吉田修一のレビュー一覧
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購入済み
酷
そうなるのだろうなとは思っていて、いつなになるのか、であった展開。
しかし当初の旦那さんの意図にはさらに捻りがあるように思ったのだけど、
旦那さんの見込みすら超えたということ? -
購入済み
芸
映画で話題になった作品。やはり原作から?と思いはしたが、絵に惹かれた。
立ち回りの迫力も、女形の舞台の匂い立つような艶も見事で癖もない。
コミックだと何巻ぐらいになるのだろうか。 -
Posted by ブクログ
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都内の2LDKに住む四人の若者と、そこに加わったサトル。
本音を偽り、優しくも怠惰な共同生活を送る彼らの日常に、
サトルが加わることで小さな波紋が広がり、歪みが生じる。
平穏な日常、抱える秘密、そして不可解な事件が絡み合う。
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ユーモア溢れる軽快で愉快な会話のテンポやトーンが
一見読みやすく若者達の青春群青劇を思わせる切り口。
シェアハウスに住む四人は、理想的な暮らしに見えた。
干渉し合わない、踏み込まない、適度な距離感を保つ。
それが上手くやる暗黙のルール。
しかし心地良かったはずの生活の実体が明らかになる。
深く関わりすぎないからこそ、それぞれの印象も様々。
そこで、他人の目や理解なんて、勝手なものだと痛感。
ううう〜んこれは難しい。難しいぞ。
自分自身、人間関係は狭く深く派なので、
広く浅く関わる人には必要以上に関与したくない。
でもそれは結局自己防衛の為で、傷付きたくないとか、
面倒に巻き込まれたくないとか、振り回されたくないとか。
だからもしかしたら私もこの部屋の一員になり得るかも。
上手に見て見ぬふりをして、なんとなく大人のふりして。
明らかな「悪」から目を逸らして、心地良さを優先して。
読み進めるにつれ、どんどん不穏さが増していき、
衝撃のラストにまた全部最初から読み直したくなる。
そしてその不気味さと奇怪さは最初の印象とは違い、
つまりは結局どういう話だったんだ?と疑問が湧く。
きっと誰しも分かり合いたいと思っているはずなのに、
現実はこんなものか、と軽く絶望した私なのでした。
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読み終えてから、映画化されていないか調べて、
「あれ?これ映画で観たことあったわ」と気付く。笑
映画から入ったからもちろん申し分ないナイス配役。
藤原竜也林遣都はもちろん、香里奈もなかなか良い!
これもう一度観たいなあ藤原竜也の狂気が見たい。笑
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Posted by ブクログ
香港、上海、ソウル、東京、4つの都市で暮らす若者を描く短編集。元は『オリンピックにふれる』というタイトルだったものが改題されて『昨日、若者たちは』になっており、4編それぞれの若者たちの人生にオリンピックが何らかの形で「ふれて」来るのだけど、その触れ方や距離感は四者四様でオリンピックを射程圏に目指す距離にいる人もいれば、周囲の人の間接的な視点で触れる人もいて、それは読者である私たちもきっとそう。私にとっては東京五輪もまったく近さを感じないものだったが、自分の人生に何らかの形で触れたという人もいたのでしょう。そして改題されたタイトルでは「昨日」という言葉が用いられて日常が昨日から今日、そして明日へと過ぎていくことに意識が向けられるのですが、遠い過去から近い過去まで、そしてこの先に続いていくものまで、必ずしも思い通りにならないというかむしろままならないことの方が多い日常を積み上げながらそれでも歩んでいく微妙な機微を描いてくる、これぞ吉田修一という感じの短編集でとても良かった。
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Posted by ブクログ
昔台湾に旅行したときのことを思い出しながら読んで、また台湾に行きたくなった。
食べ物、自然、天気など、台湾の空気感がイメージできる豊かな描写。
台湾に旅行したとき、私は台湾語ができないが、現地の年配の人たちは日本語を喋れた。
それが日本の統治があったから、ということは知っていたが、そして台湾が親日ということも知識としてはあったが、当時から現在まで、日本と台湾がどういった関係性なのか、私は知らない。
台湾人から見た日本と、日本人から見る台湾、その乖離があることが示唆されていた。
台湾と日本の歴史的関係をしっかり学んでみようと思った。
つまり主人公の奮闘や恋愛よりも、おじいさん世代の話がとても印象に残った小説だった。
でもそういったさまざまな人たちの台湾と日本をめぐるやりとりの繋がりが、『路』なのかなと思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ国宝から悪人へ、私にとっては吉田修一さんの2作品目。
物事のシロクロなんてそう簡単につけられるもんじゃない。同じ一人の人間であっても時間の経過やその過程で受け取る情報によって変わることもある。そんなことを改めて感じさせてくれる作品だった。日々メディアで目にするアレコレも、きっとその一部の切り取りでしかないのだろう。
祐一の「どっちも被害者にはなれん」がただただ切なかった。そこで加害者側を選んでしまう祐一のそれは優しさとは違うようにも思えて、何とも言えない気持ちになった。
悪人と国宝、全然違う世界のお話なのに、どちらもページをめくる手が止まらなかった。
次は怒りへ。そして悪人の映画版も観てみよう。 -
Posted by ブクログ
横道世之介を読んだのはもう、随分前だけど、世之介のことがとても気に入り、吉田修一の中ではベストワンだ!と思っていた。しかし、内容を全く覚えていない。読み始めてもなかなか思い出せない。それもそのはず、世之介と彼を取り巻く人々の日常がほのぼのと綴られているだけの小説である。まるで、サザエさんやちびまる子ちゃんのように。けれどもこの小説にはそんな、普通と言われる人は誰も出てこない。けれども、彼らの織りなす1日1日がとても愛おしい。セリフの一つ一つに幸せを感じる。結局、普通の人々なんて、現実世界にも存在しない。それでも、世之介たちの日々からは幸せのカタチが見える。この世之介ワールドにいつまでも浸っていたい、、そんな読後感だけを私は覚えていたのだと、読み終わってから気づいた。
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画『国宝』が大ヒットロングラン上映。大注目の作家、吉田修一さんが昨年上梓された小説。昨年、産経新聞に連載されていたようだ。
長崎の九十九島(くじゅうくしま)が舞台の梅田一族の話だ。百貨店を経営し財を築いた創業者。その米寿のお祝いに一族が集まる。翌朝その創業者が姿を消す。
ここからはネタバレ。
『砂の器』『飢餓海峡』『人間の証明』…いずれも日本映画の名作だが、この映画のDVDを疾走する前に創業者が見ていたという。これがヒントとなる。
戦争で孤児になった子供の残酷な運命。そして創業者の過去の事実に目頭を熱くした。
これもきっと来年あたり映画化されそうだなあ。それぞれのシーンの絵がすでに何だか浮かんでくる。
最後の最後にこの話を小説に書いてもらう作家として、何故か『吉田修一』の名が出てくるのは、ちょっと悪ノリかそれとも作者の思い入れが深いということか。吉田修一が実際にこの小説を書いたことが、この話がリアルだと訴えていることなのか、ちょっと賛否が分かれるところかなあ。