吉田修一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ532頁というボリュームと思えないほど、読みやすい◎
読んで後悔なしの1冊!
「過去が、あんなに幸せそうだったのに、現在は、なぜこうなった?」
この点が、気になり、とにかく読むスピードが上がり、夢中でページをめくっていました!
オッソーの現在の問題と過酷な生い立ちの部分で、胸が痛くなり、読むのが辛くなるシーンもあった。
だからこそ、2人の恋のシーンが輝いている。
これぞ恋愛小説。
ただ、うまくいくことばかりが恋ではない。
切なくて。
眩しくて。
終わってほしくない、2人の物語。
オッソーと愛。
物語には、現在の2人がどうなっていくまでは書かれていないけど。
2人には、どうか幸せに -
Posted by ブクログ
ついに横道世之介が終わってしまった。
大学生の世之介と出会い、20代のフラフラしてる世之介を心配し、ついに彼も30代最後の歳になり、責任感のある大人になってしまっていた。が、やっぱりちょっと抜けていて、憎めない世之介がいた。
クセがあるけどいい人ばかりの「ドーミー吉祥寺の南」のメンバーや世之介を慕う後輩のエバや先輩の南郷さん。永遠の恋人二千花。みんなみんな素敵な人たちばかりだった。
今回も飄々とした世之介から、いろいろなことを学ばされた。
時折、世之介が語る死生観。それは、かつての恋人二千花に対してのものなのかもしれないが、世之介のこれからに対する伏線なのかなと思うと切なくなった。
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Posted by ブクログ
ネタバレどうしようもなく大切で、愛しくて、
でも、帰れない日々。
主人公二人が、好きで好きで大好きで、
壊れそうなくらい想い合う。
それは、ピュアで美しく、
はち切れそうなくらいの想いなのに、
小さな針やナイフやナタで切られるような
出来事が重なり。
好きな想いを壊れないように、大切に大切に
逃げて守って生きていく。
それでも、人の心は慣れや疲れやどうしようもないものに
擦り減らされ、削られ、傷つけあってしまう。
それさえを、良かったと思える未来。
颯の子供が、弱いものを助けようとした姿。
それは、子供の成長であり、颯の親としての育て方、姿があったから。
そして、そこには流れた時間があり、あ -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったです。歌舞伎の知識が全くない中で読み進めましたが、演目の説明が易しくて理解しながら進められました。読みながら舞台の雰囲気をもっと掴みたくなり、NHKでやっていた『積恋雪関扉』を録画して見たりしました。実際の歌舞伎は長唄や会話が理解できなくて、言葉の壁を痛感しました。国宝を読んだだけでは予習に及ばないため、歌舞伎を楽しむきっかけとしては良い作品になりました。
下巻の最後の方は喜久雄が狂っていきましたね。舞台が好きで堪らないから自分から進んで狂っていったようですが、周りの人たちは一目置くと同時に好奇な目で見ていたのだと思います。最後は舞台から降りて演技を続けて、車にでも轢かれるのでしょ -
Posted by ブクログ
ネタバレ文体が源氏物語みたいな、語りスタイル。
それがいいのかリアルに感じる。フィクションなのに。
最後の方の舞台に狂う喜久雄はじんとくる。
神はたぶん欲しいものを与えて、それ以外をちゃんと奪って行ったんだなって。間違いなく契約したのは悪魔じゃなく、芸の神様だよね。だって芸は極めたわけなので。
最後まで歌舞伎の世界にいるからメリーバットエンド?でもそんな安い言葉で片付けたくないし、ハッピーエンドということにします!
夢は叶ったしそのほかもいうことないのに、悲しいのは今までの辛い経験とかを、主人公が舞台から抜け出せなくなって、忘れているからかもしれない。