吉田修一のレビュー一覧

  • 怒り (下)

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    「信じること」
    これがいかに難しくて、脆くて、偏向的なものであるかをダイレクトに感じられた作品。
    重たいけれど、読んでよかったと思いました。

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    2025年10月06日
  • 永遠と横道世之介 下

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    ついに完結....

    この最後のシリーズは読みたかったような読みたくなかったような複雑な気持ちで読み進めた。大人になった世之介は1作目当初の世之介とはまた少し違ったように感じられたから。でも最後まで読み切った今思うのは、やっぱり本当に素敵なシリーズだということ。世之助の魅力を堪能できて幸せな読書時間であったということ。完走してよかったということ。

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    2025年10月04日
  • パーク・ライフ

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    「なんにも隠してることなんてないわよ。逆に、自分には隠すものもないってことを、必死になって隠してるんじゃないのかな」

    ビデオの時計は、電話をかけたときが「20:34」で、受話器を置いたときが「20:43」だった。あと一分でちょうど十分だったのだが、その一分で何が話せたというわけでもないのに、その一分で何かが話せたような気もした。

    .
    読んでいると、人は何か決定的なことを取りこぼしながら、それでも生きていかなければいけない、むしろそれが必要なんじゃないかとおもった。

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    2025年09月30日
  • 横道世之介

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    青春!
    とても面白かった!


    audibleにて読み直し

    紆余曲折しようとも
    楽しく誠実をモットーに
    人生を歩んだ世之助に僕もなりたい

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    2025年09月24日
  • 永遠と横道世之介 上

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    世之介が本当に好きだったので、また読めて嬉しいです。
    こんな人と出会えていたら、私も引越し手伝って欲しいし、色々飲みたいし遊びたいって心から思う。

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    2025年09月16日
  • 横道世之介

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    先日読んだ続編が素晴らしかったので、改めてこの大好きな作品を再読。実に15年ぶりくらい?

    特別なことはおこらなくて、ゆっくり、でも確実に大人に近づいていく。ささいなことがその後の人生を徐々に形作っていって。自分の大学時代もそう、そんな感じだった。もちろん、世之介と私の青春のエピソードは被らないのだけど。

    続編もそうだけど、世之介はここぞの時にその場凌ぎの耳障りのよい優しさを言わない。いおうと思えば言えた、と文中で言いつつもあえて言わない。ここが、この作品のミソなんだと思う。次の瞬間、フワリと交わされなかった相手方は少し大人びた表情を纏う

    世之介と並んでこの作品の祥子が大好きなんだけど(も

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    2025年09月15日
  • 国宝 下 花道篇

    aaa

    ネタバレ 購入済み

    映画より面白い

    映画が面白かったので、原作を読んでみた。
    大筋は原作通りだけど...やっぱり映画は別物。
    なんと言っても徳ちゃん、漢前です。かっこいい。
    結局喜久雄は『ぼんぼん』なので徳ちゃんが居なくなると叱ってくれる人も居なくて、喜久雄の孤高感が加速したのかとも思うし、その分芸に磨きが掛かった気もする。最後は社長になっても喜久雄の国宝受賞に飛んでくる所は徳次の義理堅さが出てて良かったです。
    あっと言う間に読み終え、何故か脳内で柄本時生さん版徳次が躍動しておりました。
    柄本時生さんの徳次.....観たっかなぁ。

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    2025年09月13日
  • 永遠と横道世之介 下

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    よかった。
    押し付けがましくなく、優しく爽やかに、生きることのすばらしさを教えてくれる小説でした。
    生きることや死ぬことは文学のテーマとしてあり続けるものだけど、こういう形で描くのはけっこう難しいことなんじゃないかなあ。
    生きることをポジティブに描いてもどこか説教臭くなることが多いけど、この小説は本当に爽やか。それがすごい。

    けど、シリーズ初代の『横道世之介』のほうが個人的には好きでした。

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    2025年09月12日
  • 永遠と横道世之介 上

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    一番好きな作家、吉田修一さんの作品。
    あまり本を読まない人におすすめの小説を聞かれたら『横道世之介』を勧めることが多いくらいこのシリーズが好きです。

    世之介もちゃんとおじさんになってる、でもやっぱり世之介は世之介だなあ、

    好きだけど内容をうろ覚えの『横道世之介』『続横道世之介』だったので、この本を読んだときに「こんな人物いたっけ…読み直さなきゃ」と何度か思ったけど、やっぱり以前のシリーズにはでてきていない人物がふつーに登場していたのですね!
    世之介にもいろいろあったんだなあ…としみじみしつつ、下巻に進みたいと思います。

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    2025年09月12日
  • ミス・サンシャイン

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    大女優の過去を紐解いていく過程が夢のような感じで、楽しい気持ちで読み進めていけて、後半まで読んでいくと、長崎の悲しみを知ることができて、素敵な作品だと思います。爽やかな読後感とほのかな勇気をもらえました。

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    2025年09月06日
  • 横道世之介

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    ネタバレ

    吉田修一さんは「悪人」、「パーク•ライフ」、「パレード」を読んだことがあります。
    (パーク•ライフとパレードは後から実は読んでいたことに気づく)

    「横道世之介」、語呂の良さから何となく聞いたことがあったのと、父の本棚にあったので読んでみることに。
    吉田修一さんでは4作品目。

    田舎から大学進学のため、上京してきた横道世之介が主人公のお話。
    月ごとに区切られていたので合間合間に読みやすい。
    今まで私が読んできた作品の主人公は事件に巻き込まれたり、逆に起こす側だったり、または複雑な生い立ちだったりすることが多かったが、ごく普通の大学1年生のお話でかえって新鮮でした。
    世之介みたいにバイトに明け暮

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    2025年09月06日
  • おかえり横道世之介

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    横道世之介は私にとって特別に大好きな小説で、その後映画化されたけど、それもまた大大大好き。小説も映画も最高と思えた本当に大切にしている作品。

    その続編は読むのが正直怖くもあったのだけど、もっと早くに読んでおけばよかった。時にくすり、時に目頭が熱く。自分の青春らしき日々の感情も呼び起こされて。とにかくこの作品が、シリーズが、世之介とその周りが私は好き。善良であるってどういうことだろうって改めて考えさせられる。そして、ただ寄り添う人がいるだけで、人生のタフな瞬間も乗り越えられるものだよねぇ。ほんと、そうなのだ。そして、有り難かったはずなのに、そのことを人はふっと忘れてしまったりする。そのあたりま

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    2025年08月30日
  • 怒り (下)

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    ★★★★★おーもしろかったーー!!こういう傑作との出会いがあるから読書にはまってしまう。登場人物の人間関係も把握できてますます面白かった。裏切りと疑い。信じることを考えさせられた。

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    2025年08月30日
  • 横道世之介

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    横道世之介。どこにでもいる平凡な青年。
    だけどそんな彼は、出会った人々に幸せを与えていたんだと思う。
    ラスト号泣でした。

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    2025年08月26日
  • ミス・サンシャイン

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    『ミス・サンシャイン』

    戦後を生き抜いた女優と、彼女の記憶を辿る青年の三ヶ月

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    【はじめに】
    読む理由は、吉田修一さんという作家の存在感です。

    彼の作品には、いつも“人間の奥行き”があります。

    2025年公開予定の映画『国宝』の原作者でもある吉田修一さんが描く、戦後を生きた一人の女優の物語です。

    吉田さんは、長崎ご出身です。
    文藝春秋のインタビューに長崎、そして被爆をテーマに執筆したとおっしゃっています。

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    【登場人物】
    栄華、名誉を極めた女優と、彼女の身辺記を整理することになった青年の物語です。

    • 主人公は、社会人を辞めて大学院

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    2025年08月23日
  • 永遠と横道世之介 下

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    評価なんてつけるの野暮
    殿堂入り

    横道と出会えてよかった

    横道の1日をずっと見てきて
    本作を読み終えて
    今は自分もこの世界の1人になった気分

    もうこのシリーズは終わりやけど
    自分の人生が、1日1日は続いていく

    うまく言葉にできないけど
    その1日1日がこの本であったら嬉しい

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    2025年08月18日
  • 横道世之介

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    尊敬する年上の友人に、かなり前にオススメしてもらったのに、全然読めてなかった本のうちの一冊。とっても面白くて一気に読んでしまった。
    まっすぐでおおらかで、憎めない世之介。どこにでもいそうで、実はなかなかいない、いい奴だなぁと感じた。続編も読んでみようと思う。

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    2025年08月17日
  • おかえり横道世之介

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    ネタバレ

    とても良い。世之介の行く末が判っているから盛り上げにくいはずだけど、それを逆手に取って今現在の皆の立ち位置を描く。概ね世之介のいない人生を立派に生き抜いている。
    大きな影響を受けたと思われる人が殆どいないのが一層面白い。でも思い出すと何故だかほっこりしてしまう。
    今回もいい出来でした。もう一個続編が有るのね。
    この魔法のような話がまだまだ続くのかしらん。
    楽しみです。

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    2025年08月11日
  • 横道世之介

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    田舎から上京してきた、19歳の横道世之介
    大学一年生の話。
    人に誇れるような何かがあるわけではないけれど、愛される人柄の主人公。
    最後まで読んで、気持ちが沈むわけでも高揚するわけでもなく、じんわりとしました。

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    2025年08月08日
  • 横道世之介

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    僕は世之介のようになりたかったし、世之介のような友人がほしかった。夢の大学生活はどちらも叶わなかったけど、それはそれで楽しかったなと今振り返って思う。
    高校生に読んでほしいな。

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    2025年07月31日