吉田修一のレビュー一覧

  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画観てから上下巻読み終わり
    映画だと分かりにくかった、不倫相手の日記かと思いきや桃子自身の日記だったり
    桃子と真守と義母の細かいやりとりとか、描写とか、凄く想像しながら読めて面白かった

    桃子はきっと他所から見たら、良いお嫁さんで、働いてた時は凄く仕事も出来て、旦那さんとも義理親とも上手くやっていて、とても幸せに見えてたんだろうな

    でもみんな自分だけの地獄があるんだなと思い知らされる

    鰐淵さんに、裏でめんどくせ〜って言われるとことか
    義母と真守に騙されたようなもんだって言われるとことか
    リアルだな〜

    誰でも桃子のようになる可能性がある
    自分が自分でいられなくなる時がある

    最後は仕事だ

    0
    2024年10月14日
  • ブランド

    Posted by ブクログ

    エッセイを読んでいると、この感性があの素晴らしい小説達を生み出すんだ、と思う。
    「THE BAR」の中で、寺島しのぶのことを「~力強い女優に・・花が美しいのは、水を吸い上げる努力と、懸命に日を浴びる生命力があるからだと、改めて思わせるような女(ひと)」と言っている。素敵な表現だ✨

    0
    2024年10月09日
  • 犯罪小説集

    Posted by ブクログ

    本作は、少なくとも三〜五作目は実在の事件をもとにして書かれていると思うのだけど、明記されていないのはなぜだろうか

    ばからがき…大王製紙井川 ギャンブル狂い
    よろずやぜんじろう…『つけびの村』でも有名な山口連続放火殺人事件 
    白球白蛇伝…元千葉ロッテマリーンズ投手強盗殺人事件

    実際の事件がモチーフになっている犯罪小説は、人間の業の深さ、生い立ちや環境次第で一歩間違えば誰でも犯罪者になり得るのではないかと思わせるリアリティさが増す

    完全なるフィクション(あり得ない筋)も面白いが、
    こういう背景が本当にあったのかもしれないと思わせてくれる事件小説は、実際の報道内容と照合させて書かれているものも

    0
    2024年09月27日
  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ

    Posted by ブクログ

    ANAの機内誌「翼の王国」連載のエッセイ最終章。
    世界のスープ、台湾の食、ロサンゼルスでの高揚感、佐賀の陶磁器、アグレッシブな鎌倉。
    印象深いエピソードが満載。
    コロナ初期のマスク不足、リモート会議のドタバタ。すでに懐かしい。

    0
    2024年09月18日
  • 永遠と横道世之介 下

    Posted by ブクログ

    世之介をとりまく人々、またその人たちをはぐくんできた人たち、たくさんの登場人物がでてくる。
    世之介の父母の出会い、世之介と事実婚にあるあけみちゃんの芸者だった祖母。。。
    それらは、今を生きる世之介やあけみちゃんが語るのではなく、その当事者たちの時代に戻るためそのたび読者は時代を行き来することになり脳が忙しくなる。
    どのエピソードも特にドラマティックではないがあたたかくやさしさにあふれている。

    特に、世之介の父母の出会いの話が好き。
    多恵子(母)が結婚前に洋造(父)の母に初めて会う場面。
    長く漁師町で働いてきたのちに姑となる母の手で握られた多恵子は「ここが私が幸せになる場所だ」と確信する。「ウ

    0
    2024年09月15日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    琵琶湖を初めて見た時のキラキラとした、でも静かな印象を思い出した。湖って表面からは見ることが出来ない何かが沈んでいるミステリアスな部分がある。私たちは昼も夜も生き続けているが、昼と夜の自分は違う気がする。明け方や夕暮れはそれを繋いでいるのでどちらでもないなんとも言えない時間帯だ。琵琶湖の際でそれを味わいたいと思った。

    0
    2024年09月14日
  • パレード

    Posted by ブクログ

    かなり前に読んでいたけど、内容を忘れていたので再読。
    ルームシェアはしたことがないので、程よい距離感の関係が新鮮でなんだか羨ましい。
    ふとした会話がリアルで、マンションの一室を盗み見してるよう。
    ビデオが出てきたり時代の変化は感じたけど、それがまたなんだかよかった。

    0
    2024年09月09日
  • 永遠と横道世之介 下

    Posted by ブクログ

     遂に…本当にこれでおしまいかぁ…!!一気に読んだけれど、長いとは感じなかったです。

    「ドミー吉祥寺の南」の住民たちと、世之介の元カノである二千花、仕事の後輩に当たるエバ…世之介が関わってきた人たちは(前作・前々作の登場人物も含めて)、みんな素敵な人たちでしたっ!

     善良な世之介と関わったことで、みな善良になれたのかな…この世で一番大切なことはリラックスできていること、世之介らしいなって感じました。なんでもない一日みたいな人が世之介…こんな風に誰かの心に残る人になりたいなぁ…!

     あぁ…読み終えてしまった…!評価は通して、☆4に読み終えたときのインスピレーションでしているけれど…☆5で

    0
    2024年09月02日
  • 永遠と横道世之介 上

    Posted by ブクログ

     遂に読んでしまったって感じかな…。この作品では、主人公の横道世之介が38歳~39歳の1年間をベースに描かれています。世之介は修学旅行に同行するようなカメラマンとして、そして暮らしているのは「ドミー吉祥寺の南」という下宿です。この下宿を切り盛りしているのが、交際相手のあけみちゃんで、世之介の他にも営業マンの礼二さんや書店員の大福さん、大学生の谷尻くんなど個性的な面々が暮らしています。そこに、教師のムーさんの息子でひきこもりの一歩が加わります。

     世之介って、どの年代にもちゃんと交際している彼女がいて…あ、あけみちゃんとは内縁関係か、でもその前にもう一人、二千花という彼女もいたようで…あけみち

    0
    2024年09月01日
  • おかえり横道世之介

    Posted by ブクログ

     「横道世之介」の続編です。この作品も、読んでいて楽しかったです!

     この作品では、主人公の横道世之介が24~25歳の1年間が主に描かれています。世之介は1年留年し大学を卒業したものの、バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで生計を立てています。パチンコ店で知り合ったハマちゃん(浜本)や、同じく留年したコモロン(小諸)、いくつかの偶然が重なっての桜子と亮太親子との出会いもありました。桜子とは交際をはじめ、桜子の父が営む整備工場を手伝うことになったり、その兄である隼人とも親しく付き合うようになります。

     やっぱり、世之介好きだなぁ~。なんとも憎めない性格なんですよね!桜子親子が頑

    0
    2024年08月31日
  • 日曜日たち

    Posted by ブクログ

    誰かを愛するといことが、だんだんと誰かを好きになることではなくて、だんだんと誰かを嫌いになれなくなるということなのだ。

    親切など結構だと強がる人が、実はどれほどその親切を必要としているか、これまで考えたことが無かったことに気づいた。

    0
    2024年08月29日
  • パーク・ライフ

    Posted by ブクログ

    パーク・ライフ
    大きな公園には様々な人が集まる。仕事の息抜き、散歩、運動など。
    仕事の昼休みを公園で過ごす女性と主人公の交流のお話。
    文体、雰囲気が好みだった。主人公が淡々としている作品好きになりがち。
    心を新鮮な風が通り抜けたような読後感。

    flower
    パーク・ライフが爽やか寄りならflowerはドロドロ寄り。
    上京した主人公の変化の話。月日を重ね、職場の人間や妻との関係が緩やかに変わっていく。
    職場の先輩、元旦が印象的。私には想像もできない思考回路を持ち、理解はできないけどその人の中にある理念を通して生きているように見える人物を読むのが興味深かった。終わりは何かを暗示していそうなんだけ

    0
    2024年08月25日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人の描写がとてもリアルで胸に迫るものがあった
    自分を救うのは日々の誠実な行いであるに違いないと思った

    0
    2024年08月25日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    展開が複雑になっていく物語ですが、読み始めると止まらなくなるストーリーでした。ネタバレになるので感想にも困るのですが、楽しかった

    0
    2024年08月25日
  • 永遠と横道世之介 下

    Posted by ブクログ

    下巻は主にあけみちゃんが切り盛りする下宿屋の下宿人や、世之介の後輩など、世之介を取り巻く人たちにスポットがあてられている。
    何事にもゆるく、肩ひじ張らない世之介だけれど、根はやっぱり誠実?
    だからあけみちゃんも見捨てないし、みんなが世之介を慕ってくる。
    仕事に行き詰って泣きついてきた先輩に掛けた世之介の一言「リラックスしてください」一気に肩の力が抜ける気がした。
    春のある1日、夏のある1日、秋のある1日、冬のある1日、あ~今日はいい1日だったなぁ、と思えるような暮らしでいい、そんな毎日でいい、というようなことを世之介が言う。
    世之介の生き方。
    最後はえっ!?てなるんだけど、これって・・・
    カメ

    0
    2024年08月24日
  • 永遠と横道世之介 上

    Posted by ブクログ

    初めて世之介が世に出たのはもう15年ほど前でしょうか。
    続編かと思っていたら、この間にもう一冊「続」があって驚く。次に読みましょう。
    さて、世之介は40歳前になっていて、下宿屋をしているあけみちゃんと暮らしながら、カメラマンをしている。
    といっても、売れっ子でもなんでもなく、レストランのメニューを撮ったり、修学旅行について行って学生の写真を撮ったり・・・
    時には先輩カメラマンのアシスタントをしたり、ゆる~くだけれど、何事にもまじめな世之介である。
    あけみちゃんとは事実婚の仲だけれど、あけみちゃんはぼくの2番などと公言して、亡くなった婚約者が忘れられない世之介である。
    婚約者の実家にもたびたび顔

    0
    2024年08月24日
  • 最後に手にしたいもの

    Posted by ブクログ

    海外旅行、国内旅行

    映画「怒り」の原作者さんだったのか。「怒り」にはピエール瀧さんも出ていたので観てみたい。

    『そう言えば、この取材旅行の最中、コーディネーターさんがこんなことを言っていた。中国に返還されたあと、何か変わりましたかという僕らの質問に対して、「別に何も変わりませんよ。ボスがイギリス人から中国人になっただけ」と。』
    → 現在はだいぶ変わっただろうなあ

    0
    2024年08月15日
  • 永遠と横道世之介 下

    Posted by ブクログ

    横道世之介っていう人。関わっていく人たちを笑顔に変えてくれる人。あったかいなにげない一日の話。永遠を撮ってるなんてかっこよすぎた。最初にこの上下を読んだけど、一、二作目も読みたくなった。

    0
    2024年08月09日
  • 路

    Posted by ブクログ

    色々と考えさせられる1冊だった。

    日本と台湾、国と国のつながりから
    春香と人豪、人と人のつながり。

    新幹線建設の背景にある
    時間、場所を越えたつながり、
    それが路のタイトルを回収しているような気がして
    しっかりした文量だけど読み返したい作品。

    0
    2024年07月28日
  • パーク・ライフ

    Posted by ブクログ

    まずこのふわっとした設定のなかで、常に読ませる展開を続けていくのが上手い。場所や人は、内側のものと外側のものがテセウスの船みたいに入れ代わり立ち代わりしていて、そういうのらりくらりとした面白さを小説でも展開できている。日比谷公園で会う女はちょっと春樹っぽいのだけど、距離感の近さが春樹より好き!

    0
    2025年12月16日