吉田修一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
BOOK」データベースより)
新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆…心優しき八人の主人公が、少しの勇気と信じる力で、この国の未来を変える“戦い”に挑んでゆく。希望の見えない現在に一条の光をあてる傑作長編小説。
勧善懲悪のような話かと思いきや、復讐するような流れでは無く、脇道に逸れて畜生道に落ちそうな面子が、お互いに手を差し伸べあって、陽の当たる道を歩 -
Posted by ブクログ
主人公はどこにでもいる地味で平凡なOL
彼女の唯一のプライドは、誰もが認める容姿端麗な弟の存在
自分のことが好きじゃない、というか半分あきらめているけど、
心のどこかでは光の当たる人と対等になれるかも、
という期待がいつになっても捨てられず、
自分に良く似た平凡な弟の彼女を認められない・・
巻末のあとがきが私の感想そのもの!
そして、この文章は結構納得してしまったなぁ
「どの幼稚園にも、必ず王子様役に選ばれる男の子がいて、
同じように必ずお姫様役しか考えられない女の子がいる。
たかが生まれてから三,四年の人生経験で、彼らが
王子様やお姫様にふさわしい魅力を得るはずがない。
そう考えれば、 -
Posted by ブクログ
おもしろかった。
スカッとする話、これに尽きるんだろう。
「スカッとする話さは毒っこ入ってらど」
そう、だからいい。
と、いいつつこのお話自体にそんな毒はない。
いや重い背景はそれぞれにみんなが背負ってるんだけど、
むしろすごい優しい。優しいというか爽やかというか。
登場人物多くて最初戸惑うけど、みんな優しくてみんな好きになる。
「悪人」にあふれ不幸でひねくれた世の中だけど、
たまにはこんな話もいいでしょう、的な。良いっす。
「なんで颯太ってこんなに何の匂いもしないんだろ。こんなに近くにいるのに、ほんとに何の匂いもしない。(略) でもそれが嫌なわけじゃない。だからこそ、颯太を好きなの -
Posted by ブクログ
【本の内容】
大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。
不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。
ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。
表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。
[ 目次 ]
[ POP ]
鬱々とした気分で読むと、いっそう「鬱」な気分になることうけあいです。
それがいいことなのか悪いことなのかは判らないけど、小説を読んでから自分を反省したり、下には下があるからまだ大丈夫、などと都合よく自分を励ましてみたりするのも、たま -
購入済み
コント
吉田修一の作品は、これで3作品目になるだろうか。あっと言う間に読め、そして、吹き出してしまう。ショートコントでも見ているかのような感覚。無駄な言葉は無く、平易な言葉で、話しでもするように、綴られた文章がテンポよく、次から次へと、笑いのエンジンに油を注ぐ。
移動中に読むことが多く、地下鉄の中、バスの中で、思わず吹き出してしまう。
蠍座の妻が言いだしたかった事。
今回は答えが読めちゃいました(^^)