【感想・ネタバレ】最高の集い方――記憶に残る体験をデザインするのレビュー

あらすじ

【内容紹介】

誕生パーティから大規模フェス、ダボス会議まで「盛り上げる」ための全秘訣が一冊に

これを知っていればあなたも「神イベント」が開ける!

アマゾン、フィナンシャル・タイムズ「2018ベスト・ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー」

【著者紹介】

[著]プリヤ・パーカー(Priya Parker)

プロフェッショナルファシリテーター。戦略アドバイザー。MITで組織デザイン、ハーバード大学ケネディスクールで公共政策、バージニア大学で政治・社会思想を学ぶ。15 年以上、人種問題や紛争解決など複雑な対話のファシリテーションを行ってきた。著書『最高の集い方(The Art of Gathering)』は、2018年にアマゾン、フィナンシャルタイムズなどでベストビジネスブックオブザイヤーに選ばれた。世界経済フォーラムのグローバルアジェンダ委員会のメンバー。TEDメインステージのスピーカー。ニューヨーク在住。



[訳]関 美和

翻訳家。杏林大学外国語学部准教授。アジア女子大学支援財団理事。慶應義塾大学文学部・法学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBA取得。モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める。

【目次抜粋】

イントロダクション

第1章 なぜ集まるのかを深く考えよう

第2章 あえて門戸を閉ざす

第3章 裏方に徹しない

第4章 別世界をつくり出す

第5章 イベントは準備が九割

第6章 自慢や宣伝を排除する

第7章 白熱する議論

第8章 最高のクロージング

原注

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ありがちなタイトルから想像できないほど強いエピソードトークが散りばめられた、イベント運営の本。やりがちなことがアンチパターンとして忠告されていたりして学びになった。満足感のあるイベントづくりの参考にしたい。

【ポイント】
・集まった人が「自分の居場所」を持てたと感じられるのが、筆者の理想
・集まりの極意は、企画する人が、深く考えて準備し、(目に見えない)仕掛けを組み入れ、好奇心を持って、広い心で、熱心に挑戦すること
・意味のある集まりを開くための一歩は、「はっきりとした、ゆるぎない目的を掲げること」。何のためにではなく、何故集まるのかを大事にする
・深く考え、意図を持って誰かを「お断り」することは、目的に合った人たちが交流しあい、それぞれの多様性が発揮されて活性化することにつながる
・「自然体」は、実は無責任で、ゲストにゲストの世話をさせているにすぎない。ホストがしっかり仕切るべき
・暗黙的なマナーより明示的なルール。そのイベント限りの、笑ってしまうようなルールを設けることで、盛り上がりを作ることができる
・イベントは発見の瞬間から始まっている。イベントの開始時刻からではない
・告知から開場・開始までの誘導、待ち時間、全てが期待を高め、イベントの成功に繋げることができるチャンス
・最初と最後の一言をきっちり演出する。事務連絡はやめるべき
・ファシリテーターは率先して目的に合った行動をとるが、相手に無理強いはしない。プールに入る時の深さを自分で選ぶように、丁度いい行いを選んでもらう

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

面白かった
年々友人との集まりがつまらなくなってる感覚があったので改善のヒントがないかと探しているところでした

とりあえず集まって飲もうの悪さが十二分に分かった
目的も無ければテーマもないので話題は霧散して結局思い出話だけになってしまう
友人との集まりレベルでも事前にどういう展開にしたいかを考えるだけでも変化をもたらしそう

ボブを呼ぶなはマジで同意
集まりに関係ないひと呼ぶとどうしてもその人に割くリソースが多くなってしまう
また話す内容も前提を共有してないとだめな場合は他の人にとっては冗長な説明になってしまうのでテンポがまだ悪い

場所のチョイス、終わらせ方など意識した事ないところへの指摘が多く参考になった
実験的にただの友達との飲み会で何かを試してみたくなる

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

15年以上人種問題や紛争解決などの対話のファシリテーションをおこなうプロフェッショナルファシリテーターによるイベント開催の本。扱うイベントはホームパーティから組織の会合、企業のイベントまで様々。

どんなイベントでも、目的・ビジョンを決めるのが成功の秘訣かなと感じた。
読むとホームパーティを開きたくなる本。

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2024年07月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

企業のイベントに関わる仕事をしていますが、とても良い本でした。

これまで、パーティーや座談会などを企画してきましたが、勉強のために本を読んでも、タスクが書いてある本ばかりでした。
これは、本文にもありましたが、ヒトよりもモノを優先するイベントタスクにならないように、どう感動的な場を作るかを、実例を交えて語っています。

海外の話でも、自分のイベントに置き換えて理解できます。

要点は以下のようなものです。
•目的を深掘り、独自的で具体的に
•目的に応じた人以外は断る
•場所が人の振る舞いを変える
•入り口と出口のデザインにこだわる
•乾杯で心を解放する方法など

同窓会や飲み会、結婚式二次会やホームパーティーでも活かせるものがあるかもしれません。

海外の方の本が苦手な人(具体が多くて理解しづらいと感じる人)は好まないと思います。

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2023年06月08日

Posted by ブクログ

人が集まるイベントを企画している人にオススメです。

非日常のイベントを創造するためのエッセンスが記載されています。

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2021年03月14日

Posted by ブクログ

準備が9割、開会前の時間も貴重なイベントに意識を向かわせることに使える時間。
マナーとルール。小さな制約が大きな自由度をもたらす。
ほか、どれもこれもいちいち、わかることで、よい振り返りになった。

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2020年05月04日

Posted by ブクログ

イベント成功のために。
目的があって、手段がある。
とりあえずイベント開催して失敗しないために。

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2019年11月17日

Posted by ブクログ

場作りをする人は必読の本。
どうやって人が集う場を作るか、どのような手立てをうてばよりよい人が集う場になるのかをこの本の中では紹介している。

一貫して、人が集う場をデザインする上で重要なのは、
「この場をつくる目的は何なのか?」
つまり「何のために場をつくるのか。」
ということ。ファシリテーターがこのことを意識していないと良い場はつくれない。

以前、全国規模のフォーラムの運営に携わらせていただいたときも、
「このフォーラムは何のために行うのか?」
「ターゲットは誰なのか?」
「参加者をつなげるために何ができるか?」
というように、この本で書かれている、「最高の集いの場」をつくる上で大切なことをしっかりと考えていた。
だからこそ、多くの人の次につながる行動に結びついたんだろうと思い返していた。

さて、教師は、ある意味常に子どもたちと世界の様々な事象との出会いの場をデザインする職業である。
この本に書かれていることを学級経営や授業にも十分活かせるだろう。

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2019年11月11日

Posted by ブクログ

会社のミーティングねのヒントとして手に取った。著者のあげる例はちょっとそれには大袈裟かな、と感じてしまうところもあるけど、集まりを特別なものにするためにどんなことを考えるべきかの示唆に富んだ本。
ゲストに写真を準備して少し話してもらうなどは使える。

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2025年04月20日

Posted by ブクログ

以下、本書より抜粋。
「そこでとりあえずゲストに、その年の幸せな思い出の写真を送ってくれないかと急いでメールを送った。ゲストがミシェルの家に足を踏み入れると、そこには24枚の写真が丸く切り取られてクリスマスツリーに飾られていた。スキューバダイビング、『売却済み』の看板を持って家の外に立つ人、パフォーマンス前にアクロバットの装具をつけている姿。ゲストたちはツリーの周りでカクテルを飲みながら、お互いの幸せな思い出の1枚に目を輝かせていた。『その瞬間に突然お互いが赤の他人でもなく、仕事仲間でもなく、1人の人間だと感じられた。おかげで、ディナーが楽しく始まった』とミシェルは言う。」

「食事のメニューの代わりにゼルディン教授が準備したのが6品の会話のメニューだ。『前菜』には『あなたの人生の優先順位は年齢とともにどう変わってきましたか?や、『あなたの経歴や体験は人生にどう役立ったり足かせになったりしましたか?』といった質問が並ぶ。『スープ』には、『あなたの人生で時間の無駄だったことは?』と言う質問。『魚』には『これまで何かに反抗したことはありますか?今あなたが反抗していることはなんですか?』。『サラダ』では『これは共感できないと言う限界は?』。」

「歓迎の言葉の中で、仕事や私生活でうまくいっている話をこの集まりには持ち込まないでほしいとお願いする。聞きたいのはゲストの迷いや戸惑いだ。準備されたスピーチではなく、完成されていない言葉や考えを聞きたいと伝える。」

「家族の集まりでいつもと違う夕食会にしたいなら、別の工夫が必要になる。そこで、私は家族の話はやめて、自分の子供たちさえも知らない側面を教えてほしいと頼む。」

「それ以来、いつも冒頭では『みんなが驚くような話をして』とか、『成功談は禁止』とか『自慢話は無しでお願い』などと言うことにしている。」

「もう一つ気がついたことがある。みんながお互いの良い部分を見ていれば、自慢話をしなくても良くなると言うことだ。だからいつも私はこんな感じで始める。『ここには寄りすぐりの人物だけをお呼びしています。』その上で、『ですが、今日は皆さんの経歴やどれほど成功なさっているかはお話ししていただく必要はありません。もう充分存じ上げていますから』と付け加えることにしている。」

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2025年01月26日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃおもしろかった。
集まりということでイベント企画する仕事や、パーティー大好きな人にももちろんおすすめだけど、日常をちょっと素敵に変えたい人、いつもとちがった体験をしたい人にもおすすめ。

著者はファシリテーターのスペシャリスト。企業の課題解決から、国と国との扮装解決の話し合い、ちょっとした家族間のパーティーまで、幅広いケースの経験と事例を知っている。

その著者がイベントを企画する上での心得をとく。それは、何を準備をするのか(モノ)ではなく、どうやって人をもてなすのか、という観点であり、そもそも、何のための集まりなのか?というところから、徹底的に考える。

その目的達成のためには、誰を招き、誰を排除したらよいのか。どんな場所がよいのか。ホストとして何を気を付けるべきなのか。オープニングとエンディングで必要な役割や、やってはいけないことは?

ポイントを押さえながら、まるで本自体がイベントそのもののように、順を追って話が進んでいく。

結婚式やお葬式もそうだけど、誰とでも、友達や家族とちょっとした食事会をすることはある。その前に少しだけ立ち止まってその集まりの意義を考えるだけで、すごく思い出に残るものにできるのだなあと思った。

オバマ大統領の話から、著者自身が開いたちょっとした食事のケースまで、とてもいろんな話が事例として載っていて、読み物としても面白い。
イベント関係者、社内で意義のある会議をしたい役員クラスの人、おもてなしやサプライズ好きな女性におすすめ。

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2020年06月13日

Posted by ブクログ

エピソードは面白いけど、そのせいで手法が漫然として見える。
海外の論文調かな。ゆっくり読むなら良いけど、論点拾いたいならレビューだけで良さそう。

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2020年01月10日

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