関美和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
競争をせず、楽観して未来を描け!
超がつくほど有名な本書。悪名高いピーター・ティールだが、さすが本質を突く明快な主張が多い。
世界を変えた起業家の見えている世界と視座は、途方もなく広く、高く、そして希望に満ちている。常に加速を追い求める彼の肩に乗れた、濃密な1.5時間だった。
ティールは「完全競争下では収益が消滅するため、できる限り避けるべき」と主張する。これはビジネスだけでなくキャリアにも当てはまり、多くの人間がアップサイドのほとんどない無意味な競争に駆り立てられている。富を生まない競争の先には破滅しかない。
人々を競争に駆り立てる力はイデオロギー化しており、その背景には「あいまいな楽観主義」があるという。つまり、「何となく世界はよくなる気がするが、その方法はわからない」という態度だ。こうした人々は、コンサルや投資銀行などのキャリアを選びがちだ。あいまいな未来に対しては、選択肢を広げることが安心につながるからだ。ティールはこれを「小さな成功」と呼び、そこからは社会に富は生まれないと断じる。
この指摘は大変鋭く、耳が痛い。未来を描けないから、人は多くが集まる場所に向かい、そこで競争は激化する。得られる利潤はごくわずかだ。とはいえ、未来を描くことは難しい。
本書から私が得たヒントは「創作」にある。ティールは大のSF好きで、PayPalの創業メンバーもSF好きが多かった(イーロン・マスクもSF愛好家として知られる)。SFは未来を描く作品であり、それを通じて思考を未来へ向けられる。私ももっとSFを読んでみたいと思った。
また、ティールは「あるべき姿」──本書でいう「隠れた真実」を見つけるには、諦めないことが大切だと言う。「もうすでに誰かが見つけている」と思わないこと。意外にも隠れた真実は残っているものだ。
ピーター・ティールのように生きることは容易ではない。しかし、世界を変える人たちの思考を垣間見られたのは大きな収穫であり、自分の人生にも十分応用可能だと感じた。次はSFを読もうと思う。
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Posted by ブクログ
「テクノ封建制」タイトルだけで、んー、そうかと納得してしまう。
私のような経済の知識のない人間にもとてもわかりやすく書かれている。ただ、あまりにもベースがなさすぎて、私には情報量が多すぎて、全体のどれくらい理解できたのか怪しい。
ただ大筋は掴めたと思う。クラウド農奴なんだ。領主様のためにせっせと毎日無償労働に明け暮れているのだ。搾取されていることにも気づかず。
それを阻止するための解決法もきちっと書いてくれている。まるで遠い遠い理想のようだ。完全に農奴になってしまっている私にはそう思えてしまう。農奴はこんなことだから農奴のままなんだと思う。
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購入済み
優れたものが勝つわけではない
MP3の規格化の話が特に興味深かった。その昔のビデオの規格 ベータかVHSかに始まり、携帯の通信規格 iMODEの話など「優れたものが勝つわけではない」というエピソードには事欠かないがMPEGの規格もそうだったのだ と改めて実感させられた。
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Posted by ブクログ
「・3000年 プレステ200が発売される。千二十二歳になった俺は最新のプレステで遊ぶ。」
イメージは現実化する。
千年後のイメージを実現できたので、俺は千歳まで生きれる。
お、おう・・・
先日、令和の時代に!?と驚きのNHKにようこそ!が刊行された。
続いての超人計画。
どういうことだってばよ。
筆者本人が一人称として語られる本作は、エッセーなのか?どこまで本気なのか?
脳内彼女と川崎の汚いアパートで暮らす滝本竜彦は超人になることを計画する。
精神的に超人になる。
超人になるためにアパートの外に出ては、逃げ帰る日々。
ある日、バイト先で出会った女、青山が超人計画に興味を示す。
計画が向かう先はどこなのか。 -
Posted by ブクログ
以下、本書より抜粋。
「そこでとりあえずゲストに、その年の幸せな思い出の写真を送ってくれないかと急いでメールを送った。ゲストがミシェルの家に足を踏み入れると、そこには24枚の写真が丸く切り取られてクリスマスツリーに飾られていた。スキューバダイビング、『売却済み』の看板を持って家の外に立つ人、パフォーマンス前にアクロバットの装具をつけている姿。ゲストたちはツリーの周りでカクテルを飲みながら、お互いの幸せな思い出の1枚に目を輝かせていた。『その瞬間に突然お互いが赤の他人でもなく、仕事仲間でもなく、1人の人間だと感じられた。おかげで、ディナーが楽しく始まった』とミシェルは言う。」
「食事のメニューの代わりにゼルディン教授が準備したのが6品の会話のメニューだ。『前菜』には『あなたの人生の優先順位は年齢とともにどう変わってきましたか?や、『あなたの経歴や体験は人生にどう役立ったり足かせになったりしましたか?』といった質問が並ぶ。『スープ』には、『あなたの人生で時間の無駄だったことは?』と言う質問。『魚』には『これまで何かに反抗したことはありますか?今あなたが反抗していることはなんですか?』。『サラダ』では『これは共感できないと言う限界は?』。」
「歓迎の言葉の中で、仕事や私生活でうまくいっている話をこの集まりには持ち込まないでほしいとお願いする。聞きたいのはゲストの迷いや戸惑いだ。準備されたスピーチではなく、完成されていない言葉や考えを聞きたいと伝える。」
「家族の集まりでいつもと違う夕食会にしたいなら、別の工夫が必要になる。そこで、私は家族の話はやめて、自分の子供たちさえも知らない側面を教えてほしいと頼む。」
「それ以来、いつも冒頭では『みんなが驚くような話をして』とか、『成功談は禁止』とか『自慢話は無しでお願い』などと言うことにしている。」
「もう一つ気がついたことがある。みんながお互いの良い部分を見ていれば、自慢話をしなくても良くなると言うことだ。だからいつも私はこんな感じで始める。『ここには寄りすぐりの人物だけをお呼びしています。』その上で、『ですが、今日は皆さんの経歴やどれほど成功なさっているかはお話ししていただく必要はありません。もう充分存じ上げていますから』と付け加えることにしている。」