吉田修一のレビュー一覧

  • 罪名、一万年愛す

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    タイトルでラブコメかと思って読み始めたら、割と本格的なミステリーだった。
    それにも関わらず文体がコメディ風で緊迫感に欠け、ちぐはぐな印象

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    2025年03月25日
  • 罪名、一万年愛す

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    惹かれるものがあって、頁ををくる手が止まらなくなった。
    …が、最後の方では少し突拍子もない着地に思われ幾分興醒めしてしまった…

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    2025年03月15日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    嵐の夜,米寿を祝った後で梅田翁が姿を消す.彼を探す一族の心優しき人たちと元刑事と探偵.砂の器や飢餓海峡などが出てくるから諏訪殺人事件かと早とちり.ラストはSFもどきの微妙な展開.善き人ばかりのお話でした.

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    2025年03月08日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    罪名、一万年愛す

    著者:吉田修一
    発行:2024年10月18日
    角川書店
    初出:「産経新聞」2024年4月~9月連載

    タイトルから、恋愛小説か青春小説だと思っていた。横道世之介シリーズみたいな。読んでみると全然違っていた。ミステリーというか、ファンタジーだった。『さよなら渓谷』という著者のミステリー系小説を読んだが、性犯罪の被害者と加害者が同棲をしているというシチュエーションに驚いたけれど、そこまでの話で、中身は期待したほど面白くなかった。だから、どうなんだろうと思いつつ読み進んだ。文章は素晴らしいし。

    結果だけど、この小説は面白い。さすがは吉田修一作品!楽しく、細切れに謎が出てきて、こ

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    2025年03月06日
  • ブランド

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    吉田修一がさまざまな企業や媒体からの依頼に応じて寄せた掌編・エッセイ集。吉田修一の上質な文章で切り取られる人生の瞬間は美しく、ブランドというものを際立たせる。ただ、もうちょっと編集は工夫できたのではないかなぁ。掌編と取材旅行記的なエッセイが混ざって次々に出てくると読み手側のテンションが追いつかない。執筆順の掲載なのかもしれないけれど、だとしたら20年にもわたるさまざまな時期のいつぐらいに書かれたものなのかだったりどんな媒体にどんな文脈で寄せられた作品なのかの補足情報が少しでもあれば親切かなと思う。普段の小説作品では書けないものが出せる機会、という言葉を最後のインタビューで引き出しているのでどの

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    2025年02月28日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    不思議な語り口で、途中、何を読まされてるんだろうと思った。ミステリなのだけれども……

    孤島もの、大富豪の遺言もの……というテンプレがはまらない。登場人物たちは癖はあるもののおしなべて「いい人」(金持ち喧嘩せず系の)で、なんだこりゃと思っていたら。探偵も、元容疑者と親しく付き合っている元警部も、なんとも調子が狂う。

    書きたかったのは、終戦直後の風景や、戦争孤児の話だったのか。

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    2025年02月26日
  • パーク・ライフ

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    他の方の感想を見ると、この小説は2000年代初頭の東京の空気感がよく描かれているとのこと。僕が上京したのは2015年のことで、その時代の東京を知っていたらもっと深く没入できていたのかと思うと少し損した気分になった。

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    2025年02月25日
  • 罪名、一万年愛す

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    つまらなくはないが、題名から期待したほど面白くはなかった。というか、まず会話文が「かぎかっこ」と.....てんてんの二種類の文体になっているんだけどなんで?なにか仕掛けがあるのではと注意していたが特に意味はなく拍子抜け。読み辛いだけだった。そしてあらすじもミステリーかと思いきや社会派のようで少しSFという不思議なストーリーで、社会派の部分は流石の出来だったがミステリーとSFんとこが面白くない。しかし軽快なノリは修一節で楽しく、スピーディーに読める部分はグッド。

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    2025年02月16日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    毎日寝る前に、ちょっとずつ読みたくなる!
    最後の女の子は切ないし、途中に嫌な女の子も出てくるけど時々自分と重なる部分がある

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    2025年02月16日
  • パーク・ライフ

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    【要約】パークライフ:身の回りにある微妙な関係を、主人公が独自の視点で物語る。
    flowers:配送業の同僚とのやりとりから、過去や自分の曖昧な部分を写しだす。

    【感想】どちらの話も特に何かすごく深いというわけでもないが、読み手が情景を想像できるように緻密に登場人物の気持ちを描いている。
    序盤で、見ず知らずの人に話しかけて案外上手く切り返されたり。高級ホテルに宿泊していたり。突拍子のない内容に、まず惹きつけられた。

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    2025年02月11日
  • 愛に乱暴(上)(新潮文庫)

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    主人公の初瀬(はせ)桃子は、大手外資系の美容関連企業でキャリアを積み、現在は手作り石けん教室の講師としてポツポツと働いている主婦。結婚8年になるが子供はおらず、夫の真守の両親が暮らす母家とは別の離れに住んでいる。いわゆる二世帯住宅ってやつに近いのかな。

    義理の母親はよくいるタイプの姑で、息子の嫁である桃子に対しては少し言葉に棘があり、良い年の息子を「マーくん」と呼ぶ子離れのできない母親ではあるが、桃子と共通のある話題があがってからは2人の距離も縮まる。

    初瀬家の問題は、この嫁姑の関係ではなくて(それもあるけど根本ではない気がする)、ズバリ真守の不倫。ところどころ挟み込まれている不倫相手の手

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    2025年02月06日
  • 路

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    日本製新幹線が台湾に輸出された時のお話。

    複数登場人物がいて中国名が多く、話が行ったり来たりするため、最初はなかなか人名が頭に入ってこず苦戦した。が、段々とストーリーが交わっていくにつれて気にならなくなったし、人との関わりの尊さを感じるシーンが多く、温かい気持ちで読み進めた。

    また、台湾の街の情景が鮮やかに描かれているのも特徴。異国なのに何か郷愁を感じる描写が多く、行ってみたいなーと思わされた。

    全体的な雰囲気が好きな小説でした。


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    2025年02月01日
  • 怒り (下)

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    上下巻だから長編なのだけど、なんか奥歯にものが挟まってるような感じ。
    無駄に長い、とまでは言わないが、結局動機もわからないし、もっと早く逮捕されていればと思ってしまう。
    長いわりには釈然とせず、感動もなく、おもしろかったという感じもしない。

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    2025年01月29日
  • パーク・ライフ

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    表題作のパークライフよりもflowerが印象に残った

    単純だけど、登場人物に苗字が同じ人や名前が同じ人が出てきたのでなんか妙な感じ
    自分の名前が小説に出てきたのは初めてで少し嬉しい

    結末はあやふやで
    主人公の心情のまんまだと思う
    でもなんか、なんとなく、、、それでもいいなって思った

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    2025年01月27日
  • 怒り (上)

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    次々と怪しい人が出てくる。
    ちょっと登場人物多すぎで、ちっとも話が前に進まない。
    でもまぁ下巻に期待。

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    2025年01月21日
  • パーク・ライフ

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    「2000年代あたりの東京」という感じの小説。
    「自分の視点」からブレずに書き続けるというは思った以上に難しいなと。
    読みながら、登場人物の視点が混ざってくる感覚で読んだ。

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    2025年01月12日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    途中までどんな結末なんだろうとハラハラドキドキしながら読み進めていったが、ちょっと期待外れ。
    どんな選択もしやすい今の時代に、クズ旦那や折の合わない義母との暮らしにこんなにもすがりつく主人公に正直共感できなかった。昭和感ある本という感じ。

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    2024年12月22日
  • パレード

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    今時のルームシェアは人の素性を
    頓着せず、それぞれが今を生きている
    のだと呑気に構えてたらいつしか
    歪な関係が見え隠れし、澱みが埃の様に
    降り積もっていく。
    琴ちゃんが綺麗好きで恋人依存なのも
    無頓着な良介も酒好きで正体を失くす未来も
    見たく無いものは其処にすら無い生活感だ。
    直樹が一番現実に足を付けて生きて皆に
    慕われているが、サトルは見えない違和感を
    そのルームシェアに感じ取りサトルの
    存在が後々その歪な鏡に亀裂を生じさせ
    無かった事が直樹以外の人間には
    見えていたのである。
    それは、残酷で恐ろしい。

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    2024年12月04日
  • 怒り (下)

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    何年か前に映画を観たことがあるが、刺激が強くてぐちゃぐちゃになった記憶しかなく、本で読み返してみようと思った。
    やっぱり本が好きだ。映像は苦手だ。

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    2024年12月02日
  • 春、バーニーズで

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    旅行先の宿に置かれていた本。時間が許さず途中まで読んだ。機会があれば、続きをよみたい。

    【感想】以前付き合っていたという、同性の男性の所作が印象的であった。現在の幸せな家庭を少しでも傷つけないように、一歩下がって見守る様子は異性でなくとも、純愛のように思えた。

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    2024年11月07日