も気になる、一人娘はかわいくて心配だがどう接していいかわからずにおろおろする 父親の問題からは目を背けてぐずぐずして事態を悪くして、最終的には姉に頼る 奥さんに出ていかれたとたんに食生活は乱れて太り出し、酒に逃げて失敗する もう!こりゃあダメだ こんなんもう男なら絶対に自分を重ねちゃうよ!w だけど警察の仕事は真面目にコツコツ諦めずに犯人を追い、仲間と協力して証拠を積み重ねて行く 猛烈な忙しさの中でも休まず働き続ける うーん、仕事に逃げてるなw 多くの男たちにとって「刑事ヴァランダー」は「自分」なんじゃなかろうか?ほんとは目を背けたくなるようなだらしない「自分」だけど、そこそこ真面目に頑張ってそれなりに成果をあげたら誇ってあげたい「自分」 そんな「自分」を追って、このシリーズも読み続けていきましょうか
子どもが今北欧言語に凝っていてヘニングマンケルを読みたいと言っていたので読んでみました。 30年前のスウェーデンの社会情勢は読んでいてちょっと辛くなったけど最後は結構面白かったな。シリーズ全部読んでみよう。
名推理があるわけでもなく、見込み違いや捜査の停滞もあり、ザ警察小説という感じ。特捜部Qシリーズが巻を追うごとに長く、筋の事件と関係ない事件やエピソードが増えて食傷気味になってきたので、今度はこちらに期待しよう。
あーいやだ、いやだ……。 いやになるほどの孤独な中年男性の生活。 出て行った妻へたたみかけるように詰問する姿、前頭葉の老化による感情コントロールの低下に刑事という職業の癖が加わり相手を不快にする……そりゃ逃げるわ〜。 そのくせ、「褐色の女性」との妄想や、女性検察官へのちょっかい……。 妻や娘のこと...続きを読むも、父親のことも、逃げるようにしてお酒に埋没したり、お腹ができたことを気にしながら、サラダをいやいや食べる姿など、ゾッとする。 数十年会ってない友人に突然しつこく電話したり、慌てて隠れた時にぶつかった怪我も「殴られた」とうそぶく……。 いったいこの人のどこが良いのか? ところが、読み進めていくうちに不思議なリズムが出てきて、次第にこの主人公と「共に居る」ような感覚に陥ちてゆく。 その結果、「シリアスなドタバタ感」という奇妙な面白さが生まれ、なんだか愛おしくなってくる。 私は、結構好きだと思う。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
殺人者の顔
新刊情報をお知らせします。
ヘニング・マンケル
柳沢由実子
フォロー機能について
「創元推理文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
小説・文芸
刑事マルティン・ベック 消えた消防車
イタリアン・シューズ
裏切り
影
苦悩する男 上
黒い空
厳寒の町
声
作者のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲殺人者の顔 ページトップヘ