姜尚中のレビュー一覧

  • リーダーは半歩前を歩け―金大中というヒント

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    ネタバレ

    大学の時の英語教授法の横田先生おすすめの著者。

    大学時代に初めて組織や団体のリーダーになって、リーダーとはどうあるべきかを考えた。

    リーダーを終えた後読んだ本であったが、自分の目指していた理想像の一部が描かれていた。

    特に、コミュニケーションを研究していた自分としては、fasicationという言葉の重要性に気をつけている。それはカリスマ性と必ずしも一致するとはわかならいが、人を魅せることが出来る人達に僕は会ってきた。そんな人たちは、人々から信用されるしついていきたいと思ってしまう。

    行動を起こす前に三度考えるという金大中元大統領の言葉は心にささったが、慎重になれない時って自分にはまだ

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    2012年08月26日
  • 続・悩む力

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    2013/2/17
    二度生まれ:ジェイムズ「宗教的経験の諸相」
    人は生死の境をさまようほど心を病み抜いたときに、はじめてそれを突き抜けた境涯に達し、世界の新しい価値とか、それまでとは異なる人生の意味といったものをつかむことができる。
    「健全な心」で普通に一生を終える「一度生まれ」(once born)よりも「病める魂」で二度目の生を生き直す「二度生まれ」の人生の方が尊い。
    「一度生まれ」の人の宗教は「一種の直線的なもの」「一階建てのもの」。
    「二度生まれ」の人の宗教は「二階建ての神秘」。漱石「第二の葬式」、ウェーバー、フランクル

    p.167 方丈記
    自然に対峙する人間の態度。我々現代人はその

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    2013年02月18日
  • トーキョー・ストレンジャー

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    東京の町々を舞台に話題を展開。東京に住んでいる方。東京に住んでいた方、必読です。でも、なかなか言葉が難しい・・・。

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    2012年03月13日
  • トーキョー・ストレンジャー

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    東京について独特な視点で語られている点が面白かった。

    東京の明るい部分、暗い部分。イキイキした部分、そうでない部分。いろいろ見えてくる。

    いろいろ問題点に鋭い指摘が気持ちよかった。
    ・みんなが自信をもちたいはみんなが不安を抱えていること
    ・これほど情報化による消費社会化が進むとハレとケの区別というものが曖昧になる
    ・かつて私たちは世界がグローバル化すればいろいろな制約を超えられてみんながハッピーになれると信じてました。
    ・すでに物質的に満たされているし、文化的にも出尽くしてしまって、それを焼きなおしするか反復するだけ。
    ・今までの生き方やライフスタイルに多くの人が疑問を持っている

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    2011年11月26日
  • 【カラー版】あなたは誰? 私はここにいる

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    30年前、デューラーの《自画像》から身震いするような感動を覚え啓示を受けたと云う著者。ベラスケス、マネ、ブリューゲル、クリムト、ゴーギャン、ルーシー・リー、ハンス・コパー、円空、熊田千佳慕・・・などの絵画や陶器や彫刻という古今東西のアーティストの作品群を深い洞察力で綴っている。
    福島を訪れた氏が戦慄的ながれきの山を目にした様子から、ブリューゲルの《死の勝利》《バベルの塔》について、失意と絶望の闇の中に、それでも希望のかすかな光が見える。再生の時が必ずやってくるのだ!というそうしたメッセージが認められている。 
     NHKEテレ『日曜美術館』の司会をやられていたのを拝見して好感を持っていたが、こん

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    2011年11月06日
  • 【カラー版】あなたは誰? 私はここにいる

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    美術本というよりは、数々の芸術作品から自分自身を捉えなおす哲学的要素の強い本。

    時間をかけて読みたいと思える数少ない本。新書でこれだけ深い内容が盛り込まれてると超お得な気分。

    震災や戦争などコントロール出来ないことが否応なく降りかかる時代、自分の物語が作れない。人間、理由の分からない意味不明なものの前にはただ立ち尽くすことしか出来ない。この不可知な世界をクレーやロスコは抽象画という手段で手探りで表現を試みた…
    彼らの絵をみた姜尚中は、絵に吸い込まれて意識が溶けていくような感動を受けた。まるで人類補完計画。

    深いわ。星6つ付けたい。

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    2011年09月23日
  • トーキョー・ストレンジャー

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    ネタバレ

    谷崎潤一郎の「秘密」という作品。
    「知らないと思った町が実は自分が住み慣れた町のすぐ近くだった」というオチが物語の中で使われている。
    この物語の舞台も東京なんだよ。
    風景や町並ですぐに分かりそうだと思うよね。

    けど、東京の町は数多くの人の欲望や思惑などをコンクリートや木材に練り込んで建築物を作り、コラージュしている。だから通りや川を一つ越えただけで世界が丸っ切り変わってしまう事も有り得る。

    この本は姜尚中さんのフィールドワークを基に書かれている。
    しながわ水族館からみる監視社会、猫カフェにみる脱欲望化の社会…東京の中に増え続ける新世界からトーキョーを読み解こうとする、姜尚中という異邦人。

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    2011年07月26日
  • リーダーは半歩前を歩け―金大中というヒント

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    自分の中で理想のリーダー像を整理できた。

    色々なリーダーシップがあることを信じたい。
    短いしおすすめ。

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    2010年12月17日
  • デモクラシーの冒険

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    ナショナリズムが「糞」であることを、姜尚中・森巣博『ナショナリズムの克服』(集英社新書、2002)よりもエレガントに教えてくれる一冊。

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    2010年11月16日
  • リーダーは半歩前を歩け―金大中というヒント

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    まさに著者が危惧しているリーダーに自分がなっていた。これからのリーダーの心得、そしてリーダーとフォロワーとのバランス、時世などによって生まれるリーダー論は現在の私にとても有効な道しるべとなっている。

    歴史を紐解き、金大中というリーダーとの対話も面白く、著者の論の根幹をなしている。

    私にはぴったりのリーダー論であり、現状に光をくれたことを感謝したい。

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    2010年04月09日
  • ナショナリズムの克服

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    今をときめく姜 尚中と、謎のギャンブラー(?!)森巣 博が、本当に面白おかしく、日本の様々な病巣に光を当てます。軽妙洒脱とはまさにこの事。
    最近の姜 尚中の著作には?だけど、これは良いですよ〜。
    入門書にはもってこいです。

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    2009年10月04日
  • ナショナリズムの克服

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    評価しづらいがいい本。ていうか評価というよりレビューが書きづらい。
    リベラルな自分としては、保守的な佐伯啓思氏とかよりもこちらに共感するところが大きい。

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    2009年10月04日
  • 愛国の作法

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    いろいろなことを考えさせられます。引用されている『われわれは、さらに、この祖国をして、内は同胞とともに自由を享受する住みよい国土とすると同時に、外は世界の平和と文化に寄与する偉大な国民たらしめたい』の言葉に捕らえられました。ミーイズムから脱して、義務と責任を負った真の「愛国心」について考えたいと思います。なぜか「真理がわれらを自由にする」の言葉が浮かびました。世界には人の数ほど違う考え方が存在している。それを知る必要を強く感じます。無知が人びとを間違った方向へ導いていまう。そして自分の頭で考え、自分で選択することの大切さ、そんなことを考えました。ちょっと難しい文章でしたが、また必ず再読したいと

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    2011年10月11日
  • ニッポン・サバイバル――不確かな時代を生き抜く10のヒント

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    初めて読んだ姜尚中の著作。内容は解かり易く中でも最終章は秀逸。
    ただ自分の読書力が無い。頭を使うことを避けただ楽に、楽に読もうとしている・・・。
    本の内容以前に自分の読書力を鍛えないと自分の読書人生にとって大きな損失。
    ■現代社会では快・不快が幸福の基準になりがちです。
    …しかし本当の幸福はその時の気分によって計られるものではないのです。
    ■ここで大切なのは彼らが幸せなのはその生活が決して諦めや成り行きの結果辿り着いたものではなく“足りる”と言う事を自分の人格の中に見出しているからです。
    ■人格と結びつかない幸せはないと言うことです。意外とこれは真理なのではないか。

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    2009年10月04日
  • 姜尚中の政治学入門

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    政治学入門とあるけど、姜先生の政治思想が色濃く反映された内容。
    「憲法は国民を縛るものではなく、権力者を縛るもの」という言葉に目から鱗でした。

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    2009年10月04日
  • 愛国の作法

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    情に訴える「美しい国」や「国家の品格」と違い、姜先生の鋭い視点で「愛国心」というパラドックスに挑む意欲作。
    なぜ、負け組ほど「愛国」に癒しを求めるかがよく解りました。

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    2009年10月04日
  • 最後の講義 完全版 政治学者 姜尚中

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    NHK のドキュメンタリーの再構成。その番組を見ていたので、若者との対話の雰囲気や生まれ育った場所を訪ねた時の様子などを思い出しながら読んだ。熊本市内の小高い丘にひしめきあって住んでいたのだが、もう今は何の形跡も残っておらず、草が生い茂る藪になっていた。氏の表情と、私自身の生家の行く末への思いが重なり、何とも言い難い寂寥感を覚えたことを思い出した。
    ドキュメンタリーの再構成がベースなのでとてもさらっと読めたが、自分自身、台湾の有名人を咄嗟に挙げることができず、アジアのことを本当に知らないんだということを痛感した。

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    2025年07月12日
  • 最後の講義 完全版 政治学者 姜尚中

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    人を通して国を知ることが大切

    姜さんの話はもちろん良かったが、参加者の感想もとても良かった。
    このように一人一人が考え、他文化を理解しようと行動していったら平和な世界が実現できるだろうと思った。

    中国人参加者の話しが印象に残った。
    中国語は大きく発声する言語なのだと。
    それを知れば、単にうるさいと思う人が減ると思う。
    お互いの文化を知ることが寛容な態度につながるんだと思った。

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    2025年04月29日
  • 【カラー版】あなたは誰? 私はここにいる

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    かつて日曜美術館の顔だった姜さん著作。
    デューラーの自画像を筆頭に、鑑賞者に問いかける作品に出会える
    ブリューゲルの"絞首台の上のカササギ"は衝撃
    美術館に行きたくなる本

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    2025年03月29日
  • 心

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    フランクルの夜と霧について、NHK100分de名著ブックスの本で姜尚中先生が解説を書かれており、そこで私は姜先生と息子さんことを知りました。姜先生はクリスチャンなのでみなさん是非読んでみてほしいです。
    メメント·モリを唱え生きることの意味を問う物語ですが、生と死以外に、自然と土地開発、恋愛と失恋、など相対する事象を描いています。なるほど、私はこの本に出逢い読んで感動できるために好きな人を失ったのかと失恋の意味を見い出すことができました。
    私は彼女と決して邪(よこしま)な気持ちで付き合ったわけではありません。真剣でした。直広くんが萌子さんの心の中を顕微鏡で覗くように知りたいと願う気持ちはよくわか

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    2025年03月27日