【感想・ネタバレ】生きるコツのレビュー

あらすじ

100歳以上の高齢者は2020年9月時点で8万人を超え、日本は世界有数の長寿国となっています。現代社会において長寿とは、確かに喜ばしいことではありますが、健康や金銭面での不安があるのも事実です。「長生きしても仕方がない」と悲観的に考えるのではなく、高齢社会を肯定的に捉えられないものでしょうか。
先例のない長い老後と私たちはどう向き合い、生きればよいのか。留意すべきことは何か。70歳になられた姜尚中さんが、人生や老いにまつわる悩みを抱える多くの人々を勇気づけてくれます。現代における「老い」の意味と可能性を追求する、人生100年時代の必読書です。

人生の曲折を経て、私は身の丈の豊かさによって叶えられる
平穏な生活があることを発見したのである。

老いても、自分の知らなかった自分に出逢える。
そんな新しい発見に、「老いの妙」のようなものを感じる。

※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

淡々と老いと共に歩んでいく様、気持ちの移り変わりが描かれている。
老いとはこういうものか。参考になる。
ただし、タイトルは上から目線で頂けない。

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2021年09月10日

Posted by ブクログ

私は姜尚中先生を誤解していたようです。
あのテレビで静かに低い声で語る知的な雰囲気が身近にいなさそうでとても素敵に見えていました。
この本を読んでみたら、案外普通の人だったのだと気がつきました。
奥様との話は単に惚気ているようで、お母様との話はマザコンを証明しているようで、まことに微笑ましい限りです
でも、そこが私には残念でなりませんでした。

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2024年11月13日

Posted by ブクログ

毎日新聞内での連載コラムをまとめた本。

コロナによって、「自分にとっての幸せとは」「生きるとは」と考える機会が増えたが、なかなか上手く言語化できない部分を巧みに翻訳されている。

◼️コロナにより気づかされた人間の本質
技術の進化によって「どうにでもなる」と考えられる機会が増えていたが、元来「どうにもならない」ことの方が多い。
「知らぬ間に満たされていた」ことの多さに気づかされ、今ある環境や状況などのありがたさに振り返るきっかけとなった。

◼️「今日やるべきことを先延ばしにするべきではない」との記載があったが、20代の自分は、やるべきと気が付いていることすら、やれないほど不確実な未来が不安で仕方がない。どうしても死を身近に感じた「小金持ち」の綺麗事のようにしか聞こえず、自分の心を動かすほどの説得力はなかった。

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2021年11月09日

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