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妻と幼い息子を連れた筒井は、むかし一緒に暮らしていた男と、新宿バーニーズのスーツ売り場でばったり再会する。懐かしいその人は、花柄の派手なシャツを着て、指には大きなエメラルドの指輪、相変わらずの女言葉で、まだ学生らしき若い男の服を選んでいた。当惑した若い男の姿は、まるで10年前の自分だ。日常のふとしたときに流れ出す、選ばなかったもうひとつの時間。デビュー作「最後の息子」のその後が語られる表題作にはじまる、磨きぬかれた連作短篇集。
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Posted by ブクログ
大好きな作品 そして新宿のバーニーズニューヨークが閉店。 新宿三丁目も少しづつ変わってきており、LGBTを許容できる社会になりつつある今。吉田修一の「最後の息子」、「春、バーニーズで」の続編が読みたくてウズウズしてる自分がいます。 最近の吉田修一はスケールのデカい物語を描くことが増えてるけど、今一...続きを読む度こうした自分の知らない大きくは無いけど、存在している世界のリアルが読みたい。
最後の息子で閻魔ちゃんのボーイフレンドだった あの彼のその後のお話。 閻魔ちゃんとのエピソードは かなりあっさりだったけれど この作品は絶対に、必ず続けて読んでほしいと 個人的に強く強くそう思います。 月日の流れと環境の変化。 「オカマのヒモ」だった彼が「父親」になって きちん...続きを読むと会社勤めをして。 ハンドルを45度だけきる。 携帯の着信音を無視する。 言い訳を用意して、日常から逃げる。 そして、自分による自分のための 自分にしか解らない小さな賭け。 そうだよね。 そんな日があるんだよね。 結局はまた いつもの日常に戻るのだとしても。
前に読んでたわ。 中でも、 パーキングエリア が好き。 衝動的に何かをする感じっていう。 感覚とかがきっと似てるから 吉田修一の本は好きなんだと思う。 にしても久しぶりにじっくり本を読みました
本の紹介に曰く「デビュー作『最後の息子』の主人公のその後が、精緻な文章で綴られる連作短篇集。」 そうとは知らず『最後の息子』を未読のまま読んでしまいました。読み終えてみれば、どうも前作を読んでおいた方が話のつながりは見えやすい様と思えるのですが、これだけを読んでも中々良いのです。 日常を切り取ったよ...続きを読むうな短編が5作。ちょっとした事件は起こるのだけれど、事件そのものよりもその背景にある主人公と妻、そして妻の連れ子の三人の「生活」が後ろから見事に浮き上がってくるような、なんかこう、良い雰囲気です。 やっぱり上手いですね。
瞳の勇敢さに心打たれました。 強い女って感じがします。 子持ちだけど筒井が結婚を決めた 理由がわかります。 でも、筒井に関しては 謎が深いと思いました。 筒井という人物について、、、 はっきり分かったとは思えません、、 何かの気持ちを隠し持ってるような そして 最後のストーリーが謎でした。
吉田修一の小説を読むのは4冊目くらいですが、かつて読んだ「最後の息子」の主人公の10年後という設定で書かれたのがこの連作短編小説です。 「最後の息子」は、新宿二丁目で働くオカマのヒモをしている若い男の話。 その男が30代になり、子持ちの女性と結婚して4歳になる血のつながらない息子の父親になっている、...続きを読むという設定。 男が家族3人で新宿のバーニーズ・ニューヨークで買い物をしているとき、偶然にかつて一緒に暮らしていたオカマと会ってしまう…というのが表題作にもなっている「春、バーニーズで」。 設定だけ聞くと突拍子もないコメディを連想してしまいますが、いたって静かで細やかな小説です。 吉田修一は、平和で平穏で平凡な日常が、ふとしたタイミングで綻びをみせ突如として非日常が人生に入り込む、その瞬間を描くのがとても巧い。 「夫婦の悪戯」における「狼少年ごっこ」で夫婦が狼狽する場面なんてまさにそう(ただ、その狼狽ぶりを「う、嘘でしょ」「そ、そうだよ」みたいなドモリ科白で表現するのはイマイチのように思えたけど)。 「パーキングエリア」なんて、小説丸ごとが「突発的な日常の崩壊」を表現している。 あと、女性の描写がところどころ佳いですね。 「夫婦の悪戯」で、先に一人で部屋に帰ったはずの妻が実はドレスのまま一人でバーに行ったことを話す場面が妙に気に入った。 現実世界にある固有名詞がためらいなく登場するのも特徴的。 「バーニーズ」がまさにそうだし、「聖蹟桜ヶ丘」「日光金谷ホテル」なんかも。 そういうリアルな固有名詞が出てくるだけで小説全体が親しみやすいものになるような気がする。 もちろん固有名詞のセレクションにセンスが必要だとは思うけど。 ちなみに200頁近くある文庫ですが、文字がゆったりと配置され、しかもモノクロのイメージ写真が多数挟まれているので、思ったよりも分量はありません。 紙も上質なものが使われていて、自分は本屋で実物を手にすることなくネットで注文して買ったので、最初に本を開いたときはちょっとびっくりしました。
最後の息子の主人公のその後。ぬるい考えの主人公にちょっとイライラ。大人になりきれない人って、回りの人がほっておけないのかなぁ? WOWOW ドラマで見たときは好きな内容に感じたんだけど、小説では、なんか主人公に共感できなかった。
「最後の息子」のその後。見てるんだけど、意識せずに通り過ぎている普通の生活を送るなかでの細かな描写がスバラシイね、いつ読んでも。 何かをきっかけとした衝動的という冷静な暴走が何となく分かる気がする、、、
吉田修一の著書を数冊読んだが、これが一番好きだな。 短編という種の小説は消化不良なものが多いが、これは珍しくよかったな。
最初の章を読んで、ああ、いつもの短編か、と思ったら短編の続き物でした。 妻子ある男の、何気ない生活を描いたものです。時々脱線する感じが、なんとなく村上春樹の作品に似てますね。って思ってたら、作中に村上春樹の作品が出てきたりします。「パーキングエリア」の、いかにもありそうでやっぱり無い日常と、「楽園」...続きを読むの虚無感がいいです。いややっぱ「パパが電車をおりるころ」もいい。
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春、バーニーズで
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吉田修一
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