吉田修一のレビュー一覧

  • 7月24日通り

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    女性作家の小説に免疫がないからかもしれないけど、吉田修一と知らなければ女性が書いた小説だと言われても疑わなかったかな。でも、めぐみとの会話の中に現れる目次のタイトルの使い方は男っぽいような気もする、理屈っぽくて。本田が自分の住む街をポルトガルのリスボンに置き換えた発想が面白かった。確かにそんな風に考えると毎日が旅行者みたいで楽しそうだ。

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    2014年10月13日
  • 平成猿蟹合戦図

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    この本読んで、
    わたしはやっぱり吉田修一の作品が好きだと思った。

    展開が早く、話がとっちらかるのでは、
    と不安に駆られることもあったけど、
    最後は暖かく、スカッとした。

    読み応えありの長編。
    面白かった!

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    2014年09月24日
  • 平成猿蟹合戦図

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    おもしろかった。

    スカッとする話、これに尽きるんだろう。

    「スカッとする話さは毒っこ入ってらど」

    そう、だからいい。
    と、いいつつこのお話自体にそんな毒はない。
    いや重い背景はそれぞれにみんなが背負ってるんだけど、
    むしろすごい優しい。優しいというか爽やかというか。
    登場人物多くて最初戸惑うけど、みんな優しくてみんな好きになる。

    「悪人」にあふれ不幸でひねくれた世の中だけど、
    たまにはこんな話もいいでしょう、的な。良いっす。

    「なんで颯太ってこんなに何の匂いもしないんだろ。こんなに近くにいるのに、ほんとに何の匂いもしない。(略) でもそれが嫌なわけじゃない。だからこそ、颯太を好きなの

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    2014年09月21日
  • 熱帯魚

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    【本の内容】
    大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。

    不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。

    ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。

    表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    鬱々とした気分で読むと、いっそう「鬱」な気分になることうけあいです。

    それがいいことなのか悪いことなのかは判らないけど、小説を読んでから自分を反省したり、下には下があるからまだ大丈夫、などと都合よく自分を励ましてみたりするのも、たま

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    2014年08月27日
  • 平成猿蟹合戦図

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    ネタバレ

    予想外の展開で面白かった。読み始めはまさか国会議員になる人とその周囲の物語やとはまったく思わなかった! 最初はしょうもなさそうな人やなーと思ってた登場人物も根はいい人で、主要な登場人物に嫌な人が出てこないのが好きでした。

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    2014年06月08日
  • 空の冒険

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    吉田修一の掌篇&エッセイ集。

    ANAの機内誌に連載してたということで、
    何かしら「旅」に関わる文章なんだけど、
    こういうざっくりとしたテーマだけ縛ってあとは自由に、という文章がけっこう好き。
    「あの空の下で」に続いて楽しめました。もっともっと読みたい。

    海外旅行、行きたくなりました。

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    2013年12月11日
  • 7月24日通り

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    イケメンの弟を持つ、地味な姉の話。各章が面白いサブタイトル付いてると思ったら、イケメンの弟に地味な彼女が出来、その子が自己分析したものである。姉は自分の街をリスボンに例えて、通りの名前や建物を読んでいる。姉も地味な性格だから、勇気を出して、最後、間違えたことをしてみる!と東京へ向かう。昔のドラマを見てるような気持ちになった。

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    2013年11月27日
  • あの空の下で

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    ANA機内誌 翼の王国の中に掲載された短編小説集。飛行機好きなので、楽しく読めた。最後のエッセイ集はなくてもよかったかも、短く多すぎ。
    でも面白かった!★

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    2013年10月20日
  • 乙女座の夫、蠍座の妻。

    購入済み

    コント

    吉田修一の作品は、これで3作品目になるだろうか。あっと言う間に読め、そして、吹き出してしまう。ショートコントでも見ているかのような感覚。無駄な言葉は無く、平易な言葉で、話しでもするように、綴られた文章がテンポよく、次から次へと、笑いのエンジンに油を注ぐ。
    移動中に読むことが多く、地下鉄の中、バスの中で、思わず吹き出してしまう。
    蠍座の妻が言いだしたかった事。
    今回は答えが読めちゃいました(^^)

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    2013年10月14日
  • 空の冒険

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    「あの空の下で」同様、さらっと読める。個人的にはこちらの方が好き。
    性別・年代問わず色々な人が登場。共感する話もあれば、正直よくわからない話もあり^^;
    旅行に行こうっと改めて心に誓った!
    とりあえず京都へ。

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    2013年08月06日
  • 空の冒険

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    ANAの機内誌に連載中の短編小説とエッセイ集。
    小説は、ふと人生を省みる瞬間や明日への一歩を踏み出す時が、さり気ない気持ちと行動で描かれたショートストーリー。
    エッセイは、仕事とプライベートで訪れた場所や旅に関するもの。
    どちらも、機内で読まれることを意識したことが伺われる、温かい作品集である。

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    2013年06月19日
  • 空の冒険

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    吉田修一さんの“空”をテーマにした短編小説集&旅をテーマにしたエッセイ
    吉田さんの小説はいつも途中を切り取ったような
    特別な始まりも終わりもない、その潔さが好きです

    “空は、神様に近い分だけ、きっと願い事も叶いやすい”
    さすがオシャレ作家を気取っている(笑)だけあってずいぶんキザな言い回し
    現実的で具体的な話を書くくせに“春樹チルドレン”な片鱗を見た気がします

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    2013年05月29日
  • 7月24日通り

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    生まれた日にちのタイトルだった。
    という理由だけで読み始めたけど、そんなの関係なしに
    面白かった!!

    リスボンの7月24日通りをイメージし、自分の想像のからを
    破ることのできない女性を描く物語。

    「間違えたくない。」そんな誰もが思い悩むことだけど。
    間違ったことにも時には挑戦しなくちゃいけないんだなと思わせる本でした。

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    2013年09月27日
  • 7月24日通り

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    身につまされるというか、そんな感じで読み終わった。
    誰かを好きになるのは、切ない。
    そして、その人に手が届くはずもないと思いながら好きでいるのは
    本当に切ない。
    どういうわけか、なんとなく好きになってしまうと分かっているのに、
    きっとうまくいかない人だと分かってしまうことがある。
    そんな思いを抱き続けるのは本当に切ない。
    けれども、思い切って間違ってみるのも、いいじゃないかとしみじみ思った。

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    2013年05月16日
  • 7月24日通り

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    ネタバレ

    続きが気になり、あっというまに読んだ。
    主人公が住んでいる街をリスボンに見立て
    実際の店名や道の名などを変えて話が進んでいくのだが、
    現実に知る街がそうされているわけではないからか、
    読みにくいということがなかった。
    実際にありそうな話のなかで、ドキッとするうまい表現や言い当て妙な重なる気持ちが
    いくつも。

    ここまで読んだ吉田作品のなかで一番好きな一冊。

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    2013年02月21日
  • 熱帯魚

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    表題「熱帯魚」のほか、「グリンピース」「突風」の二編収録。
    やさしさって思っているより簡単じゃないし、付き合うって難しいなぁと。にしても、吉田さんの本にでてくる男は悪いやつだなーと思うね。笑

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    2013年02月09日
  • あの空の下で

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    ネタバレ

    ANAの「翼の王国」に連載されていた短編12編とエッセイ6編。ANAに乗ると毎回必ず読んでいた。

    特にエッセイを読見終わった後は、あれだけ海外出張行ってるのに、海外旅行に出かけたくなっちゃいました。

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    2013年01月14日
  • 7月24日通り

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    つづきがきになりますー!!
    主人公はともかく、まわりのひとがいやーなかんじ。
    同窓会とかいやですわー
    名も知らぬ本屋の君、むくわれたらいいなぁ。
    わたしは何色かしら?

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    2012年11月16日
  • 7月24日通り

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    まず、目次を開いて面白そうだと思った。
    1.モテる男が好き!
    2.イヤな女にはなりたくない
    3.どちらかといえば聞き役
    4.家族関係は良好
    5.初体験は十九歳
    6.タイミングが悪い
    7.ときどき少女漫画を読む
    8.夜のバスが好き
    9.アウトドアは苦手
    10.間違えたくない

    内容は、よくあるOLの日常。
    平凡な毎日を楽しもうと、自分の街をリスボンの街と置き換えているところが非常に面白い。

    先述のとおり、日常の話であることに変わりないのだが、
    その中で出てくる登場人物の関わりや気持ちの変化など非常に面白く、成程!と思えるようなラストで一気読みしてしまった。

    自分もなんだか一歩踏み出せるような

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    2012年11月12日
  • あの空の下で

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    ストーリーに引き込まれて深く考え込んだり、続きが気になって眠れなくなるほどではない軽い短編集で、翼の王国に連載されていたというのが肯ける。
    だからといって内容が薄いのではなく、到着地で待っている何かが楽しみになるような、さわやかで心地よい作品です。
    「パークライフ」に通じる作風で、これぞ吉田修一氏の真骨頂だと思う。「悪人」系ではなく、こんな作品をもっと書いて欲しいなあ。

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    2012年10月15日