愛国の作法

愛国の作法

740円 (税込)

3pt

北朝鮮のミサイル実験と中国の軍事的台頭。靖国参拝と歴史認識をめぐり膠着する日中・日韓関係。風雲急を告げる東アジアで、日本の立ち位置が試されている。今後焦点となる改憲、歴史の見直しとどう向き合うか。愛国心を押しつけることで、何が損なわれるのか。本当の愛国とは。思考停止は許されない。いま最も注目の政治学者が、悩める国民に贈る、この国の正しい愛し方。

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愛国の作法 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いろいろなことを考えさせられます。引用されている『われわれは、さらに、この祖国をして、内は同胞とともに自由を享受する住みよい国土とすると同時に、外は世界の平和と文化に寄与する偉大な国民たらしめたい』の言葉に捕らえられました。ミーイズムから脱して、義務と責任を負った真の「愛国心」について考えたいと思い

    0
    2011年10月11日

    Posted by ブクログ

    情に訴える「美しい国」や「国家の品格」と違い、姜先生の鋭い視点で「愛国心」というパラドックスに挑む意欲作。
    なぜ、負け組ほど「愛国」に癒しを求めるかがよく解りました。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    この本が発行されたのは、足かけ5年にわたった小泉政権が退陣し安倍内閣(第一次)が発足した時代である。小泉元首相は2005年の終戦記念日に靖国神社に公式参拝し、安倍総理が「美
    しき国へ」という著書を発行するなど、世間は右傾化の雰囲気が漂っていた。本書はその雰囲気に抗うかのごとく出版されたものである。こ

    0
    2016年05月14日

    Posted by ブクログ

    姜さんのファンになるきっかけの本。彼自身がそのアイデンティティに悩み苦しんで結論を出している様子がうかがえる。とても読みやすい。

    0
    2010年02月22日

    Posted by ブクログ

    「したがって、「愛国心」を、与えられた環境への情緒的(感性的)な依存とみなすことは国民の原理そのものを蔑ろにすることですし、ましてや「愛国心」を強制することなど自家撞着と言わざるをえません」

    ちょっと前までにあーだこーだ言われてた、「愛国心」を分析している。
    その歴史の流れのところでは、過去の資料

    0
    2010年10月19日

    Posted by ブクログ

    近代国家とは理性的・意識的に作り上げるものであって、「愛国心」と自然な感情としての「郷土愛」とは決して同心円状にあるものではないという分析にそういえばそうだとうなずく。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    当世流行の「愛国心」には主語がない。述語だけが異様に肥大化したような感情の暴走である。それは醜悪で身勝手なナルシシズムであり、そこには決定的に知性が欠けている。とまあ、そういう警鐘から始まり、民族共同体と国民共同体、愛国心と愛郷心、パトリアとナショナリティなど、まさに"知性"をフ

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    姜尚中さんの切れ味を見た。分かりやすく、かつ、論理的。
    誰もが感情として持つ愛郷と、人工的に作られる愛国は異なる。これを一緒くたにしてる今の論調は、危険な歴史の繰り返し。理想の姿をイメージし、そこに進む国家を愛する。これが愛国。

    0
    2012年03月13日

    Posted by ブクログ

    「愛国」のあり方についての本。
    典型的な知的エリート左翼の主張かな。引き出しはすごいなと思う。
    「愛郷」と「愛国」の違いなど、ためになることも多いが、外交、国防についてほとんど触れられてない。これなくして「愛国」は語れないと思うのだが。

    0
    2010年03月02日

    Posted by ブクログ

    彼だから、書けるのだと思う。

    あえて難しい内容を、自分に問いかけ、苦しみ、あえて答えを無理にでも出したいかのようだ。

    確かな理由が存在してほしいのだろう。

    0
    2009年10月07日

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