吉田修一のレビュー一覧
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外で読んで、外で号泣した。
一組の兄弟と、二人に関わりながら特別な日曜日を生き抜いた五人の話。リアルだった。こういう人達が本当にいて、なんとか一日を生きようとしてて、その中で少しだけ特別な日曜日を迎えることがある気がした。
日曜日のエレベーター→粉雪のような。サラサラしてて、煌めいて綺麗で、それでいて触れたら溶けてしまう。彼女は夢を叶えて、僕はあの日で止まったまま。日曜日がターニングポイントになったけど、どっちが幸せ、とかそういうのではない。理解はしてるのに体が付いてきていない。だから僕は、エレベーターは10階で止まる気がしたんだと思う。
日曜日の被害者→「何もされないのがちょっと可哀想だ -
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サラリーマンが公園で知り合って、ふとしたことで口をきき、何気ない付き合いが始まる。それだけ。
以前、話題になった「悪人」を読んだ感想で、可もなく不可もない話だと書いた覚えがある。被疑者にされた恵まれない育ちの素朴な青年と、電話で知り合った女性が逃げているうちにお互いに情が湧く、ストックホルム症候群的いきさつだろう。それがそんなに話題になるほどいい小説なのか、長いし。と思った。
この「パーク・ライフ」を読んでから再読すると、とんだ勘違いで、浅い読み手だったと反省した。
これは日常生活の1シーンを切り取ったようないい話だった。
取り立てて驚くようなこともなく、公園でふと知り合ったサラリーマンと -
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ネタバレ4人の男女がマンションの部屋をシェアして暮らしている。適当な距離を保って快適だと思っていた。それが長引くとお互いのかかわりも深まって。
第15回山本周五郎賞受賞作
都内の2LDKのマンションに男女4人が暮らしている。男部屋、女部屋と名づけて一部屋に二人ずつ住んでいる。
最初は「直樹」と「美咲」が住んでいた。二人の仲が冷め始めた頃、「美咲]の友人が行きどころが無くなり一緒に住み始めた、これが雑貨店の店長をしている「未来」。そこに直樹の後輩の後輩「良介」が上京して同居することになる。その頃美咲は新しい恋人を見つけて、マンションを出て行く。
「美咲」は大手化粧品メーカーの秘書、「直樹」はインデ -
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長崎で被爆した私と彼女
たった一人の親友は亡くなり、私は生きた
そんな悔しさが読み進めるほど、じわじわと迫ってくる
大学院生の岡田一心はゼミの担当教授から、ちょっと変わったバイトを紹介された。
伝説の映画女優・和楽京子の自宅で、資料や書籍などの荷物整理を手伝う、というもの。
本名は石田鈴
〝すずさん〟と呼ばれるその人は、80代とは思えないほど美しく血色の良い女性だった。
鈴さんと過ごしたのは半年間ほどだが、それはとても濃密で、一心の人生に大きな影響をもたらす。
一心は小学五年生の夏に妹を亡くしている。
たったの九年という短い一生だった。
鈴さんは親友を原爆症で亡くしている。
それ -
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ネタバレ柴田練三郎賞 第7回本屋大賞3位 こんな面白い本が3位だったら、1位と2位は何だろうかと思ったら、「天地明察」と、「神様のカルテ」だった。
とても面白くて、爽快で、楽しい本だった。
ところが、いつも解説から読むので、何気なく最後のページを開いたら、解説が無くて、最も大切な世之介のその後だった。残念だった。もしこれから読まれる方がありましたら、最後のページは開けないで後回しで。
本好きの方はもうとっくに読んでしまっているかも、その上新聞連載だったそうで、無駄な一言だったかもしれませんが。
東京の大学に入学するので、九州から上京した世之介。世事に疎く、のんびりしたお人よしな性格。一人息子で、 -
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国宝が大ヒットしているので吉田修一さんの好きな作品の感想を今さらですが書いてみます。
この作品は台湾に頻繁に出張していた約十年前に読みました。
当時一緒に働いていた台湾の仲間の中には日本に憧れる方や日本に留学されてた方や毎年日本に旅行に行く方がいました。一方で日本からの出張者の気持ちは自分自身がよく分かります。自分と彼ら彼女らを映し出してくれる作品でした。
吉田修一さんらしい景色の描写も実際に行った事のある場所だと本当にまたそこを訪れた気になれました。
また、台湾では新幹線を使って頻繁に移動していましたので作中の登場人物と実際の新幹線導入に携わった皆さんに感謝です。
個人的には吉田修一さん