春、バーニーズで

春、バーニーズで

小説・文芸
540円 (税込)

2pt

妻と幼い息子を連れた筒井は、むかし一緒に暮らしていた男と、新宿バーニーズのスーツ売り場でばったり再会する。懐かしいその人は、花柄の派手なシャツを着て、指には大きなエメラルドの指輪、相変わらずの女言葉で、まだ学生らしき若い男の服を選んでいた。当惑した若い男の姿は、まるで10年前の自分だ。日常のふとしたときに流れ出す、選ばなかったもうひとつの時間。デビュー作「最後の息子」のその後が語られる表題作にはじまる、磨きぬかれた連作短篇集。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    春、バーニーズで
  • タイトルID
    :
    118897
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年05月13日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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春、バーニーズで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『最後の息子』の主人公のその後が描かれている連作短編集。閻魔ちゃんのもとを去ってから、十年近く経った頃、偶然バーニーズで再会するところから物語は始まります。主人公・筒井の、現状に不満がないにも関わらず、自分が選ばなかったもうひとつの人生に思いを馳せる瞬間がとても良かった。
    特に『パーキングエリア』で、日常生活で何か大きなものから逃げたくなる様子が秀逸でした。
    かなり短い作品ですが、吉田さんの魅力がつまっているように感じました。

    0
    2026年05月02日

    Posted by ブクログ

    精密な文章。

    都会の車窓から流れゆく景色のように、流れゆく思考にトドメを刺さず、ダダ漏れさせていく。あっかもしれない世界線に思いを馳せながら、今を生きてしまう

    0
    2025年12月16日

    Posted by ブクログ

    大好きな作品

    そして新宿のバーニーズニューヨークが閉店。
    新宿三丁目も少しづつ変わってきており、LGBTを許容できる社会になりつつある今。吉田修一の「最後の息子」、「春、バーニーズで」の続編が読みたくてウズウズしてる自分がいます。
    最近の吉田修一はスケールのデカい物語を描くことが増えてるけど、今一度こうした自分の知らない大きくは無いけど、存在している世界のリアルが読みたい。

    0
    2022年05月04日

    Posted by ブクログ

    最後の息子で閻魔ちゃんのボーイフレンドだった
    あの彼のその後のお話。

    閻魔ちゃんとのエピソードは
    かなりあっさりだったけれど
    この作品は絶対に、必ず続けて読んでほしいと
    個人的に強く強くそう思います。

    月日の流れと環境の変化。

    「オカマのヒモ」だった彼が「父親」になって
    きちんと会社勤めをして。

    ハンドルを45度だけきる。
    携帯の着信音を無視する。
    言い訳を用意して、日常から逃げる。

    そして、自分による自分のための
    自分にしか解らない小さな賭け。

    そうだよね。
    そんな日があるんだよね。


    結局はまた
    いつもの日常に戻るのだとしても。

    0
    2012年07月16日

    Posted by ブクログ

    前に読んでたわ。

    中でも、
    パーキングエリア
    が好き。
    衝動的に何かをする感じっていう。
    感覚とかがきっと似てるから
    吉田修一の本は好きなんだと思う。

    にしても久しぶりにじっくり本を読みました

    0
    2011年10月19日

    Posted by ブクログ

    本の紹介に曰く「デビュー作『最後の息子』の主人公のその後が、精緻な文章で綴られる連作短篇集。」
    そうとは知らず『最後の息子』を未読のまま読んでしまいました。読み終えてみれば、どうも前作を読んでおいた方が話のつながりは見えやすい様と思えるのですが、これだけを読んでも中々良いのです。
    日常を切り取ったような短編が5作。ちょっとした事件は起こるのだけれど、事件そのものよりもその背景にある主人公と妻、そして妻の連れ子の三人の「生活」が後ろから見事に浮き上がってくるような、なんかこう、良い雰囲気です。
    やっぱり上手いですね。

    0
    2021年08月17日

    Posted by ブクログ

    瞳の勇敢さに心打たれました。
    強い女って感じがします。
    子持ちだけど筒井が結婚を決めた
    理由がわかります。
    でも、筒井に関しては
    謎が深いと思いました。
    筒井という人物について、、、
    はっきり分かったとは思えません、、
    何かの気持ちを隠し持ってるような

    そして
    最後のストーリーが謎でした。

    0
    2021年04月28日

    Posted by ブクログ

    吉田修一の小説を読むのは4冊目くらいですが、かつて読んだ「最後の息子」の主人公の10年後という設定で書かれたのがこの連作短編小説です。
    「最後の息子」は、新宿二丁目で働くオカマのヒモをしている若い男の話。
    その男が30代になり、子持ちの女性と結婚して4歳になる血のつながらない息子の父親になっている、という設定。
    男が家族3人で新宿のバーニーズ・ニューヨークで買い物をしているとき、偶然にかつて一緒に暮らしていたオカマと会ってしまう…というのが表題作にもなっている「春、バーニーズで」。
    設定だけ聞くと突拍子もないコメディを連想してしまいますが、いたって静かで細やかな小説です。

    吉田修一は、平和で平穏で平凡な日常が、ふとしたタイミングで綻びをみせ突如として非日常が人生に入り込む、その瞬間を描くのがとても巧い。
    「夫婦の悪戯」における「狼少年ごっこ」で夫婦が狼狽する場面なんてまさにそう(ただ、その狼狽ぶりを「う、嘘でしょ」「そ、そうだよ」みたいなドモリ科白で表現するのはイマイチのように思えたけど)。
    「パーキングエリア」なんて、小説丸ごとが「突発的な日常の崩壊」を表現している。

    あと、女性の描写がところどころ佳いですね。
    「夫婦の悪戯」で、先に一人で部屋に帰ったはずの妻が実はドレスのまま一人でバーに行ったことを話す場面が妙に気に入った。

    現実世界にある固有名詞がためらいなく登場するのも特徴的。
    「バーニーズ」がまさにそうだし、「聖蹟桜ヶ丘」「日光金谷ホテル」なんかも。
    そういうリアルな固有名詞が出てくるだけで小説全体が親しみやすいものになるような気がする。
    もちろん固有名詞のセレクションにセンスが必要だとは思うけど。

    ちなみに200頁近くある文庫ですが、文字がゆったりと配置され、しかもモノクロのイメージ写真が多数挟まれているので、思ったよりも分量はありません。
    紙も上質なものが使われていて、自分は本屋で実物を手にすることなくネットで注文して買ったので、最初に本を開いたときはちょっとびっくりしました。

    0
    2019年01月06日

    Posted by ブクログ

    最後の息子の主人公のその後。ぬるい考えの主人公にちょっとイライラ。大人になりきれない人って、回りの人がほっておけないのかなぁ?
    WOWOW ドラマで見たときは好きな内容に感じたんだけど、小説では、なんか主人公に共感できなかった。

    0
    2017年03月21日

    Posted by ブクログ

    「最後の息子」のその後。見てるんだけど、意識せずに通り過ぎている普通の生活を送るなかでの細かな描写がスバラシイね、いつ読んでも。
    何かをきっかけとした衝動的という冷静な暴走が何となく分かる気がする、、、

    0
    2011年10月23日

春、バーニーズで の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    春、バーニーズで
  • タイトルID
    :
    118897
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年05月13日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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