吉田修一のレビュー一覧

  • パーク・ライフ

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    ネタバレ

    100pの短編小説。
    読後感も悪くないし、ふわっとした感じなのだが、一つ一つの要素が重なって一般的ではない。夫婦の留守を守りながらサルの世話をするとか、公園内で偶然あった女性と昼休みに何度も会う様になるとか、母がアパートに泊まりに来ているが、自分はそこでは暮らしていないとか。
    そういうのが何個も重なっているので嘘くさく感じてしまう部分もあった。

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    2025年08月09日
  • パーク・ライフ

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    「国宝」の著者の他作品を読みたくて適当に購入。
     芥川賞受賞作とおびにあったから吉田修一氏の初期の作品なのかな。
     構成が匠というか、奇をてらったというか、不思議な構成。
     いえ、読み手の自分が慣れていないだけでしょう。
     読後には構成が素晴らしいなと思った。章別に無造作に出てきた人々がそれなりに何らかの線で繋がっていた。いや、無造作と思わせるところに才能や苦心がつめられているのかも。ホントに無造作にこういう構成が出来るのならそれが才能なのかもしれないけれど。この小説は好きになれない。知ってる世界とあまりにも遠くて「そうなんだ」としか感想が書けない。
     そして、なさけなくなる。みじめにさえも。

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    2025年08月08日
  • 罪名、一万年愛す

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    一代で財産を築き上げた老人がパーティーのさ中孤島から失踪し~で始まる作品。

    展開は現実味にかけているし、登場人物のキャラが薄く、今一つ入り込めないなあと感じ始めたら、終盤、一気に読ませる展開になってくる。

    かなり、重いテーマを扱っているために敢えて軽めの作風にしているのかもしれない。

    日本に戦争があって被害にあった無名の人々に光をあてた作品。

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    2025年08月08日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    介護施設で100歳の老人が亡くなる。その近くを訪れていた記者がたまたま展示されていた写真から地元の有名人の繋がりを見つける。
    推理小説の展開のはずが、壊れていく主人公の心理描写を中心に、湖の周りにいる人たちに伝染していくかのような怪しげな空気が漂う。帯に憎悪が沈澱する場所とあった。そういう話かと気づいた自分もその濁った湖の中に飲み込まれそうなる感じ。
    これを映画にしたのか、いやぁあまり見たくないかな、と思いつつ、ストーリーはエンディングに向かうところで、湖がさまざまに変化していく姿を描写がある。何か吉田修一が描きたかったことがここに表されているのか。そしてミステリーの結末へ。
    明確に結論を描い

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    2025年07月24日
  • 国宝 1

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    映画を観て圧倒されました。
    現在、吉田修一の原作を読みつつ、コミックがあることも知り、手に取ってみました。
    原作も映画もコミックも、
    それぞれに微妙な違いがあり、
    解釈や表現の違いを楽しませてもらってます。

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    2025年07月06日
  • 横道世之介

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    長崎から東京の大学へ進学した横道世之介という人物の1年間を切り取った物語。

    惹かれるのは人物。

    何かすごい取り柄があるわけでもないのだが、多くの人から慕われる。

    こんなヤツいたなあと思いながら読み進めるのが面白い。

    すごい話はどこにもないのだが、面白くない話でもなく、惹き込まれる魅力はなんなのだろうか。

    初めて読む作家さんなのだが、何を書きたかったのかがわからないが、魅力的で面白い話だった。

    この作家さんの他の本も読んでみたい。

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    2025年06月27日
  • 罪名、一万年愛す

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    探偵の遠苅田に、九州の小さな島で隠居生活を送る高齢の祖父がある宝石を探し始め、その謎を解き明かしてほしいと依頼が来て、その島で起こる出来事や祖父の出自など明らかになっていく話。ネタバレになるのであまり言えないが、『砂の器』や『飢餓海峡』、『人間の証明』に通じる戦後を生き延びる厳しさや哀しみが描かれている。そういう世の中だったことが忘れ去られていくのは亡くなっていった人たちに申し訳なく、作品としても引き継がれていくのは良いことだなと思った。

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    2025年06月21日
  • 罪名、一万年愛す

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    これは推理小説?ミステリー?と思わせておいての、ちょっとした変化球な小説でした。
    現実的かと言えば、むしろおとぎ話的な色合いが濃く、それだけに絶海の孤島での事件発生時にも、割合と気軽に読むことができました。
    読後感は極めて良いです。
    心に残るのはやはり「今からそう遠くもない昔」の幸次とケロとみっちゃんの物語。
    大切な人を想う気持ちはやはり尊い。

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    2025年06月16日
  • 逃亡小説集

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    何かのきっかけで突然逃亡することを決めた人達。逃げ出した後はきっと大変だろう。それでも何もかも捨て去りたくなる瞬間。経験はないはずなのに、登場人物達の心情が伝わってきて辛かった。「俺、もしかしたらずっと逃げたかったのかも」本当の気持ちに気づいてしまったとき、私ならどうするだろう。きっと逃げられないだろうな。

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    2025年06月08日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    なんだか、すごかった。居心地の悪さ。モヤモヤとした悪意。人間の表の顔と裏の顔というか、見る角度によって違う顔。

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    2025年06月05日
  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ

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    吉田修一氏がANAの機内誌『翼の王国』に載せていたエッセイの集大成。2019年〜2021年に掲載されていた内容が主なのでちょうどコロナウィルスで緊急事態宣言が出されたり、今読んでみるとなかなか面白い。

    吉田修一氏は歳は5歳くらい下だが、実は同じ大学なので学生時代の回想を書いていたりすると、妙な親近感もある。
    学生時代の飲み会で吉川晃司の歌を振り付きで歌わされたとか、もしかしたら神楽坂や飯田橋の居酒屋だったのかなと想像してしまう。

    また吉田修一さんの小説『湖の女たち』『横道世之介』『悪人』などを書いた際のエピソードなども触れられているので興味深い。

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    2025年05月30日
  • 昨日、若者たちは

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    香港・上海・ソウル・東京でスポーツをめぐる若者たちの物語。東京編で父親が「スポーツが教えてくれるのは勝つことじゃない。負けてもいいってことだ。負けることが、決してかっこ悪いことじゃないことを教えてくれる」と言う。素敵な言葉だ。

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    2025年05月13日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    6人の作家さんの、猫との過ごし方の話。
    猫が人生に与えてるものとか、変わったこととか、作品への影響とか、質問形式で答えて下さり、かつエッセイとかでも表現してくれたり、かわいい写真も沢山載ってたりん。
    もう、可愛すぎるんんんんんฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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    2025年05月12日
  • 昨日、若者たちは

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    吉田修一氏のオリンピック時に掲載された短編小説集。香港林檎、上海蜜柑、ストロベリーソウル、東京花火と、アジアの若者たちの4つのストーリーを綴りながら、暖かい励ましをくれているような、包み込まれているような感覚だ。
    香港では、ボート部の男が将来を案じながら、その道を終えようとしているときにオリンピックが始まろうとしている。中国上海、ソウルでは夢と夢を託す人、頑張れと応援する人、それでいてどこか切ない。応援しても、届かない声。ふんわりとした内容で、突き刺すような内容はないからこそ、コロナ禍のオリンピックは、何もなかったかのように過ぎて行くような感じと重なり合う。人生のどこかで交錯しているような感覚

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    2025年05月01日
  • 最後に手にしたいもの

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    機内誌に連載されていた旅のエッセイ。知らない国がたくさん出てきた。読書時間は知らないことを知れる素晴らしい時間。

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    2025年04月27日
  • 昨日、若者たちは

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    描かれているのは若い人なのだけれど少しどんよりしたストーリーだなと。短編集で『東京花火』という作品が1番好き、ただ思い返しても私はオリンピック賛成派ではなかったなと思う。

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    2025年04月26日
  • 犯罪小説集

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    うーむ。

    吉田修一作品はどれも悪くないという印象があった。
    本作も「楽園」という映画の原作ということで、映画の原作ならばそんなにつまらないことはないだろうと思い、読み始めたのだが。

    うーむ、大して面白くない。

    どの短編も犯罪者を描く。
    犯罪者も犯罪者になろうとしてなった訳ではないパターンのやつ。

    これはあんまりだった。星はギリギリ3つ。3.0。

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    2025年04月10日
  • 最後の息子

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    『春、バーニーズで』が良かったので、本作を読む。

    うーん、普通。

    表題作である「最後の息子」がもっと面白いかと思ったが、それ程でもない。

    「破片」は更に微妙。

    「Water」が一番、思春期のモヤモヤ感とか感じが出ていて面白かった。

    つまらなくはないが、それぞれの主人公達が一様に繊細で読んでて疲れた。

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    2025年04月08日
  • 路

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    台湾と日本を舞台に繰り広げられる、双方に関わりのある登場人物たちの物語。
    一つの事象を中心に、視点を何度も切り替えながら進んでいく物語は「怒り」に代表される吉田修一のスタイルのひとつだと思うのだけれど、今回のこれに関してはこの人たちを一冊の本にまとめた意図があまりわからなかったな。
    なんとか目で追ったけれど、夢中になれる類の小説ではなかった。

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    2025年04月06日
  • パーク・ライフ

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    表紙のデザインが素敵だったので読んでみる。
    この作品は芥川賞受賞作品みたいだが、
    難しいことは私には分からない。

    『パーク・ライフ』は男と女の微妙な感じが良い。嫌いじゃないよ。これは。

    同時収録の『flowers』は嫌い。すごく嫌。
    何か、人の嫌な部分が出てて嫌。
    『flowers』だけなら☆1つ。

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    2025年04月06日