関美和のレビュー一覧

  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    インターネット、AIのテクノロジーの発展により、資本ではなくテクノロジーを有数るもの(プラットフォーマー)によるデジタル囲い込みによって、そこに仕えるクラウド農奴とに二分される新たな封建制が生まれている。
    封建制度化のレントは、土地や資源など特権的な資産への独占的なアクセス権によって生じ、それが現在までも続いてきた。クラウドレントは、資本主義化の利潤追求活動とインターネットの融合により、プラットフォーマーが生まれ、そこが莫大な富と政治力を持つことによって誕生してきた。
    産業革命後、労働者が団結したように、今回もプラットフォーマーが反対する中グローバルで団結ができるかどうか?

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    2026年01月10日
  • TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか

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    ネタバレ

    「社会的に信頼を得る」という文脈で語られる「信頼」について、さまざまな実例と共に掘り下げた本でした。この実例が、私の知らないことも多いのと、とても興味深いものもあり、この実例を知る体験だけでも、とても良い読書体験になりました。
    著者の体験談もあり、これがまた本書にピッタリの実例となっていることから、きっと本書が生まれたのではないかと思いました。

    本書で実例として紹介されていたもので、初めて知ったものや、私が興味を持ったものをいくつか挙げてみます。なので、ネタバレにチェックを入れました。
    第2章:信頼が地に堕ちるとき
    「タスキーギ梅毒実験」1932年から1972年まで、アラバマ州タスキーギという田舎町に住む600人のアフリカ系アメリカ人が公衆衛生局により、人間モルモットとして利用されたという。1997年にビル・クリントン大統領が実験で生き残った8名の高齢者の前で「倫理と道徳の悪夢」を謝罪しています。
    第4章:最終責任は誰に?
    2016年2月20日、ミシガン州カラマズー郡での銃乱射事件。ウーバードライバーのジェイソン・ブライアン・ダルトン氏が5時間にわたり殺人を繰り返した事件です。ウーバードライバーとして乗客を乗せたりしつつ、殺人を繰り返していた。
    ウーバー社に責任はあるのか?
    第5章:偽ベビーシッター
    1983年著者が5歳のころ母親が雇ったベビーシッターが、実はとんでもない犯罪者(麻薬の売買、強盗、詐欺)であったという体験談。10ヶ月間気がつくことがなく雇い続けた。母親が信頼をして雇った経緯(優雅な心を持つ優雅な夫人のための雑誌『ザ・レディー』の広告にお手伝い募集の広告を載せて応募してきた人物を信頼した)や、行動がおかしい時に親とシッターがやり取りするのだが、一度信頼した人を信じたいとの心理などが語られる。そのシッターと過ごした著者の視線で感じたことも語られておりました。

    興味を持った方は、読んでみてください。

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    2026年01月10日
  • ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

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    ネタバレ

    ゼロ・トゥ・ワン
    ―君はゼロから何を生み出せるか

    ペイパルの創始者で今はベンチャーキャピタルをやっている著者が、スタートアップに特化した自らの体験に基づく考えを披露しています。
    まず、大胆に通常信じられている以下の常識に対して
    1. 漸進主義
    2. リーンスタートアップ
    3. 革新より改良
    4. 販売よりも製品
    著者は以下のように主張しています。
    1. 大きな賭けをしろ 
    2. 成功するための計画を持て
    3. 競争するな
    4. 販売は製品と同じくらい大切
    自らいくつかの会社を経営しながらドットコムバブル、リーマンショックを生き延びてきた著者の言葉には重みがあります。
    他にも以下のポイントが印象に残りました。
    * スタートアップでは少数精鋭のチームが大切だが、個性豊かなメンバーの相性も大切
    * テクノロジーは他の競合品より10倍の性能でないとだめ
    * 成長する時にリニアなものなどなく、指数的な動きになる
    ビジネスで成功するためには以下の7つの質問に答えられるようなビジネスプランが必要

    1. エンジニアリング
    2. タイミング
    3. 独占
    4. 人材
    5. 販売
    6. 永続性
    7. 隠れた真実

    そして一番わかったことは「竹蔵はスタートアップには向いていない」ということ。
    まあ、序文を書いたような人が跋扈するその世界はこちらから御免こうむりたいです。

    竹蔵

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    2026年01月08日
  • モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方

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    尊敬する先輩に勧められて読みました。
    20年ほどIT業界にいるが、昨今は学校時代からの基礎学習が素晴らしい、また昔よりも憧れの職業になり、死亡する学生のレベルがとても高く、自身のバリューはどのように出せば良いか?悩みがありましたが,この本では同世代に同じような悩みを持つものがいる。また、そんな中でも長く社会で働いた人にしかできない強み、また幾つになっても成長できるという話が実例とともに紹介されてました。

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    2026年01月06日
  • ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー

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    デザインが一番。
    多くのメーカーは中身を詰めるためにデザインを犠牲にしている。そのため、完成するとつまらない商品になっている。そんな業界に20年近くいたので、ほんとに共感できるし、その環境が羨ましい。

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    2026年01月05日
  • ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

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    自分の欲しかった情報はなかったけど、勉強になる点はあった。資本主義と競争は極対の関係というところが非常に興味深かった。本を読む前は資本主義は競争によって規模が大きくなることや、消費者に良いサービスを提供できるため、経済が豊かになると思っていた。しかし、この本には競争によって良いサービスは出てくるが、より安価で出てくるため、粗利が減少してそのビジネスの利益が0に近くなってくるといったようなことが書かれていた。
    このような発想があるのかと大変勉強になった。

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    2026年01月04日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    金融の視点、普段まったくもっていなかったので新たな切り口でこれまでと今の世界を見る方法を知れました。

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    2025年12月26日
  • 父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。―――1万年前から現代まですべてを紐解く「資本主義」全からくり

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    ネタバレ

    格差はどこから生まれるのか。なぜイギリス人がアボリジニを支配して、逆にアボリジニがイギリスを侵略することが起きなかったのか。本書はその問いから始まる。

    人口の増加を狩猟で支えうことが出来なくなった社会は強制的に農耕へ移行するしかなくなり、農耕が余剰を生み出し、農耕が文字を、官僚制度を、軍隊を、権力を生み出したという、すべては余剰に突き動かされていた。オーストラリアはこれに従えば農地を耕さなくても生活の営みが可能だった。だから余剰を記録する文字も生まれなかった。

    続いて市場社会の誕生の話に移り、かつては商品ではなかった、「労働力」、「土地」が囲い込みを通じて、かつて領主との使役関係にあった農奴は自由を得る代わりに土地から追い出され、唯一持つ労働力を市場を通じて取引をせざるを得なくなった流れが説明される。

    不況の最中にむしろ人間と機械のうち人間の方が食べていかなければならないからこそ、労働力として安上がりになり、機械に奪われた仕事を逆に人間の雇用が取り戻すというのは、逆説的なようでいて考えていなかった視点だし、ラッダイト運動が目指したのは機械に奪われた仕事を取り戻すことではなく、機械を一部の人間が支配していたことに対する反抗であったことは知らなかった。

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    2025年11月30日
  • スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック

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    本当にこの本のように生きられたら幸せだ

    私は私の事をどこかで疑って信じきれず、結局普段と変わらない世界から抜け出せずにいる。
    毎日ちゃんと会社に行って仕事して、休みは自分の好きな映画を見たり、ご飯を食べに行ったり。平凡で大切な事だけど、新しい事や挑戦を怖がっている自分をいつも感じている。
    どうせ失敗するとか、上手くいかない想像だけでは体感できるほど具体的で得意だ。どうしてそんな考え方になってしまうのか、分からないけど、それが自分を固く縛り付ける足枷だという事ははっきりしている。

    この本のように、自分の人生の新しい扉を開きたいと思った。もっと人との関係をしっかり繋いで、じっくり自分の人生と向き合いたい。どこか逃げ腰な自分から卒業したい。そう思わされる本でした。

    瞑想は続けているので、もう少し自分を信じた上でやっていこうと思っています。夢とか奇跡だと思ってる事が、自分の人生と地続きだと感じられるように。

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    2025年11月24日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    著者が父親とのエピソードなどを入れたりしながら分かりやすく解説してくれて、ざっくりとではあるが分かったような気がした。
    経済政策の歴史の説明も面白く読んだ

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    2025年10月31日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    IT系の仕事をしていて海外のクラウド上にサービスを構築することが多いため、クラウド領主がテクノ封建制のトップに君臨しているというのは腑に落ちた。

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    2025年10月29日
  • スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック

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    瞑想、引き寄せの法則、のようなスピ系の本は苦手だけど、現役脳神経外科医の激動の人生で培った、心をコントロールする方法を医学的見地から書かれていて、良かった。

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    2025年09月16日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    デジタル植民地ニッポンで働くサラリーマンことクラウド・プロレタリアートの人、仕事を終えてクラウド農奴をやるのではなく、この本を読むべし!

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    2025年09月14日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    『では、私の仮説とは? それは、資本主義はすでに死んでいる、というものだ。つまり資本主義の力学がもはや経済を動かしてはいない、という意味だ。資本主義が担ってきた役割はまったく別のなにかに置き換えられている。その別のなにかを私は「テクノ封建制」と名づけた』―『はじめに』

    「クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界」はその年に読んだ本の中で一番印象的な本だった記憶があり、本書の書評を見てその本の作者の本業での語りを聞いてみたいと思い読んでみる。資本、利潤、封建、という概念の根本的な理解の仕方に膝を打つ思いがする。それは岩井克人の語る貨幣論のように人の営みに照らした理解。経済学的合理に基づく解釈とは少し異なるようにも読める。根本にあるのは農耕生活へ移行した(それはすなわち集約的役割分担のはっきりとした社会への移行を意味するが)人間の作り出した「知恵」である、という考え方だが、その知恵は時に(いや、しばしば、というべきか)利己的な「悪知恵」である事が多い。共産主義的な思想、民主主義的な思想はその個人に帰する悪知恵の対価を、できるだけ公平に広く共有するということを目的としている筈だが、ともするとそれを押し広げようとする制度によって歪みが生まれ、結局また異なる富の偏在が生じる。その語り口は判り易い。

    『当然ながら、石油会社は自分たちの略奪を正当化するために、レントを資本主義的利益に見せかけている。彼らのリターンは賢い低コストの採掘技術に投資したことの見返りで、この技術がなければ、ここで採掘された原油はライバル会社の原油より安価にならなかったかもしれないと誇張する』―『第五章 ひとことで言い表すと?』

    但し、集約的に行わなければ実現可能ではないものもある、という視点がどうもこの人には欠けているようにも思えてならない。コモンの共有、という視点は確かに美しい理想だが、かたや衆愚という言葉もある。直接民主主義がこの経済学者の信の芯にあるように思えるが、それでは恐らく月には行けないし、石油を採掘することもできない。石油会社を無垢な人々から材を搾取する社会悪のように描くのは勝手だが、その石油会社が取り出したもののほとんど全ては社会に還元され、原始人的生活をしている人を除く全ての人々に恩恵を授けている。更に言うなら、石油会社は地下資源の成功確率の低い探鉱に多大なリスク投資をしているという事実も無視されている。この経済学者が度々回顧する暮らし、キャッシュで支払い、スマートフォンではなく携帯電話で会話をする、という社会でさえ、その基盤を支えている電力、素材、物流の元となるエネルギーは石油会社の資する地下の資源なしには実現しない。しかもそれはこの経済学者が言う程に易々と手に入るものではない。

    『この左派の変質の根底にあったのはもちろん、西側諸国の産業空洞化だった。空洞化によって労働者階級はばらばらになり、その流れはテクノ封建制によって今日も続いている。まだ労働者階級が同質的だった頃には、それなりにしっかりした階級意識によって、社会民主主義政府にある程度の圧力をかけることができていた。今では階級闘争は、いわゆる「アイデンティティ政治」に取って代わられてしまった。人種的、性的、民族的、宗教的マイノリティを守り、正義の回復を求める動きは、社会的にリベラルであることを示したい権力者にぴったりだ』―『第七章 テクノ封建制からの脱却』

    ただし、そんなことはある程度この人も判っている。そしてそれら全ての問題を解決する方法が見つからないということも。そこで、昔ながらの直接民主主義的、社会主義的共産主義の徹底した社会をパラレルワールドとして描いてみた思考実験したという訳だ。なるほど、そうやってあの小説が生まれたのか、ということを知れた部分が、実は一番興味深い点だった。既に小説のエピローグが描いて見せたように、人間の「知恵」という奴はどこまで行っても「理想的社会」との折り合いが悪いもののようだ。恐らく、人と人との関係性が一定程度の濃い社会での「倫理観」というものに期待する仕組みは普遍的なものとはなり得ないのだろう。だとすると、人間はもっと小さな村社会で充足するような暮らしでのみ機能する正義という概念しか持ち得ないのかも知れない。あるいは「マトリックス」の描き出すような世界が理想的なのか、、、。

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    2025年08月24日
  • 父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。―――1万年前から現代まですべてを紐解く「資本主義」全からくり

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    映画「マトリックス」のたとえ話はままあるが、
    映画を観ていない人は分からないかもしれないと感じた。
    「エピローグ」の中に、とても考えさせられる文章があった。

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    2025年08月16日
  • ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

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    競争をせず、楽観して未来を描け!

    超がつくほど有名な本書。悪名高いピーター・ティールだが、さすが本質を突く明快な主張が多い。
    世界を変えた起業家の見えている世界と視座は、途方もなく広く、高く、そして希望に満ちている。常に加速を追い求める彼の肩に乗れた、濃密な1.5時間だった。

    ティールは「完全競争下では収益が消滅するため、できる限り避けるべき」と主張する。これはビジネスだけでなくキャリアにも当てはまり、多くの人間がアップサイドのほとんどない無意味な競争に駆り立てられている。富を生まない競争の先には破滅しかない。
    人々を競争に駆り立てる力はイデオロギー化しており、その背景には「あいまいな楽観主義」があるという。つまり、「何となく世界はよくなる気がするが、その方法はわからない」という態度だ。こうした人々は、コンサルや投資銀行などのキャリアを選びがちだ。あいまいな未来に対しては、選択肢を広げることが安心につながるからだ。ティールはこれを「小さな成功」と呼び、そこからは社会に富は生まれないと断じる。

    この指摘は大変鋭く、耳が痛い。未来を描けないから、人は多くが集まる場所に向かい、そこで競争は激化する。得られる利潤はごくわずかだ。とはいえ、未来を描くことは難しい。
    本書から私が得たヒントは「創作」にある。ティールは大のSF好きで、PayPalの創業メンバーもSF好きが多かった(イーロン・マスクもSF愛好家として知られる)。SFは未来を描く作品であり、それを通じて思考を未来へ向けられる。私ももっとSFを読んでみたいと思った。

    また、ティールは「あるべき姿」──本書でいう「隠れた真実」を見つけるには、諦めないことが大切だと言う。「もうすでに誰かが見つけている」と思わないこと。意外にも隠れた真実は残っているものだ。

    ピーター・ティールのように生きることは容易ではない。しかし、世界を変える人たちの思考を垣間見られたのは大きな収穫であり、自分の人生にも十分応用可能だと感じた。次はSFを読もうと思う。

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    2025年08月14日
  • ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

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    中盤無駄な部分が多々あったけど、著者が言いたいのは競争より独占。

    分散よりひとつのもの、ひとつのことが他のすべてに勝るということ。

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    2025年08月08日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    「テクノ封建制」タイトルだけで、んー、そうかと納得してしまう。
    私のような経済の知識のない人間にもとてもわかりやすく書かれている。ただ、あまりにもベースがなさすぎて、私には情報量が多すぎて、全体のどれくらい理解できたのか怪しい。
    ただ大筋は掴めたと思う。クラウド農奴なんだ。領主様のためにせっせと毎日無償労働に明け暮れているのだ。搾取されていることにも気づかず。
    それを阻止するための解決法もきちっと書いてくれている。まるで遠い遠い理想のようだ。完全に農奴になってしまっている私にはそう思えてしまう。農奴はこんなことだから農奴のままなんだと思う。

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    2025年07月24日
  • スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック

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    SNSで見かけて読みたくなり購入。
    瞑想を脳外科の観点から解説したストーリー形式の本で、生活にYOGAを取り入れてる人で、深呼吸って実際どうなの?などの抽象的でありながら精神面に与えてる影響について知りたい方には向いてる内容かと思います。
    リラクゼーション効果についても脳外科視点で補足感覚で書かれているので、重々しくもなく、気軽に読める内容でした。

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    2025年06月10日
  • テクノ封建制 デジタル空間の領主たちが私たち農奴を支配する とんでもなく醜くて、不公平な経済の話。(集英社シリーズ・コモン)

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    父が娘に語るーーの筆者ということで、装丁の割には語り口調で読みやすい。そもそもの封建制度への理解が、現代においてなおのこと縁遠いために、間接的に現代のデジタル搾取の構造がそれに似ているというアナロジーでの看取が捗った面もある。
    とはいえ、構想的な提言がどれほど実現性があるのかには疑問符も残り、同時期によんだ 「デジタルの皇帝たち」のほうが、リアルな事情が垣間見れる点では残るものが多かった。再読したい。

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    2025年06月07日