春、バーニーズで

春、バーニーズで

540円 (税込)

2pt

妻と幼い息子を連れた筒井は、むかし一緒に暮らしていた男と、新宿バーニーズのスーツ売り場でばったり再会する。懐かしいその人は、花柄の派手なシャツを着て、指には大きなエメラルドの指輪、相変わらずの女言葉で、まだ学生らしき若い男の服を選んでいた。当惑した若い男の姿は、まるで10年前の自分だ。日常のふとしたときに流れ出す、選ばなかったもうひとつの時間。デビュー作「最後の息子」のその後が語られる表題作にはじまる、磨きぬかれた連作短篇集。

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春、バーニーズで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大好きな作品

    そして新宿のバーニーズニューヨークが閉店。
    新宿三丁目も少しづつ変わってきており、LGBTを許容できる社会になりつつある今。吉田修一の「最後の息子」、「春、バーニーズで」の続編が読みたくてウズウズしてる自分がいます。
    最近の吉田修一はスケールのデカい物語を描くことが増えてるけど、今一

    0
    2022年05月04日

    Posted by ブクログ

    最後の息子で閻魔ちゃんのボーイフレンドだった
    あの彼のその後のお話。

    閻魔ちゃんとのエピソードは
    かなりあっさりだったけれど
    この作品は絶対に、必ず続けて読んでほしいと
    個人的に強く強くそう思います。

    月日の流れと環境の変化。

    「オカマのヒモ」だった彼が「父親」になって
    きちん

    0
    2012年07月16日

    Posted by ブクログ

    前に読んでたわ。

    中でも、
    パーキングエリア
    が好き。
    衝動的に何かをする感じっていう。
    感覚とかがきっと似てるから
    吉田修一の本は好きなんだと思う。

    にしても久しぶりにじっくり本を読みました

    0
    2011年10月19日

    Posted by ブクログ

    本の紹介に曰く「デビュー作『最後の息子』の主人公のその後が、精緻な文章で綴られる連作短篇集。」
    そうとは知らず『最後の息子』を未読のまま読んでしまいました。読み終えてみれば、どうも前作を読んでおいた方が話のつながりは見えやすい様と思えるのですが、これだけを読んでも中々良いのです。
    日常を切り取ったよ

    0
    2021年08月17日

    Posted by ブクログ

    瞳の勇敢さに心打たれました。
    強い女って感じがします。
    子持ちだけど筒井が結婚を決めた
    理由がわかります。
    でも、筒井に関しては
    謎が深いと思いました。
    筒井という人物について、、、
    はっきり分かったとは思えません、、
    何かの気持ちを隠し持ってるような

    そして
    最後のストーリーが謎でした。

    0
    2021年04月28日

    Posted by ブクログ

    吉田修一の小説を読むのは4冊目くらいですが、かつて読んだ「最後の息子」の主人公の10年後という設定で書かれたのがこの連作短編小説です。
    「最後の息子」は、新宿二丁目で働くオカマのヒモをしている若い男の話。
    その男が30代になり、子持ちの女性と結婚して4歳になる血のつながらない息子の父親になっている、

    0
    2019年01月06日

    Posted by ブクログ

    最後の息子の主人公のその後。ぬるい考えの主人公にちょっとイライラ。大人になりきれない人って、回りの人がほっておけないのかなぁ?
    WOWOW ドラマで見たときは好きな内容に感じたんだけど、小説では、なんか主人公に共感できなかった。

    0
    2017年03月21日

    Posted by ブクログ

    「最後の息子」のその後。見てるんだけど、意識せずに通り過ぎている普通の生活を送るなかでの細かな描写がスバラシイね、いつ読んでも。
    何かをきっかけとした衝動的という冷静な暴走が何となく分かる気がする、、、

    0
    2011年10月23日

    Posted by ブクログ

    吉田修一の著書を数冊読んだが、これが一番好きだな。
    短編という種の小説は消化不良なものが多いが、これは珍しくよかったな。

    0
    2011年06月14日

    Posted by ブクログ

    最初の章を読んで、ああ、いつもの短編か、と思ったら短編の続き物でした。
    妻子ある男の、何気ない生活を描いたものです。時々脱線する感じが、なんとなく村上春樹の作品に似てますね。って思ってたら、作中に村上春樹の作品が出てきたりします。「パーキングエリア」の、いかにもありそうでやっぱり無い日常と、「楽園」

    0
    2011年12月27日

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