吉田修一のレビュー一覧

  • おかえり横道世之介

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    ネタバレ

    文庫化で購入。
    バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。名を横道世之介という。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。

    構成が素晴らしすぎる。
    未来の描写の時、ここに世之介がいたらどんな感じだったのかなぁと思わずにはいられない…。
    世之介は本当に優しい人。自然と人に寄り添う優しさで。
    線路に落ちた人を助けようとして亡くなるっていうのがまさにそう。
    “本当に不思議だった。世之介兄ちゃ

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    2025年06月02日
  • 初恋温泉

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    短篇集。
    前日に離婚を告げられた夫婦や、過ちを犯して1人で来た旦那や、不倫旅行や、カップル。合計5編。
    最初の初恋温泉と純情温泉が良かった。
    特に純情温泉。
    吉田さんってこんな高校生の恋愛の話を書くんだと少し意外に思った。まだまだ読み足りないな。

    部活でかいた汗や、女子たちのデオトライトや香水の匂いが混ざって、まるで夕方の教室みたいだった。

    この表現で一気に学生の頃、夕方教室に残って友達達と過ごした時間を思い出した。
    純情温泉、とてもよかったなー。
    また読みたい。

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    2022年06月13日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    あらためて、クズでチャーミングで社不でセクシーな女性を描くのがうますぎるなと。。
    「遭ったことのある11人の女」を小説にしたそうだが、自分のことをこんなふうに描いてくれる人がいるなんて恐ろしいけれどすこし羨ましい。

    解説の田中敏恵氏
    「男が語る女は、女にとってリトマス試験紙のようだ」

    吉田修一さん、モテるんだろうなぁ。

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    2022年05月18日
  • ウォーターゲーム

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    ネタバレ

    面白かった~~!
    心配してたあの人との再会もできてよかった!

    しかし、すごくスリリングでした
    途中で後ろのページ見たくなったです
    鷹野さんと田岡さん生きてるよねって 
    確認したくなりました。
    突然警察に逮捕されたり
    プライベートジェットから脱出できるのか?とか、ハラハラドキドキでした。

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    2022年03月08日
  • 森は知っている

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    鷹野さんと風間さんが出逢った頃の話です。
    壮絶な過去のトラウマと闘う鷹野さんがどうやってAN通信で働くようになったのか?
    どうして風間さんが車椅子生活になったのか?
    鷹野さんと風間さんのことを知った上でもう一度「太陽は動かない」を読んでみたくなりました。

    富美子さんの気持ちも少しわかるような気がして 読んでいて苦しかったです…

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    2022年03月03日
  • 初恋温泉

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    短編集です。かなり好きな作品でした。
    表題作は、そのタイトルから想像していた内容とは全く違いました。読み終わった時、なるほどそう来たか、と思いました。
    ただの恋愛小説かと思って読んだら良い意味で裏切られます。切なく、ほろ苦さのある味わい深い作品でした。

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    2021年11月03日
  • 路

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    台湾高鉄が開業までの道筋を、日台のさまざまなキャラクターの目線から伝える半分ドキュメンタリーのような小説。
    一気に読めました。
    台湾の文化や台湾人の考え方や感覚まですごく丁寧に表されていて素晴らしいと思った。

    春香が抱いた、
    台湾の人が日本を思う気持ちに比べると、日本人が台湾のことを知ろうとする気持ちは、あまりにもお粗末としか言いようがない、
    という気持ちにも非常に納得。

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    2021年10月03日
  • 最後に手にしたいもの

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    どのお話も旅に出ているような気分になれだけど、台湾でマルーン5が最高でした。
    私もコロナ前はとあるバンドを追っかけて海外へ行っていました。コロナ禍が落ち着いたらまた絶対に行くつもりですが、ライブが始める前のドキドキした気持ちや周りのお客さんとの会話。どれもこれも共感できる話ばかりで涙ぐんでしまいました。本当に旅は素晴らしい。早く行けるようになると良いな。

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    2021年06月12日
  • ウォーターゲーム

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    日本版、MIF(Mission Impossible Force)のようなAN通信社シリーズは、この三冊で完結と書いてある。
    まだ、続きを書いてほしいと思う。
    スケールが大きいコンゲーム。
    しばし、時を忘れて別の世界へといざなう娯楽作品だ。
    小説も、映画も、ぜひ次回作の制作を祈念しております。

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    2021年03月25日
  • 森は知っている

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    映画は、「太陽は動かない」と本作品「森は知っている」をあわせて、また違った作品を構築していた。
    どちらも、時を忘れて楽しめた。
    次巻の「ウォーターゲーム」を早速読み始める。

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    2021年03月25日
  • パレード

    購入済み

    シェアハウスの内情

    昨今シェアハウスをしてる人が増えている中、それぞれの暮らしの日常を、部屋の上から見ている感覚で読めました。人には必ず影がある。しかしシェアハウスと言う空間の中では、自分の意思ではなく、自然と別人格を演じる事になる可能性を感じる作品でした。ラストは衝撃的な展開です。

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    2021年03月12日
  • ウォーターゲーム

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    文句なく面白い。
    シリーズの映画のCMもやってるけど、個人的にはちょっとだけイメージが違うかも。

    シリーズものだと知らず一作目が未読なのが残念。今から読んでもちゃんと面白いかしら?
    中盤で興奮の種明かしがあってそこからのスピード感が気持ちいい。こういう展開、読後感がよろしくて好き。

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    2021年03月04日
  • 最後の息子

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    面白かった。

    3つの短編どれも読み終わるとスーッとした。
    どの主人公もとても順風満帆とは言えない生活の中で、周りを思いやり思いやられながら言葉を選び、周りと共存していく。

    ちょっと荒み気味のガサついた心が癒された気がする。

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    2021年02月20日
  • 犯罪小説集

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    瀬々敬久監督の”楽園”が素晴らしすぎたので、その原作が読みたくて拝読。

    神話的な雰囲気さえただよう短編集。
    犯罪小説集というタイトルが想起させるようなハードボイルドな感じの事件は一つもない。

    ただ必死に生きていただけだった。
    それなのにどうしてこんなことになるんだろう。
    罪を犯しているのは誰なんだろうか?
    犯人?社会?運命?
    ただ”生きている”、そのことが罪なのかもしれない。

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    2021年01月19日
  • 犯罪小説集

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    人間、堕ちて行く時は、このままじゃダメだ!って分かってて、それでも「今」を変えられなくて堕ちていくものなんだなと改めて思った。
    ダメだ!と思って踏みとどまる意識がある時に、まだ戻れる道が見える時に戻らないと。

    私って流されてしまうタイプだから、たまに 堕ちた生活に身を置く自分を簡単に想像出来てしまう。
    怖いわ〜>_<
    これ以上何も求めないから、どうかこれ以下になりませんように。

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    2021年01月12日
  • ウォーターゲーム

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    吉田修一の鷹野一彦シリーズの第3作目。(2018年5月単行本、2020年8月文庫本)。
    2作目の「森は知っている」の17歳の鷹野一彦が3作目で34歳になっていた。1作目の「太陽は動かない」の時は31歳だから、順番が違っているように見えるが、この順番で物語を追うのが正解。
    「太陽は動かない」での田岡亮一、デイビッド キム、AYAKO、中尊寺信孝も今作でも主要人物として登場する。そして「森は知っている」で失踪した鷹野の親友の柳勇次も。
    鷹野の部下の田岡は立派なエージェントに成長、韓国のエージェントのデイビッドは引退していたのに引き戻される。AYAKOは相変わらず敵か味方かわからない動きをするが結局

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    2020年08月22日
  • 犯罪小説集

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    オチ(救い)のない短編集5篇。このうち2篇がカップリングされる形で「楽園」として映画化されている。

    映画になった、村八分にされた男が狂気に囚われていく話が一番やるせなかった。

    高校野球で活躍した元プロ野球選手が金銭トラブルでドツボにハマっていく話は、元ファンの目線から物語が悪いほう悪いほうへと進行してのだけど、引き込まれた。

    オーディブルだと1つの話が約2時間。波乗りに向かう車内で聞くのにちょうどよかった。

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    2020年08月10日
  • 橋を渡る

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    吉田修一にハマって読み続けた中の〜一冊。
    悪人〜横道世之助、
    国宝〜なんてすごい人なんだろう!苦しみ、悲しみ悶えながら読んだ。
    吉田リアリズムで説得力抜群
    なんせ、あちらこちらのセリフに痺れる
    読んだのは何年も前
    それでもこのくらいのことは思い出す。畏敬の念は拭えない。
    好きダァ。
    理想は何度も読みたい、現在読書数を目指してるので。
    好きな作家ベスト10の一人。

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    2020年08月06日
  • 森は知っている

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    吉田修一の鷹野一彦シリーズの第2作目。(2015年4月単行本、2017年8月文庫本)。
    第1作目の「太陽は動かない」の主人公、鷹野一彦がエージェントへ訓練されていく17歳高校3年生時代の物語。同時に上司の風間武が記者からAN通信のエージェントになる背景も明かされ、鷹野と風間の強い絆も描かれる。
    鷹野と同じ境遇の親友の柳と共に沖縄の離島で高校生活を送りながら訓練を受けていたが、柳が突然姿を消す。逃亡したと思われたが、姿を消した背景にどんでん返しの結末が待っていて、これは面白い。
    鷹野のエージェントとしてのテストを兼ねた初ミッションの仕事ぶりが「太陽は動かない」での31歳の円熟した優秀なエージェン

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    2020年08月01日
  • 路

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    つい先日まで波瑠さん主演でドラマをやっていたことと、
    台湾新幹線(台湾エクスプレス)の話とのことで、手に取ってみました。

    大枠では、台湾新幹線を横糸として、そこに、
    4組の男女の物語が縦糸として、彩をあたえていく流れ。

    台湾には未だに行ったことがないのですが、風景、人々、食べ物、文化が、
    本当に目の前に浮かんでくるようでした、、ドラマのおかげなのかもですが。

    1組目は、学生時代に台湾で出会った、台湾人の男性と日本人の女性、
    阪神大震災、台湾大震災を経て、台湾と東京でそれぞれの「路」が交差します。

    彼らが生きてきた世代は、まんま自分とも重なっていることもあり、共感も一入でした。

    2組目

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    2024年05月18日