あらすじ
大人が、自分自身に満足するための25篇
巨万の富や名誉を手に入れたあと、次に人が欲しくなるのは、この夕焼け空なのかもしれない。(本文より)
『悪人』『横道世之介』『さよなら渓谷』『怒り』などの ベストセラーで知られる芥川賞作家・吉田修一が、 日々を懸命に生きている大人たちに贈る、 どこまでも前向きで心に沁みる50篇のエッセイです。
大人たちを縛る「記憶」との上手な付き合い方がしみじみ伝わってくる 『泣きたくなるような青空』の25篇、
自分自身がいかに唯一無二でユニークなのかをあらためて自覚できる『最後に手にしたいもの』の25篇の、2冊同時発売。
また、出版業界としては異例の
・紙書籍
・電子書籍
・audible(本を耳で楽しむオーディオブック)
の3媒体同時発売!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コロナ始まって以来、ほとんど飛行機乗ってない(去年の秋、いったん弱まったときに国東半島行ったくらい?)。
ANAの機内誌、翼の王国に連載している吉田修一のエッセー集が本書。
旅先でのエッセー25編。
さらっと読める読書時間と、内容もさらっと頭を通り過ぎて残らない、このサラサラ感が機内誌にはよいのかもしれない。
旅の途中の機内誌もまた旅の楽しみのひとつ。
また飛行機乗ってどこか旅に行きたいところ。
Posted by ブクログ
好きだ!
(P105より)
ぜひ自分が好きなものを「好きだ!」と堂々と口にしてみてほしい。
大切なものを、「大切だ!」と叫んでみてほしい。
新しい一年が始まる四月でもあることだし。
(P106より)
望みを手にするために、誰かの承認を求める必要なんてない。
誰かを羨んだりせず、今の自分自身に満足する。
ユニークで、レアで、大胆な自分自身に。
『怒り』完成
(P167より)
(映画『怒り』の話)今回、この映画のポスターを、
篠山紀信さんが担当されている。
森山未來さん、宮﨑あおいさん、妻夫木聡さんの三人は、笑っているように見えなくもない。
だが、その顔をじっと見つめているうちに、
泣いているようにも、怒っているようにも見えてくる。
逆に、渡辺謙さん、松山ケンイチさん、綾野剛さん、広瀬すずさんたちは、一見、憤怒の表情を浮かべているように見える。
だが、こちらも同じで、しばらく見つめていると、
その目の奥に安堵や安らぎ、希望のようなものが見えてくるのだ。
たった一つの動かぬ表情で、彼らはいくつもの感情を見せる。
高揚感がジワジワと伝わってきて
一緒に旅行をしている気分になれました。
Posted by ブクログ
読むと旅行に行きたくなる。
旅のお供にも最適で、どういう風に楽しめば「のんびりと旅ができるか」の参考にんあると思う。
個人的には台湾に行きたくなった。
Posted by ブクログ
『さよなら渓谷』モスクワ映画祭の話が心に残った。
映画や建築物は、何もないところから、何かを作り出す大変な作業。
ぽっかりとある空間に、誰かが線を引き、目標を決め、それをたくさんの人の手で作っていく。
一人だけで完成させるのは大変だが、大勢の手が加わることで、素晴らしいものができる。
ただ、一人の手でもできることがある。それは拍手。
うーん、いいなぁ。としみじみ思う。
Posted by ブクログ
旅に出たくなる本。笑
「泣きたくなるような青空」と連続して読んだ。
あちらが爽やかな感じ、ならこちらは穏やかな感じ、かななんとなく。
なんだろう、なぜかこっちの方が好きかもしれない。