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湾岸戦争以後、時代の重大局面に妻子、さまざまなメディアで精力的に発言してきた「行動する政治学者」が、そのゆるぎない思考を支える歴史観と、政治理論のエッセンスを、コンパクトな一冊にまとめました。アメリカ、暴力、主権、憲法、戦後民主主義、歴史認識、東北アジアという七つのキーワードを取り上げ、現代日本とそれが関わる世界の現状をやさしく読み解いた本書は、五五年体制の成立以来、半世紀ぶりの構造変化にさらされる社会の混迷を、正確に見据える視点を養ってくれます。未来への構想力を提言する、著者初のアクチュアルな入門書!【目次】はじめに 七つのキーワードで読む現代の日本/第一章 アメリカ/第二章 暴力/第三章 主権/第四章 憲法/第五章 戦後民主主義/第六章 歴史認識/第七章 東北アジア/あとがき 私と政治学
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Posted by ブクログ
政治学に関するいくつかのkeywordを取り上げ、どのような解釈や問題が起きてきたのかを概説している。
アメリカの共和制や理念や東北アジアなどの国や地域に対する考察と、暴力や主権・憲法などのトピックに分かれる。
彼は東北アジアはエネルギー問題や民主主義政策のスピードを根拠に、地政学的に朝鮮半島を中心にしてアジアを囲む4大国(中国、日本、ロシア、アメリカ)をまとめることこそが、今後の姿だと考えているため、日本の昨今の憲法改正議論や領土問題は危険だと考えている。そもそも戦後体制についても天皇の人間宣言は明治期のナショナリズムへの回帰だと言っていて、あまり感覚的にピンとこないというかモヤモヤした。
しかしそういう歴史問題を抱える隣国の感覚を知ることが、まず歴史問題や国交問題を考える上で大事なことだとも思う。
その意味では、この本はただの政治学の一般解説書としては各トピックの解説の分量が少なく物足りないかもしれないけども、為になる、考えさせられる本だと思う。
Posted by ブクログ
「アメリカ」、「暴力」、「主権」、「憲法」、「戦後民主主義」、「歴史認識」、「東北アジア」の7つのキーワードをもとに戦後の日本と世界の関係を説いている。
「政治学入門」とあるが、学生時代に歴史の授業を真面目に受けてこなかった私にとっては難解な用語が多く、読むのに時間がかかったし、一度読んだだけでは半分も理解できなかった。
しかし、著者が伝えたいことはあとがきで述べていることが全てなのだろう。私なりの解釈も加わるが、大まかには以下の通りである。
百聞は一見にしかずと言うけども、全ての判断材料を見ることは不可能で、時にはメディア等を通して偏った情報のみを目にすることもある。結局のところ決断時に頼りになるのは第六感なのである。この第六感の精度を上げるのは、過去と現在の比較による思考実験であり、そのためには幅広い歴史認識が必要である。
本書も単なる政治史(過去)の解説ではなく、著者の「思考実験」による今後の展望についても述べられている。5年前に書かれたものなので、やや話題は古いが、充分勉強になる。
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