関美和のレビュー一覧
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インターネット、AIのテクノロジーの発展により、資本ではなくテクノロジーを有数るもの(プラットフォーマー)によるデジタル囲い込みによって、そこに仕えるクラウド農奴とに二分される新たな封建制が生まれている。
封建制度化のレントは、土地や資源など特権的な資産への独占的なアクセス権によって生じ、それが現在までも続いてきた。クラウドレントは、資本主義化の利潤追求活動とインターネットの融合により、プラットフォーマーが生まれ、そこが莫大な富と政治力を持つことによって誕生してきた。
産業革命後、労働者が団結したように、今回もプラットフォーマーが反対する中グローバルで団結ができるかどうか? -
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ネタバレ「社会的に信頼を得る」という文脈で語られる「信頼」について、さまざまな実例と共に掘り下げた本でした。この実例が、私の知らないことも多いのと、とても興味深いものもあり、この実例を知る体験だけでも、とても良い読書体験になりました。
著者の体験談もあり、これがまた本書にピッタリの実例となっていることから、きっと本書が生まれたのではないかと思いました。
本書で実例として紹介されていたもので、初めて知ったものや、私が興味を持ったものをいくつか挙げてみます。なので、ネタバレにチェックを入れました。
第2章:信頼が地に堕ちるとき
「タスキーギ梅毒実験」1932年から1972年まで、アラバマ州タスキーギとい -
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ネタバレゼロ・トゥ・ワン
―君はゼロから何を生み出せるか
ペイパルの創始者で今はベンチャーキャピタルをやっている著者が、スタートアップに特化した自らの体験に基づく考えを披露しています。
まず、大胆に通常信じられている以下の常識に対して
1. 漸進主義
2. リーンスタートアップ
3. 革新より改良
4. 販売よりも製品
著者は以下のように主張しています。
1. 大きな賭けをしろ
2. 成功するための計画を持て
3. 競争するな
4. 販売は製品と同じくらい大切
自らいくつかの会社を経営しながらドットコムバブル、リーマンショックを生き延びてきた著者の言葉には重みがあります。
他にも以下のポイントが印 -
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ネタバレ格差はどこから生まれるのか。なぜイギリス人がアボリジニを支配して、逆にアボリジニがイギリスを侵略することが起きなかったのか。本書はその問いから始まる。
人口の増加を狩猟で支えうことが出来なくなった社会は強制的に農耕へ移行するしかなくなり、農耕が余剰を生み出し、農耕が文字を、官僚制度を、軍隊を、権力を生み出したという、すべては余剰に突き動かされていた。オーストラリアはこれに従えば農地を耕さなくても生活の営みが可能だった。だから余剰を記録する文字も生まれなかった。
続いて市場社会の誕生の話に移り、かつては商品ではなかった、「労働力」、「土地」が囲い込みを通じて、かつて領主との使役関係にあった農 -
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本当にこの本のように生きられたら幸せだ
私は私の事をどこかで疑って信じきれず、結局普段と変わらない世界から抜け出せずにいる。
毎日ちゃんと会社に行って仕事して、休みは自分の好きな映画を見たり、ご飯を食べに行ったり。平凡で大切な事だけど、新しい事や挑戦を怖がっている自分をいつも感じている。
どうせ失敗するとか、上手くいかない想像だけでは体感できるほど具体的で得意だ。どうしてそんな考え方になってしまうのか、分からないけど、それが自分を固く縛り付ける足枷だという事ははっきりしている。
この本のように、自分の人生の新しい扉を開きたいと思った。もっと人との関係をしっかり繋いで、じっくり自分の人生と向 -
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Posted by ブクログ
『では、私の仮説とは? それは、資本主義はすでに死んでいる、というものだ。つまり資本主義の力学がもはや経済を動かしてはいない、という意味だ。資本主義が担ってきた役割はまったく別のなにかに置き換えられている。その別のなにかを私は「テクノ封建制」と名づけた』―『はじめに』
「クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界」はその年に読んだ本の中で一番印象的な本だった記憶があり、本書の書評を見てその本の作者の本業での語りを聞いてみたいと思い読んでみる。資本、利潤、封建、という概念の根本的な理解の仕方に膝を打つ思いがする。それは岩井克人の語る貨幣論のように人の営みに照らした理解。経済学的合理に基づ -
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競争をせず、楽観して未来を描け!
超がつくほど有名な本書。悪名高いピーター・ティールだが、さすが本質を突く明快な主張が多い。
世界を変えた起業家の見えている世界と視座は、途方もなく広く、高く、そして希望に満ちている。常に加速を追い求める彼の肩に乗れた、濃密な1.5時間だった。
ティールは「完全競争下では収益が消滅するため、できる限り避けるべき」と主張する。これはビジネスだけでなくキャリアにも当てはまり、多くの人間がアップサイドのほとんどない無意味な競争に駆り立てられている。富を生まない競争の先には破滅しかない。
人々を競争に駆り立てる力はイデオロギー化しており、その背景には「あいまいな楽観