Posted by ブクログ
2013年02月05日
自分が自分や家族のためだけにお金を使うのではなく、地域や社会の人達とモノを共有して、そのことで交流を生み、豊かな社会を構築する、SHARE。
読み終えてなんだかすがすがしいのは、ビジネス書でありながら「稼ぐ」がキーワードではないからかもしれません。
最近、特にメルマガ、アメブロで読者登録してくる...続きを読む人とか、とにかく「稼ぐ」というキーワードがよく目立つ、「稼ぐ」をテーマにしているものが多い中、このSHAREの概念は、とても共感がもてました。
(そもそも「稼ぐ」は結果であるべきだと、ちょっときれい事を言ってみたりする・・・)
とりわけ、GDPの話。
そもそもGDPという概念の発案者がGDPでは豊かさを比較することはできないと言っているらしいのですが
作った本人がそうおっしゃるのに、これは豊かさを比較する基準によく用いられる。
たとえば・・・
なにか大きな事故が起こり、そのことによって、病院やヘルパーが現地に入り、活動することでもGDPは上がる。
その事件現場は、果たして「豊か」なのか?という疑問が巻末の方で投げかけれます。
読んで考えたことは
ライフスタイルを改めようとも思ったし、さらに、こういうSHAREの需要が今後高まるのであれば、物を買わずにSHAREしようという動きでさえも、しっかりと経済を支えるのだそうです。
そこはちょっと、ホントかよ?と思ったけど、たとえホントでなくても、度を超えた大量消費時代、そこはきっと改めるべきポイントなのかも知れません。
多少の不便をおしてでも、SHAREを推進することは、不便を得る分、交流を生むのだと思いました。
日本で言えば、お風呂や洗濯機が共有であった時代、そこには交流があったわけですよね。SHAREをやめたとたんに、日本になくなってしまったものがあったんですね。