【感想・ネタバレ】春、バーニーズでのレビュー

ユーザーレビュー

ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年12月01日

シリーズ短編で、テンポよく読みやすかった。
それぞれの話の終わり方が、読者に現実感を味あわせていると思う。
「楽園」の謎さ、ちょっと不気味。
一番好きなだなぁと思ったのは、「パーキングエリア」。
ラストの妻の粋な計らいは、想定出来ないオチだと思う。
魅力的。

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Posted by ブクログ 2012年07月16日

最後の息子で閻魔ちゃんのボーイフレンドだった
あの彼のその後のお話。

閻魔ちゃんとのエピソードは
かなりあっさりだったけれど
この作品は絶対に、必ず続けて読んでほしいと
個人的に強く強くそう思います。

月日の流れと環境の変化。

「オカマのヒモ」だった彼が「父親」になって
きちん...続きを読むと会社勤めをして。

ハンドルを45度だけきる。
携帯の着信音を無視する。
言い訳を用意して、日常から逃げる。

そして、自分による自分のための
自分にしか解らない小さな賭け。

そうだよね。
そんな日があるんだよね。


結局はまた
いつもの日常に戻るのだとしても。

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Posted by ブクログ 2011年10月19日

前に読んでたわ。

中でも、
パーキングエリア
が好き。
衝動的に何かをする感じっていう。
感覚とかがきっと似てるから
吉田修一の本は好きなんだと思う。

にしても久しぶりにじっくり本を読みました

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Posted by ブクログ 2010年11月25日

内容(「BOOK」データベースより)
妻と幼い息子を連れた筒井は、むかし一緒に暮らしていたその人と、偶然バーニーズで再会する。懐かしいその人は、まだ学生らしき若い男の服を選んでいた。日常のふとしたときに流れ出す、選ばなかったもうひとつの時間。デビュー作「最後の息子」の主人公のその後が、精緻な文章で綴...続きを読むられる連作短篇集。



見知らぬ男女が結婚という形で、新しい家庭を作っていくのが世の中では多いです。
その過程は当然それぞれですよね。
それぞれが物語になるような気がします。
そんな細いというか小さいところのつみかさねの物語のような気がします。

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Posted by ブクログ 2019年01月06日

吉田修一の小説を読むのは4冊目くらいですが、かつて読んだ「最後の息子」の主人公の10年後という設定で書かれたのがこの連作短編小説です。
「最後の息子」は、新宿二丁目で働くオカマのヒモをしている若い男の話。
その男が30代になり、子持ちの女性と結婚して4歳になる血のつながらない息子の父親になっている、...続きを読むという設定。
男が家族3人で新宿のバーニーズ・ニューヨークで買い物をしているとき、偶然にかつて一緒に暮らしていたオカマと会ってしまう…というのが表題作にもなっている「春、バーニーズで」。
設定だけ聞くと突拍子もないコメディを連想してしまいますが、いたって静かで細やかな小説です。

吉田修一は、平和で平穏で平凡な日常が、ふとしたタイミングで綻びをみせ突如として非日常が人生に入り込む、その瞬間を描くのがとても巧い。
「夫婦の悪戯」における「狼少年ごっこ」で夫婦が狼狽する場面なんてまさにそう(ただ、その狼狽ぶりを「う、嘘でしょ」「そ、そうだよ」みたいなドモリ科白で表現するのはイマイチのように思えたけど)。
「パーキングエリア」なんて、小説丸ごとが「突発的な日常の崩壊」を表現している。

あと、女性の描写がところどころ佳いですね。
「夫婦の悪戯」で、先に一人で部屋に帰ったはずの妻が実はドレスのまま一人でバーに行ったことを話す場面が妙に気に入った。

現実世界にある固有名詞がためらいなく登場するのも特徴的。
「バーニーズ」がまさにそうだし、「聖蹟桜ヶ丘」「日光金谷ホテル」なんかも。
そういうリアルな固有名詞が出てくるだけで小説全体が親しみやすいものになるような気がする。
もちろん固有名詞のセレクションにセンスが必要だとは思うけど。

ちなみに200頁近くある文庫ですが、文字がゆったりと配置され、しかもモノクロのイメージ写真が多数挟まれているので、思ったよりも分量はありません。
紙も上質なものが使われていて、自分は本屋で実物を手にすることなくネットで注文して買ったので、最初に本を開いたときはちょっとびっくりしました。

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Posted by ブクログ 2017年03月21日

最後の息子の主人公のその後。ぬるい考えの主人公にちょっとイライラ。大人になりきれない人って、回りの人がほっておけないのかなぁ?
WOWOW ドラマで見たときは好きな内容に感じたんだけど、小説では、なんか主人公に共感できなかった。

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Posted by ブクログ 2012年09月13日

街を歩いてる人の人生の一端をのぞく感じ。
だから、展開に大きな起伏はないんだけど、自分はこういう小説が大好き。

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Posted by ブクログ 2011年10月23日

「最後の息子」のその後。見てるんだけど、意識せずに通り過ぎている普通の生活を送るなかでの細かな描写がスバラシイね、いつ読んでも。
何かをきっかけとした衝動的という冷静な暴走が何となく分かる気がする、、、

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Posted by ブクログ 2011年06月14日

吉田修一の著書を数冊読んだが、これが一番好きだな。
短編という種の小説は消化不良なものが多いが、これは珍しくよかったな。

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Posted by ブクログ 2011年12月27日

最初の章を読んで、ああ、いつもの短編か、と思ったら短編の続き物でした。
妻子ある男の、何気ない生活を描いたものです。時々脱線する感じが、なんとなく村上春樹の作品に似てますね。って思ってたら、作中に村上春樹の作品が出てきたりします。「パーキングエリア」の、いかにもありそうでやっぱり無い日常と、「楽園」...続きを読むの虚無感がいいです。いややっぱ「パパが電車をおりるころ」もいい。

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Posted by ブクログ 2020年02月06日

連れ子の有る妻と結婚した、平凡な会社員である筒井の日常と過去の短編アンソロジー作品。

「入園式に、デパートで新しくネクタイくらい買ったら」と、家族でデパートに向かった筒井。そこで、過去に同棲していたオカマが、別の男の服を選んでいた。子供と妻の手前、他人のふりをしているが…。

なんていうか、今趣味...続きを読むで書いている日常的な文章と、テーマなどがよく似通っていて、プロだとこう書くんだなあと感心させられる作品である。大したことを説明しているわけでもないのだけど、言葉の選び方が、一朝一夕で真似できそうではない。

電車に乗っていて、昔の電車のエピソードを思い出したり、たまにはと、車で会社に向かっている途中で、会社とは違う道に入ってしまう話など、サラリーマン小説の王道で、自分でも書いているので余計に文章を観察するように読んでしまう。

ただ、短い。
電子書籍でよくわからず購入したけど、一瞬で終わってしまった。せめて2倍くらいのボリュームは欲しかったな。

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Posted by ブクログ 2017年04月28日

最後の息子の続編とは知らず(忘れてた)
だいぶブランクが……

そうか、彼は相変わらずだったんだなぁ。
あれもこれもってすぐに飽きちゃう。
じっとしていられないというか。

楽園はぞっとした。
きっと彼女はヨットに乗っているだろうよ。

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Posted by ブクログ 2016年05月06日

あの時、こちらの道を選んでいたら…。

どちらが正解という事でなく、後悔するわけでもないけれど、ふと考える瞬間。
特に明確な理由など、これといってないけれど、しばし逃避が必要なのだと、筒井の行動を見て、ぽわんと考えた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年02月12日

歳を重ねるほど「選ばなかったもう一つの時間」が増えていく。ハンドルを45度切るのも、楽園のベンチを立ってしまうのも、それが自分の選んだ時間軸。挿入されている写真は「きれい」ではないが、その汚さ・硬さ・冷たさのような質感がリアル。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年06月29日

モノクロ写真の良さがわからぬ拙い自分。。

よって文章はかなり少ない。
同じ主人公の短編をいくつか。

実際仕事を放りだしてしまう人が同僚だと辛いなぁ。と朝電車内で読んでいたので、思ってしまった。

奥さんの対応が素晴らしいけれども。ほっこり。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年03月25日

「最後の息子」の主人公のその後を綴った連作短編集。
装丁がおしゃれで、モノクロの写真がちりばめられていて寂しげな感じです。

淡々と語られていて…、作中で昔話が物悲しくてむなしいと書かれていましたが、このお話自体そんな感じがしました。
筒井と閻魔ちゃんの過去がお話の前提にあるからでしょうか。変わらな...続きを読むい閻魔ちゃんも、閻魔ちゃんから逃げ出して収まるところに収まって生きている筒井もなんだか物悲しいというかどこか切ない感じです。

「夫婦の悪戯」のお互いが嘘(でも本当の話…)を言い合うのが面白かったです。2人の動揺っぷりがリアルだった…(笑)
「パーキングエリア」で、筒井の暴走がどうなるのかと思いましたが、最後は一応ほっとする展開だったので安心しました。なんて素敵な妻なんだ…!
もしもの別の人生のことを考える、今の人生が嫌なわけではないけれど…現実逃避する気持ち、投げ出して逃げ出したくなる衝動はとてもわかります。

最後の「楽園」が何故だかわからないけれど、すごく怖くて切ないです。一体誰の視点…?「彼女」はだれで、不慮の事故が何かを暗示しているのか…。

もう一度、「最後の息子」と続けて読んでみたら何かに気付くでしょうか。

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Posted by ブクログ 2013年11月26日

モノクロの写真がとても素敵。夫婦の日常を描いた作品。他の人のレビューを読んで、最後の息子の続編と知る。先にそちらを読めばよかった。
人は時に現実逃避したくなる時もある。最後、何か起こるかと思ったのだが、普通に終わってしまった。

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Posted by ブクログ 2013年11月08日

一瞬にして読めたけど、記憶も一瞬にして飛んだ。

ただ、京王線沿いの決して都会とは言えないところの夫婦の日常の1ピースが描かれていたような。半ば忘れて美化されているのか、心の奥であわーくぼんやりと浮かび上がっているようなストーリーだったように思います。
パパをやっている男性が過去をぼーっと思い返すの...続きを読むは、なんだか空しさがあります。

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Posted by ブクログ 2013年04月16日

なんともおしゃれな本。おしゃれな話。
箔押しのタイトルに
モノクロ写真。
文体もなんだかおしゃれ。

最初、つながりが分かりにくかったけれど途中から「何かおこるかも?」というワクワク感。

ラストの切なさが、全体を引き締めてるとおもう。

すきな小説。

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Posted by ブクログ 2013年03月28日

この話の前にも、あるんだね。
読んでみたい。

最後の章は、どう繋がるのかよくわからなかった。

自転車の場所を聞いてないのに、わかる。そういうものだとか、好き。

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