吉田修一のレビュー一覧

  • 愛に乱暴(上)(新潮文庫)

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    主人公の初瀬(はせ)桃子は、大手外資系の美容関連企業でキャリアを積み、現在は手作り石けん教室の講師としてポツポツと働いている主婦。結婚8年になるが子供はおらず、夫の真守の両親が暮らす母家とは別の離れに住んでいる。いわゆる二世帯住宅ってやつに近いのかな。

    義理の母親はよくいるタイプの姑で、息子の嫁である桃子に対しては少し言葉に棘があり、良い年の息子を「マーくん」と呼ぶ子離れのできない母親ではあるが、桃子と共通のある話題があがってからは2人の距離も縮まる。

    初瀬家の問題は、この嫁姑の関係ではなくて(それもあるけど根本ではない気がする)、ズバリ真守の不倫。ところどころ挟み込まれている不倫相手の手

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    2025年02月06日
  • 路

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    日本製新幹線が台湾に輸出された時のお話。

    複数登場人物がいて中国名が多く、話が行ったり来たりするため、最初はなかなか人名が頭に入ってこず苦戦した。が、段々とストーリーが交わっていくにつれて気にならなくなったし、人との関わりの尊さを感じるシーンが多く、温かい気持ちで読み進めた。

    また、台湾の街の情景が鮮やかに描かれているのも特徴。異国なのに何か郷愁を感じる描写が多く、行ってみたいなーと思わされた。

    全体的な雰囲気が好きな小説でした。


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    2025年02月01日
  • パーク・ライフ

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    表題作のパークライフよりもflowerが印象に残った

    単純だけど、登場人物に苗字が同じ人や名前が同じ人が出てきたのでなんか妙な感じ
    自分の名前が小説に出てきたのは初めてで少し嬉しい

    結末はあやふやで
    主人公の心情のまんまだと思う
    でもなんか、なんとなく、、、それでもいいなって思った

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    2025年01月27日
  • パーク・ライフ

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    「2000年代あたりの東京」という感じの小説。
    「自分の視点」からブレずに書き続けるというは思った以上に難しいなと。
    読みながら、登場人物の視点が混ざってくる感覚で読んだ。

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    2025年01月12日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    途中までどんな結末なんだろうとハラハラドキドキしながら読み進めていったが、ちょっと期待外れ。
    どんな選択もしやすい今の時代に、クズ旦那や折の合わない義母との暮らしにこんなにもすがりつく主人公に正直共感できなかった。昭和感ある本という感じ。

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    2024年12月22日
  • パレード

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    今時のルームシェアは人の素性を
    頓着せず、それぞれが今を生きている
    のだと呑気に構えてたらいつしか
    歪な関係が見え隠れし、澱みが埃の様に
    降り積もっていく。
    琴ちゃんが綺麗好きで恋人依存なのも
    無頓着な良介も酒好きで正体を失くす未来も
    見たく無いものは其処にすら無い生活感だ。
    直樹が一番現実に足を付けて生きて皆に
    慕われているが、サトルは見えない違和感を
    そのルームシェアに感じ取りサトルの
    存在が後々その歪な鏡に亀裂を生じさせ
    無かった事が直樹以外の人間には
    見えていたのである。
    それは、残酷で恐ろしい。

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    2024年12月04日
  • 春、バーニーズで

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    旅行先の宿に置かれていた本。時間が許さず途中まで読んだ。機会があれば、続きをよみたい。

    【感想】以前付き合っていたという、同性の男性の所作が印象的であった。現在の幸せな家庭を少しでも傷つけないように、一歩下がって見守る様子は異性でなくとも、純愛のように思えた。

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    2024年11月07日
  • 日曜日たち

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    読んでは放置して…だから、前半記憶ないけど、良かった。久しぶりの読書で「そうだ吉田作品こんな感じだったわ」と思い出した。

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    2024年11月06日
  • 初恋温泉

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    吉田修一さんらしい、リアルな感情描写。
    温泉の情景も、緻密で美しい。
    人生のほんの一瞬を切り取ったような短編集で、起承転結があるわけではないが、心に残る。

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    2024年10月14日
  • 路

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    台湾で日本の新幹線を走らせるため奔走する人達の話。各々の路が興味深く、なぜその路を選んだのか、これからどの路を選ぶのか、自分の人生に置き換える。互いに教え合う台湾人と日本人の関係が良いし、台湾の働き方良い日本も見習ってほしい。台湾、どんなところなんやろう。

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    2024年10月09日
  • 最後に手にしたいもの

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    面白くて面白くてたまらないというインパクト大のエピソードではなく、筆者の旅を通した筆者の等身大の生き方や暮らしが垣間見える1冊。

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    2024年10月08日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    各々の登場人物が、かわりばんこに登場して、それぞれの物語になり、それが繋がったりして飽きないのだけど、なんとなくオチが弱かったり、盛り上がり過ぎて収束の仕方が弱かったりで。
    そこまで、心に残らなかった。

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    2024年10月07日
  • 横道世之介

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    80年代の大学生、こんな感じだったなぁ。サークル活動、学祭、バイト、たまに勉強、友人アパートに泊まったり、と懐かしい。
    長崎から東京の大学に出て来た横道世之介の1年間の物語。この1年間で出会った友人や恋人達の、凡そ20年後の姿のパートが途中差し込まれる。そこの彼等の中の世之介は、その後の彼等に大きな影響を与えているとか、強く記憶に残っている、とかいう事は全くなく、そう言えばそんな奴いたよな、程度の存在なのが、どこか物悲しくも、実際はそんなもの、長い人生の中での人との出会い、関わりなんてそんなもの、という無常感に浸った読後感だったが、全体に楽しく読めた。

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    2024年09月26日
  • パーク・ライフ

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    芥川賞を受賞した吉田修一さんの作品。

    「パーク・ライフ」
    「flowers」

    「パーク・ライフ」
    うーん……。
    なんと言えばいいのかしら?
    優しい小説?
    主人公の暮らしの中で起こったことを、淡々と説明してくれるの。結構具体的に…。

    「えっ!そんなことあったの?」

    でもなく…
    「へぇ〜」とか「ふーーん」とか、たまにクスッとしたりして…みたいな…何にも起こらないお話。
    わたしは嫌いじゃないけど。
    あっ!そうだ!
    弟の話をビール飲みながら、お菓子食べながら聞く感じが近いかも。
    何にも起こらないんだけどね……。
    「…………っで?」って感じ。弟だしね!!

    ただ……
    「flowers」こっちの方

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    2024年09月12日
  • 犯罪小説集

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    ネタバレ

    最初の話がすっきりしなかったので、連作かと思いきや、全くの別作品5本が収録されています。
    最初の話は犯人がわからない(正確にはとある人物が犯人のように思えるけど違う気もする)ので気になるものの、それ以上に印象深かったのは万屋善次郎。田舎ならではの閉鎖的空間と濃密な関係の中、すれ違いから村八分につながって、本当に救われない。
    最後の作品の子どもの涙も相俟って、後味の悪い小説でした。

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    2024年09月08日
  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ

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    吉田修一がANAの機内誌で連載していたエッセイが完結。基本的には旅エッセイなのだけど小説を書いている際の取材のための旅行だったり制作の裏側(今巻だと『おかえり横道世之介』『国宝』、スパイ鷹野シリーズの映画の話など)をほんの少し覗けるのもファンとしては嬉しいポイントだったので終わってしまうのは少し寂しい。そしてしばしば登場していた猫の銀ちゃん金ちゃんの様子も猫好きとしてはたのしみだったので、それだけでもどこかでたまに書いてくれたら嬉しいな。まぁとにかく長い間お疲れさまでした。

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    2024年08月29日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    短いエピソードがたくさんあり、軽く読み進められた。読者の想像にお任せするような、謎を含む結末の物語が多かった。

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    2024年08月09日
  • 永遠と横道世之介 上

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    こんな下宿っていいなぁ癒してくれる。横道さんと一緒にいたら楽しいだろうなぁ。ブータンのタシさんの心の大きさは偉大。生まれ変わっても、今愛してる人たちの生まれ変わりに愛されてる。人の繋がりを大事にしたくなる。

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    2024年08月05日
  • 永遠と横道世之介 下

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    これといってすごいエピソードはなく、なんでもない日常なんだけど、毎日忙しく生活する中、その「なんでもない一日」ってのが大切なのかな?
    って思った。

    世之介さんが亡くなったと聞いて、涙が出て止まらなかった。。

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    2024年08月04日
  • 泣きたくなるような青空

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    乗ると必ず隅々まで熟読するANAの機内誌、「翼の王国」連載のエッセイ集。
    巻末の地図まで見続ける著者に共感する。

    国内、世界、それぞれの旅に人柄がにじみ出ている。
    読みながらリラックスでき安らかな気持ちになる。
    そろそろ旅に出よう。

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    2024年07月27日