柳沢由実子のレビュー一覧

  • 背後の足音 上

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    なんとシリーズだったのを知らず本作から読んでしまった。
    それでも人間味あふれるヴァランダー刑事のすっかりファンになってしまい他の作品も読んで見たい。
    とにかく体を休めて!眠って!と過酷な捜査につい思ってしまう。犯人まであと少し!と追い詰めるのだけどとことんツイていないヴァランダーに最後までハラハラ。面白かった。

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    2017年01月27日
  • 流砂

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    著者の自伝である。がんになって自分がどのような生活を送ってきて、どのように思っているかを振り返っている。

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    2017年01月04日
  • 霜の降りる前に 下

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    白鳥が燃やされ、子牛が焼き殺される。イースタの周辺では奇妙な事件が重なっていた。さらに女性が行方不明になったとの通報が入る。だが驚いたことに、リンダの消えた友人の日記に、行方不明の女性の名前が記されていたのだ。リンダの不安は増すばかり。一方娘の勝手な行動にクルトは怒りを爆発させる。人気の刑事クルト・ヴァランダーが父娘で難事件に挑む。

    途中で先が見通せてしまったのはやや残念。
    シリーズ第9作と版元は謳っているが、この作品はカウント外でもいいのでは。リンダはよい捜査官になると思います。

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    2016年12月18日
  • 霜の降りる前に 上

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    刑事ヴァランダー・シリーズの番外編。警察官となる娘リンダとヴァランダーの共演。

    リンダ・ヴァランダー、まもなく30歳。警察学校を修了して秋からイースタ署に赴任することが決まり、この夏は父クルトのアパートに同居している。久しぶりの故郷で、旧友との付き合いも復活。だが、その友人のひとりアンナがいきなり行方不明に。アンナになにが? 心配のあまり、まだ警察官になっていないからと諫める父の制止を無視して、勝手に調べ始めるリンダ。スウェーデンミステリの巨匠マンケルの人気シリーズ最新刊。

    下巻に続く。

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    2016年12月18日
  • ファイアーウォール 上

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    ヴァランダー警部シリーズ。ITを使った大規模なサイバーテロとスウェーデンの田舎町の刑事さんとの闘い。
    ヴァランダーさんのキャラクターがとっても良い。

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    2016年12月15日
  • 霜の降りる前に 上

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    テレビを先に見てしまって、失敗したぁと思いきや、ちゃんとなぞりつむかぶらないようになってました。
    面白かった。

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    2016年11月15日
  • 殺人者の顔

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    ネタバレ

    刑事ヴァランダーの原作本ということで。
    中年でダメダメな男性刑事というキャラは日本の小説でも最近はとくに珍しくなくなったと思うのですが、これは男の駄目さの描写が素晴らしい。女の私が読んでも、仕事と家族に悩む中年男性の疲れが胸に迫ります。
    イアン・ランキンのリーバスよりも、地に足のついた疲れ方(?)っぽい。
    しかし老夫婦の惨殺事件、移民の殺害事件、どちらも難しいものを、逃げ出さず放り出さずに取り組む姿だけでヴァランダーが信用するに足る人間だと読者には実感できます。
    終盤、彼は大事な刑事仲間をじわじわと失っていくのですが、その部分が良かった。大事な人を亡くしたことがある人ならば、ヴァランダーの喪失

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    2016年11月10日
  • 恥辱

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    秘密にしておきたい過去を持つふたりの女。
    優秀で母親の愛情を一身に受けた兄を持つ完璧主義の女医モニカと、ヘルパーの手を借りなければ生きていくことのできない異常な肥満体の女マイブリット。
    ふたりの人生が交錯したときに何が起きるのか。

    この作品に出てくるふたりの女性は、過去の出来事によって心に傷を持っている。過去に対して極端とも言える向き合いかたをしたために、自ら生きにくくしてしまう。
    こういう傾向はわたしにもあるため、主人公の特にモニカの気持ちが少しわかる。

    もっと気持ちを楽に、自分を責めて自分に罰を与えてばかりでなく自分を赦すことをした方がいい。頭ではわかっても、それをすることが出来ない。

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    2016年11月01日
  • 殺人者の顔

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    世界で最も福祉政策が充実し、幸福度も高いと言われる北欧だが、ミステリ作品の中では、他の国と大して変わらないシビアな現実を抱えている様子が描かれる。ヴァランダー警部の第1作がすでに数十年前の作品ということにびっくりするが、起こる犯罪とその背景にある社会問題は現在も解決しておらず、そのせいか大筋で古さを感じさせない。先日、欧州で自警団に対する懸念が広がっているという新聞記事を読んだので、このシリーズを思い出した。たしかシリーズ中にそんな話があったような。機会があれば読み返してみたい。

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    2016年06月09日
  • 湿地

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    かつてレイプ魔だった男が死体で発見され、主人公の捜査官が男の過去をさぐり、そこから殺人犯を追う話。登場人物のキャラもあまり描かれずにストーリーがたんたんと進む感じ。内容はまとまってて、結末も結末にいたるまでの流れも納得。

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    2023年03月17日
  • ファイアーウォール 下

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    ネタバレ

    長かったけれど面白かったです。
    ただ、計画されていた犯罪がどんなものだったのか、
    もっともっと具体的に知りたかったなぁ。
    このシリーズ、初めて読んだのがこの本なので、
    改めて最初の作品から読んでみます。

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    2014年12月24日
  • 殺人者の顔

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    ミステリとしてはそこそこ。
    けれども、主人公の造形が気に入った。

    父親の介護問題を抱え、別れた妻に未練たらたら、年頃の娘とはしっくりいかない、旧友との仲もぎくしゃく。思いつめて(?)、魅力的な女性検事についセクハラに及ぶ中年刑事。
    そんな等身大(ただし最近お腹が出ている)のアンチ・ヒーローにもただひとつ残されたものがあって、それは正義心。
    憂鬱な北欧の冬空の下、人生には倦みつつも、正義感に衝き動かされ、陰惨な殺人事件の捜査に(中年男の人生のしがらみに寄り道を余儀なくされながら)邁進する。

    脇役刑事たちの個性も光っているし、なにより、主人公と同僚刑事たちのチームワークがいい。

    一大シリーズ

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    2014年12月04日
  • 目くらましの道 上

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    <クルト・ヴァランダー>シリーズ5作目(上)。かなり強烈で陰惨な事件と犯人に少し引きつつ・・・下巻へ続く。 この巻を読みたくてシリーズを手に取ったのでした。

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    2014年04月16日
  • 笑う男

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    <クルト・ヴァランダー>シリーズ4作目。ヴァランダーようやく再生の巻。相変わらずハードな展開でよれよれの割には不死身すぎだが、主人公の魅力(?)と、登場人物たちがうまく脇を固めている為最後まで一気に読ませてしまう。今回はお疲れ様のご褒美があって良かった。

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    2014年04月14日
  • 目くらましの道 上

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    菜の花畑の真ん中でガソリンをかぶって焼身自殺を遂げた17歳の少女と殺されて、頭の皮を剥がされた元法務大臣の死という全く関係のなさそうな2つの事件から始まる。かなりスリリングで、グイグイ引き込まれるようなスピード感がよい。

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    2014年04月12日
  • リガの犬たち

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    警察小生のシリーズの中では、少し異色のもの。殺人事件があり、死体もあるのだが、物語はその謎解きというよりも、それを捜査する人たちの国を超えたドラマになっていく。ベルリンの壁の崩壊前夜の物語。既にソ連ではベレストロイカが始まるあたりのことで、その時代背景も少し織り込まれている。

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    2014年03月25日
  • ファイアーウォール 上

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    かのマルチン・ベックシリーズを場所をスウェーデン南部の地方都市に移して、その続編を書いてみたふうの警察小説。英米でも高く評価されているだけのことは充分に理由のあることで、国産の出来の良いミステリの三倍くらいの仕掛を盛り込んだ、おもしろさてんこ盛りの作品。タイトルに繋がるキーパーソンが登場するのは、上巻のほとんど終わりあたり。

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    2014年03月23日
  • ファイアーウォール 下

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    ネタバレ

    スウェーデンを舞台にした警察官が主人公のミステリー。
    ミレニアムや湿地と同じく北欧的な霧や暗さ、ジメジメっとした雰囲気がストーリーとリンクしていて物語に引き込まれて行く。

    主人公は50歳?位の犯罪捜査官の責任者。
    離婚を経験し娘はいるが大学進学を機に離れて暮らしているため、生活には孤独感が漂っている。

    今回の犯罪はPCのネットワークを標的にしたものと、それと管轄で起きる殺人事件が複雑に絡み合う。
    50代の主人公にはPC分野は全くわからない、そこで部下や外部のハッカーと連携して捜査を進めるわけだが…。


    プライベートでは孤独感に悩み、仕事では犯罪が複雑になり今までの考えではついていけなくな

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    2014年01月05日
  • ファイアーウォール 下

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    上巻では、ゆったりとした展開が
    下巻では一気にスピードアップ
    「警察は妬みと陰口と裏工作の巣窟だ」
    複雑に絡み合った糸。
    事件は解決し、綺麗な一本の糸になるのか。
    パズルのピースが全てピタリと当てはまらない場合もある?

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    2013年10月12日
  • 背後の足音 上

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    ネタバレ

    糖尿病を患いながら、病気を受け止めることができず
    うじうじするところは、
    相変わらずのヴァランダー警部。

    でもなー。
    組織捜査を地道に辛抱強くやってきて、
    どうして最後に暴走しちゃうんだろう。
    そこらへんのキャラクターの一貫性のなさに
    ついていけないんだよなー、と思っていたら、
    解説にも「人物造詣がアンバランスである」て
    書かれてました。

    (下巻へ続く)

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    2013年09月27日