吉田修一のレビュー一覧

  • 横道世之介

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    世之介の感じがいいな〜と思えて、それがすべての小説だった。悪い意味ではなくて。
    お嬢様だった祥子が国連で働いてるっていうのがいいなあって思った。
    大学時代に起こるいろんなエピソードから世之介のいいやつ感が感じられて、するする読めた。みんな世之介のことが好きなんだろうなと思ったし、私も好きになった。
    世之介が1人でいる場面はほとんどなくて、いつも誰かとの交流が描かれていた。それが世之介の人柄を表しているなと思った。

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    2026年05月13日
  • 長崎乱楽坂

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    昭和後期の地方任侠家の盛衰のなかで、少年の心の成長を追う物語。
    主人公の駿と弟の悠太が身を寄せる三村家は、叔父にあたる長男・龍彦がヤクザの組長、次男・文治がチンピラ、文治を慕う正吾と猛々しい男たちばかり。幼い駿はそんな男たちの中で育つ中、自死した三男・哲也と思われる幽霊を離れの家で見ることに。
    暴力・酒・女に荒くれる男に自分もなっていくと思いつつも、どこか違和感を感じながら成長していく過程が繊細に描かれています。駿は三村家の男たちにある意味呪われていて、それが消化されるようなラストが良かった。歳を重ねていくうちに、駿が哲也に似ていく様子が少し恐くも感じました。

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    2026年05月11日
  • パーク・ライフ

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    ちょい、絶賛本の整理中にて。
    穏やかな日常にちょい不確実が絡む作品。
    わかっているけど、吉田さんの振り幅に驚いたのでとりあえず評価を(笑)

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    2026年05月09日
  • 横道世之介

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    大学生になった主人公の話とその主人公と関わった者の十数年後の話が合間に挿入される青春小説。

    意味がありそうな設定は特に大きな話に展開することはなく、主人公と少し関わる程度でその後は主人公の人生とは離れていく。小説の主人公なのにこの主人公は決して世界の中心ではなく、周囲の人からは「そういえばそんな奴いたなあ」くらいの思い出になってしまっているのがリアルだった。

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    2026年05月08日
  • 犯罪小説集

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    犯罪をテーマにした5つ短編集です。
    どの話にも共通していえるのは、凶悪犯罪者ではなく、一般の普通の人が犯罪に手を染めてしまうというものです。
    正直、誰でもなりえるなと思いましたし、普段の生活の中で、ちょっとした言動で犯罪を犯してしまうことはあり得るなと、少しゾッとしました。

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    2026年04月29日
  • 森は知っている

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    太陽は動かないの2作目で、主人公がどのようにスパイになったのかが描かれています。
    孤児や虐待を受けている子供を連れてきて、スパイに仕上げていく話です。
    子供がスパイとして成長していき、18歳で自分自身で進路を選んでいく訳ですが、完全に誘導されていて、選んでいるようで全然選んでないです。
    仲間とのその年齢ならではのやりとりなどは、青春を感じました。

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    2026年04月27日
  • 怒り(上) 新装版

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    2026.04.20 ★3.8

    感想は下巻にまとめて。


    ↓↓↓内容↓↓↓

    若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。
    犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航。
    そして事件から一年後の夏――。
    千葉の港町で働く槙洋平・愛子親子、
    東京の大手企業に勤める同性愛者の藤田優馬、
    沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉の前に、
    身元不詳の三人の男が現れる。

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    2026年04月20日
  • 犯罪小説集

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    ミステリのつもりで読み始めましたが、読み終わってみると「ワイドショーのような感じ」というのが、しっくりきました。
    加害者でも被害者でも警察でも探偵でもない、第三者。
    加害者がいて、被害者がいて、事件の中心にしかスポットは当たらないけれど、関わった人たちそれぞれにも心がある。
    身近な人を疑いながら過ごす日々とか、自分を責めながら過ごす時間とか、想像するだけでも苦しい。
    解決したら終わりではないんですよね。
    それぞれの犯罪において、加害者にも被害者にもなる可能性が誰にでもあって、その一線で踏み止まれるかどうか、なのかな。

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    2026年04月19日
  • ミス・サンシャイン

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    しみじみと感情が染み込んでくるお話。
    若くして亡くなった人をかわいそうとは思いません。
    みんな幸せでした。

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    2026年04月19日
  • ウォーターゲーム

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    ちょっとビジネス絡みってのは自分には難しいんすよねぇ。。あまり入り込めずでずるずる終わってしまった。。

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    2026年04月17日
  • 新装版 静かな爆弾

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    思い当たる節しかない物語だった。

    テレビ局に勤める俊平は、
    公園で出会った聴覚にハンディキャップを持つ響子と恋に落ちる。
    静かで穏やかな日々を重ねる二人だが、音によって隔てられた世界は
    恋しさと戸惑いを同時に生み、やがてすれ違いが積み重なっていく。

    自分はその相手のことをどれぐらい知っているのだろうか。
    これはある意味、永遠の問いなのかもしれない。
    言葉にしなければ伝わらない。だが、その言葉によって逆に伝わらない。
    そんな矛と盾のような禅問答が頭の中で駆け巡る。

    物語は全編通して俊平の目線でしか語られないので、
    響子の思いはわからない。つまり読み手も俊平と同じ感覚を味わうしかない。
    こち

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    2026年04月09日
  • 森は知っている

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    ネタバレ

    三部作の二作目ということで鷹野の若かりし頃のお話し。

    一作目よりかはわかりやすく読みやすかったです。三作目で詩織ちゃんと再会するんでしょうか。。。

    気になるところ!

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    2026年04月09日
  • 熱帯魚

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    「とびっきりクールな青春小説」らしい、文庫裏表紙の謳い文句によると。各中編の主人公達に心情移入はできないが、退屈せずにストーリーは追える。著者の筆力は感じられる。

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    2026年04月07日
  • パーク・ライフ

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    芥川賞受賞の表題作は、2002年の作品。いまから20年以上も前か。日比谷駅と日比谷公園がでてくるが、このころちょうどこのへんで働いてた(リアルタイムで読んでおけばよかった)。
    今ならLINEでも交換するところだろうが、ほんとそういう文化のない最後の時代の作品かもしれぬ。スターバックスが象徴的に出てきてそれもまた時代を感じられてよい。ワイの最初のスターバックスは新宿の、今はバスタになってるとこにあった店舗だった。たぶんそこが銀座店についで二番目ではなかっただろうか。隙あれば自分語り失礼。

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    2026年04月04日
  • パレード

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    マンションで共同生活をする男女4人の若者の物語。
    青春群像劇かと思いきや、最後は「えっ?!」となる展開。
    私には難しく、怖い小説でした…。

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    2026年04月04日
  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ

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    機内誌の連載エッセイ
    機内では酒を飲んでさっさと寝てしまうので機内誌は読んだことはないが、なかなか面白かった
    それにしてもエッセイてどうして自虐ネタが多いのだろう
    ANAの吉田センセイの後はJ ALの浅田センセイを読んでみるか

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    2026年04月03日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    過去と現在2つの事件に関わる満洲と滋賀の2つの湖。
    そのとても美しい情景と子供の残虐さが共通している。
    そしてそれを知っている大人が口を噤んでしまうことも。
    真実を語ることと沈黙を貫くこと、子供のためにどうすべきなのだろう?

    また、誰でもいいからとにかく犯人を作り上げる、という警察の悪しき構造もとてもよく描かれていた。
    他人の幸福や真実と自身の立場や利益に利益相反がある時、どちらを大切にするのだろう?
    なぜ人間はそんな選択ができてしまうのだろう?

    そして、主人公の増幅していく「誰かに従属したい」という仄暗い欲望。
    これは程度の差こそあれ、誰しも持っているものなのかもしれない。

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    2026年04月03日
  • ミス・サンシャイン

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    フォローしている方のレビューに惹かれて読んでみたいと思った。
    大学院生・岡田一心が既に引退している伝説の女優・和楽京子こと石田鈴の自宅で荷物整理のアルバイトをすることとなり、そこから交流を深めていく物語。

    戦後のエンターテインメントの歴史を辿りながら、その時々に銀幕を彩った色々な女優さんを彷彿させる鈴さんの魅力と生き様がとても面白くスルスルと読めた。
    加えて、これまで観てきた映画のエッセンスが詰め込まれたような、著名な映画監督たちとその代表作を思い出させる(架空の)作品が語られていくのも楽しい。

    後半には鈴さんと一心の出身地である長崎に落とされた原爆の話が入ってくる。
    私も長崎生まれで、小

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    2026年03月29日
  • 初恋温泉

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    ・初恋温泉
    弱みを見せたくない男と弱い時も支えたかった女、「幸せなときだけをいくらつないでも、幸せとは限らないのよ」、すれ違い。

    ・白雪温泉
    ただの仲のいいおしゃべりカップルの話。

    ・ためらいの湯
    不倫相手にも義理と申し訳なさが湧いちゃって離れられなくなるんだな。別れようを言う側が悪者になるあれは不倫関係が平等なほど感じるのかも。

    ・風来温泉
    誰かを消費する仕事怖い。働くことが目的にならないようにしないと。

    ・純情温泉
    ただの青春。
    「…だったら、一人の女と、十二時間イチャついて、十二時間喧嘩するよ」

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    2026年03月29日
  • パレード

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    吉田修一を読み始めており、最後の息子に続いて2冊目であるが、なんだろうな、リアルで生々しい、湿度や汗や息の匂いがただよってきそうな描写で、ちょっと嫌になる。人によってはそこが癖になるのだろう。
    スマホも携帯も一般的ではない最後の時代の若者たち。おれも同世代で同じ頃、同じ東京で過ごしていた。あの頃、あんなだったっけな。
    この作品は新刊で読みたかったな。同じ時間軸、リアルタイムで作品世界を共有したかった。

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    2026年03月26日