柳沢由実子のレビュー一覧

  • リガの犬たち

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    警察小生のシリーズの中では、少し異色のもの。殺人事件があり、死体もあるのだが、物語はその謎解きというよりも、それを捜査する人たちの国を超えたドラマになっていく。ベルリンの壁の崩壊前夜の物語。既にソ連ではベレストロイカが始まるあたりのことで、その時代背景も少し織り込まれている。

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    2014年03月25日
  • ファイアーウォール 上

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    かのマルチン・ベックシリーズを場所をスウェーデン南部の地方都市に移して、その続編を書いてみたふうの警察小説。英米でも高く評価されているだけのことは充分に理由のあることで、国産の出来の良いミステリの三倍くらいの仕掛を盛り込んだ、おもしろさてんこ盛りの作品。タイトルに繋がるキーパーソンが登場するのは、上巻のほとんど終わりあたり。

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    2014年03月23日
  • ファイアーウォール 下

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    ネタバレ

    スウェーデンを舞台にした警察官が主人公のミステリー。
    ミレニアムや湿地と同じく北欧的な霧や暗さ、ジメジメっとした雰囲気がストーリーとリンクしていて物語に引き込まれて行く。

    主人公は50歳?位の犯罪捜査官の責任者。
    離婚を経験し娘はいるが大学進学を機に離れて暮らしているため、生活には孤独感が漂っている。

    今回の犯罪はPCのネットワークを標的にしたものと、それと管轄で起きる殺人事件が複雑に絡み合う。
    50代の主人公にはPC分野は全くわからない、そこで部下や外部のハッカーと連携して捜査を進めるわけだが…。


    プライベートでは孤独感に悩み、仕事では犯罪が複雑になり今までの考えではついていけなくなってくる、そんな閉塞感が感じられる。
    さらにそこに信頼しているもの裏切りにも合い読んでいてちょっと辛い。
    ただ、ミステリー部分はしっかり伏線を回収しながら見事に解決してくれるので、そこは読み応えがあった。
    あと、主人公が抱える閉塞感・暗さが失業問題や北欧が抱える若者の閉塞感とリンクしていて感じがしより読書に深さを感じた。

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    2014年01月05日
  • ファイアーウォール 下

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    上巻では、ゆったりとした展開が
    下巻では一気にスピードアップ
    「警察は妬みと陰口と裏工作の巣窟だ」
    複雑に絡み合った糸。
    事件は解決し、綺麗な一本の糸になるのか。
    パズルのピースが全てピタリと当てはまらない場合もある?

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    2013年10月12日
  • 背後の足音 上

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    ネタバレ

    糖尿病を患いながら、病気を受け止めることができず
    うじうじするところは、
    相変わらずのヴァランダー警部。

    でもなー。
    組織捜査を地道に辛抱強くやってきて、
    どうして最後に暴走しちゃうんだろう。
    そこらへんのキャラクターの一貫性のなさに
    ついていけないんだよなー、と思っていたら、
    解説にも「人物造詣がアンバランスである」て
    書かれてました。

    (下巻へ続く)

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    2013年09月27日
  • 五番目の女 下

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    ネタバレ

    (上巻より続く)

    このシリーズのかなり重要な登場人物である、
    ヴァランダー警部の父親が、亡くなってしまったのが残念。
    直前のイタリア旅行が大成功だったことが、せめてのなぐさめ。

    女性刑事のフーグルンドが期待され、活躍しているのが良い。

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    2013年09月22日
  • 五番目の女 上

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    ネタバレ

    前回に引き続き、連続殺人物なので、
    似ている感はいなめない。
    でも、まあミステリーっぽい作品であることも
    前作同様なので、許せる範囲か。

    ただ、傭兵とかテロリストとかを持ち出したのが、
    面白い展開に結びついていないというか、
    功を奏していない気がする。

    (下巻に続く)

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    2013年09月22日
  • 目くらましの道 下

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    (上巻より)

    ただ、心理学者のマッツ・エルクホルムが、
    もうちょっと活躍(捜査上だけでなく)してくれると、
    良かった気がする。

    女性署長が就任した、今度の展開に期待したい。

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    2013年09月15日
  • 目くらましの道 上

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    かなり衝撃的なオープニング。
    さらにミステリーっぽくなってきて。
    社会を反映した内容だと、
    スェーデン素人の私にも感じられるようになったし。

    ヴァランダー警部の私生活も、
    良い方向に動き出した感じでよかった。

    (下巻に続く)

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    2013年09月15日
  • 笑う男

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    今まで読んできたこのシリーズの中では、一番ミステリーらしい作品。
    主人公がショックから立ち直って動き出す様子も良いし、
    有能な女刑事が登場したのも良い。

    シリーズ冒頭からぐだぐだだった主人公の人生が、
    ようやく持ち直し始めたという感じ。

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    2013年08月16日
  • 背後の足音 下

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    今回も楽しく読むことできたけど、この小説の出てくる警官たちは、いつも体力ギリギリまで働すぎ。ヴァランダーもバイパと別れ、糖尿病にかかり、常に寝不足で不健康で、気の毒だ。次号は少し幸せになってくれるといいなあ。

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    2013年08月14日
  • 背後の足音 上

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    刑事ヴァランダー第7シリーズ。同僚が殺されるというショッキングな事件と、三人の若者達の失踪。これらの事柄は関係があるのか?

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    2013年08月14日
  • 五番目の女 下

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    遠い国であるはずのスウェーデンなのに、若者たちを中心とする閉塞感や、不安を募らせる複雑な犯罪の増加など、日本の事情とかぶって見え、そこがキャラクターの魅力と重なり、読み切ってしまう。次回も楽しみです。

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    2013年08月04日
  • 五番目の女 上

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    刑事ヴァランダー第6シリーズ。今回は父との楽しいイタリア旅行から帰ったところへ、事件が発生。花屋の失踪、槍で刺されるという残虐な殺人事件とは関係があるのか?という話です。

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    2013年08月04日
  • リガの犬たち

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    のろのろした警察小説からスパイ小説もどきに進展する様は、
    進展、などといった生易しいものではなく、
    スーツをきた普通のサラリーマンが、
    いきなり歩道で駆け出したかと思ったら、ジャンプして空中で体を二回転半ひねって着地したような違和感と唐突感だ。

    しかも、そこに恋愛までからませるとは、
    そのてんこ盛り加減が前作から続くこのシリーズの特徴なのかも。

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    2013年07月18日
  • 目くらましの道 下

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    犯人がすぐそばに居たり、娘に近づいているのに全く気づかないヴァランダーにハラハラ。鍵が盗まれてるっちゅうねん!以前の国際組織と渡り合ったとは思えない迂闊さ。それもこれも犯人が。。。だからだろうけど。
    ゴールドダガー賞受賞ということで、期待値が高すぎたか。最後もあっけなく(エピローグは良かったけれど)て、私にとってはいつもと変わらない面白さでした。

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    2013年06月22日
  • 目くらましの道 上

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    刑事ヴァランダーシリーズ第5弾。今回の事件が今までで一番残虐、かつ恐ろしい。菜の花畑の少女の焼身自殺、元政治家の殺人事件、それも頭皮が剥ぎ取られている!!こういう事件を取り扱わなければならない、時代への不安がリアルに伝わってきます。。。

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    2013年06月22日
  • 背後の足音 上

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    糖尿病と鬱屈を抱えた中年刑事ヴァランダーが、今回は同僚と若者四人の惨殺事件を追う。
    まったく動機が読めず、ぐんぐん読ませる。素晴らしい。

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    2013年07月23日
  • 白い雌ライオン

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    不動産屋の女性が行方不明になった事件を皮切りに、空き家が爆破され、中から黒人の指が見つかった。これらの事件がどう繋がっていくのか、南アフリカとロシア、そしてスウェーデンの関係は?刑事ヴァランダーシリーズ、3作目です。今回もとても面白く読みました。ヴァランダーが精神的に追い詰められ、最後は辛そうな感じでしたが、次回できっと復活してくれるはず。

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    2013年06月09日
  • ファイアーウォール 上

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    ヴァランダー・シリーズ中、最高傑作!

    序盤からそんなことを感じさせる。

    このところ海外のシリーズものをよく読む。
    アメリカのものには凝りに凝ったプロットと、驚きのツイストで楽しませてくれる作品が多い。
    しかし、このヴァランダー・シリーズは事件よりもむしろ主人公の生き様に面白みをみている。

    スウェーデンというお国柄もあるのか、ジトッとして暗い雰囲気が特徴のストーリーでもある。
    ヴァランダーの疲労感が伝わってきて、読者自身も疲れてしまいそうな滅入る物語でもある。

    それなのに面白い。

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    2013年05月04日