姜尚中のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
12年前の本だったけど、現代を息苦しいと思いながら頑張って生きてる人にはちゃんと届いた。
私は無性愛者なので恋愛の項目だけはさっぱり分からなかったが、それ以外は身体に染み入るように理解できて、姜尚中の言葉で心が満たされた。
答えのない悩みを抱えること。
それは決して悪いことではなく、むしろ悩みと向き合い続ける行為そのものが私を強くする。
無理やり答えを探そうとせずに私らしく悩み抜く。
コロナ禍だからこそ普段以上に悩むことが増えて毎日苦しかったりするけど、もうちょっとだけ頑張って悩んでみようかな。
そう前向きに思えるのが嬉しかった。
定期的に読み返したい。 -
Posted by ブクログ
退職してから読む本じゃないな…とも思ったけれども,手に取ってみた。
「仕事術」の「仕事」,〈今,自分がやっている仕事に限定〉して考えると,こういう本からは何も学ぶべきことはないかもしれないが,〈自分がいま何をして生きていきたいのか〉ということをもとに考えると,大いに参考になるし,実際に,なった。
人文知の薦めの本とも言える。まあ,人文科学の文献もしっかり読んで,常に学習を続けましょうということだ。要するに,ずっと勉強してね…ということである。
少しだけ,姜さんの生い立ちについても書かれている。在日として生きていることが特別だと思っていた自分が,ヨーロッパへ行ったときに,自分と同じ立場の人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大好きな姜尚中さんと五木寛之さんの対談集なんだから読むしかないでしょ。
5つの対談のうち,第1部は2008年~2011年。第2部は,東日本大震災後の2012年~2013年の『週刊朝日』に掲載されたモノ。第3部~第5部は「語り下ろし」です。
いずれの話も,お二人の深い思想の一端が現れていて,いろいろと考えさせられました。ま,どこかで読んだ話題もあるにはあるのですが,そんなことは気にならない。
特に相手の作品を挙げながら(あるいは第3者の話題で),話が進んでいくあたりがおもしろいです。ま,こっちはそれらの本の全部を読んでいるわけではありませんがね。
第5部は,入水自殺した西部邁についての -
Posted by ブクログ
現在さまざまなメディアで取り上げられ、ベストセラーになっている新書。
姜尚中という先生のことは初めて知った。
「自分が生きている意味を考えたり、人間とは何かを考えたり、人とつながる方法を本気で考えたり、自分と世界の関係を考えてみたりする。」
「いま、…あらゆる仕事がサービス業化しつつあります…(サービス業は)どこかで線を引かないと、限りなく人の人生を背負うことになってしまいます。」
人間というのは、「自分が自分として生きるために働く」のです。「自分が社会の中で生きていていい」という実感を持つためには、やはり働くしかないのです。
「人は一人では生きられない」とよく言います…自 -
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