池上彰のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
分かりやすいキャッチフレーズや美辞麗句、単純明快なネットニュースやSNSの投稿に騙されちゃダメですよ、というお話。「分かりやすさ」をウリにしてきた池上彰が、逆に「分かりやすすぎること」の危険性を警告する逆説的な内容が面白い。
池上さんの本を何冊か読んで感じたけど、池上さんは概念的・総論的な話をすると面白く、切り口鮮やかだけど、具体的・各論的な話になるといまいち面白くない。本書もそんな感じ。例えば、ネットの不確定な情報に騙されないようにするにはどうしたらよいか?に対して、そのために自分はスマホをなるべく使わないようにしてガラケーを使っている、と。そういうことじゃないでしょう、と。結局後半がジ -
Posted by ブクログ
テレビなどでお馴染みのジャーナリストの池上彰氏が42の質問に答える形で今の日本の問題点や真実を解説した一冊。
政治、教育、労働、女性問題、国際情勢など多岐に渡ってさまざまな疑問をわかりやすく解説されており勉強になりました。
政府とマスコミの関係や日本とアメリカの政治に対する考え方の違い、夫婦別姓や同性婚の海外の現状、医療保険や介護保険のことや新型コロナウイルスに対する海外の取り組みの違いなど今問題となっていることの真実や他国の現状などをたくさん知ることができ勉強になりました。
また、子どもの学力やノーベル賞などにつながる基礎教育や就職と就社の違いなど池上氏の解説による新しい発見も読んでいてた -
Posted by ブクログ
池上さん自身も会っていた人の話もあるので、完全な第三者目線ではなかったが、それゆえの裏話もあって面白かった。
特に上皇陛下・上皇后美智子さまは戦後の日本の在り方を模索されていたと思うし、私が若い頃とは違う印象を持っていたので、とてもよく理解できた。
強いて言えば、だいたい30ページ程度ずつで書かれているため、消化不良なところもあった。いくら客観的にとは言っても主観は入るものなので、「この説明がなかったら違ったように解釈されてしまうのでは...」という箇所もあった。編集の問題もあるのかもしれないが。
ただ、普段なかなか取り合わされない12人であったので、様々な切り口での説明は、その方々それぞれ -
Posted by ブクログ
p29
生徒会の起源はGHQの民主化施策にある。
戦後の旧制水戸高校の生徒ストも一要因。
p31
外部注入論。
労働者は本来革命の主体となるべきだが、
資本主義から抜け出せないため、
職業的革命家の集団(=ボリシェビキ)を結成し、
ロシア革命を成し遂げた。
p74
フルシチョフは基本は平和路線。
帝国主義戦争を内乱化させて革命を起こすことは無理との考えに基づく。
一方で、相手が武力放棄する確証はないため、
核軍備は進めるという、まさに、敵の出方論。
p115
学生が大学の学費値上げに怒ったのは
大学が資本の論理に基づき大学を運営しており、ひいては、学生たちを資本家が期待する労働力として育