吉田修一のレビュー一覧

  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    探偵の遠刈田は「一万年愛す」という宝石を探してほしいと依頼をうけ、依頼者の豊大とともに孤島、野良島を訪れる。そこでは豊大の祖父、壮吾の米寿をお祝いするため息子家族、そして元刑事の坂巻が待っていた。
    その次の日、「一万年愛すは、わたしの過去に置いてある。」という遺言書をのこし壮吾は消えてしまう。台風の影響で本土から警察も呼べないなか、彼らは壮吾を探し始めるが……。


    この本のほとんどが会話文で成り立っており、その9割が「」の外にあるため、それがセリフなのか、それとも状況説明なのかを確認しながら読まなければならない。
    最初はものすごく読みづらかったが、中盤あたりもすぎるとそれにも慣れ、気にならな

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    2025年05月30日
  • 罪名、一万年愛す

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    どんな作品かも全く知らずなんの事前情報もないまま、好きな吉田修一の作品というだけの理由で読んだ。

    だから読みながら「え?島田荘司でも乗り移った?」とちょっと思うくらい、よもやのストーリー展開だったけれど、終盤になって、ああこの感じは『悪人』とかそっちっぽいのかな、とも。
    正直荒唐無稽とも言っていいかもしれないけれども、読みやすくてほぼ一気読みだったし、著者が描く人物像は相変わらず嫌いじゃない。
    うーん、でもやっぱりちょっと突っ込みどころ満載な感じは否めず。最後の最後のオチも、これ必要?と思わないでもない。
    まあいわゆるエンタテイメントとして受けとめとくのが正解かなー。

    ほんとは、著者のリア

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    2025年05月18日
  • 昨日、若者たちは

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    香港・上海・ソウル・東京でスポーツをめぐる若者たちの物語。東京編で父親が「スポーツが教えてくれるのは勝つことじゃない。負けてもいいってことだ。負けることが、決してかっこ悪いことじゃないことを教えてくれる」と言う。素敵な言葉だ。

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    2025年05月13日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    6人の作家さんの、猫との過ごし方の話。
    猫が人生に与えてるものとか、変わったこととか、作品への影響とか、質問形式で答えて下さり、かつエッセイとかでも表現してくれたり、かわいい写真も沢山載ってたりん。
    もう、可愛すぎるんんんんんฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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    2025年05月12日
  • おかえり横道世之介

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    最後のお兄さんの手紙、世の中にはどうしようもない悲しみや痛みがあって奇跡でも起こって欲しいと思う時に思い出すのが世之介であり、世の中がどんなに理不尽でも善良であることを諦めてはならないんだ、というようなこと。
    多分そういう話

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    2025年05月01日
  • 昨日、若者たちは

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    吉田修一氏のオリンピック時に掲載された短編小説集。香港林檎、上海蜜柑、ストロベリーソウル、東京花火と、アジアの若者たちの4つのストーリーを綴りながら、暖かい励ましをくれているような、包み込まれているような感覚だ。
    香港では、ボート部の男が将来を案じながら、その道を終えようとしているときにオリンピックが始まろうとしている。中国上海、ソウルでは夢と夢を託す人、頑張れと応援する人、それでいてどこか切ない。応援しても、届かない声。ふんわりとした内容で、突き刺すような内容はないからこそ、コロナ禍のオリンピックは、何もなかったかのように過ぎて行くような感じと重なり合う。人生のどこかで交錯しているような感覚

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    2025年05月01日
  • 最後に手にしたいもの

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    機内誌に連載されていた旅のエッセイ。知らない国がたくさん出てきた。読書時間は知らないことを知れる素晴らしい時間。

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    2025年04月27日
  • 昨日、若者たちは

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    描かれているのは若い人なのだけれど少しどんよりしたストーリーだなと。短編集で『東京花火』という作品が1番好き、ただ思い返しても私はオリンピック賛成派ではなかったなと思う。

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    2025年04月26日
  • 犯罪小説集

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    うーむ。

    吉田修一作品はどれも悪くないという印象があった。
    本作も「楽園」という映画の原作ということで、映画の原作ならばそんなにつまらないことはないだろうと思い、読み始めたのだが。

    うーむ、大して面白くない。

    どの短編も犯罪者を描く。
    犯罪者も犯罪者になろうとしてなった訳ではないパターンのやつ。

    これはあんまりだった。星はギリギリ3つ。3.0。

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    2025年04月10日
  • 最後の息子

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    『春、バーニーズで』が良かったので、本作を読む。

    うーん、普通。

    表題作である「最後の息子」がもっと面白いかと思ったが、それ程でもない。

    「破片」は更に微妙。

    「Water」が一番、思春期のモヤモヤ感とか感じが出ていて面白かった。

    つまらなくはないが、それぞれの主人公達が一様に繊細で読んでて疲れた。

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    2025年04月08日
  • 路

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    台湾と日本を舞台に繰り広げられる、双方に関わりのある登場人物たちの物語。
    一つの事象を中心に、視点を何度も切り替えながら進んでいく物語は「怒り」に代表される吉田修一のスタイルのひとつだと思うのだけれど、今回のこれに関してはこの人たちを一冊の本にまとめた意図があまりわからなかったな。
    なんとか目で追ったけれど、夢中になれる類の小説ではなかった。

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    2025年04月06日
  • パーク・ライフ

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    表紙のデザインが素敵だったので読んでみる。
    この作品は芥川賞受賞作品みたいだが、
    難しいことは私には分からない。

    『パーク・ライフ』は男と女の微妙な感じが良い。嫌いじゃないよ。これは。

    同時収録の『flowers』は嫌い。すごく嫌。
    何か、人の嫌な部分が出てて嫌。
    『flowers』だけなら☆1つ。

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    2025年04月06日
  • ブランド

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    吉田修一がさまざまな企業や媒体からの依頼に応じて寄せた掌編・エッセイ集。吉田修一の上質な文章で切り取られる人生の瞬間は美しく、ブランドというものを際立たせる。ただ、もうちょっと編集は工夫できたのではないかなぁ。掌編と取材旅行記的なエッセイが混ざって次々に出てくると読み手側のテンションが追いつかない。執筆順の掲載なのかもしれないけれど、だとしたら20年にもわたるさまざまな時期のいつぐらいに書かれたものなのかだったりどんな媒体にどんな文脈で寄せられた作品なのかの補足情報が少しでもあれば親切かなと思う。普段の小説作品では書けないものが出せる機会、という言葉を最後のインタビューで引き出しているのでどの

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    2025年02月28日
  • パーク・ライフ

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    『パーク・ライフ』
    他の方の感想を見ると、この小説は2000年代初頭の東京の空気感がよく描かれているとのこと。僕が上京したのは2015年のことで、その時代の東京を知っていたらもっと深く没入できていたのかと思うと少し損した気分になった。

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    2025年02月25日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    毎日寝る前に、ちょっとずつ読みたくなる!
    最後の女の子は切ないし、途中に嫌な女の子も出てくるけど時々自分と重なる部分がある

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    2025年02月16日
  • パーク・ライフ

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    【要約】パークライフ:身の回りにある微妙な関係を、主人公が独自の視点で物語る。
    flowers:配送業の同僚とのやりとりから、過去や自分の曖昧な部分を写しだす。

    【感想】どちらの話も特に何かすごく深いというわけでもないが、読み手が情景を想像できるように緻密に登場人物の気持ちを描いている。
    序盤で、見ず知らずの人に話しかけて案外上手く切り返されたり。高級ホテルに宿泊していたり。突拍子のない内容に、まず惹きつけられた。

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    2025年02月11日
  • 愛に乱暴(上)(新潮文庫)

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    主人公の初瀬(はせ)桃子は、大手外資系の美容関連企業でキャリアを積み、現在は手作り石けん教室の講師としてポツポツと働いている主婦。結婚8年になるが子供はおらず、夫の真守の両親が暮らす母家とは別の離れに住んでいる。いわゆる二世帯住宅ってやつに近いのかな。

    義理の母親はよくいるタイプの姑で、息子の嫁である桃子に対しては少し言葉に棘があり、良い年の息子を「マーくん」と呼ぶ子離れのできない母親ではあるが、桃子と共通のある話題があがってからは2人の距離も縮まる。

    初瀬家の問題は、この嫁姑の関係ではなくて(それもあるけど根本ではない気がする)、ズバリ真守の不倫。ところどころ挟み込まれている不倫相手の手

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    2025年02月06日
  • 路

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    日本製新幹線が台湾に輸出された時のお話。

    複数登場人物がいて中国名が多く、話が行ったり来たりするため、最初はなかなか人名が頭に入ってこず苦戦した。が、段々とストーリーが交わっていくにつれて気にならなくなったし、人との関わりの尊さを感じるシーンが多く、温かい気持ちで読み進めた。

    また、台湾の街の情景が鮮やかに描かれているのも特徴。異国なのに何か郷愁を感じる描写が多く、行ってみたいなーと思わされた。

    全体的な雰囲気が好きな小説でした。


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    2025年02月01日
  • パーク・ライフ

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    表題作のパークライフよりもflowerが印象に残った

    単純だけど、登場人物に苗字が同じ人や名前が同じ人が出てきたのでなんか妙な感じ
    自分の名前が小説に出てきたのは初めてで少し嬉しい

    結末はあやふやで
    主人公の心情のまんまだと思う
    でもなんか、なんとなく、、、それでもいいなって思った

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    2025年01月27日
  • パーク・ライフ

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    「2000年代あたりの東京」という感じの小説。
    「自分の視点」からブレずに書き続けるというは思った以上に難しいなと。
    読みながら、登場人物の視点が混ざってくる感覚で読んだ。

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    2025年01月12日