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Posted by ブクログ 2009年10月04日
初めて読んだ姜尚中の著作。内容は解かり易く中でも最終章は秀逸。
ただ自分の読書力が無い。頭を使うことを避けただ楽に、楽に読もうとしている・・・。
本の内容以前に自分の読書力を鍛えないと自分の読書人生にとって大きな損失。
■現代社会では快・不快が幸福の基準になりがちです。
…しかし本当の幸福はその時...続きを読むの気分によって計られるものではないのです。
■ここで大切なのは彼らが幸せなのはその生活が決して諦めや成り行きの結果辿り着いたものではなく“足りる”と言う事を自分の人格の中に見出しているからです。
■人格と結びつかない幸せはないと言うことです。意外とこれは真理なのではないか。
Posted by ブクログ 2020年04月30日
真剣に考えるのを休みがちなときに、読んでみたい本。
考え続けられる力を、もっと磨きたいと思った。そして言葉にする力。
いろいろなテーマから成り立っているけれども、一人の人間としてしっかりとした軸を持っているか出るように思った。その共通した自分の考え方とか生き方を突きつめて考えるきっかけにしたい。
Posted by ブクログ 2015年04月25日
失礼ながら、あまり期待せずに読み始めた。
実際、最初の経済の話題に関する章などは、やはり8年も経ってしまっているので、今から見るとちょっとフィットしないのかな、と思われる部分もあった。
けれども、やはり近隣諸国の反日感情にどう向き合うべきかについての提案や、日本国憲法の価値を論じた、終わりの方の章は...続きを読む、この人らしい、ぶれない軸を感じられた。
たしか、この本が書かれた時期は、姜さんがメディアにたくさん出ていたころだと思う。
まだそれほどメディアに出ないころから、著書を読んだことがあっただけに、当時、ちょっと違和感を感じていた。
ご本人の中で、自分に正直になろう、という転機もあったようだ。
けれども、それ以上に活字の世界だけでは伝えられないという危機感のようなものがあった、ということが大きかったとのこと。
これが書かれてから、8年。
状況はもっと悪い方向に進んでいる気がする。
姜さんの投げたボールを、どう受け止めたらいいのだろう?
Posted by ブクログ 2012年04月21日
姜さんの本を読んでみたかったから読んだ本。
性格の優しさが出ている。全体と通して「自由になればわれわれは幸せだろうか」というメッセージをお金、仕事、メディア、友人関係など身近な材料を絡めて問いかけている前半と、ニッポン自身のことだけに関心を持つのではなく、世界の中でニッポンがどうやって処するのがよ...続きを読むいのか、さらに平和についての考察が最後になされている。
Posted by ブクログ 2012年12月02日
『ニッポン・サバイバル』と威圧的なタイトルと「姜尚中」と堅いイメージがあるかもしれないけど、それとは裏腹に現代を取り巻く諸問題について具体的に分かり易く書かれていて読みやすい。
不確かな時代を生き抜く10のヒントと題して、「お金」「自由」「仕事」「友人関係」「メディア」「知性」「反日」「紛争」「...続きを読む平和」「幸せ」と自身が考える生きるヒントについて提示している。
個人的には「メディア」「幸せ」の事項が面白かった。
Posted by ブクログ 2014年10月26日
[ 内容 ]
いじめに苦しむ子どもたちや、悩みを抱えた大人たちなど、毎年、三万人以上が、自殺に追い込まれている。
そして本当に怖いのは、この社会で共に生きる他者への無関心と、無慈悲さの蔓延だ。
「悪人」だけが跋扈しているわけでもないのに、一体なぜなのか。
また、相談機能を失ったこの社会で、どこにも逃...続きを読むげられず、頑なにもなりきれないフツーの人たちは、どうしたら漠然とした息苦しさから解放されるのか?
注目の政治学者が、幅広い世代から寄せられた声に誠実に向き合い、この国でしたたかに、しなやかに生き抜くための方法論を提示した、現代日本の必読書。
[ 目次 ]
第1章 「お金」を持っている人が勝ちですか?
第2章 「自由」なのに息苦しいのはなぜですか?
第3章 「仕事」は私たちを幸せにしてくれますか?
第4章 どうしたらいい「友人関係」が作れますか?
第5章 激変する「メディア」にどう対応したらいいの?
第6章 どうしたら「知性」を磨けますか?
第7章 なぜ今「反日」感情が高まっているの?
第8章 今なぜ世界中で「紛争」が起こっているの?
第9章 どうしたら「平和」を守れますか?
第10章 どうしたら「幸せ」になれますか?
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ 2009年12月01日
近頃世の中で話題になっている事について、世の中の考えに対し著者本人の考えを述べている。
①「お金」を持っている人が勝ちですか?
②「自由」なのに息苦しいのはなぜですか?
③「仕事」は私たちを幸せにしてくれますか?
④どうしたらいい「友人関係」が作れますか?
⑤激変する「メディア」にどう対...続きを読む応したらいいの?
⑥どうしたら「知性」を磨けますか?
⑦なぜ今「反日」感情が高まっているの?
⑧今なぜ世界中で「紛争」が起こっているのか?
⑨どうしたら「平和」を守れますか?
⑩どうしたら「幸せ」になれますか?
という10トピックを話題にしている。読んだ所感としては、言っている事が的を得ているなー、と言う事。。けっこう考えが似ているなー、と思う点も。情緒に流されることなく、冷静に分析し考えこまれていると思う。
うーん、やっぱり新書は読みやすい。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
若い世代に向けて、これから生きていくために仕事や友達や結婚についてどう考えたらいいのか、政治や社会の話を振られても変に同調したり反論したりせず、自分の考えを伝えるにはどうしたらいいのか、というようなことのヒントになる本。
姜さんの本を読むのは初めてでしたが、読みやすく、弱い立場に立たされた人たちを切...続きを読むり捨てない優しさが素敵だなと思いました。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
R25で宣伝されていて、著者の文章が分かりやすく、内容にも興味があったため、購入。
10の項目に分かれており、それぞれについて著者が意見を述べる形式。
平易な言葉を使っていて、とても理解しやすくすらすら読める。
特に、10章「どうしたら『幸せ』になれますか」に共感。
人格と結びつかない幸せは...続きを読むない。
快・不快は幸福の基準ではない。
現代は幸せの求め方が他者志向型になっているが、人間のパーソナリティを少しずつ強くしていかなければ、幸せには結びつかない。
そうすると、初めて、不確実性に伴う不安というものを抱きしめて生きていける。
不安のない自由はないのだから。
他にも、「知性」の章が面白かった。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
姜 尚中ですから。と言う理由で購入。かなり簡単にすらすらと読める。姜 尚中の良いところは、気張らずに、すごくさわやかに知的に物を言うところ。かっこいいっす。いろんなところに納得しながら読んだ。が、まだすっきり頭に落ちてこない文も多少あり。もうちょい自分の中で考えないと、咀嚼できません。横の繋がりが大...続きを読む切。ってのが、中心となる言葉かな。「自由なのに息苦しいのはなぜですか?」「仕事は私たちを幸せにしてくれますか?」「どうしたら知性を磨けますか?」あたりが特に良かった。
Posted by ブクログ 2019年10月14日
本のタイトルと内容が合っていないような気がしますが、今の日本社会について姜尚中氏の思っていることを書いたものです。文章もTVに出てきて静かな物腰で語る口調と同じで、同感できることできないことありますが、氏の考え方が伝わってきます。
Posted by ブクログ 2012年06月27日
「お金・自由・仕事・友人関係・メディア・知性・反日・紛争・平和・幸せ」
このような10項目について述べていてそれぞれに納得させられる。
印象に残った言葉として
「・・・これから世界で生きていくには、民族や宗教や歴史を知ることが重要な”マナー”・・」
「・・・歴史を知ることはエチケット・・」
やはり、...続きを読むその国が歩んできた歴史をしっかり理解することが重要。
このことは人間にも当てはまる。
一人一人の生きてきた人生を考えることは、自分の人生を振り返ることにもなる。
Posted by ブクログ 2011年12月16日
2007年出版。
当時の日本と世界が抱える、
「お金」「自由」「仕事」「友人関係」「メディア」「知性」「反日」「紛争」「平和」「幸せ」について、
ネットの一般投稿者の意見も取り入れながら、姜 尚 中が日本で生き抜くための方法を述べている一冊。
「悩む力」よりは感動しなかったけど、やっぱり他者との関...続きを読むわり合いの中で人格を磨くことがとても大事だと感じました。
大切な言葉が本のいたるところに散りばめられていて、私はやっぱりこの著者が好きです。
Posted by ブクログ 2011年11月09日
多くの人が興味あるだろう10の項目に絞って説明されてます。
これだという答えはここにはありませんが、それぞれの答えを出せるように説明がなされているように思います。
Posted by ブクログ 2010年05月17日
姜先生の著書の中では最も読みやすいと思いますが、そのぶん読後感もニュートラルというか・・・ちょっと物足りないかも。
ここのところ感情の振幅が大きかったなぁと反省。
「ブレ」ない精神を保てるようにしなきゃ。
Posted by ブクログ 2010年05月12日
【17】
現代日本の抱える様々な問題をわかりやすい切り口で紐解いて説明してくれている点はありがたいが、如何せん1つのテーマに対する詰めが甘いと思う。
【読書終了:07/07/30】
Posted by ブクログ 2010年02月07日
「悩む力」と一緒に上司から借りたのですが、こちらのほうが、断然読みやすかったです。
web連載に加筆したものということで、文体が話し言葉で非常に一般的なことばで綴られています。
2006年刊行ということで、現在からは多少、時代の流れを感じます。
4年前と変わらず、(それ以上に?)不確かな時代ではあ...続きを読むりますが、本のタイトルどおり、そんな時代を生き抜く「ヒント」ぐらいにはなりそうです。
自分についてや、他者と自分との関係や、勉強のことや、社会について・・・悩み多き高校生にお勧めしたいかな、と思いました。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
出会いは非常に大切なわけで、
その出会いの多くをもたらしてくれるのが、仕事だと。
確かに、仕事では色々な人に会える。
その中で成長させてもらっていると思う。
仕事って、本当に大事だなあと。
悪い事ばかりではないなと。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
本書には、「この国でしなやかに、したたかに、
そしてまともに生き残っていく」手掛かりとして、
自由、幸せ、紛争、平和、等に対する著者の考えが示されている。
有名な政治学者から人々への助言ということで、
国際社会や日本の社会における彼の見地から
何か学べることがあるのではないかと手に取った...続きを読む。
平易な語り口で読みやすいが、それが逆に物足りなく感じてしまった。
日本社会の構造やそれに対する一考察というものはなかった。
きっと答えは自分で見つけ出せということなのだろう。
学びに値するものは得られなかったが、
著者が“人とのつながり”“対話”“自らの頭で考えること”を
大切にしてほしいと願っていることは伝わってきた。
「人間」とは「人」の「間」と書く。
他者とのコミュニケーションこそが人間そのもの。
本書での著者の言葉であり、本書の通底に流れる言葉である。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
女性向けポータルサイトの連載を纏めた新書。
単に、
快/不感の問題と
幸/不幸とは
まったく別のものである
という洞察には納得。
著者の真面目なお人柄が、文章全体に滲んでいます
Posted by ブクログ 2009年10月07日
勘違いしてはいけないのは、この本は決して本そのものに価値があるわけではなく、ただひとえに姜尚中が書いたという事実に価値があるのです。あまりにも綺麗にまとまりすぎていて、その思想性も美しすぎるのでは?と首を傾げたくなる気持ちもある。しかし、姜尚中という洗練された存在はサイードから受けるような知性と崇高...続きを読むな印象を私に与えるのです。姜尚中の生き様とか、歩んできた歴史がほんの少しでも垣間見られるのが私にとっては価値があった。「パブリックな個人として存在する」ことができたら、多くの人はもっと快・不快から切り離された幸福を内発的に見出していくことが可能なのではないかと、私自身も強く思いました。