吉田修一のレビュー一覧

  • 国宝 下 花道篇

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    途中から芸術を完成させるための喜久雄という生贄の記録なんじゃないかと思えてきて震えた

    人間国宝って狂気
    人として大切なものを削り続けて、最後に「宝」になるんだもの

    美しさが妖しさを内包してるのって日本的感性な気がする
    芸に喰われて空っぽの美しい怪物になっていく喜久雄に怖さを感じた

    喜久雄は歌舞伎の殉教者だ

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    2026年06月21日
  • 国宝 上 青春篇

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    歌舞伎界という究極の血統社会で血のない苦しみを背負う喜久雄
    血への渇望が彼を芸へ追い立てているのだろうか
    血筋も才能もあるのに喜久雄に追いつけない俊介
    血統はスタートラインを与えるけれど芸を保証してはくれない
    血も芸もどちらも呪いだ

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    2026年06月21日
  • 国宝 下 花道篇

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    話題になるだけあって面白かった。全ての人物が色々複雑な想いをまとっていて、余韻がすごい。芸を究める人は俗世とかけ離れるのだなとも思った。読み返すとまた新たな見方が出来るかも。

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    2026年06月21日
  • 永遠と横道世之介 下

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    ついに横道世之介が終わってしまった。

    大学生の世之介と出会い、20代のフラフラしてる世之介を心配し、ついに彼も30代最後の歳になり、責任感のある大人になってしまっていた。が、やっぱりちょっと抜けていて、憎めない世之介がいた。

    クセがあるけどいい人ばかりの「ドーミー吉祥寺の南」のメンバーや世之介を慕う後輩のエバや先輩の南郷さん。永遠の恋人二千花。みんなみんな素敵な人たちばかりだった。

    今回も飄々とした世之介から、いろいろなことを学ばされた。

    時折、世之介が語る死生観。それは、かつての恋人二千花に対してのものなのかもしれないが、世之介のこれからに対する伏線なのかなと思うと切なくなった。

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    2026年06月18日
  • 永遠と横道世之介 上

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    文庫が出たら絶対に買うぞと思い、約3年。ついに文庫化。上下巻一気に購入。

    貧乏暇なしのカメラマンになった世之介。

    大学生時代からずっと見守ってきたけど、ずっと頼りなくて、でもなんだか憎めなくて。ちょっとした事件も笑って丸く収まってしまう。

    そして、出てくる人たちがみんなクセの強いいい人たちばかり。

    世之介はやっぱりいいなぁ。

    続きは下巻へ。

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    2026年06月15日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    吉田修一読み終わった。良かったけどな、みんなの評価低いねんな。731部隊のことは知らんかったわ。ドSのドMを見つける能力すごい。そこにこそ一瞬の生の輝きがある。

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    2026年06月10日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

     映画の記憶を呼び起こしながらも、一から読もうとじっくりページをめくった。吉田修一さんの他の色を見せてもらった感じがする。

     花井白虎の残した多額の借金を喜久雄は自ら引き受けた。「当たり前や。‥‥それにな、誰かの世話になるっちゅうのは、そういうことや。同じ極道の出やないか。徳ちゃんにかて分かるやろ?」と当然のように言った。
     歌舞伎が好きで好きでたまらないという喜久雄。徳ちゃんも俊介も万菊さんも‥登場人物がとにかく魅力的。

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    2026年06月08日
  • おかえり横道世之介

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    「あとはここから浮かび上がるだけ」

    横道世之介シリーズ第二部

    おかえり横道世之介は初めて読んだけれど今回も号泣してしまった。
    良い言葉が沢山あった。

    善良であるって単純なことなんだけれど、こんなシンプルなことが一番難しかったりする。
    世之介の善良さは天性のものだ。

    だから、「人生で疎遠になった人の代表」なんだろうな。なりたいな。また会いたいと私が思ってる人達がそう思ってくれてたら嬉しいな。

    けど世之介はこんな烏滸がましさもないんだろうなぁ

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    2026年06月01日
  • 永遠と横道世之介 上

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    横道世之介最高ですね
    世之介がどんな不思議な行動をとっても全く憎めないキャラ
    世之介の周りに登場する人物も全て憎めない良いキャラを世之介が集めてきて育ててるような感じがします

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    2026年05月31日
  • 国宝 上 青春篇

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    三人称の物語の語り口調のもなかなかなれず、積読かと思った途端に惹き込まれてしまった。

    一般人が思いつかない様な歌舞伎の世界、喜久雄や俊輔の苦難の物語の始まりであった。

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    2026年05月30日
  • 国宝 上 青春篇

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    解説口調になれるまで時間がかかるものの、気づけば芸人の世界に引きずり込まれてたわ。時間がどんどん進んでいくものだから、若干取り残された感はある。
    10年たった人達の変化が気になってしょうがない!

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    2026年05月29日
  • パレード

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    シェアハウスってどのくらい一緒に暮らすかわからないから適度に礼儀をわきまえて、適度に砕けて、本音を見せると鬱陶しがられるよりほんの少しだけよそ行きの自分くらいがちょうどいい。ちょっとだけ無理してる自分くらいが適温だなって長い間シェアハウスに住んでみて実感したけれど、この5人は私が思っているよりも随分オープンにしていると感じた。だから5人が珍しくすごく仲がいいと言うか、すごく上手くやってるなーって感心しながら読み進めていたはずだったのに。
    読み終えてから本作は全然意味の違う物に変化していて、あとがきの川上弘美さんは【こわい】という表現を使われていたけれど、私は【気持ちが悪い】でした。若いが故の無

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    2026年05月29日
  • 国宝 上 青春篇

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    地の文が独特。語りかけるというか、「〜なのであります。」という口上?のような手法が、最初は少し読みづらかった。読み進むうちに気にならなくなり、逆に物語を聞いているような没頭感があった。

    内容は簡単に言えば、ヤクザの息子が歌舞伎の世界に入っていく話。
    青春あり恋愛あり喧嘩あり。そこ掘り下げないんだ?というやたらあっさり終わる場面もあり、それが逆に潔く感じた。

    歌舞伎を観てみたいと初めて思った。その前に映画を観てみよう。

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    2026年05月28日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    めっちゃ良かった、なんで評価低いんだろう。横道世之介の元ネタみたいな話も出てきたが、吉田修一が、与之助だったのか。小説によって自分の記憶も蘇るものよね。

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    2026年05月25日
  • 横道世之介

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    永遠と横道世之介の文庫発売、新作映像化決定ということで再読。
    初めて読んだのは10年前ほどだ。映画を先に見てから読んだのだけれど、映画も原作もとても好きな作品。

    記憶が薄れているというのもあるけれど、大学生の時に読むのと今読むのでは全然感じ方が違い、号泣してしまった。
    好きなのは、世之介の死後、祥子のもとに何でもないような日常の写真が世之介の母より送られ、少し後のパートでその写真を撮った際の世之介の日常が描かれるシーン。
    駅のホームでキム君と帽子を拾おうとするシーン。
    世之介の人生や、世之介とはこういう人物なんだというのが詰まっているシーンだと個人的に感じてとても好き。
    世之介の今後を予感さ

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    2026年05月25日
  • ミス・サンシャイン

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    往年の大女優「鈴さん」と、鈴さんの荷物整理を頼まれた学生「一心」の物語です。

    不器用なほど真っ直ぐな一心を応援しながら、読み進めていました。

    一心の中に芽生えた感情の行方が気になると同時に、鈴さんの出演映画や撮影当時のエピソードにも引き込まれ、まるで鈴さんの人生をともに歩んでいるような感覚にもなりました。

    恋愛は、年齢を重ねるごとにさまざまな形へと変わっていくように思えます。
    「あの人に幸せでいてほしい」と願うのも、恋愛のひとつの形なのかもしれないと感じました。

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    2026年05月24日
  • 罪名、一万年愛す

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    面白かったよ!最後にモキュメンタリーになってるのも後世的には面白かった。
    柳美里のJR上野公園口でも描かれてたけど、上野は戦後から苦しい歴史があるのですね。。そんな昔のことじゃないのよね、、昔の人みんなありがとう。

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    2026年05月20日
  • おかえり横道世之介

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    前作に引き続き横道世之介好きだな~いそうでなかなかいないよなぁこういう子!
    色んな人との出会いは偶然だけど世之介だからこそ繋がっていて深まっていて。
    裏がないけど人間らしい。
    次回作の文庫化いよいよ楽しみです。

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    2026年05月19日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画『国宝』に興味を持ちつつも未鑑賞のまま時間だけが過ぎていたところ、職場の仲間に原作を勧められ、読み始めた『国宝 上 青春篇』。

    歌舞伎界の知識も、「市川」「中村」といった名を親子代々で継いでいるらしい――という程度のほぼ無知な状態で読み進めていたが、だからこそ歌舞伎界における“血”の重みには強く衝撃を受けた。
    これほどまでに血統を重んじる価値観は、歴史ある日本文化ならではなのかもしれない、とも感じた。

    才を持つ喜久雄と、血を持つ俊介。

    それぞれに異なる苦悩を抱える中で、花井半二郎の代役を見事に務め上げた喜久雄が、見舞いに来た俊介へ向けて放った

    「俺な、今、一番欲しいの、俊ぼんの血ぃ

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    2026年05月17日
  • パーク・ライフ

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    吉田修一多才だわ、直木賞っぽい作風なのに芥川賞も取ってるんか。これに低評価してるやつらは、自分の読解能力の低さを棚に上げてることに気付いた方が良い。ちなみに難しすぎてよく分からんかった!

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    2026年05月16日