池上彰のレビュー一覧
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ネタバレ表紙のコスプレ(?)からして、半ばギャグに走っているかのような印象を受ける。冗談というワケではなかろうが、どちらかというと、軽めに、楽しく「スパイ」という存在を身近に感じてもらい、理解してもらおうという、NHK「週刊こどもニュース」のお父さん役に戻ったかのようなスタンスで書いているような内容。サクサクと読めて楽しい。
記述の大半が、先の大戦から冷戦時代のスパイ暗躍の黄金時代の事例紹介が多く(ゾルゲや、CIAのダレス長官等々)、かつて30年以上前に、落合信彦本で堪能した内容が盛りだくさん。そのあたりは懐かしく拝読した。
その後の時代、冷戦終了後は、アメリカと中東地域の確執の振り返りは興味 -
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ネタバレルビうちされているので、親子でお話ししながら読み進めると良いのかも。あなたの意見は?と言う空欄もあるので、この問題どう考えるってやりとりしながら、道徳について知るきっかけになると思いました。池上さんの監修と言うことで手に取りました。正解ってなんだろうって。
第1章家族
第2章学校
第3章社会
当たり前だなと思っているルールを意外に相手は知っているものと思って接している部分もあるなって思いながら。きちんとこういうことを子供の頃に親子関係の中で、家族関係の中で身に付いていない人が多いのかもしれませんね。
普通に今子育てしている大人のみなさん読んでみませんかってちょっと思いました。 -
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教育について書かれた本はまさに教科書みたいな読む気が起きにくい雰囲気だったり、あんまり社会のことを知らなそうな教員や研究者の偏った視点で書かれたものが多い印象だが、この本はやはり池上さんだけあってわかりやすいし自分ごととして考えやすい内容だと感じた。
戦後、教育を司る権力が政府に集中しないようにというような意図でGHQにより教育委員会とか日教組が作られてから、徐々にまた文部省とか文科省に権力が戻ってきたという経緯が勉強になった。あとは、PTAの主旨を知れたことも収穫だった。ちゃんと教育に関する政治や行政とか、地域の学校運営にも関心を持っていなければならないと思った。
2014年時点の内容で -
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独裁政治とは、一個人または一党派が権力を独占した政治体制のことを指す。
この定義に当てはめると、ロシア(プーチン)、中国(習近平)、北朝鮮(金正恩)などが当たる。
アメリカもトランプ政権時は独裁政治のようだったが、2大政党のため政権交代が起こりトランプの行動にストップがかかった。
日本も自民党の一党支配状態が続いており、安倍政権では独裁政治色を年々強めていった。
トランプは大統領令を、安倍晋三は閣議決定の制度を乱用し、議会の承認を得難い案件をいくつも独自に決めていた。
大企業は承認システムが複雑なため決断が遅く、小規模な企業はトップの考え一つなので決断が早いと言われる。
日本では反対意見が -
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ネタバレ池上彰さんの時事ネタの本。今回は2022年ということで、ロシアのウクライナ侵攻を中心に書かれている。
一章はアメリカのバイデン政権がどうなるかをアメリカの選挙システム、ポイントとともに書かれている。アフガニスタンの撤退からウクライナ侵攻の流れにも書かれている。
二章はヨーロッパの歴史。クリミア半島の転換期の話からここに至るまでの歴史的背景。ロシアの狙いなどが書かれている。
三章は米中ロの関係。台湾を併合したい中国とロシアの関係。またその周りを取り囲むトルコやイランの情勢について書いてある。
四章、五章は中国にフォーカスをあて、中国の狙いを歴史的背景から紐解いていく。
六章は日本の政 -
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覇権国家アメリカの問題点が個別に説明されており分かりやすい内容であったが、内容の半分以上は前著の焼き直しであった。
前著を読んでいれば、新しい発見は少なかったが、新しいトピックや深掘りされた内容も紹介されていたので一部内容がアップデートされていた。
公平中立な立場の池上さんにしては、トランプ大統領の記述には、かなりのアンチぶりを感じさせられた。中立的な分析を心掛けながらもアンチな感情がかなり発露していたように感じた。自分としてもトランプの考えには賛同できないが。
池上さんはネット界隈では偏向思想といわれることもあるようだが、多少リベラル色が出ても、ジャーナリストとしては中道の範囲と感じ -
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読書=読解力
学生の頃は、本当に本を読まなかった。家にも本はないし、親にも本を読めとも言われなかったからか。家族誰も本を読まない。高校生のときに、すきな作者で出会いはしたものの、大学生には読書をやめ、就職してから再度火がついた。
読書量は圧倒的に少ないかもしれないが、
同じ会社の人の中では、読書してる方だとおもう。
SNSが普及しすぎて、読解力が劣っているこの現実を。
この作品を読んで受け止めた。
たしかに、友人と連絡をとるときに言葉足らずなところがあって、こちら側が不快におもうことは度々ある。
これが、読書している人としてない人の差なのか?