【感想・ネタバレ】白い雌ライオンのレビュー

ユーザーレビュー

ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年07月04日

ヴァランダーシリーズの3冊目。
今回の舞台はスエーデンと南アフリカ共和国。

バツイチで情けない中年男のヴァランダーだがその生き方は骨太でゆるぎない。(ときどき揺らぐ…?)
今回も男の友情のような力強い姿を見せてくれた。
警察という職業からももう隔絶しているほど。

前回のペレストロイカに続き今回の...続きを読むアパルトヘイト。
世界史の授業より味わい深い世界の情勢がわかった気がしてくる。

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Posted by ブクログ 2011年02月22日

ヴァランダー警部が働くイースタの管轄区域とは縁が深いでもない“謀略”が、「女性の失踪」という事件を切っ掛けにヴァランダー警部の身に降りかかる災厄となっていく…何か凄い展開である…
凄く引き込まれてしまった…

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Posted by ブクログ 2013年06月09日

不動産屋の女性が行方不明になった事件を皮切りに、空き家が爆破され、中から黒人の指が見つかった。これらの事件がどう繋がっていくのか、南アフリカとロシア、そしてスウェーデンの関係は?刑事ヴァランダーシリーズ、3作目です。今回もとても面白く読みました。ヴァランダーが精神的に追い詰められ、最後は辛そうな感じ...続きを読むでしたが、次回できっと復活してくれるはず。

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Posted by ブクログ 2012年10月08日

スウェーデンの片田舎のヴァランダー警部シリーズ3作目。どんどん壮大な話になっていっている。今回は南アフリカでの暗殺事件に絡む。最後の結末を本人がしっかり知らないで終わるのもなかなか。

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Posted by ブクログ 2012年07月04日

スウェーデンの片田舎で起きた犯罪と南アフリカで密かに進行する要人暗殺をうまく絡めて上質なミステリーに仕上げるマンケルの腕は確か。
魅力的な脇役も多く、病んでいくヴァランダーを心配しながらページを進めていたら、700ページがあっという間。
展開がサスペンスっぽくなっているので、いつもよりは物語に動きが...続きを読むあって派手だ。
たまにはこんなヴァランダーもいい。

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Posted by ブクログ 2012年03月19日

スウェーデンのミステリ。
警部クルト・ヴァランダーが主人公のシリーズ3作目。
ここから分厚くなってます。

イースタはスウェーデン南端の田舎町だが、交通の要衝にあるため、国際的な事件も起きうる。
思いも寄らぬ南アフリカの陰謀に巻き込まれる。
南アフリカでの人種問題をさかのぼるプロローグから、重厚に書...続きを読むき込まれています。
国際的なベストセラーになった理由がわかる気がしました。

ヴァランダー個人は妻に出て行かれたのはもう諦めたが、次の一歩は踏み出せず、落ち着かない精神状態。
ストックホルムに住む娘のリンダが心配でいつも会いたがっているのだが、なかなか上手くいかない。
捜査のためにストックホルムに出向くと、リンダがすっかり大人の女性になっていることに気づかされる。
画家の父親はすこし呆けかけているような兆候もあるのだが、家政婦と結婚すると言い出して、ヴァランダーを焦らせる。

ごく普通の主婦が3日、行方不明に。
おそらくもう死んでいるだろうと感じながらも口には出せず、捜査に取り組む署員。
捜査していくと主婦にも意外な側面があったりはするのだが。
ヴァランダーは事件にのめり込むことで突破口を見つけるタイプ。
容疑者の一人と深く関わることになる。

南アフリカ共和国での出来事も緊迫していて、迫力。
ひどい人種差別が長く続いた後、変化が訪れようとしているが、それに対する抵抗も大きい。
権力を握るボーア人(オランダ系入植者)の生活ぶりがリアルなので、ネルソン・マンデラ暗殺を狙う動きも説得力があります。
1993年発表当時、マンデラが27年間の投獄から釈放されたという時期から隔たっていないリアルタイムだったことも、力のこもっている原因かも。
ソ連の崩壊も、世界を動かしていたのですね。
南アフリカからは遙かに遠いスウェーデンがなぜ関わるか、ということにも理由はちゃんとあるのです。

暗殺のために雇われた殺し屋マバシャは、アフリカのズールー族の出。
異国をさまよう男の心象風景に深みがあります。
ヴァランダーの家族まで巻き込んだ対決と銃撃戦へ。

作者は何年もアフリカに住んで仕事をしていた経験があり、帰国後にスウェーデンの人種差別が悪化していると感じたとか。
それも実感を伴った描写に繋がっていると思います。
2004年9月翻訳発行。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年08月06日

今回は政治小説だ。
スェーデンのことが理解できていないのか、
ヨーロッパのことを理解できていないのか、
もう一つの舞台、南アフリカとの距離感がつかめない。
(地理的物理的な距離感ではなく、文化的社会的距離感)

人や情報のの移動量の問題なのかもしれないが、
たとえば、日本とアメリカは物理的距離は遠い...続きを読むが、
文化的には比較的近い。

南アフリカは、一刑事が人を逃がしてやろうとするぐらい、
スェーデンから近い場所なのだろうか。

前作もそうだったが、
主人公の職務から逸脱が非現実的にしか思えない。
また、主人公の捜査が勘ばかりなのも納得できないし、
犯人への固執にも共感できない。

なんだかな。

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Posted by ブクログ 2013年08月06日

このシリーズがなんで肌に合うと感じるのかわかった。
ヴァランダー警部は常に、自分がこの仕事に向いていないと感じている。
若くなく(この作品では40代だ)、こんなことを言う。
「おれは警察官以外の仕事のことをこのごろしょっちゅう考えるようになっている」

結婚にも失敗した。孤独で、大した希望もない。そ...続きを読むんな、中年の諦念と焦りと哀しみとが、見事に描かれていて、読んでるこの中年男に響いてくるのだ。

今は亡い先輩の言葉との間で、ヴァランダーは揺れている。
「おまえさんは一生涯警官だろうよ。もうわかってもいいころだよ。じたばたするな」

ただ、このシリーズ三作目は、これまで読んだふたつにくらべると、息もつかせずページターンさせるほどじゃなかった。つまらなくはないけれど、マンデラとデクラークの暗殺計画という話の枠が大きすぎて、ちょっと持て余しぎみな感がある。

妙に丁寧に(読者にむかって)状況説明してくれるゴルゴの依頼者のように、なんだか冗長だ。
べつの巻に期待しよう。

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Posted by ブクログ 2012年11月30日

陰謀の結末は最初からわかっているだけにそこに至るまでどう読ませるかが、作品の鍵になる。何の罪もない善良な主婦の悲劇から始まり、南アフリカの陰謀が平行して進む。冷徹で無慈悲なロシア人が最後までふてぶてしく悪人なのが印象的。サスペンス色濃いシーンの書き込みが少しわかりにくかったのが難点。面白かったのは間...続きを読む違いない。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

社会情勢を軸に描くシリーズだが、本作品はその特徴が色濃くなっている。スウェーデンが舞台なのだが、南アフリカの人種差別が物語の根底にあるので、序盤は相当な違和感があった。視点もスウェーデン側と南アフリカ側に分かれており、両者はなかなか交わろうとしない。しかしストーリーの拡がりと比例するように南アフリカ...続きを読むの人種問題がじわじわと効いてきて、国際謀略という派手なテーマに取って代わろうとする確かな感覚があった。
今回のヴァランダーは気の毒としか言いようがない。事件への巻き込まれ方が半端ではないので、それが逆に不自然にも見えたが、彼の思考が徐々に病んでいくさまは説得力があったと思う。インパクトの強いキャラが何人かいるためヴァランダーの存在感はやや劣るかもしれないが、シリーズを通して確実に成長しているのがよくわかる。

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