テッサ・モーリス・スズキの作品一覧
「テッサ・モーリス・スズキ」の「海を渡る「慰安婦」問題 右派の「歴史戦」を問う」「天皇とアメリカ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「テッサ・モーリス・スズキ」の「海を渡る「慰安婦」問題 右派の「歴史戦」を問う」「天皇とアメリカ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
日本の近現代史を振り返ったとき、天皇は、伝統、宗教、土着、愛国心などを表象し、アメリカは、近代、合理主義、外来文化などの代名詞であったことがわかる。
しかし、両極端であるはずのこれら二つのキーワード―「日本的なものの象徴・天皇」と「帝国・アメリカ」は、複合的に絡み合いながら日本と東アジアの二〇世紀に関与し続けてきた。
時に、天皇こそ近代であり、アメリカこそ宗教であるという矛盾の中から、果たしてどのような歴史像が浮かび上がってくるのか?
二つの奇妙な力の場を拠点に、歴史的想像力の可能性を切り開く。
[ 目次 ]
序章 天皇とアメリカの二〇世紀(天皇とアメリカは均等ではない;転換期
Posted by ブクログ
天皇は英語では昔はpopeだった。
「天皇」という名称自体、幕末に至るまでほぼ900年にわたって使われてはいなかった。「院」と呼ばれた。1840年に没した光格天皇において、初めて「天皇」号が復活。1925年、政府は過去の「院」をすべて「天皇」とすると決定。廃仏毀釈の際、全国の小さな神社を統廃合することが進められ、20万から12万に激減。国家にとって不都合な伝統はつぶされていった。
森有礼は、キリスト教の思想を浴びた影響で、神と個というキリスト教的関係を「天皇と臣民」という国家的な関係に置き換えていった。
マッカーサーは天皇をキリスト教にしたかったが、GHQ諜報局長エリオット・ソープに反対された