角田光代のレビュー一覧

  • 愛がなんだ

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    映画を先に見ていたため、内容がすっと入ってきた。
    テルちゃんの気持ちは痛いほどよく分かるし、それをよく思わない恋愛もあることはよく理解できる。
    痛い思いをするか、盲信してついていく、あきらめるしかないのかな〜。
    心情の変化がありありと見てるし、説明的文章がなくて読みやすい。

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    2025年08月16日
  • 森に眠る魚

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    ネタバレ

    何故自分の夫を頼らない?とか。
    子供のお受験で家庭崩壊させてどうすんの?とか。
    いろいろ思うことはあるけど……めっちゃ面白かったんだよね。
    ママ友同士でここまで拗れるかってくらい悪い方へ転がっていく。
    最初らへんは微笑ましい気持ちで読めたのに、中盤以降の展開は本当に怖い。
    「ああもうこれは絶対にマズイ展開になるぞ…」という心のざわつき具合が半端じゃない。
    嫌な汗が出そうなのに、彼女達の今後が気になって頁を捲る手も止まらなかった。
    フィクションだと分かっていてもゾッとした。
    それなのに、面白いと思ってしまうから戸惑う。

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    2025年08月13日
  • 空中庭園

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    どこにでもあるような家族、関係者それぞれの視点の脆く儚い秘密が明かされていく過程が楽しめる。人間特有の弱さからかその秘密に対する妙なすれ違いがたまらない。この不安定さを面白おかしく表現してくれる角田さんの物語にはいつも惹き込まれる。

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    2025年08月12日
  • しあわせのねだん

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    エッセイ初めて読んで、退屈に感じたけど
    最後の、「一日(1995年の、たとえば11月9日)5964円」を読んで、いいなあって思った
    あとがきや終末の文章、すごく共感してしまった
    私の中にあることを文章化してくれた感じがした

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    2025年08月07日
  • 物語の海を泳いで

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    角田さんの本が好きで、角田さんの文章が好きな私からしたら、その角田さんが書く読書案内に心が躍らないわけがない。以前にも同じような本を手にとって、必死に読みたい本をメモしたが、また今回もすごいことになった。なんと言っても、読書量と幅広さ。普段出会えないような本を角田さんは教えてくれる。
    そしてこんな風に適切な言葉で、読んだ感想を伝えられたらなーと切実に思う!

    そんな中、自分のレビューを読み返すと、どんだけ角田さんと言うんだ、と思ったけれど、推してる感は伝わった気がするから、これはこれでよしとする。
    背伸びはしないことだ。

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    2025年08月05日
  • 世界中で迷子になって

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    20代と30代で旅に求めるもの、旅の仕方が変わったなあと思うのは自然なこと。
    また40代になっても読み返したい。

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    2025年08月03日
  • 源氏物語 1

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    角田さんの訳文は、簡潔で清々しく、客観的でもあり、物語の面白さが掴みやすい。しかし、ひどい男だなあー。

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    2025年08月01日
  • 平凡(新潮文庫)

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    生きてるとどうしても、他人の人生が羨ましく思えたり、憎んだ相手の不幸を願ってしまったりする。

    他人の人生ばかり気にして、目の前にある自分の人生を疎かにしてないだろうか。

    もしあの時、違う道を選んでいたら、自分の人生はどうなっていたか……なんて、もしもの人生に縋っていないだろうか。

    でも、自分にあるのは、自分の人生だけ。
    そんな当たり前だけど忘れてしまいがちなことを教えてくれた本でした。
    自分の人生をしっかりと歩んでいこう。

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    2025年07月30日
  • 方舟を燃やす

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    読み応えがあった。

    よかれと思って信じて邁進する。「自分だけは救われたい」「きちんと調べて知識を得たら報われる」 不三子はそんな風に一生懸命生きてきた。家族らとの関わりの中でも常識を持ち合わせている。責められるようなことはないはずなのに、何か歯車が噛み合わなくなった。

    一方飛馬は、様々なデマと遭遇し、その都度向き合い方を考え続ける。自分が母に出したメッセージが結果的にデマだったのではないか、それによって母は命を絶ったのではないかとの思いを持ち続ける。祖父の偉業を刷り込まれていたことにも疑問を感じるようになる。

    飛馬が同級生の美保の行方が気になったり、文三子に不思議な共感を覚えたりする根底

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    2025年07月30日
  • 笹の舟で海をわたる

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    ネタバレ

    ああやだなぁ分かる分かる、と凡庸で主張のない自分に重ねて読んでしまった。加えて昭和が古い時代になっていく感覚や戦争時のこどもたちが受けた凄惨な体験の記憶。全部混ざって読んでてつらかった。
    左織の人生の終盤での風美子の受け入れ方も納得。人生がここまできたら、諦めと悟りで心穏やかになるよなと思う。凡庸というか、素直な人間なら尚更。

    風美子については、10歳にも満たない小さな女の子がいじめと虐待を受けて、選んだ未来が人生に勝つことって、そりゃ輝いて見えるよなぁと。強い。そして、左織の猜疑心のフィルターをはずすと、彼女はとても優しい。
    でも、わたしもまんまと後半まで猜疑心を持って彼女を見ていました。

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    2025年07月30日
  • くまちゃん

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    一つ一つの話が短くて読みやすい上に、繋がりがあった。失恋させる側もする側も経験してる登場人物が多くて、リアルだなと感じた。

    「勝負恋愛」のゆりえの、相手に熱中してるからこそ気持ちを伝えるのを諦めてしまう気持ちが痛いほど分かった。私も、自分たちの関係性が壊れるかもしれないと少しでも思うと恋人に本音が伝えられなくなる。あとは自分の求めてる答えが返ってくるまで質問したくなってしまう気持ちにも共感した。その後の「こうもり」の話で槙仁がさよりとの会話を通して、ゆりえの寂しそうな様子に気づく描写が良かった。

    「成功する時は周りの人間をこき下ろす気にならないくらい他人が気にならない」という言葉が心に刺さ

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    2025年07月28日
  • 源氏物語 5

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    角田光代さん訳『源氏物語』5巻。「若菜 上」、「若菜 下」、「柏木」、「横笛」、「鈴虫」の5帖が収録されています。

    朱雀院出家。光君40歳の祝賀。朱雀院の姫君女三の宮が光君と結婚、六条院へ入る。光君、二条の宮に移り住んだ尚侍の君(朧月夜)を訪ねる。明石の女御、男の子を出産。明石の入道が命尽きるまで勤行すると決め山に入ったことを、明石の御方、娘女御、尼君、そして光君も、手紙で知る。督の君(柏木)、蹴鞠に興じていたとき、唐猫のせいでめくれた几帳の奥に、昔から心惹かれていた姫宮(女三の宮)の姿を見て思いを募らせる。冷泉帝退位、東宮が即位。太政大臣は辞職、左大将(鬚黒)は右大臣に昇進、明石の女御の産

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    2025年07月28日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    1人の女性が、どのように恋をしてきて、その恋がどのように女性を形作っていったのか。(またはこの女性だから、こういう恋の形になったのか)
    正直、共感できる部分は多くなかったけど、良い意味で恋人があってこそ形作られる人生物語、面白かった。

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    2025年07月24日
  • 方舟を燃やす

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    柳原飛馬と望月不三子の二人が交互に主人公となる章が続いていく。なぜこの二人なのだろう?この物語はどこに繋がっていくんだろう?と訝しく思いながら読み進むうちに、結構夢中になってしまった。
    1967年から2022年まで、当時の世相を交えながら、二人の人生の歩みが細やかに綴られていく。
    同じ時代の体験者である私は、本当にいろんなことがあったなぁと、特別な感慨に耽る。マンガ雑誌で文通が流行ったり、超能力がブームになったり、コックリさん、口裂け女などのオカルトブームもあった。バブル崩壊、地震台風などの自然災害と人災、カルト教団、世紀末。。コロナや昨今のSNSのデマ情報。。書ききれない。

    ノアの方舟伝説

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    2025年07月25日
  • 韓国ドラマ沼にハマってみたら

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    角田光代さんが韓国ドラマ沼にハマったなんて意外!と思って読んでみた。ご本人も意外と思った様子と一歩ひいた雰囲気で韓国沼におそるおそる足を踏み入れる(?)様子が私と同じかな?と、楽しく読んだ。この本で紹介されている中で私が見たことがあるものは『トッケビ』のみ。角田さんはあまりハマらなかったみたい。私は恋愛ドラマが苦手な割にどっぷりハマりました。
    ご紹介いただいているもので気になったものをメモ。少しずつ観ていこうと思う。角田さんの感想と答え合わせする楽しみが増えました。ありがとうございました。

    【観たいドラマ・映画】
    その年、私たちは
    二十五、二十一
    ナビレラ -それでも蝶は舞う-
    まぶしくて 

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    2025年07月23日
  • 学校の青空 新装新版

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    夏っぽい本が読みたくて、
    仕事帰りにいつも立ち寄る書店をうろうろしていたら。
    本作が特集コーナーに面陳列されていて。

    青いプールと制服を着た女の方たちがインパクト大。
    思わず手に取りました。

    思春期のモラトリアムとか、
    不安定さ、死にたくなるような衝動、
    破壊的な衝動でとめられないいじめと暴力、
    割り当てられた役割を演じること、
    性への興味、
    怒涛のように迫ってくる短編集でした。

    爽やかな表紙から想像していたものとは、
    全く違いました。

    あとがきにもあるように、
    完全なフィクションで、
    大人になった私にとって完全な他者か?
    と問われると…

    通勤中に読んでたら、
    少しだけザワザワして

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    2025年07月21日
  • いま読む『源氏物語』

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    とても読みやすくて面白い。源氏物語を読み始める前に読んだけれど早く読みたくなった。たとえ読んだ後でも、こんな視点で読めるのかと読み返したくなるだろうと思うので、まさに源氏物語の導入にうってつけの本。内容とは離れて、実りのある内容の濃い対談ってこういうのを指すんだなとも思った。

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    2025年07月20日
  • 森に眠る魚

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    登場人物の母親達がみんな主婦だったり、夫達が家事をしている様子もなく子育てに無関心だったりと、本の刊行年は2011年なのに昭和か平成初期の話?と思ったが、案外富裕層の夫婦は今もこんな感じなのかもしれない(モデルとなった事件が1999年なので私の疑問もあながち間違いでもない)。
    自分の芯がズレると自分や大事にしなくてはいけない家族に向けるべきエネルギーがすぐに他人に向いてしまうのはよく分かる。自分は子供がいないが、もし将来出来たとしてもあくまでも他人ということを忘れずに、好きに人生を謳歌してくれ!くらいの気持ちで接しないと、距離感が簡単におかしくなってしまいそうだ。

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    2025年07月18日
  • みどりの月

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    『みどりの月』の登場人物は絶対に関わりたくないけれども、でもなぜだか読んでるうちに惹かれてしまって、ここまで自由奔放に生きていることが羨ましく感じてくる。
    『かかとのしたの空』の女も同じで、不気味だし自由すぎて意味わかんないけど、突然いなくなるとなんだか寂しくて。最後でてきたときちょっとうれしくなった。

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    2025年07月11日
  • ツリーハウス

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    登場人物みんな嫌いだなぁと思って読み進めてたけど、途中からなんか少しずつ好きになって来たかも、、って思ってしまった。
    ものすごいドラマチックなことがあるわけではなく、戦後と現代に向かっての時間軸を家族の誰かの目線で淡々と綴る大河のような話。でもそんないいもんじゃない。
    そういうのが、なんか最後には心に残った。いい話でなんでもないけど、繋いでいくとはこういうことかと。
    面白くないと思ってたんだけどなぁ、結果、面白く読み終えた。不思議な小説。作者の筆力かな。

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    2025年07月10日