【感想・ネタバレ】最後に手にしたいもののレビュー

あらすじ

大人が、自分自身に満足するための25篇



巨万の富や名誉を手に入れたあと、次に人が欲しくなるのは、この夕焼け空なのかもしれない。(本文より)





『悪人』『横道世之介』『さよなら渓谷』『怒り』などの ベストセラーで知られる芥川賞作家・吉田修一が、 日々を懸命に生きている大人たちに贈る、 どこまでも前向きで心に沁みる50篇のエッセイです。



大人たちを縛る「記憶」との上手な付き合い方がしみじみ伝わってくる 『泣きたくなるような青空』の25篇、

自分自身がいかに唯一無二でユニークなのかをあらためて自覚できる『最後に手にしたいもの』の25篇の、2冊同時発売。



また、出版業界としては異例の

・紙書籍

・電子書籍

・audible(本を耳で楽しむオーディオブック)



の3媒体同時発売!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

好きだ!
(P105より)
ぜひ自分が好きなものを「好きだ!」と堂々と口にしてみてほしい。
大切なものを、「大切だ!」と叫んでみてほしい。
新しい一年が始まる四月でもあることだし。

(P106より)
望みを手にするために、誰かの承認を求める必要なんてない。
誰かを羨んだりせず、今の自分自身に満足する。
ユニークで、レアで、大胆な自分自身に。

『怒り』完成 
(P167より)
(映画『怒り』の話)今回、この映画のポスターを、
篠山紀信さんが担当されている。
森山未來さん、宮﨑あおいさん、妻夫木聡さんの三人は、笑っているように見えなくもない。
だが、その顔をじっと見つめているうちに、
泣いているようにも、怒っているようにも見えてくる。
逆に、渡辺謙さん、松山ケンイチさん、綾野剛さん、広瀬すずさんたちは、一見、憤怒の表情を浮かべているように見える。
だが、こちらも同じで、しばらく見つめていると、
その目の奥に安堵や安らぎ、希望のようなものが見えてくるのだ。
たった一つの動かぬ表情で、彼らはいくつもの感情を見せる。

高揚感がジワジワと伝わってきて
一緒に旅行をしている気分になれました。

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2018年04月19日

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