あらすじ
スティーブ・ジョブズが絶対的な信頼を寄せたカリスマデザイナー、ジョナサン・アイブ。
そのアイブのイギリスでの生い立ち、学生時代、アップル入社後のiMac、iPhone、iPad、MacBook Airなど数々の革新的な製品づくりでの試行錯誤、社内での争いまで――。初めて、ジョナサン・アイブの生き方、大胆にリスクを取る思考、デザインへのひたむきな姿勢、ものづくり哲学が明かされる!
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マックの中身を作ったウォズニアックと(途中参加で)外を作ったアイブ。どんな人達が時代を作ったのか、彼らとジョブスの化学反応、本当に面白いです。
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Apple製品が好きになったきっかけは限りなく自然に、考えずに使える点だが、今回その秘密を知ることができた。同時に、デザインについての多くの知識、経験を得ることができた。本当に読んでよかった。
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【違うものを作るのは簡単だが、いいものを作るのは難しい】(文中より引用)
革新的なアップル製品の裏にこの男の存在ありと謳われるデザイナーのジョナサン・アイブの仕事ぶりに迫った作品。イギリスの銀細工職人の息子に生まれた彼は、どのようにして世界のデザインへの見方を変えることに成功したのか......。著者は、CultofMac.comの編集を務めるリーアンダー・ケイニー。訳者は、モルガン・スタンレーなどでの勤務経験を持つ関美和。原題は、『Jony Ive: The Genius Behind Apple's Greatest Products』。
縁遠い世界に身を置く者としては、第一線のデザイナーがどのようにして生まれ、そしてどのようにして製品を生み出すかを垣間見ることができるだけでもワクワクさせてもらえた一冊。「モノづくり」と言った時に得てして忘れられがちなデザインの重要性に目を見開かせてくれました。
製品の写真が折々に挟み込まれているのも☆5つ
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ジョナサン・アイブの半生について丁寧にまとまっている一冊
ジョニーことジョナサン・アイブが如何にして Apple に入社し、自分のデザイン哲学を確立、反映していったかを知ることができる。これを読んでいる中、ジョニーがデザインしたプロダクトを思わず手にとって、彼のデザイン哲学をより身近に感じることができた。
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スティーブジョブスの右腕のクリエーティブディレクター、ジョナサン・アイブ。彼がいなければiMacもiPodもiPhoneもiPadも生まれなかっただろう。よく言われるApple製品の工芸品のような美しさは決してジョブスだけでなくむしろこのジョニーがもたらしたものだということがこの本を読んでよくわかる。
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ジョナサン・アイブもすごいけど、やっぱりジョブズはすごいわ。倒産寸前のアップルの立て直し方とか、感動物。ジョブズが出てくると話が一瞬で盛り上がるのがすごい。いいキャラクターだったよなあ。
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「デザインの力」というのを見た気がします。ただ、その力を認めてくれる経営者も必要かな。と。
でもこの人がいる限りアップルは大丈夫なんじゃないかな?とも思いました。
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1997年にジョブズがアップルに復帰した際、「アップルの何が悪いのか教えてくれないか」スピーチで 「プロダクツがサイテーなんだよ!全然セクシーじゃい!」の喝破を、じかに聞いた愛撫兄さんの物語。
ジョニーはゼブラやソニーといった日本企業とも仕 事してたんですねー。ジョブズを軸にしたアップル 分析は、どうしてもカリスマの主観に巻き取られが ちですが、ジョブズに対して月(あるいは陰極)であり続けたジョニーを軸にした本書は、同社を理解 するための寧ろベターなテキストといえます。
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ジョブズの次にAPPLEで権限を持つ(つまり現在は最も力を持つ)人物は、英国生まれのデザイナーである。そんな事実がなぜ出来上がったのか。アイブとは何者で、そのデザイン哲学はどう形成され、発揮されたのか。その全貌を明らかにすることで、時価総額一位のブランドを作るための情熱とアイデアと仕組みを盗み見ることができる一冊。
また、スティーブ・ジョブズという経営者がクリエイターとどのようなディレクションを行なってきたのかを知るための貴重な資料でもある。
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アップルの軌跡をデザイナー、ジョナサンアイブの視点からみた物語。
デザインとは、ただ電子基盤に皮を被らせて化粧を施すことではない。
消費者にどんな商品を提供して、どう彼らの生活を変えたいかに思いを巡らせることである。
そのためにどんな機能を用意し、どんな形状にし、その機能や使い心地を実現する製品には、どういう開発の手順を踏んだらいいかをしっかりと考え、さらにはそれを市場でどう流通させ、どう宣伝するかにも配慮することだ。
製品の企画から開発、販売、さらには販売後のアフターケアに至るまで、全てデザインすべき要素がある。
この一節にどおり、著書の中には様々な工夫があった。
また、この一節だけでもこの本を買う価値があると思う。
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アップルの名デザイナー。ジョブズとともに時代を作った、作っているジョナサンアイブに関する一冊。
デザイン思考の参考資料として、デザインのあり方について、学べたよい一冊。
<メモ>
・デザインとは消費者にどんな商品を提供して、どう生活を変えたいかに思いを巡らせること。
・本当に大切なのはそこに込められた手間と心配り。
・ドローイングとスケッチ、対話と議論がものづくりの過程には欠かせない。
・気持ちが高揚することが重要。
・ゆるやかな組織構造、協調的な仕事の流れ、コンサルタント的な考え方
・目標を定めようとする段階では、製品のストーリーについて語り合う。製品をどう見るかについて話し合う。製品に何を感じるか、ものではなく、感情について話し合う。
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ジョナサン・アイブ。
iMac、iPod、iPhoneとアップルが成功を収めたさまざまな製品のデザインに関わり、スティーブ・ジョブズが最も信頼したデザイナーです。
最近で言えばiPhone7の新色。ジェットブラックをこうやって磨いたとかキチガイみたいに説明してる動画に出てくる人です。w
どういう人物なのかとか、どういう上司や部下がいたという内容になるのですがやはりジョナサン・アイブが1番影響を受けたのは職人だった父な気がしました。
やっぱり親の仕事を近くで見ていたのでしょう。
アップルのデザインの秘話も多く、面白かったのがiPodのハードウェアは日本の東芝のものだったということ。
直径わずが4.6センチのハードドライブに5GBの容量があり、初代iPodは実現しました。
ボディの表面の技術も日本の技術だったのでアップルの製品の中にも日本の技術が光ってますよね。
この人が会社を辞めるとなるとアップルもやばいことになるんでしょうね。
それくらい素晴らしい才能の人物。
デザインのことで現CEOティムクックがこうした方が良いと言ってもアイブがこっちが良いと言えばアイブに従えとスティーブ・ジョブズも最後に社員に伝えたそうです。
CEOより権力がある人みたいです。
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Appleの躍進におけるアイブの役割と価値をたぶん重要なものだったのではないか、と思っていたが、やはりそのとおりだった。
「今のAppleにとってスティーブを失うことよりアイブを失うことの方が大きい」と誰かが言っていた言葉だがそうだと思う。
ソフト部門も任された今、iOS7からのフラットデザインの次に来る「革新的なもの」は何なのか期待したい。
くれぶれも車の事故で命を落とすことがないように。
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ジョブズによって引き上げられた天才と想像していたが、若き日より才能があり、ジョブズとの出会いをきっかけに自ら高みに上がってきたのだと思う。
妥協のないモノづくりを筆頭に、アップルの凄さが随所に垣間見える。だから他の追随を許さないのだと思う。
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ジョニー、素晴らしいですね!
大学生の頃からかれこれ20年間Macユーザーやってますが、デザインとシンプルな機能の融合にはいつも感心しています。
現在はiMac、iBook、iPod、iPhoneを愛用してますが、どれも素敵なデザインで楽しく使ってます♫
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アップルという企業の、デザインやエンジニアリングにかける時間とお金と情熱が半端じゃないということが分かった。だからこそ、あれだけ革新的な製品が生まれるのだろう。ここまで情熱をかけている企業、人が日本にいるだろうか。
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アップルのインダストリアルデザイングループ(IDg)を率いるジョナサン・アイブの人物伝。尋常なく細部にこだわり続けるエピソードが随所に出て来る。復帰したジョブズと出会いジョナサンは存分に才能を発揮し、iMac,iPod,iPad,iPhoneなどを作り上げた。
デザインしモノを作ることが本当に好きなんだなあということが伝わってくる。これまでほとんど気にしていなかったけど、読み終わった後に自分の周りを眺めると「これらのモノも誰かがデザインしたんだろうなあ。どうしてこの形なんだろう」と気になってきた。
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アップルの製品デザイン責任者のサクセスストーリー。
ジョブスの片腕として描かれている。
感じるのはアップルの製品のもつ「かっこよさ」は単にデザインを優先したのではないということ。あたりまえのことですが、カッコ良く作ることの難しさ、それは、技術的なハードルだったり、使い勝手の部分の心地よさだったり、質感だったり、コストだったり、生産性だったりいろんな部分で折り合いをつけなければならない。そこでデザインが犠牲になることもあるのだが、そこで、相当な無茶と熱意で内外部との軋轢を乗り越えて製品化されている。あたりまえのことですが、あたりまえでないのです、難しいのです。
本書では、ジョニーの性格面でのダークサイドは描かれていませんが、ジョブズに劣らない、とんがった人と想像します。きっと一緒に仕事できないようなタイプだと思う。
Posted by ブクログ
ソフトの時代だからこそデザインが重要になる
イギリスにはT字型デザイナーという概念がある。ひとつの専門領域を深く極めながら、同時に他の幅広い領域にも造形を持つ人材のことだ
大学で賞を総なめ
世界を驚かせたipad革命
替えのきかない男
ジョニーはあるべきものを正しくつくること、それが目的にかなっていることをいつも気にかけていた。テクノロジーに人間味を持たせることにこだわっていた
イギリス屈指のデザイン事務所に入社
アップルのデザイン責任者ブルーなーの訪問
退屈な仕切り机の中ではデザインなんてできない。そんなところじゃだれも働きたがらない。天井が高くて気持ちの高揚するようなオープンスタジオが絶対に必要だ。それがものすごく大切なんだ。それが仕事の質を左右する。やる気を生むんだ。
製品名を巡るバトル
4分野の製品群に集中する
アップルはハードウェアとソフトウェアが共存する芸術作品を生み出した
仕事も遊びもとことんやる
プラスチックからガラスへの思いきった転換
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デザインのお勉強。
…デザイナーは必要なものだけをデザインすべきだというミニマリスト的な哲学は、ドイツの伝統教育の流れをくむものです。ジョニー・アイブのデザイン哲学もまた、そのことを強く意識しているようです。このドイツの伝統は、アイブにも、電気器具のブラウンにも、またドイツのキッチンメーカーや家電メーカーにも受け継がれています。ドイツの家電デザインでは、この哲学が確立しているのです。高品質、高機能、ミニマリズムの伝統がそこに脈々と息づいています。おそらく教育を通して、アイブにこの哲学が染み込んだのでしょう
…「ジョニーも僕らも、デザインの目的を優先させた」とグリナ―は説明する。「ジョニーは、あるべきものを正しく作ること、それが目的にかなっていることをいつも気にかけていた。彼の関心は、テクノロジーに人間味を持たせることだった。『それがどうあるべきか』が常に彼のデザインの出発点だったんだ。どんな既存製品があるかや、エンジニアがなにを望んでいるかを排除する能力、あるいは無視する能力が、ジョニーにはあった。彼はプロダクトデザインやユーザーインターフェースデザインの根本に立ち戻ることができたんだ。」
それよりもおそらく重要なのは、ブルーナーがこのスタジオを設立し、偉大な才能を採用して文化を創ったことだ。「ボブ(ブルーナー)はジョニーのデザインチームの基礎を創っただけではない。城を建てたんだ。企業内のデザインチームがクールと言われるようになったのは、ボブの功績だ」と言うのはクライブ・グリナ―だ。
「革新を宿命とする企業では、革新しないことがリスクなんだ」とジョニーは言う。「本当のリスクは、安全策を安全だと思い込んでしまうことだ。スティーブにはアップルのルーツに立ち戻るにはなにが必要か、アップルの魂を表現するにはどうすればいいか、新しいものをデザインし、作り出すにはどんな組織構造にしなければならないかが、はっきりと見えていた」
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Appleの名品を通じて、デザインという概念の広さと深さを考えさせられる一冊。Apple流のアプローチもいくつか紹介されていて大変参考になる。
挿し絵がすくないので、画像検索しながら読むとよいかも。
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スティーブ・ジョブズの伝記が良かったので、
彼の周りの重要人物の伝記も読んでみました。
(正確に言うと、この本は伝記ではないかも。)
アップルのデザインを統括していたジョナサン・アイブのストーリー。
オフィシャルに情報を集めれたスティーブ・ジョブズの伝記と異なり、
この本は著者がアイブでもなく、多くの元ネタがスティーブ・ジョブズの伝記からなため、
ストーリーの重複感があったり、
デザイン初心者や過去のアップル製品に疎いと
何のことを言ってるのかが分からない時もありますが、
随所で天才デザイナーの哲学を垣間見ることができます。
きっと、デザインに興味のある人にとっては、マユツバものの本でしょう。
スティーブのデザインの重要性に助けられ、
あらゆる制限を解放して働ける環境は、
プレッシャーはあるものの、デザイナーにとっては理想的な労働環境でしょう。
同時に革新的なデザインを形にしてきたエンジニアたちの努力の結晶でもあります。
アップルのメンバーがまさに世界を変えようとしていたその時に、
ジョニー(ジョナサン)側の視点では何を考えていたのかが、
分からない時もありますが(それが一番残念)、
アップル信仰者にとってはバイブル的な本になることでしょう。
次は、スティーブ・ウォズアニックやティム・クック、ピクサー側の視点からスティーブの起こした革命の真実を見てみたいです。
Posted by ブクログ
やっと読めた!
Appleの素晴らしいデザインは日本的。なぜなら、付け加えるデザインじゃなくて削ぎ落とすデザインだから。茶道とも通じる。(笑)
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iMacやiPod、iPhoneなどのデザインを担当し、スティーブ・ジョブズ復帰後から右腕として手腕を発揮したジョナサン・アイブ氏の生い立ちとアップルでの功績を書いた一冊。
本書を読んでアイブ氏がジョブズから絶大な信頼を得ていたことと学生時代から類い稀なるデザインの才能を持っていたことを知りました。
ジョブズなきアップルで埋もれていた才能がジョブズの復帰とともにいかんなく発揮され、そこからiPodやiPhoneなどの製品に活かされ、私たちの生活の一部になっていることがわかりました。
ただ、各商品の開発にはストイックに顧客から見えない細部に至るまでこだわって開発されていることやチームのメンバーへの信頼が厚いアイブ氏がルビンシュタイン氏やフォーストール氏との確執からみて自分の信じたものに対する強いこだわりを感じることもできました。
また、アップルでは製品開発の情報が尋常ではないほど徹底されて守られている事も本書で知りました。
ジョブズなきアップルでも氏がいればまだまだ革新的なアイテムを生み出すことができるであろうと感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
米アップルのデザイナーを務め、iMacやiPod、iPhoneといった製品を世に送り出したジョナサン・アイブの半生を描く。
学生時代から有名デザイン事務所に声をかけられたり、最終的に独立したりと、その才能を発揮したわけだが、単にひらめきがすごいというわけではない。陰では、洗練されたデザインを追求するために徹底的に取組む努力を惜しまなかったのである。
我々は素晴らしいデザインを見れば、その才能ばかりに目を向けてしまうが、熱意を持って実直に仕事に取り組む彼の姿勢に学ぶところは多いだろう。
Posted by ブクログ
アップル製品のデザインを支えるジョナサン・アイブを取り上げた一冊。アップルとデザインの関係、iMac、iPod、iPhone、iPad誕生秘話も垣間見えて、興味深い。
Posted by ブクログ
デザインは差別化の手段ではない。
僕たちの目標は、
これから先も人に愛される製品を創ることだ。
差別化はその結果なんだ。
革新しないことがリスク。
本当のリスクは安全策を安全だと思い込んでしまうこと。
ユニボディのために高級時計メーカーを研究した。
iPhone5とiPad3が生産に入った2012年には
設備投資は95億USD。
CNCマシンやそれを組替えたFSW(摩擦撹拌接合)。
一等地にあるアップルストアの11倍の金額。
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読書時間5時間(読書日数 25日)
Apple社のデザイナーとして、ほとんどのデバイスのデザインを手がけているジョナサン・アイブ(本編では「ジョニー・アイブ」と呼ばれている)の半生記。
デザイナーの父親からのデザイン教育を受けたことにより「物をデザインする」ことに夢中になったジョニーは、天才的なデザインを知らしめていく。そこから注目されていくことで、様々な会社や人に出会っていき、Apple社に入社するようになる。
入社当初は、暗黒の時代であったがそんな中でも自分の中で最高の物を創り出そうと、時には意見をぶつけながらも造っていく。
スティーブジョブズが復帰してからは、もうおなじみだとは思うが、たくさんのヒット商品を世に出していった。
ジョブズ亡き後、Appleは終わるのではないかという噂が立ったことがあり、自分もそうなるんじゃないかと気を揉んでいたのだが、取り越し苦労になりそうだ。なぜなら「ジョニーを中心にデザインを作る」会社だからである。