池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ最終巻。
この辺りから、だんだん知っている名前も増えてきて面白い。
本作では革マル派、中核派、民青などに加え、労働組合の物語が強くなってくる。
中でも国鉄時代の労働運動は大変に興味深い。
ただし、上尾事件や首都圏国電暴動などは1973年の事件ということで全く知らず。
こんな恐ろしい事件があったのかということにひどく驚いた。
スト権スト、だとか、半合理化闘争だとか、ちょっと私の世代では考えられないほどの無駄で生産性のない動き。
本当に時代というものは変わっていく。
また、メディアの考え方もこんなに今とは違うのか、と驚く。
左翼とはなんなのか。
今や「パヨク」などとあげつらわれ、一方でいまだに暴力革命を信じ、しかしながら存在感は逆張りでしか示せない。
人々は、労働組合を忌避し(労働法でいう労働者の権利保護につながらないから?)、環境問題やジェンダー問題を提起すると「ヒダリ」と馬鹿の一つ覚えが如く叩きまくる。
繰り返し問う。
左翼とは、なんだったのか? -
Posted by ブクログ
積ん読のひとつとして積まれてたので読み切った.
このシリーズはおそらく読みやすそう!
記載内容の全部が全部本当なのかと少し疑うくらいの朝鮮半島史.
北も南も建国神話なんてモノがあるんですね……
・ロシアは不凍港を求めていたので日本は攻め込まれると心配していた
・敗戦時にソ連は北海道の北半分の占領をアメリカに申し出たがアメリカは拒否した
・朝鮮半島は北は工業,南は農業で発展してきたが,金日成の指示で北の森林を伐採したことにより食糧難になってしまった
・北朝鮮は,ラングーン事件(ビルマでの韓国大統領全斗煥暗殺未遂事件)を企てて失敗し,ミャンマーと北朝鮮の関係が悪化した
・IAEAの運用費用は,日本が最も拠出している(日本が原爆を作る気がないことを知ってもらうため?)
・金正恩の髪型は,金日成に似せている
・北朝鮮で生まれ日本でもヒットした『イムジン河』という曲がある -
Posted by ブクログ
池上彰、佐藤優による大学入試に関する対談。
自分が大学入試を経験したのが40年前。それ以降、学校教育にはほとんど関心が無かったので、これまでの大学入試と学習指導要領がどうなっているのか全く知らなかった。当時(共通一次の時代)と共通しているのは、教育についての議論はずっと続いているという事。いろいろ入試の制度が変わったが、その都度問題が発生している事。正直、これまでの問題点を知らなかったので、対談の内容がよく理解できていないけれど、二人とも今回の改革の新テストを支持しているという事だけは判りました。でもこんな議論は、大学入試というものがある限り、永遠に続いて行くのだろうなと思いながら読みました。 -
Posted by ブクログ
60年安保から60年代の社・共両党と新左翼のヘゲモニー争い、そして1968年からの東大全共闘、日大全共闘の活動、この時代は市民と信頼関係があったにも関わらず、なぜ新左翼が市民から遊離していかざるを得なかったのか。共産党が言うように「権力によって泳がされ、利用された」との批判はその意味で当たっている。わずか50数年前の出来事が今は理想に生きる人たちが多く存在した夢のような時代に感じられる。その中では当時の共産党の姿勢が理想とは遠く、党派を優先する姿勢に終始し、混乱を与えていたには改めて残念に思う。いまや左翼は共産党しか存在しない中で、リベラルな主張をしているように感じるが、警戒すべき存在だと改めて感じた。
二人の最後近くの対話が正に的を得ている。
佐藤)権力側との力の差を考えれば、火炎瓶や手製爆弾では自 衛隊はもとより機動隊にも対抗できないのですから。新左翼運動は現代から振り返ればすべて「ロマン主義」の一言で括れてしまう。
池上)ロマン主義であるがゆえにますます現実から遊離していった。
佐藤)リーダーたち一人ひとり個性が豊かで、それぞれの党派にも個性がある。それは彼らが、ゆくゆくは日本の中枢から動かせるくらいの 知的能力も意欲も備えながら、社会の矛盾を正したい一心で自分の人生全部を棒に振る覚悟でロマンを追求した。既存体制の中にある知識人の欺瞞、大学の中の親分子分関係にもとづく空虚なヒエラルキー、そうしたものすべてに異議申し立てをすること で、人間の解放をしようと本気で目指していた。そういう意味では、自分一人の栄達だけで満足できてしまえる21世紀型のエリートではなかった。そこはやはり評価しなければいけない点だ。
池上)ある種のノブレス・オブリージュ(高貴な者が宿命的に負う義務)を自覚していたとも 言える。 -
Posted by ブクログ
ミクロマクロ共通して、初版が2010年代前半のため、各種データが古い点はあるものの、instant economistという観点では、色褪せていない。
例えが平易で非常にわかりやすい。
自分の場合、恥ずかしながら大学でも経済を学ばず、診断士試験で初めて学んだレベル。
合格のための知識ということで、偏ったインプットを解消すべく読んでみたが、幅広に、かつ小難しくなく書かれている。タイトル通り入門書。
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・経済は、トレードオフ。報道の裏にいる報道されていない人にも想像を広げるセンスが大事。
・福利厚生は一方的なプレゼントに感じるが、会社の行為ではなく、労働者が生み出すものの価格である。
→出井さんの住宅補助不要論
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Posted by ブクログ
ミクロマクロ共通して、初版が2010年代前半のため、各種データが古い点はあるものの、instant economistという観点では、色褪せていない。
例えが平易で非常にわかりやすい。
自分の場合、恥ずかしながら大学でも経済を学ばず、診断士試験で初めて学んだレベル。
合格のための知識ということで、偏ったインプットを解消すべく読んでみたが、幅広に、かつ小難しくなく書かれている。タイトル通り入門書。
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・経常収支が黒字であることの1つの理由は、国民の貯蓄率が高いこと。
・新古典派は、供給が需要を生むという主張。供給が増える→売れて会社と従業員にお金が入る→そのお金が消費に回る。
・ケインズ派は需要がそれ自身の供給を生むという主張。なぜなら不況になっても潜在的な供給力は低下しないため。なので、財政政策で需要を増やす。
・供給は比較的安定しているが、需要はアニマルスピリットによる非合理的な判断が介在することで、不規則に揺れ動く。
・デフレによってもたらされた不況には、金融政策が効かない。例えばデフレ率が5%の状況で、仮に名目金利を0%にしたとしても、0-(-5)で実質金利が5%までしか下がらないため。