【感想・ネタバレ】ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるかのレビュー

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ネタバレ

ピーター・ティールがスタンフォード大学で行った講義を基に構成された本書は、革新的な思考法と起業家精神についての洞察に満ちた一冊です。彼の主張は、単なる技術的進歩ではなく、ゼロから全く新しい価値を生み出すことが真のイノベーションであるというものです。

本書は、ペイパルの創設者であり、テスラ・モーターズやスペースXなどの企業を支援する投資家でもあるティールの経験に基づいています。彼は、成功した企業は単に既存の市場に参入するのではなく、新たな市場を創造し、そこで独占的な地位を築くことが重要だと説いています。これは、競争よりも独占が好ましいという、従来のビジネス理論に対する挑戦的な視点です。

ティールはまた、スタートアップが直面する困難や、成功への道のりで重要な要素についても語っています。彼のアプローチは、失敗を恐れずに大胆な賭けをすることの重要性を強調し、既成概念にとらわれず、自らの道を切り開く勇気を持つよう促しています。

この書籍は、イノベーションとは何か、そしてそれをどのようにして達成するかについてのティールの独自の視点を提供しており、起業家だけでなく、新しい価値を生み出したいと考えるすべての人にとって価値ある読み物です。彼の教えは、読む者に対して、単に既存のものを改善するのではなく、全く新しいものを創造することの重要性を教えてくれます。

私は、この書籍が提供する知識と、それを実生活に応用する可能性によって豊かになりました。本書の教えは、今後、行動するための推進力となるでしょう。

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2024年04月11日

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競走をするな。
独占を狙え。

コピーをするな、新しいもの作れ。

新鮮さと違和感をもって、新たに世界をみる。

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2024年04月06日

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帯:Make it new 起業家のバイブル

要約:
本書は成功の方程式ではなく、考える訓練を導いてくれる。大切な真実は未来を今創っていること。
大切なことは特定のニッチを支配して、次の周辺市場を拡大すること。できる限り競争せず、独占すること。

感想:
生き方としてもビジネスの考え方としても自分のバイブルになる本である。人生はポートフォリオではないという言葉も印象的だ。
隠れた真実とは必要なのになされていないこと。テスラが環境保全を意識したい富裕層向けにかっこいいEVを販売したように。
ティールの法則
誰と始めるかが最も重要な決断である。
採用は会社の使命に興奮できる人を採用する。
誰も解決しようと思わない問題こそ、一番取り組む価値がある。ニッチを見つけて小さな市場を支配しなければ、価値ある企業にはなれない。
大切な要素
1.エンジニアリング
2.タイミング
3.独占
4.人材
5.販売
6.永続性
7.隠れた真実

自分の頭で考えること、インサイトを見極め、ニーズの高い課題に提供するサービスを作ること。
短期的ではなく、長期的に見てより良い未来を創ること。
常に心に刻み込む!

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2024年03月19日

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自分に子どもがいたら読ませたい本。
なんでもできるんだ!!という情熱が湧いてくる。
でも一度だけでは浸透しないから何回も繰り返し読みたい。

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2024年02月29日

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すべての企業の成功条件は「独占」にあり、「完全な競争市場は利益の減少をもたらす」と競争社会の否定から始まる。世界で自分だけが気付いている「隠れた真実」を探し、独占できる市場で小さく始めよというのが本著の教え。
実践までのレベルとしては高いが、GAFAM然り現在の成功企業の本質をついている内容であり、特にWeb業界に身をおいていたり、起業に興味があったりする場合には本著の内容について知っておいて損はない。それ以外の場合にも、イーロン・マスクとともにペイパルを創業したピーター・ティールの指針や価値観に触れられるという点で良書だと感じる。

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2024年02月18日

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世間に媚びず尖った内容で、良い刺激になる。
「賛成する人がほとんどいない大切な真実はなんだろうか。」という問いから始まり、著者らしい社会の切り取り方によって、著者の考える真実を突きつけていく。

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2024年02月12日

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paypal創業者が本質から見た企業論。

✖️競争。独占企業になれ。
隠れた真実を見つけろ
スタートアップは誰とやるかが大事。
最初はニッチを独占さ、その後拡大が王道。

販売は大事。
機械は人間の補完!

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2023年11月20日

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日々の仕事に追われているとそれで一杯になり、先を見ることを忘れてしまいます。今あるものを大きくする努力は必要だけど、それで世の中を良くできるのか、考えなければいけません。私は森、木、林業に関する仕事をしているが、課題だらけです。解決に向けて様々な人が努力を重ねていますが、私もその一人として、0を1にできるような仕事がしたい。この本を読み、改めてそう思いました。

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2023年11月06日

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べき乗則、隠れた真実、売り込むことの重要性
「コンピュータは人間を補完するものであって、人間に替わるものじゃない。」とあるが、「コンピュータは人間を増幅するものであって、人間に替わるものじゃない」である。単に人間の虚実を増幅するだけだ。
「隠れた真実は、僕らが知りたいと要求し、強引にでもそこに目を向けなければ、決して学ぶことはできない」
「本当に社会のためになるのは、これまでと「違う」ものだ」「誰も解決しようと思わないような問題こそ、いちばん取り組む価値がある」

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2023年10月22日

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「隠れた真実は何か」という言葉が印象的だった
起業家としても投資家としても成功しているピーター・ティールに関する著作はどれも大きな気づきを与えてくれる

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2023年12月26日

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今現在のスタートアップはゼロ1とは程遠い。隠れた真実を追求するというよりは、アメリカで流行っているテーマの焼き直しを日本向けにアレンジしている起業がとても多い。ベンチャー界隈でお互い褒めあったりして、評価が決まってしまっているところもある。

全く新しい、世界を変えるような巨大な企業を創り出そうとするアプローチ。

ペイパルはドルに代わる新たなインターネット通貨を創ろうとしていた。

非独占企業は、様々な小さな市場が交差する場所を自分たちの市場と位置づけることで、自社の独自性を誇張する。
反対に、独占企業は自分たちの市場をいくつかの市場の大きな市場の総和と定義づけることで、独占的地位をカモフラージュしている。

低成長企業の価値の大半は短期のキャッシュフローからくる。ナイトクラブやレストランはその極端な例だ。今は稼げていたとしても、よりトレンディな場所に人が流れれば、今後数年でキャッシュフローはおそらく先細るだろう。
テクノロジー企業の価値のほとんどは、少なくとも10年から15年先のキャッシュフローからきている。
短期成長をすべてに優先させれば、自問すべき最も重要な問いを見逃してしまう。

本物の独占的優位性をもたらすようないくつかの重要な点で、二番手よりも10倍は優れていなければいけない。
10倍優れたものを作るには、まったく新しい何かを発明するのがいちばん。
または、既存のソリューションを劇的に改善する。

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2023年01月21日

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2014年の本だからちょっとだけ古いけど、それでも学ぶところはあろうということで。
今をときめくイーロン・マスクもこんな出自だったのかー、と。確かにビッグになれば叩かれるというのはその通りで、でもその人の出自ってあんま知らんかった。テスラのブランディングなんかは面白いし、実はx.comって自分の昔の会社だったのか!とか、ね。
こういう本によくある哲学に走ったり意識高い系だったりな面もあるけど、著者も言っているように自身がオタクで、でもそこからのステップアップを目指すわけなので、それなりにささるところも多かった気がする。
たまには頭も使わないとだしね。

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2024年03月07日

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ネタバレ

【未来をつくるものは争わない。】

前書きを読んだらまず素晴らしかった。無知は私はこの著者が何者かを知らなかった。ペイパルの共同創設者であり、優れたエンジェル投資家であり、その他ビジネス界においてとても業績のある方。

スタートアップ理論、みたいな形で実際の大学での講義をもとに書かれた本。私は特に起業やベンチャー企業への投資をしよう、と思っているわけでも何でもないけれど、誰にでもわかりやすく面白く描いて頂いているのはとてもありがたい。

著者は、逆張りで取り組むことを勧める。まず、競争することを否定する。変化する社会においては、新しいアイデアで新しい市場を作ること、つまり独占は善となりうる。それこそが、スタートアップができること、つまり未来をつくること。ビジネス用語的には差別化、それなくして誰も勝たない、と。

このゼロサムではない考え方、そして長期的に勝つために、目先の競争に加わらないことが大事、といっていたと思う。

さらに公判では、あいまいな楽観主義について問題提起する。そのあいまいさは、たとえば、ポートフォリオを分散することで、どこかで辺りが出ればいい、といったリスク分散の考え方や、リーン・デザインで、少しずつ改善していってやっているうちにベストを作って行こうとする手法や、人々がお金を使ってできることよりも、お金自体に価値を見出している状況、などなど、の今日の主流に一石を投じる。

そして成功者の話にもなり、人生はポートフォリオじゃない、ガチャじゃない、といった論を続ける。重要なのは何をするか。それを覚悟して明確な未来を描いて一つ一つ一つ取り組むか。(私は痛い。)

そう、ビジネス界での勝ち組について書いている、ともいえるのかもしれない。

先日読み終えた、人新世の資本論では、閉鎖的な技術を批判し、オープンな技術、経営の民主化、みたいなことを言っていた。一方この本は、ザ・資本主義でどう勝つか、でもあり、ビジネスとしては新しい希少性を全力で作り出すことをすすめているようにもとれる。もちろん、そのビジネスと技術の活用は人間を豊かにする、という前提がある。(マルクスら19世紀の思想家の明確なビジョンという点については肯定していた。)

やっぱりビジネス界トップ人たちは一流の考え方をするのだろう、とただ思ってしまったりもするけれど、この視点はとても参考になった。ただ成り行きに任せて大きなことを達成する人はいない。それは絶対に忘れてはいけない、あいまいにしてはいけない、と思った。

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2024年02月29日

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ペイパルマフィアの一員であるピーターティールの著書。「無」から「有」をつくり出し、その「有」にさらに磨きを加え、①エンジニアリング、②タイミング、③独占、④人材、⑤販売、⑥永続性、⑦隠れた真実 が全て網羅されている企業は成功すると、見解を示している。その一例に、テスラ・モーターズを挙げて、わかりやすく説明している。
何もないところから何かを生み出すと考えると途方に暮れるが、隠れたニーズ・ウォンツをキャッチし、そこからアイデアを磨き、上記7つを指標にできるようにすれば、ひとまず上手くいきそうな予感。

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2023年12月13日

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引き寄せられるように読める良書。翻訳本と思えないくらい読みやすい。独占的なイノベーションの重要性を理解できて、創業や投資の考え方に役立つ。

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2023年05月01日

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ネタバレ

新しいテクノロジーを生み出すのは、だいたいベンチャー企業だ!理由は単純で、大組織では新しいものは開発しづらく、官僚的な組織は動きが鈍いし、既得権者はリスクを避けたがる!機能不全が極まった組織では、実際に仕事を片付けるよりも鋭意努力中だとアピールした方が昇進しやすい!!

ベンチャーキャピタルが投資するアーリーステージのスタートアップでは、CEOの年収は15万ドルを超えてはならない!政治家のように、現状維持のインセンティブが働いてしまう。

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2022年10月02日

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1.この本を選んだ目的 
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知人に薦められて手にした本です。
多くの人が薦めているのもその後目にして、古い本なのにすごいなと感じていました。古いと言っても2014年9月発行ですが…

この本からビジネスにおいて自分の見えていないものを理解することが目的です。だから、これが新たな気づきだというものを理解して、それに対してどのような行動をとっていくか考えることができればいいです!

 
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2.概要
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・「君はゼロから何を生み出せるか」という、厳しい投げかけから始まります。
・全14章で、かなり読み応えのある内容になっています。
・筆者が経験したきたことが書かれているだけでなく、その時その時に考えたことも、しっかりと書かれている。

・タイトルだけ紹介。

0.はじめに

1.僕たちは未来を創ることができるか

2.1999年のお祭り騒ぎ

3.幸福な企業はみなそれぞれに違う

4.イデオロギーとしての競争

5.終盤を制する

6.人生は宝クジじゃない

7.カネの流れを追え

8.隠れた真実

9.ティールの法則

10.マフィアの力学

11.それを作れば、みんなやってくる?

12.人間と機械

13.エネルギー2.0

14.創業者のパラドックス

おわりに.停滞かシンギュラリティか

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3.感想
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・すごい重いメッセージが多いなと、感じました。人と違う視点を持つことで、評価に繋がることはあったけど、もっと、何かを生み出していける人になりたいと、感じさせてくれる作品でした。ゼロから1をつくる、というようなキーメッセージを見ることはありますが、ほんとのゼロから1を作るのは、とてつもなく難しいことです。

・最後の言葉をしっかりと受け止め、誰かのために、新しい何かを生み出せるよう努力していきたいと感じました。
「今僕たちにできるのは、新しいものを生み出す一度限りの方法を見つけ、ただこれまでと違う未来ではなく、より良い未来を創ること、つまりゼロから1を生み出すことだ。そのための第一歩は自分の頭で考えること」


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4.具体的にどのような点を学習したか?
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・新しい気づきというより、ゼロから1をつくることを、とても意識させられた。そんなこと考えたことがなかった。気がつけば、既に存在する仕組みの上で、変更を繰り返すだけで評価を得ていることを痛感しました。

・長期的なビジョンの大切さを感じました。未来はわからないことばかりだけど、10年、20年ぐらい少し先の未来ぐらいは考えて、動かなければいけない。

・定説は隠れた真実ではない。認知バイアスもそうだけど、常識にしばられすぎていてはダメだということ。

・あらためて、人とシステムの協業を意識することにつながった。人が長けている部分は人がやる。システムが長けている部分はシステムがやる。お互いに補完しあう状態をつくることが大切。


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5.具体的にどのような行動をするか?
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・この本に出会ってしまったわけだから、ゼロから1を作り出したい。そのためには、毎月1つぐらいは、アイデアをだしていきたい。それが、誰かの役に立つことが前提。そして、ビジネスとして、収益を生むものにつなげていきたい。

・システムと人が補完し合うことを意識する。自動処理とチェック項目、なんて、今までも意識してきたこともそうだけど、人が最大限活躍できるシステムづくりということを意識していきたい。

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2022年07月07日

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「競争とはイデオロギー。」
「生き残りを賭けた厳しい闘いからの脱却を可能にするものはただひとつ、独占的利益だ。」

少し目を通して何だか読みにくいなと感じて読むのを後回しにしていたが、飛ばし飛ばし読んでみると面白くてどんどん読んだ。

「競争は資本主義の対極にある。」は目から鱗の考え方だった。考えてみればそうだ。最近これじゃなければならないものは当たり前に世の中に浸透していてそれがなくては生きていけないほどに依存しているのに対して、逆のものはどれだって良い。

隠れた真実を探すこと。
そして隠れた道を行くこと。

黙々と、淡々とやることだと思った。

この本のとっつきにくさは何だろうと考えたとき、口語だから?と思った。話の骨格が見えづらい。
私がこういう書き方が苦手だから?これは自分の課題であるが。

きっと講演や授業で聞くと、本当に面白く感じるのだと思う。でもそうした読みづらさを理由にこの本を避けるのは勿体無いない内容だった。レビューが本当にたくさんある理由がよくわかった。

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2022年05月20日

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ゼロ〜1を生み出すのに必要なことが、実例と共に書かれています。

マルコム・グラッドウェルを否定する内容など、とても目から鱗でした。

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2022年04月19日

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かつてのITベンチャーから昨今のグリーンベンチャーまで、筆者やその周りの人の経験などを基に、いかにして成功を収めるか(ゼロを1にするのか)書かれた本。
スタートアップを始めようとする人や、転職を考えている人にはおすすめ。
気づきが多いにもかかわらず読みやすくすぐ読める。

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2022年03月07日

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ネタバレ

【要約】
著者の課題
人類には奇跡を起こすテクノロジーを生み出せる力がある。テクノロジーはゼロを1にすることができる。今は過去の成果をコピーしてばかりで、水平にしか進歩しない。ビジネスに二度と同じ瞬間はない。

解決方法
ゼロから1を生み出す企業をどう立ち上げるかを教えるためにスタンフォードで教えている内容を本にまとめてより多くの人に知ってもらおうと思った。スタンフォードやシリコンバレーだけに独占させていいわけがない。

内容
ドットコムバブルの教訓によって、スタートアップには次のような戒律が生まれた。「少しずつ進める」「無駄なくリーンに」「ライバルの改良をする」「プロダクト重視」といったものだ。しかし、この逆を張るほうが遥かに進歩する。

成功している企業は、競争ではなく独占している。Googleが検索市場で戦っているとすればYahoo!やBingと競争していることになる。しかしGoogleは独占していないと嘘をついているだけ。アルゴリズムで圧倒している。

独占すればいいので、先行者(ファースト・ムーバー・アドバンテージ)にならずともで、終盤で勝てばいい(ラスト・ムーバー・アドバンテージ)。チェスで勝つために終盤を学ぶように。

隠された真実を探すべきだ。「賛成する人がほとんどいない大切な真実は?」という問いに多くの人に答えられない。真実とは「重要だけど知られていない、難しいが実行可能な何か」。多くの人は探求心を失っているので発見しにくくなっている。

もし、真実を見つけることができたらどうするか。
ティールの法則と呼ばれており、実際にティールが投資する基準にもなっている。誰と始めるかが大事、フルタイムで働く、CEOの給与は15万ドル以下…。スタートアップのメンバーは同じパーカーをいるが、それぞれが別のミッションを担い責任を持つ。しかし目指すものは同じであり、これはマイルドなカルトだ。

【まとめ】
ティールは競争よりも独占を良しとしており、小さな市場を独占することから始める事が正しいと考えている。
競い合う人たちの間には違いがあまりないということです。ライバルを気にすると、本質を見失う。
ファーストムーバーアドバンテージという言葉があり、私たちは市場に初期に参入することで利用者を誰よりも早く囲い込むことが大事と考えるが、後から容易に模倣されるようではいけない。
終盤を制するために何を考えるべきかが重要。
本書の中では、「賛成する人がほとんどいない、大切な真実は何か」という問いが繰り返し出てくる。
その問いの答えを抽象的に表現すると、「重要だけど知られていない、難しいが実行可能な何か」です。それは定説(簡単)と解けない謎(不可能)の中間にあるもの。

①隠された真実を見つける
これは競争の延長線上では見つけられないもので、今まで価値があることに気が付かなかったことに気づくということ。起業におけるいくつかのメソッドで、「競争」を意識しないことを考えるのであれば、格段に確度が高くなる気がします。

②隠された真実を形にする
これだというものを見つけったら、将来キャッシュフローを生み出す構図を描くことが重要。さらに実現に向けては誰を同じバスに乗せるのか、マイルドなカルト創り出す。

③競争ではなく独占
「ライバルはいない」と言えるようにする。

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2024年04月10日

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新規事業開発部門のマネージャーになるにあたり、参考に読んだ。
自分自身が育児中の身であること、他のメンバーも企業内で働く身なのでスタートアップとはマインドやスタンスが異なることから、仕事に全精力をかけろというワーカホリックな点はアグリーできない。
でも、世界を新鮮な目で見て新たな問いとその解決策を探す視点や、成功する起業にするために答えるべき7つの質問など参考にしていきたいと思う。

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2024年03月27日

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paypal創業者ピーター・ディールの本。イーロンマスクを含む創業チームの6人はpaypalマフィアと呼ばれ、後にそれぞれがYouTube、テスラ、リンクトインなど世界を変えるビジネスを立ち上げる。

・スタートアップとは、君が世界を変えられると君自身が説得できた人たちの集まり

・完全競争下では長期的に利益を出す企業は存在しない。新規参入企業がいると供給が増え価格が下がるから。

,永続的な価値を創造するには差別化のないコモディティ・ビジネスを行ってはならない。

・このビジネスは10年後も存続しているか?

・ネットワーク効果=利用者の数が増えるとより利便性が高まる。LINE、PayPayなど

、スタートアップが狙うべき理想の市場は、少数の特定ユーザーが集中していながらライバルがいない市場。まず特定のニッチを支配し、次に周辺市場に拡大する。

・20人目の社員が入社したいと思う理由は何だろう?会社の使命、チームが唯一無二であること。

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2024年03月26日

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ネタバレ

ペイパルを創業したシリコンバレー屈指のベンチャー投資家による本。

ここで書かれているのはベンチャーで成功する方法ではない。冒頭で著者が述べているように、成功するかどうか分からないからベンチャーであり、成功する方法を一般化する事は出来ない。

本書の内容は、著者による世の中をどのように見ているかという哲学的な思想が中心になっている。彼のこれまでの具体的な投資の事例などには詳しく書かれていないので、そうした期待に対して応える本ではない。

世の中で成功するには、良い教育を受け、良い成績を上げて有名大学に進学して有名企業に就職、そこで実績を上げて上級職になっていくという過程が標準になっている。この点は日本も全く一緒といって良い。全てが競争であり、それが資本主義の本質であり、良い事であるとされていると。しかし競争の行く末は、利益が低下し、誰も得をしない結果になると著者は極論を述べる。目指すべきは競争ではなく、独占、誰もやっていないことをやるという事が述べられている。

ブルーオーシャンという言葉が言われるように、競争戦略としては目指すべき理想的な姿ではある。。。が、言うは易しで簡単に出来る事ではない。ただ、彼が言いたいのは、競争社会の中でせっかくの優秀な人間がつまらない人生を送るのであれば、もっとみんなが気づいていない事、書中では「隠れた真実」と書かれている、の存在を信じて、それを探し当てる事にその才能と浸かったらどうだい?という事。

非凡すぎる著者ゆえの結論だろうが、やはり一般人が簡単に真似を出来る話ではない。こうした哲学的な話しが中心なので、正直それほど読んでいて面白くは無かったし、ある意味変人である著者から学べる事は少なかったのが感想。

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2023年06月27日

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ちょっと自分にはレベル高かった。生きてるフィールドが違いすぎてピンと来ない記述も多かった。
隠れた真実を探す。競争ではなく独占。チームづくりの観点。営業の重要性と分類。長期的なプラン。徹底的に考える。運ではない。明確なプランを持つ。イーロンマスクとかマークザッカーバーグってすごいんだな。自分の戦う市場の大きさを見極めること。また、他人が言ってる市場の大きさは的確か?戦うべき市場はIT全体なのか一つの部品に特化するのか国内なのか国外も含むのか。べき乗則。正規分布ではなく指数分布。圧倒的な価値を生み出す企業にのみ投資する。

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2023年05月04日

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2023年4月18日
通勤電車内で半分くらいをざっと読み

欲しい内容・タイトルから期待した内容から逸れた話が多い気がした。

最初と最後が1番おもしろく読めた

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2023年04月18日

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ピーターティールはイーロンマスクとともにオンライン決済システムPayPalの共同創業。Facebookの最初の外部投資家でもあり、他にも公海に石油採掘プラットフォームのような人工島を建設しそこに完全に規制のない自由な実験国家を作ろうとするプロジェクト、延命技術であったり、人工知能が人間の知性を超えるシンギュラリティーに達した後の世界がどのようなものかを研究するプロジェクトなどを手掛ける。イーロンマスクに比べると、実業家というより、投資家のイメージが強い。

0から1を生み出す仕事の価値について、その1を100に近づける仕事とは異なる重要性を私も偶に話をする事があり、言うだけなら簡単だが、本著のタイトルにシンパシーがあった。ピーターティールのエネルギッシュで前向きな論説は、非常に参考になる。おくびなく、独占状態をカモフラージュしろと。リーンスタートアップは少しずつ改善することを重視しているため結局は成功しにくい。あるべき姿は大きく競合と違い圧倒的に独占できる全く違うコンセプトを事前に計画しすべてをかけることだ。

ピーターティールを採用面接で必ず聞く質問。「賛成する人がほとんどいない大切な真実は何か」。隠れた真実、今日のベストプラクティスはそのうち行き詰まる。新しいこと、試されていないことこそベストのやり方。自己啓発本とも取れる力強さ。清々しい。

最近、金儲け以外の事を考える余裕が無くなっている会社が多い気がする。少しずつ改善するビジネスではなく、斬新な事、ファーストペンギンになるような開拓者たれ。

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2023年03月07日

Posted by ブクログ

 評価が高い本なのだが、正直、筆者が主張したいことが何なのかよくわからなかった。

 スタートアップが目指すべきはブルーオーシャンであること。
 そのうえで、以下の7つの質問に答えられること。

1.段階的な改善ではなく、ブレークスルーとなる技術を開発できるだろうか?
2.このビジネスを始めるのに、今が適切なタイミングか?
3.大きなシェアがとれるような小さな市場から始めているか?
4.正しいチーム作りができているか?
5.プロダクトを作るだけでなく、それを届ける方法があるか?
6.この先10年、20年と生き残れるポジショニングができているか?
7.他社が気づいていない、独自のチャンスを見つけているか?

 スタートアップがどうやってユニコンになるのか、という話が大きすぎて。。。

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2022年11月27日

Posted by ブクログ

記録
自分には、
小さな市場を、小さな市場を支配する何かを、その市場の最後で最大の影響力をもつ何かを探しだせるだろうかぁ。と当事者目線で読んでみた。

そこまでニッチに振り切る勇気、勝ち気、でも楽観主義や無計画ではなく。そんな風に物事を進めることが、どうやったらできるだろうか。

レディ・ガガは生まれつきレディ・ガガだったのだ。
みたいな一文が記憶に残っている。
ブランディング(マーケティングのためのイメージ)の為に生まれたスタイルなのか?誰が考えたのか?
スティーブ・ジョブズもビルゲイツもエルビスプレスリーも。
極端な所ばかり取り上げられたのか?本当に極端な人だったのか?
ここの章は面白く読めた。

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2022年07月19日

Posted by ブクログ

ペイパルマフィアのトップとして広く知られるピーター・ディールの代表的な一冊。

本書が示していることは、
①競争ではなく独占を目指して「グローバリゼーション」ではなく「テクノロジー」を重視すべきだということ
②他社と比較してまんべんなく全製品で数倍の改善を目指すのではなく、少数のプロダクトに集中し10倍の改善を目指すべきであること
特に上記二点が重要であると読み取った。

瀧本さんの序文も他の本と比較してとんがっていて面白かった。
本書でキーとされている「皆が知っているが、実は間違っていること」とは何だろうか。という問いがピーター・ディールとその他の人を分けているポイントだと感じた。

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2022年03月06日

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