【感想・ネタバレ】悩む力のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年11月25日

夏目漱石とウェーバーの思想の共通点を抜き出して、それらから現代的なエッセンスを抽出すると我々の悩みについての本質的な部分と重なるのではないか、ということを書き綴った本である。

夏目漱石もウェーバーも共に今現在まで読み継がれる名著、古典を残した人物であり、こういった形で現代的なアプローチが出来るんだ...続きを読むよ、と示されると改めて古典を読むことの重要性を気づかされる。

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Posted by ブクログ 2017年06月11日

都立中学の適正検査問題に出題されていたこともあり読んでみた。問題としては抜粋で使用されているが、一冊を小学6年生が理解するのは相当困難だと思われ、都立中学の壁の高さを実感した。
内容的には、夏目漱石とウェーバーの作品を参照しつつ、著者の考えを展開している。
今の時代は、一人一人が真剣に悩むことこそ必...続きを読む要な時代であり、そのためには悩む力を身に付ける必要があると理解した。そして一人一人が自分自身を知り、それぞれが価値観を確立する必要があるのである。
本書では、悩みの対象を、生きることから始まり、自我、お金、情報、宗教、仕事、愛などのテーマ毎に扱っているが、最終的に自分の生きる価値観に帰結すると思われる。
自分もいつも悩んでばかりいて嫌だなあと思っていたが、悩むことこそに意味があると説かれたことで、これからも大いに悩み続けたいと思う。

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Posted by ブクログ 2017年05月05日

読後、頭の中が少し整理された気がした。
著者の文章は読みやすく、難解なテーマを柔らかく解説してくれた。

以下要約である。

著者では「悩む力」について述べられている。
今の日本は自由が過ぎて立ち返るものがなく、昔に比べて不幸だということをマックスウェーバー、夏目漱石を引用して分かりやすく解説してい...続きを読むる。

全体を通して見えることは
人は一人では生きていけない、だからこそ他者と関わりを持ち、そして悩み続ける。
これこそが生きているということに繋がるのだとしている。

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Posted by ブクログ 2015年04月17日

夏目漱石やマックス・ウェバーと比較しながら現代に生きる悩みをどう乗り越えていくかをテーマごとに説いてる。とっても読みやすい。


「素直」「単純」「まじめ」を皮肉気味に捉えてた自分にとっては前向きになれる本だった。


他者からのアテンションをもらえる人間に。
無垢なまでに意味を問う人間に。 ...続きを読む
相互承認のもとの自我形成に努められる人間に。


考え抜いて突き抜けよ。

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Posted by 読むコレ 2012年09月06日

姜尚中の考え方にはある種の共感が持てます。特に漱石の考え方と今の時代が妙にマッチしているということはよくわかる気がします。

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Posted by ブクログ 2020年09月24日

知り合いの方から頂いた3冊のうちの1冊。

「まじめ」の捉え方や働くのは何故か、という問いに「他人からのアテンション」、社会の中にいる自分を再認識するため、宗教が拠り所になる訳など…非常に興味深い1冊だった。

「若い人には大いに悩んでほしいと思います。そして、悩みつづけて、悩みの果てに突きぬけたら...続きを読む、横着になってほしい。」

最後、身にしみた文章だった。

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Posted by ブクログ 2020年07月19日

生まじめで不器用であった夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、「悩み」を糧として強く生きることを語った本。

生きる上で「悩み」と無関係になることは不可能です。人間だからこそ、悩むといっていいと思います。そして、その悩みを生きる力に変えることができるのも、また人間なのです。

本書は夏目漱石とマ...続きを読むックス・ウェーバー、2人の先人の生涯をヒントにして、悩みを糧として力強く生きる考え方を学ぶことができます。

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Posted by ブクログ 2020年05月30日

現在さまざまなメディアで取り上げられ、ベストセラーになっている新書。
姜尚中という先生のことは初めて知った。


「自分が生きている意味を考えたり、人間とは何かを考えたり、人とつながる方法を本気で考えたり、自分と世界の関係を考えてみたりする。」

「いま、…あらゆる仕事がサービス業化しつつあり...続きを読むます…(サービス業は)どこかで線を引かないと、限りなく人の人生を背負うことになってしまいます。」

人間というのは、「自分が自分として生きるために働く」のです。「自分が社会の中で生きていていい」という実感を持つためには、やはり働くしかないのです。

「人は一人では生きられない」とよく言います…自我を保持していくためには、やはり他者とのつながりが必要なのです。

「私は(生きていく)意味を確信している人はうつにならないと思っています。だから悩むこと大いにけっこうで、確信できるまで大いに悩んだらいいのです。」


この先生、特に新しいことは言っていないと思う。
しかし、「自分が生きている意味についてしっかり考えてみよう」「悩みつづけて、突き抜けてみよう」という温かいメッセージは、今の若者の心にストレートに響くのだろうと思う。

人はみんな1人では きっと笑えはしない心の底から

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Posted by ブクログ 2020年04月16日

十代の頃ひたすら悩み、生きづらさを感じていたことを思い出した。当時は言語化できずにやきもきしていたが、今考えると社会に呑み込まれ「自我を見失う恐怖」を抱いていたのだとこの本を読んで明確になった。
『意味を確信できないと人は絶望的になる。私が私として生きていく意味を確信したら、心が開いてきた。確信でき...続きを読むるまで大いに悩んだらいい。悩むことを経て、怖いものがなくなる。』
悩み続けた時間が無駄でなかったのだと感じられた。

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Posted by ブクログ 2018年03月29日

悩んでていいんだって思えた。

『他人とは浅く無難につながり、できるだけリスクを抱え込まないやうにする、世の中で起きていることにはあまりとらわれず、何事にもこだわりのないように行動する、そんな「要領のいい」若さは、情念のようなものがあらかじめ切り落とされた、あるいは最初から脱色されている青春ではない...続きを読むでしょうか。』

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Posted by ブクログ 2017年10月08日

2008年発売の新書ということで今更読むには半端に遅いかもしれないと思いつつ、積読していたものの中で目が行ったので、ゆるゆると読んでみました。やはり「現代人」として描写されるものに若干の古さを感じて面白く思い(セカチュウに愛の流刑地)、約10年という月日が決して短くないことを実感すると共に、普遍的な...続きを読む教訓も含まれていて、どちらの意味においても今読むことは決して無駄ではありませんでした。
まず、愛の話。愛は自分が幸せになるためのものではない、という言葉は実にその通りだと思ったし、つまるところキリストの示した愛に通じるのだと再確認しました。無償の愛というのは「有り難い」こととでも言えばいいのか。それだけで、それだけとは言っていけないほどの奇跡だということ。そんなものはなかなか与えられるものでもなければ受け取れるものでもないでしょう。とここまで書いてみて、やはり日本人の元来の価値観と愛という概念はぴたっとハマらない部分がありそうだと思ってしまったり。せめて、情け、情という言葉の方がしっくりくるような気がしたり。
それから「横着者」になったらいいという痛快な一言に痺れました。悩むことは悪いことではないし、物事を考え続けることには必ず意味があります。それでも、一人間が一生のうちに辿りつけるところには「どうせ」限りがあります。悩みぬいた果てに「まあこんなもんでいいか」と適当に見切りをつけてもそんなに悪くはないはずです。そんな風に、自分なりにうまく妥協点を見出して、毎日を過ごしたいと思わされました。もとい、日々無意識にやっている部分が多いわけですが、「それでいいのだ」と言われた気分で今何とも心地が良いです。

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Posted by ブクログ 2017年03月12日

神経衰弱になるほど自分の頭で考え悩み抜く生き方と、絶対的なものに身を委ね思い煩うのをやめる生き方。キリスト教は後者を教えるが、クリスチャンであってもそれはなかなかできないことが多い。大きな挫折でそうせざるを得なくなるということはあるだろうが、それも大変そうだ。

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Posted by ブクログ 2016年12月15日

自我とは他者との承認関係において成立するものということと、自己の内面と真面目に向き合うことの大切さを教わりました。筆者の言葉で、内面をさらけ出す勇気も伝わりました。

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Posted by ブクログ 2016年07月15日

筆者のプロフィールから学術的な本を予想していたところ、良い意味で期待が裏切られ、大変読みやすいエッセイ的な本でした。近代になって生まれた「自我」の問題をコアにして、働くこと、愛すること、死ぬことなどについて考えた本。

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Posted by ブクログ 2015年06月08日

漱石やウェーバーの解釈が新鮮。「時代の主役」や「第一人者」と呼ばれる人が切り拓いた時代を生きることの意味や、「自分を信じること」が難しくなった時代を生きるための示唆が興味深い。龍馬伝で盛り上がるだけでは、明日は開けないのかなと思う。

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Posted by ブクログ 2020年06月01日

 著者について:姜尚中(カン サンジュン)さんは、田原 総一朗さんが司会を務める「朝まで生テレビ」などにコメンテーターとして出演している方です。他のコメンテーターが熱くなって論点がわからなくなっている状況でも、冷静に問題の本質を明確にしたり、新たな視点を提示したりする気になる存在でした。

 本書は...続きを読む、夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく真の強さを掴み取る生き方を提唱する。とのこと。久し振りに手ごたえのある本に出会いました。

◆姜尚中さんの心にしみる言葉・・・
「信じる」ということは、「何かを信じる」ということではなく、「自分を信じる」ということになると思います。言うなれば、「一人一宗教」「自分が教祖」なのです。
 意識してようといまいと、人は信じるところのものから、ものごとの意味を供給されます。意味をつかめていないと人は生きていけません。
 しかし、どれにも納得できないなら、何にも頼らずに、自分の知性だけを信じて、自分自身と徹底抗戦して生きていくしかありません。

 ザックリ分けると、世の中には「何も分かっていないのに、何でも分かっているかのように振舞っているいる人」と「かなり分かっているのに、確信が持てなくて逡巡している人」がいますよね。また「哲学などをこねくり回さなくても、人間を把握している人」と「頭でしか人間を理解できない人」がいるような気がします。私は、どちらかというと、あまり分かっていないのに、分かっているかのように振る舞いがちだし、感性で人間を理解できない人なので、止むを得ず時間を浪費して、自分を理解しようとしています(^^;

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Posted by ブクログ 2018年03月10日

深刻なアタマで読むと よく考えることができる。
のんびりしたアタマで読むと すらすら読めるものだ。
読みながら 自分の中に返しながら 問いかけていると
ひどくしんどい本だった。
ずいぶん考えさせられた。
人の悩みは 尽きないもので、煩悩が百八あると言うが
ほんとにそうだと思ったりした。

姜尚中の『...続きを読む悩む力』を読みながら
悩むって いったい どんなことだろう
と考えていた。
言葉の一つ一つが きれいな文章で
私のささくれ立ったこころに 突き刺さってくるのだ。

いまを生きる悩み
私とは何者か?
世の中 すべて金なのか?
知っているつもり
青春は美しいか?
信じるものは救われるか?
何のために働くのか?
変わらぬ愛はあるのか?
なぜ死んではいけないのか?
おいて最強たれ。

いや・・・じつに 悩むことにこと欠かないわけだ。

最後のメッセージが 「横着たれ!」というのであるが、
私は ずいぶん 横着だな と自分ながら あきれていた。

なぜ死んでいけないか?
生きているほうが 絶対 楽しいからだ。

変わらぬ愛はあるのか?
あるよ。好きな人は やはり、ずっと好きなんだよね。
セックスを 好きな人とだけする 
と言うのとは違う感じがあるなぁ。
それは 何かのルールに縛られすぎているような気もする。

何のために働くか?
働くほど 楽しいことはないからね。

信じるものは救われるか?
結局 信じることができるのは 自分だけかもしれないが、
私は 宗教を信じたいと思わないが 人を信じたいなぁ。

青春は美しいか?
ふーむ。美しいと言うより 可能性が多いね。
可能性が多いことが 青春の特権だ。
でも 老人になっても 青春はできるとおもう。
いつまでも 春 で会ってもよい。

世の中 すべて金か?
金があったほうが やはりしたいことができることは多い。
でも なくても 生きていけるもんだ。
工夫しながら お金を使うというのは 大切だと思う。
ようするに したいことは何か の方が重要な気がする。
そのために お金を得て、お金を使う。

私とは何者か?
ふーむ。私は私。
私の中には 怪獣がすんでいる。
その怪獣を飼いならしたいと思う私と
怪獣を自由に解き放ちたい 私がいる。

あれ、ずいぶんと自分の中に きちんとした答えがあるものだ。
そのことに ちょっとたじろぐ。
老人になったおかげですね。

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Posted by ブクログ 2019年03月21日

以前から読みたいと思っていた本。悩む事で道が開けると言った話。

悩む事は悪い事ではない。もっと考えてみようと思う

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Posted by ブクログ 2015年11月12日

内容的には浅く広く。トピックに興味がなく話題だからと言って
手に取った人にはいまいちだろうと思う。さらっと読める。
漱石とウェーバーの共通点を現代と照らし合わせて展開していく
のが興味深くよかった。

「ちなみに、漱石やウェーバーのころ、こうした問いかけは「知識人の特権」
のような悩みでした。」

...続きを読む「他社と相互に承認し合わない一方的な自我はありえない」

「精神なき専門人、心情なき享楽人」

「科学はその行為の究極的、本来的な意味について何も答えない」

「私は青春とは、無垢なまでにものごとの意味を問うことだと思います。」

「人はなぜ働かなければならないのかという問いの答えは、「他者からの
アテンション」そして「他者へのアテンション」だと言いたいと思います。」

「人は相当の苦悩にも耐える力を持っているが、意味の喪失には耐えられない」

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Posted by ブクログ 2020年06月03日

自分のなかで重要だと感じた部分をまとめました。

・「個」の時代と言われる現代。人は「自由」であるからこそ悩む。生きることの意味、人生の意味、死ぬことの意味、得る情報など、自分の頭で考え、悩み、選択していかなければならない。
その意味からいうと、規制や規範がある方が楽なのかもしれない

・人間的な悩...続きを読むみを、人間的に悩むことが生きていることの証

・人は皆死ぬ。結局は心の満足度=人生の満足度

・他者との相互承認なしには自我は生まれない。働く意味も同様

・「1人1宗教」。自ら信じるものを見つけ、自我を形成していく

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