吉田修一のレビュー一覧

  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    芸術への美学や狂気をとにかく感じたし、人と人の関係性についても考えるものがあった。

    男たちの「歌舞伎をやりたい」という思いも、そんな男たちを支える女たちの覚悟も、芸術という美を、美という芸術を表しているのだと思う。

    喜久雄は一人で歌舞伎界を盛り上げ、支えている。歌舞伎をやっているのなら、そんな男を誰が離そうとするのだろうか。逆に離すまいと必死になるだろう。
    そんなふうに閉じ込め、利用して、見て見ぬふり。
    万菊が喜久雄を文楽の人形みたいだと評するのももっともだ。必要な時だけ綺麗に着飾って美しい舞台に上がらせても、幕が下りれば待っているのは現実の喜久雄の世界ですからね。
    俊介が喜久雄を観て“本物の役者”になりたいと思ったのも、舞台の上での喜久雄は喜久雄ではない、演じている役そのものだと感じたからなのかもしれない。

    舞台の上だけで見える夢幻を、舞台をずっと望み、いつかは降ろされる幕に恐怖していた喜久雄という役者の最後をどう解釈するのか。他の人の感想を聞いてみたい。

    2027年の新春に金曜ロードショーで映画『国宝』が放送されるとのことで、皆さんもあの豪華絢爛な世界をぜひ!ご覧ください!

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    2026年09月21日
  • あの空の下で

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    短編小説、というより偶然飛行機の隣の席に座った人の人生を覗き見させてもらうような、人生の1ページを切り抜いたような物語。
    国内線は乗ったことないし、国外線も数えるほどしか乗ったことがないので、飛行機での旅にあまり馴染みがなくて、ちょっと遠い世界のお話だけど面白かった。
    エッセイが読みやすくて、オスロとスイスに行きたくなった。

    どこか遠くの国に飛行機で旅に出たい。
    そんな気持ちにさせてくれる短編とエッセイ。

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    2026年09月21日
  • 国宝 上 青春篇

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     少年が歌舞伎役者となり、芸の精にまで到達する過程を青春小説のスタイルで描き貫いた小説だ。主人公の喜久雄は「世間」や「現実社会」である大人の世界を脇に置いたまま、成長、成熟し、人間界を脱する境地に行く。
     それが、この小説の語り口とも符合している。冒頭の長崎の場面では、地元方言がふんだんに出てくるが、一貫しての「ございます」調で同化せず距離感を醸す。舞台が大阪に移ると、今度は語りが生き生きとしだす。登場人物とも語調が合い、喜久雄の息遣いまでが感じられる描写を続ける。さらに舞台が東京に移ると、俯瞰的で世間の眼差しを含みだす。
     この小説の語り手は一体誰なのだろう。作品の最後に次のような記述がある。
     「しかしそれでも、この歌舞伎座の大屋根から見下ろしておりますと、その不器用な役者の姿が、父親の仇を討とうと、朝礼の最中に駆け出した、あの一途な少年の姿に重なってくるのでございます」
     語り手は、歌舞伎座の大屋根から喜久雄の姿を見つめるのだ。それは芸の神様か。いや神ならば、喜久雄が自分たちに近づいてくるように描き、遠くに離れていくようには語らないはずだ。では生きている者の視点か。喜久雄の長い人生を同伴する登場人物は春江や徳次がいるが、彼らの芸の理解は役者とは別次元にあるだろう。
     俊介の父であり喜久雄の師である二代目半二郎が、長崎での喜久雄との出会いから語り始め、死してなお語り続けたか。 
     芸の神様は、喜久雄に人間を超えさせようとする一方で、俊介には人間の「業」を与えた。俊介は長男を失い、父からの遺伝による糖尿病で両足を失い、命を落とした。人間の業もまた芸の重要なテーマだ。
     喜久雄と俊介。天才二人が芸の真髄を追求する姿は実に美しい。半二郎は二人を育てたが、俊介に血を残す人間的な役者だったのではないか。

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    2026年09月20日
  • 横道世之介

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    世之介はもちろん、登場人物みんな魅力的だし好きになる(特に世之介と祥子ちゃんが好き)。
    まるで自分も小説の世界に入ったみたいに感じるのは吉田修一がすごいからなんだろう。
    もっと気楽に生きていくためのバイブル的な小説。

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    2026年09月17日
  • 国宝 下 花道篇

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    ものすごい大作。
    上巻に続き、彰子や春江、幸子、綾乃といった、映画では深堀りされていなかった女性たちと喜久雄のエピソードが印象強い。
    これをふまえて久しぶりにまた映画が観たくなりました。

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    2026年09月16日
  • おかえり横道世之介

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    『永遠と世之介』を読んでたら再読したくなり、オーディブルで聞いた。大学卒業後、うまく就職できずにぐずぐずしている時代の世之介。せっかく入社した証券会社を一年で辞めてしまった大学時代の同級生、そのアパートの近所に住んでいたことで知り合った元ヤンのシングルマザー母子、それから、パチンコや床屋で何度も見かけていた寿司職人見習いの女の子などと過ごす日々。「ここが最低なんだから。あとは上がるだけ」という、お父さんのセリフが沁みる。「ただ善良であることの奇跡」世之介がいると思うと、今の日常も違ってみえる。出会いについて、いろいろと思い巡らせた。

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    2026年09月16日
  • 永遠と横道世之介 下

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    下巻は後輩エバの子供が生まれることを軸に、世之介の過去の恋愛、世之介誕生の瞬間、ドーミーの住人たちのささやかな変化などが描かれる。吉田修一さん、世之介を存在させてくれて、ありがとう。いやー、宝物のような本だ。だったら文庫になるまで待つなという話だが、いいことはわかっていたので、とっておいたのだ。

    映画かも楽しみ。もちろん高良健吾さんだよね。年もちょうどだ。想像するだけで、泣けてくる。
    以下、ぐっときたとこの抜き書き。

    「「だからリラックス。この世の中で一番大切なのはリラックスできてること」ソーダバーを齧りながらではあるが、世之介は胸を張っている。」

    「自分ではなく、誰かのことを思えるということが、どれほど恵まれていて、贅沢なことなのか。きっと二千花は気づいていたのだと。」

    「いいか、人って本当にそれぞれなんだよ。心配のし方、喜び方、怒り方、悲しみ方……、本当に人それぞれなんだよ」

    「なぜか、ずっと彼女を待っていたような気がした。咲子から子供ができたと告げられた時よりももっと前、咲子と出会った時、いや出会う前、カメラマンになると決意した時、いや、そのもっと前から、ずっと待っていたような気がしてならない。」

    「……私なんて恵まれた人生じゃないんだろうけど、それでもこんな人生の中に今日みたいな、こんな夜があったんだと思えば、なんかそれで満足かも。そんな夜だな―今日は」

    「二千花ちゃんがそこにいた世界と、最初からいなかった世界ではやっぱり何かが違う。それがね、一人の人間が生きたってことですよ」

    「私の人生なんてさ、わりと平凡なほうだと思うけど、でもそんな中に今日みたいな日があったと思ったら、きっと満足だな。自分の人生に大満足。そんな一日かも。今日は」

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    2026年09月16日
  • 永遠と横道世之介 上

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    横道世之介38歳。修学旅行や遠足についていって生徒たちのスナップ写真を撮ったり、レストランのメニュー写真を撮ったりするような、カメラマン。住んでいるところは、吉祥寺の田舎にあるドーミーという下宿屋で、そこには大学生(男)と20代書店員(女)と40代サラリーマン、それから修学旅行で親しくなった先生の家の息子(高校中退引きこもり)が住む。カメラマンとして一時脚光を浴びた先輩、同じ事務所に所属する後輩などが出てくる。ドーミーの経営者(親から引き継いだ娘さん)とは恋人関係であるらしいが、七年前に亡くした婚約者を引きずっている。今回の世之介は、そんな状況である。

    みんなで集まってご飯を食べたり、誰かの話をしたり、どこかへ行ったり、そんななんでもない日々の生活が紡がれる。そんな中で、誰かの心配をしたり、ちょっと仕事が認められたり、小さな起伏がやってくる。もうじき40歳になるにしては、浮ついたような生活をしているように見えるが、内心焦ったり悩んだりはしているものの、今、ここを大事にする世之介の生き方は、変わらない。ああ、素晴らしい小説だなと、あらためて。やっぱり私、吉田修一さんが、一番好きな作家だ。以下、好きなところの抜き書き。

    「でもどんな人に出会うかなんて、なかなか自分じゃ選べないじゃん。だったら、せっかく出会った誰かを大事にする方がいいんじゃないかなって」

    「なんていうか、結局、幸せってその低いところにあるような気がするんですよね」

    「人ってさ、変われるんだよ。土下座してる南郷さん見て、俺、なんかそう思ったなー。嫌な奴に変われた人間はさ、同じようにいい奴にも変われるんだな。変わる才能があるんだから」

    「もし一億円当たったら、どうしようかなーと、宝くじを買って以来、ずっとそう思っていたのは間違いない。
    そしてそう思っているときの幸福感と言ったらなかったのである。」

    「な、なんで生まれてくるかって。……それはあれだよ。なんでお前が生まれてきたかって言うとね、前世でお前がいろんな人を大切にしたんだよ。そのいろんな人たちがまた生まれ変わって、今のお前を大切にしてくれてるんだよ……」

    「世之介は小さな春でも探すようにベランダからの景色を見渡した。「そうだなー。俺だったら、こう思いたいかなー。『あー、いっぱい笑った。あー、いっぱい働いた。いっぱいサボって、そんでもって、いっぱい生きたなー』って」

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    2026年09月16日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    物悲しい終わり方だった。人生を歌舞伎に捧げた喜久雄が最後は幸せだったのか、それとも孤独を感じていたのか、ずっと考えさせられる。

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    2026年09月16日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    ありふれた言葉しか出てこないが、ものすごい作品だった。映画は3時間でも全然足りていない。これはNHKの大河ドラマ並みに1年のクールでやってほしい。

    映画は映画でよくまとめてあったが、私としては徳次との関係をもっともっとクローズアップしてほしかった。喜久雄と徳次の宿命のような関係は、来世でも続くような気がする。

    原作のほうが明るい内容で人物についても丁寧に描かれているので、読んで本当に良かった。
    とくに藤駒の娘綾乃は喜久雄を恨んでグレてしまったが、春江のおかげで幸せな結婚ができたのが素敵。
    彰子も映画よりなかなか遣り手で、喜久雄をプロデュースする人脈があるのも強い。
    幸子も新興宗教にハマったが、最終的にみんなから頼られ幸せな老後を送れて幸せだった。

    私は余韻を残すというか、あとは読者のご想像におまかせしますというエンディングはあまり好きではない。そのためちょっとファンタジーっぽい終わり方はほんの少しだけ残念に感じてしまった。でもやはり一気読みしてしまいましたが(笑)

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    2026年09月15日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画を観たらものすごい内容だったので、原作を読みたくなった。
    まだ半分読んだだけだが映画と違うところがあり、やはり時間の制限がない本は丁寧で詳細な描写ができるのが良いと思った。
    とくに良かったところは案内役の語り口。これが有るのと無いのとでは話の進み具合が全然違ってくると思わされるほどの存在感。
    すべてが素晴らしく、後半も一気読みになる予感しかない(笑)

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    2026年09月15日
  • 怒り(下) 新装版

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    信じきれなかった
    自分に対する怒りはどれほどのものだったのだろうか

    犯人の怒の文字に
    何が込められていたのか
    よく分からなかった。

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    2026年09月15日
  • 永遠と横道世之介 下

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    読み終わった時の感想としては、あーついに読み終わっちゃったかぁっていうもったいなさが一番きた。

    それくらい穏やかで良い時間の過ぎ方をする読書の時間でした。

    日頃なんやかんやと忙しい毎日を過ごす人達にぜひ読んでもらいたい。

    何が一番かっこいいのかを教えられた気がします。なかなかこう生きるのは難しいですが、魅力あふれるキャラクターでした。

    素晴らしい!

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    2026年09月13日
  • 国宝 下 花道篇

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    20260912035

    国宝下巻。芸の道に生きる主人公、その周りの人々を巻き込んだストーリー。すばらしい。

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    2026年09月12日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画公開直前に上巻だけ買ったものの、映画を先に3回観てしまったので積読していた。
    映画は言わずもがな神作だったが、本は映画よりもひとりひとりの人物について深掘りされていたり映画にはなかったエピソードも描かれていて、遅くなってしまったけど読んでよかった!!つまり映画も本もどちらも最高傑作です。
    独特の語り口だし知らない言葉もたくさん出てくるのに内容がスルスル頭に入ってきて一気に読めたのは、映画を観ていたおかげで映像が浮かびやすかったのと、ストーリー展開がテンポよくて面白いからなのだろうなと思った。
    徳次の人物像やマツとの関係性が深掘りされているところ、あとはやっぱり喜久雄と俊介の関係性やふたりの葛藤、苦悩が刺さった。

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    2026年09月11日
  • 国宝 上 青春篇

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    歌舞伎の話で自分の興味と外れているのでは?と敬遠していたのが勿体無い。早く読めばよかった。引き込まれた。

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    2026年09月10日
  • 国宝 下 花道篇

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    圧巻だったなぁ、、
    読んでいると歌舞伎の舞台や楽屋が、音や香りまでありありと目に見えて伝わってくるようで、気付いたらどっぷりと没入していました。

    喜久雄が舞台の上で俊介のことを想うとき、僭越ながら2人の人生を追わせていただいている読み手として、その思い出がまるで自分のことのように思い出されて涙がでました。
    喜久雄や俊介だけでなく、徳次や弁天、そして優しく、それ以上に力強く男性を支える女性陣の姿一人ひとりにたくさん感動させられました。

    歌舞伎が、舞台が、映画が、音楽が、本が、
    芸術というものがある世界に生まれて良かったと心から思いました。
    しばらくは心がふわふわするような余韻に浸っていられそうです。

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    2026年09月10日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    映画を観てから原作が小説だということを知り、読んだ。映画を観ているためあらかじめ「ここはこのシーンなのか」というのがたくさんあるだろうと思ったが、原作と映画は全くの別物だった。
    原作には映画には登場しない人物もたくさん出てきている。幼馴染の徳ちゃんが、わりと結構最後まで出てくる。また弁天という男や万菊と双璧をなす女方など、その数は多い。
    映画版では花井白虎の死は中盤の一つの盛り上がりとして描かれているが、小説において彼はあまりにも早く死ぬ。
    このように原作とは別物なので、本当に映画が好きな人も新鮮な気持ちで楽しめるだろう。

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    2026年09月09日
  • 永遠と横道世之介 上

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    カメラマンになった39歳の横道世之介。
    東京郊外の下宿「ドーミー吉祥寺の南」を舞台に、一癖ある住人たちや、新しくやってきた引きこもりの青年・一歩と織りなす日常の物語。

    この物語を読んでいると、「どういう生き方が幸せなんだろうか」とふと思います。
    どんな人に出会うかなんて、なかなか自分じゃ選べない。だったら、せっかく出会った誰かを大事にする方がいいんじゃないか――
    こんな世之介の生き方を見ていると、これこそが幸せな生き方として大切なことなのかなって思います。

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    2026年09月08日
  • 路

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    ジーンとじんわり余韻に浸る。

    いいなと印象に残る一節もいくつかありました。
    「東京でも台北でも嫌なものを見ようとすれば、どこにでもある。ただ美しいものを意識的に求めれば、それだってどこにでもあるわけで、せっかく開いた目で見るのであれば、美しいものの方がいい」

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    2026年09月07日