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安定した収入、伴侶と家族、健康、老後のたくわえ―。この既存の幸福像は、いまや瓦礫と化した。神仏はおろか、現代社会の宗教とも言える科学への不信も極まり、寄る辺ない私たちの孤立はさらに深まっている。この憂鬱な時代のただ中で、私たちが真の意味で生まれ変わり、新たな「幸せの感情」に浸ることなど、果たして可能なのだろうか? その問いを解く鍵は、夏目漱石の100年前の予言にこそある。大ベストセラー『悩む力』刊行から4年の時を経て、待望の続編がついに登場!【目次】まえがき/序章 「幸福論」の終わり/第一章 漱石とウェーバーに何を学ぶのか/第二章 どうしてこんなに孤独なのか/第三章 漱石が描いた五つの「悩みのタネ」とは/第四章 漱石の予言は当たったか/第五章 ホンモノはどこにあるか/第六章 私たちはやり直せるか/第七章 神は妄想であるか/第八章 生きる根拠を見いだせるか/終章 それが最後の一日でも、幸せは必ずつかみ取れる/あとがき
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Posted by ブクログ 2013年02月18日
2013/2/17
二度生まれ:ジェイムズ「宗教的経験の諸相」
人は生死の境をさまようほど心を病み抜いたときに、はじめてそれを突き抜けた境涯に達し、世界の新しい価値とか、それまでとは異なる人生の意味といったものをつかむことができる。
「健全な心」で普通に一生を終える「一度生まれ」(once born...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月09日
・人間の3つの価値「創造」「経験」「態度」
・人間は,はかなく死ぬ運命にあることを念頭に置いて,あくまでも謙虚に人間的なものを肯定する
・人間にとって重要なのは「唯一性」
・吾輩は過去である
・「個人的共鳴」という新しい言語が必要
・人生の問いに答える.responsibilityはresponse...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月25日
「悩む力」に続いて読んでみた。
幸福とは何か、について書かれている。
前作に続いて夏目漱石の小説を引き合いに出し、漱石が人生や幸福についてどう考えていたのかを、小説の主人公の語った言葉から読み解き、解説している。
第7章で紹介されるデンマークの作家ヤンネ・テラーの「人生なんて無意味だ」と、終章で解説...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月31日
ベストセラーの続編。2012年発行。
2011年の東日本大震災を絡めて、改めて自国に蔓延する憂鬱な状況について、1作目と同じく夏目漱石とマックス・ウェーバーの考え方を参考に語る。なーんちって。
以下、気になった点
○もはや営利活動は、一切のモラルや倫理、意味づけをはぎ取られて、スポーツと同じような...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月03日
幸せとは?
→人生に意味を見出せるかどうかは、その人が心から信じられるものをもてるかどうか
過去を大事にするということは人生を大事にするということ
唯一性のなかで生きる生きものであるため、大事なのは何をやるかではなく、どうやるかが大事
人生とは、人生から投げかけてくるさまざまな問いに対して、答えて...続きを読む
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