吉田修一のレビュー一覧

  • 最後の息子

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    特にwaterが好き。大人と同じくらいの重い悩みを抱えながらも、それでも目の前にある勝負や恋愛に向かって全力にならずにはいられない主人公たちはエネルギーのかたまりです。パワーをもらえました。
    若い故の危うさ美しさってよく言うけど、こういうことなのかな。

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    2018年12月13日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    短編集。どれも面白いのだが、とりたてて印象には残らなかった。良いのに残らない。そういう本に時々出会う。絲山秋子の「イッツ・オンリー・トーク」なんかがそうだった。

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    2018年11月20日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    一言の感想なら「因果応報」。 淡々としていながらも、不穏な雰囲気が漂う作品だ。 主人公桃子の夫の真守が最低なのは大前提なのだが、桃子も可哀そうだけど、うすら怖い... 途中、ちょっとした仕掛けのような展開には「そうきたか」と思った。 吉田修一は「悪人」以外あまり読んだことがなかったが、結構面白かった。(上下巻ともの感想)

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    2018年10月23日
  • 愛に乱暴(上)(新潮文庫)

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    一言の感想なら「因果応報」。 淡々としていながらも、不穏な雰囲気が漂う作品だ。 主人公桃子の夫の真守が最低なのは大前提なのだが、桃子も可哀そうだけど、うすら怖い... 途中、ちょっとした仕掛けのような展開には「そうきたか」と思った。 吉田修一は「悪人」以外あまり読んだことがなかったが、結構面白かった。(上下巻ともの感想)

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    2018年10月23日
  • あの空の下で

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    短編は気の抜けた炭酸水みたいなものと思っていたけど、そうではなかった。エッセイも短編ぽい。それも悪くはない。

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    2018年10月09日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初、2人の視点で語られていると思った。不倫して獲得した夫を、不倫で取られるという皮肉な話。男が優柔不断で一番悪いのだけど、その本質を見抜きながらも、おかしくなっていく主人公が哀れすぎる。

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    2018年09月11日
  • 最後の息子

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    「Water」が3つの短編の最後でよかった。清涼感で読み終えることができたから。「最後の息子」と「破片」は薄暗いところがあってちょっと苦手。でも、現実の青春はドロドロ、ギトギトもしている。「Water」はそういったものを泣き笑いで跳ね返す勇気と希望を感じる。凌雲にとって水泳部でキャプテンをしたことがきっとその後の人生でも何かの役に立つだろう。省吾に対する優しい想いは大人になっても忘れないと思う。凌雲は兄の雄大が言うように、人生の最高の時を何度も塗り変えていくのだろう。最高記録は破るためにあるのだから。そして、そのために全力を尽くすだろう。若い頃を懐かしんで『あの頃はよかった』なんてi言うのはず

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    2018年08月12日
  • 日曜日たち

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    再読。東京で暮らす20〜30代男女5人と彼らの前に現れる小学生兄弟のとある日曜日を切り取った短編集。生き辛そうな彼らにどこか自分を投影してしまう。都会で暮らす息子と上京した男やもめな父親の不器用な交流を描いた「日曜日の新郎たち」は秀逸だが、やはり涙無しに読めない表題作がベスト。積み重なる小さな優しさはやがて大きな優しさへ変わる。

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    2018年06月20日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    夫の不倫に納得できない桃子の精神は、徐々に周囲との軋轢を呼び起こす。予期せぬ結末に呆然、そして感涙する愛のドラマ。
    チェーンソーが登場した時はバイオレンス一直線かと思った。それほど展開の予測不可能なストーリーである。捨てる神あれば拾う神ありという言葉がピタリと当てはまる。

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    2018年06月04日
  • 愛に乱暴(上)(新潮文庫)

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    初瀬桃子は結婚八年目の子供のいない主婦。ある時かかった一本の無言電話から夫の不倫を疑う。平穏な日常が揺らぎはじめ、異常な日々が訪れる。
    ミステリーでもサスペンスでも恋愛でもない、作者曰く「ジャンル不明小説」。ざらついた感触が常に肌に張り付くような不快感がありながら、先のページを読みたい願望は失うことがない。構成の巧さが抜群。

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    2018年06月04日
  • 日曜日たち

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    それぞれの人生に思うところあるが、
    最終的に思ってもないハッピーエンド。
    嬉しかった。
    どのストーリーもじんわりきて
    それぞれよかったなぁ。

    日曜日の被害者は、
    たぶん時折思い出してしまう
    心に残る痛さがあった。

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    2018年05月18日
  • あの空の下で

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    飛行機会社の機内雑誌に掲載された短編集。多分、全て映画の題名で、内容に全て旅を絡めている。現在の生活に満足はしていないが、前向きに頑張ってみようって話ばかりで、良かった。映画を見てたら、なるほどと感じるところも多かったかもしれないが、残念ながら1本しか見ていない。エッセイを含めて読んでいると、飛行機に乗ってどこかに行きたくなった。

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    2018年04月30日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    吉田修一って女性を描くのがすごくうまい。
    男性の描く女性って女から見ると
    いやいや、と思う部分が多かったりするけど
    この人はとても自然に女性を描く。

    短編で、スッキリしない人も多そうだけど
    私はけっこう好きだった。

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    2018年04月25日
  • 泣きたくなるような青空

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    朝の種類
    (P81より)
    朝の歌舞伎町というのはどこかぽかんと気が抜けている。
    街全体が大欠伸をしているような感じで、
    どういう思考の流れからなのかは自分でも説明できないが、「なんか人間っていいなー」と素直に思える。

    浪速の従姉妹漫才
    (P142より)
    こうやって大阪の親戚たちと会った時というのは、
    その代わりに誰かを亡くした時でもある。
    祖母、伯母、伯父・・・。
    そんな時、彼女たちといると、人間というのは可笑しいから笑うのではなく、
    悲しい時にも笑うことがあると教えられる。
    いや、本来、笑いというものが人生の可笑しみからではなく、悲しみの底から立ち上がろうとして生まれたものではないのかとさ

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    2018年04月19日
  • 最後に手にしたいもの

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    ネタバレ

    好きだ!
    (P105より)
    ぜひ自分が好きなものを「好きだ!」と堂々と口にしてみてほしい。
    大切なものを、「大切だ!」と叫んでみてほしい。
    新しい一年が始まる四月でもあることだし。

    (P106より)
    望みを手にするために、誰かの承認を求める必要なんてない。
    誰かを羨んだりせず、今の自分自身に満足する。
    ユニークで、レアで、大胆な自分自身に。

    『怒り』完成 
    (P167より)
    (映画『怒り』の話)今回、この映画のポスターを、
    篠山紀信さんが担当されている。
    森山未來さん、宮﨑あおいさん、妻夫木聡さんの三人は、笑っているように見えなくもない。
    だが、その顔をじっと見つめているうちに、
    泣いてい

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    2018年04月19日
  • 愛に乱暴(上)(新潮文庫)

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    続きは下巻へ。(←あたりまえか)

    しかし、この薄さで上下巻。
    あえてここでパカッと分けたい意図があるのかな?

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    2018年02月26日
  • 平成猿蟹合戦図

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    タイトルとか表紙の絵とかなんかグッと来なくて、まったく期待しないで読んだ。
    けっこうな長編だし挫折しないで最後まで読めるかなー?なんて思いながら読み始めたら、、もうめちゃくちゃおもしろかった!!
    登場人物全員のキャラが立ってて、方言混じりの心の声もイイ感じのアクセントになってて楽しく読めた。(個人的には美姫ママが好き。)
    最初はバラバラだったパズルのピースがどんどんはまっていく感じで読んでて気持ち良かったー。
    人生いろいろ、すっごいサクセスストーリーでした。
    サワおばあちゃん、かわいすぎ。


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    2018年02月23日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    上手いなあ。日常を表現するのが上手いよね。その中に、少しずつ交わってくる非日常。吉田修一の真骨頂では。

    登場人物の誰も好感をもてなかったのだけど、、。桃子の気持ちも分かるようで分からなかったり、真守も同。
    距離の近い人より少しい遠い人のさりげない一言で救われるのか。

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    2018年02月21日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    真守、このクソ野郎が!!
    読んでる間中イライラして、こいつへの怒りで
    ページを捲る手が止まらず超速で読んだ。

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    2018年02月06日
  • 長崎乱楽坂

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    ネタバレ

    長崎出身の吉田修一さんの描き出す長崎という場所は、なんとも魅力的な土地ですね。これぞ、ある意味、土着的、ということか。自分の中では「悪人」と、この「長崎乱楽坂」は、長崎という場所の魅力をしっかりと描いた小説、ということで、とても好きです。

    最後の「悠太と離れの男たち」の章で、東京から、おばあちゃんの法事で長崎に帰省した悠太が、映画の撮影している風景を見かけるやないですか。で、「映画でみる長崎は、ちょっと、よそよそしいよなあ」みたいな感想を、心の中で思うやないですか。あれとか、すっごく好きですね。吉田さんも、自分のまさに生活していた「リアルな」長崎と、映画で見る長崎と、「なーんか、ちゃうよなあ

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    2018年02月04日