吉田修一のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
11人の女性との逸話または寓話
吉田修一さんのストーリーテラーぶりにはただただ脱帽。男性視点の11人の女性との逸話または寓話。個人的には作品名含め最後の「最初の妻」の話がよい(というか胸が痛い)。中学1年で最初で最後のデートという設定も初恋ではないが儚くそしてその純粋な思いにくらくらしてしまいました。また、自分勝手な妄想で怒りにふるえてしまう犯罪ストーカー的な「夢の女」も共感する部分あり。「どしゃぶりの女」は何もしない無気力な女ではなくて、実は人には事情があって、それをいちいち言わないのもそれに気づかないのも男と女だなと思ってしまった。
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ネタバレ映画観てから上下巻読み終わり
映画だと分かりにくかった、不倫相手の日記かと思いきや桃子自身の日記だったり
桃子と真守と義母の細かいやりとりとか、描写とか、凄く想像しながら読めて面白かった
桃子はきっと他所から見たら、良いお嫁さんで、働いてた時は凄く仕事も出来て、旦那さんとも義理親とも上手くやっていて、とても幸せに見えてたんだろうな
でもみんな自分だけの地獄があるんだなと思い知らされる
鰐淵さんに、裏でめんどくせ〜って言われるとことか
義母と真守に騙されたようなもんだって言われるとことか
リアルだな〜
誰でも桃子のようになる可能性がある
自分が自分でいられなくなる時がある
最後は仕事だ -
Posted by ブクログ
本作は、少なくとも三〜五作目は実在の事件をもとにして書かれていると思うのだけど、明記されていないのはなぜだろうか
ばからがき…大王製紙井川 ギャンブル狂い
よろずやぜんじろう…『つけびの村』でも有名な山口連続放火殺人事件
白球白蛇伝…元千葉ロッテマリーンズ投手強盗殺人事件
実際の事件がモチーフになっている犯罪小説は、人間の業の深さ、生い立ちや環境次第で一歩間違えば誰でも犯罪者になり得るのではないかと思わせるリアリティさが増す
完全なるフィクション(あり得ない筋)も面白いが、
こういう背景が本当にあったのかもしれないと思わせてくれる事件小説は、実際の報道内容と照合させて書かれているものも -
Posted by ブクログ
世之介をとりまく人々、またその人たちをはぐくんできた人たち、たくさんの登場人物がでてくる。
世之介の父母の出会い、世之介と事実婚にあるあけみちゃんの芸者だった祖母。。。
それらは、今を生きる世之介やあけみちゃんが語るのではなく、その当事者たちの時代に戻るためそのたび読者は時代を行き来することになり脳が忙しくなる。
どのエピソードも特にドラマティックではないがあたたかくやさしさにあふれている。
特に、世之介の父母の出会いの話が好き。
多恵子(母)が結婚前に洋造(父)の母に初めて会う場面。
長く漁師町で働いてきたのちに姑となる母の手で握られた多恵子は「ここが私が幸せになる場所だ」と確信する。「ウ -
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遂に…本当にこれでおしまいかぁ…!!一気に読んだけれど、長いとは感じなかったです。
「ドミー吉祥寺の南」の住民たちと、世之介の元カノである二千花、仕事の後輩に当たるエバ…世之介が関わってきた人たちは(前作・前々作の登場人物も含めて)、みんな素敵な人たちでしたっ!
善良な世之介と関わったことで、みな善良になれたのかな…この世で一番大切なことはリラックスできていること、世之介らしいなって感じました。なんでもない一日みたいな人が世之介…こんな風に誰かの心に残る人になりたいなぁ…!
あぁ…読み終えてしまった…!評価は通して、☆4に読み終えたときのインスピレーションでしているけれど…☆5で -
Posted by ブクログ
遂に読んでしまったって感じかな…。この作品では、主人公の横道世之介が38歳~39歳の1年間をベースに描かれています。世之介は修学旅行に同行するようなカメラマンとして、そして暮らしているのは「ドミー吉祥寺の南」という下宿です。この下宿を切り盛りしているのが、交際相手のあけみちゃんで、世之介の他にも営業マンの礼二さんや書店員の大福さん、大学生の谷尻くんなど個性的な面々が暮らしています。そこに、教師のムーさんの息子でひきこもりの一歩が加わります。
世之介って、どの年代にもちゃんと交際している彼女がいて…あ、あけみちゃんとは内縁関係か、でもその前にもう一人、二千花という彼女もいたようで…あけみち -
Posted by ブクログ
「横道世之介」の続編です。この作品も、読んでいて楽しかったです!
この作品では、主人公の横道世之介が24~25歳の1年間が主に描かれています。世之介は1年留年し大学を卒業したものの、バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで生計を立てています。パチンコ店で知り合ったハマちゃん(浜本)や、同じく留年したコモロン(小諸)、いくつかの偶然が重なっての桜子と亮太親子との出会いもありました。桜子とは交際をはじめ、桜子の父が営む整備工場を手伝うことになったり、その兄である隼人とも親しく付き合うようになります。
やっぱり、世之介好きだなぁ~。なんとも憎めない性格なんですよね!桜子親子が頑 -
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パーク・ライフ
大きな公園には様々な人が集まる。仕事の息抜き、散歩、運動など。
仕事の昼休みを公園で過ごす女性と主人公の交流のお話。
文体、雰囲気が好みだった。主人公が淡々としている作品好きになりがち。
心を新鮮な風が通り抜けたような読後感。
flower
パーク・ライフが爽やか寄りならflowerはドロドロ寄り。
上京した主人公の変化の話。月日を重ね、職場の人間や妻との関係が緩やかに変わっていく。
職場の先輩、元旦が印象的。私には想像もできない思考回路を持ち、理解はできないけどその人の中にある理念を通して生きているように見える人物を読むのが興味深かった。終わりは何かを暗示していそうなんだけ