吉田修一のレビュー一覧

  • 国宝 上 青春篇

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     極道と歌舞伎。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく物語の前編。(オーディブル)

     映画に魅せられ、その後原作を読んで、さらにこの作品の魅力を存分に味わうことができ、やはり原作を読んで(聴いて)良かったです。

     映画は3時間の大作でしたが、それでも原作のすべてを描き切れてはいなかったことがよくわかりました。

     主人公二人の他の登場人物にもそれぞれの物語が描かれており、映画のストーリーの裏にはこんな出来事もあったのかと、もう一度映画を観直したくなりました。

     前編の物語は、高度経済成長期からスタートし、まさに昭和の時代背景が色濃く反映され、自分も懐かしく感じる場

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    2026年03月14日
  • パレード

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    都内の2LDKマンションに暮らす男女4人(良介、琴ちゃん、未来、直樹)と新たに加わったサトルの群像劇。

    章が進むごとにそれぞれの心のうちに抱えた闇や葛藤、気持ちが明らかになっていきました。
    それと同時に、他の章での共同生活での装いと語り手であった時の本心とのギャップが全員にあるように感じました。心地よい共同生活を続けるために一定の距離感を保つ5人の姿に少し共感してしまった…。
    生きていると誰にでもあるよね、こういうとき

    解説で川上弘美さんがこわい小説だと書いていました。ラストが急展開で驚き!
    そして、ラストを知った上で最初から読み返したくなりました!!

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    2026年03月13日
  • 国宝 上 青春篇

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    最初は第三者の視点から語られる文調に戸惑ったが、気づいたらスラスラと読み切っていた。映画を先に観たが、この上(青春篇)で映画の80%ほどが進んでいることに驚いている。下巻の内容がさらに気になる終わり方だったので、早く読みたいと思う。映画では理解できなかった部分などが詳細に書かれていて、こういうことだったのか。と新たな発見が多く、本当に国宝の物語を知りたいのであれば、全員読むべき本だと感じた。

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    2026年03月12日
  • 国宝 上 青春篇

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    昨年映画を見てからやっと原作を読むことができました。映画より深く貴久雄の成功、凋落。苦悩、梨園の世界のドロドロが読み取れ、下巻が楽しみ!

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    2026年03月10日
  • 横道世之介

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    「あいつに出会えただけで、自分は得をした」
    読み終えた今、その言葉が痛いほど胸に響いている。

    ラストのページ。
    世之介の母親が綴った手紙。
    あの一通には、世之介という人間のすべてと、彼を包んできた無償の愛が詰まっていて、気づけばボロボロと泣いていた。

    この物語にはモデルがいる。2001年の新大久保駅転落事故で、人を助けようとして亡くなった日本人カメラマンだ。あの事故で助けようとしたのは韓国人留学生だけだと思い込んでいた自分にとって、この事実は大きな衝撃だった。
    作中にふわっと韓国人留学生のキムくんが登場するのも、きっと作者の公平な眼差しなのだろう。国籍など関係なく、世之介の周りにはいつも、

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    2026年03月08日
  • 国宝 上 青春篇

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    序盤ゴリゴリのヤクザもので、なかなか進まなかったが、
    幼少期時代からは人間模様やそれぞれの個々の想いが丁寧に描かれていて面白い。
    歌舞伎の世界がカラーでイメージでき映像化が観たいと強く思った。

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    2026年03月08日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画は見ていないが、面白い!

    人間関係や、生い立ちの変化が刺さる。舞台はそれほど興味がないので、映画より小説かよいかもしれない。

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    2026年03月08日
  • 最後の息子

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    吉田修一に手を出した。デビュー作から順次読んでいくつもり。
    あえて強引に分類すれば、純文学になると思うが、しばらくエンタメ(ライトノベル、直木賞系)を読んでたので、非常に歯ごたえと旨味があった。そして不思議なことに面白くないのに没頭してどんどん読んでしまうのだった。作品世界に引き込まれる。。。まあそれは結局、面白いということなのだろうが。
    長崎弁が大変良い。これまでの人生で大学の4年間だけ九州にいたので長崎弁を聞く機会もあり、本作でも読んでてまったく苦も無く理解することができた。リズムと語呂が良い。
    また、荻窪に向かう電車の中で読んでいるとき、主人公がモノレールからJRに乗り換えて荻窪に向かう

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    2026年03月07日
  • 怒り(上) 新装版

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    他者を信じるという行為の脆さと、それでも信じようとする人間の美しさを描いた物語。
    三つの土地で生きる人々は、皆どこかに孤独を抱え、その孤独が“怒り”という形で滲み出ている。
    怒りは破壊の感情ではなく、満たされなかった願いの残響でもある。
    上巻を閉じたあとに残るのは、不安ではなく、静かな問い。
    「人は、どこまで他者を信じられるのか。」

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    2026年03月07日
  • 国宝 上 青春篇

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    Audibleで六代目尾上菊之助さんが朗読してくれます。
    本物の歌舞伎を見たことがないので、たぶん文字だけで読んでいたら、雰囲気掴みきれないところがあったと思う。(ちなみに映画はまだ観ていません)
    感激しました。これはAudibleの本領発揮してます。

    上巻の後半三分の一?四分の一?あたりから下巻にかけて、とても辛い時期です。がんばれ、、、と胸がぎゅっとなります。

    いつまでも一緒にいてくれる徳次の「坊っちゃん!」が好きです。

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    2026年03月05日
  • 国宝 上 青春篇

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    良い評判は聞いていたものの、自分に全く縁のない歌舞伎を舞台にした物語に中々手が伸びず、長らく積読本にしていたが、早く読まなかった事を後悔するほど面白い。物語の前提条件が整ったかのような上巻のラスト、下巻が楽しみ。

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    2026年03月03日
  • 国宝 上 青春篇

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    歌舞伎の事を全く知らないので身構えて読み始めてみたらスラスラ読めてアレ?と思い作者を見たら吉田さんで納得しました。

    少し前の時代の話なので名前は何となく聞いたことあるけどよく知らなく、その辺りはイメージし難かったですが、京都に住んでいた事があるので長崎は解りませんでしたが、大阪、東京とあぁあの辺りなんだなとイメージしながら読めたので助かりました。

    途中から登場人物が頭の中でこんがらがってきてしまい後半から軽くメモを取りながら読みました。下巻は更に増えるのか心配な気持ちを胸に花道篇に行ってきます✈︎

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    2026年03月08日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    とても癒されました。
    毎日の暮らしの中に共存している
    猫という生き物が、たくさんの
    作家の方々の憩いであり
    生きがいであり、無くては
    ならない存在でした。
    家の猫も保護してから3年
    猫を飼った事もない家族の中で
    その存在感の大きな事、
    角田光代さんの文章の中に
    (以前は、自分は自分はという
    感じで暮らしで辛かったところに
    猫がきて自分以外の事に心を
    持っていけるようになった事で
    楽になった)とありました。
    まさにそれです。疲れたけど
    とりあえず猫に餌をあげようと
    声をかける事で気持ちが良い
    方向に切り替えていける。
    猫って不思議な生き物です。

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    2026年02月26日
  • 罪名、一万年愛す

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    途中まで面白おかしく読める推理小説と思っていたら、後半はずっと涙が止まらなくなった。日本で起きた戦中から戦後にかけての悲惨な情景やそこを必死に生き抜いた子どもたち、亡くなった子どもたちの姿が目に浮かんできた。
    改めて思う。「私は恵まれている」と。

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    2026年02月25日
  • 国宝 上 青春篇

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    16216人目の登録らしい。
    下巻の感想に書いたのは、こういう作品こそAudibleで聞く価値があるということ。
    なぜなのかは、そちらの感想をみておくれ。

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    2026年03月04日
  • ミス・サンシャイン

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    吉田さんは今 映画で大ヒットしている「国宝」の作者でもあります。
    伝説の映画女優・和楽京子と大学院生の岡田一心。
    一心が京子(鈴さん)の自宅で、資料や書籍などの荷物整理を手伝う。
    バイトを通じて鈴さんの人生の歴史と向き合う。
    一心は小学五年生の夏に妹を亡くし、鈴さんは親友を原爆症で亡くしている。
    年齢差のある二人が心を通してつながり合う。
    大人の恋愛。
    出演した映画のストーリーとも絡み合う人生。
    とても良い作品でした。

    この作品はaoi-soraさん、地球っこさん、松子さんとの一緒に読書を楽しむ「みんどく」。
    今回の選書はaoi-soraさん。
    とっても素晴らしい本を選んでくださり、ありがと

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    2026年02月13日
  • 悪人 新装版

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    悪人とはどんな人のことなのか。誰にとっての悪人なのか?
    人の本気を馬鹿にしたり手玉に取ってもてあそぶ「悪人」。一貫して悪人である者もあれば、自分の見栄のために悪びれずに悪人になる者、彼らにかき乱されてしまう者たち。
    誰からも相手をされない孤独な夜、それだけで世界から馬鹿にされていふかのような気持ちになる様子、人気のない峠でなすすべなく空を見上げる空気の冷たさ、灯台に吹き付ける風をも感じるような臨場感で、終末に向かう2人の心情が切なかった。

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    2026年02月11日
  • 永遠と横道世之介 下

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    横道世之介シリーズを読んで、
    なんてことない日常を幸せと思える世之介
    人を大切に思える世之介に出会えて良かったと思う。

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    2026年02月08日
  • おかえり横道世之介

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    前回は田舎から東京に出てきた初々しさ溢れる感じだったけど、今回はのっけからまともに働きもせずパチンコ通いで20代半ばにして廃れたおじさん的な横道にズコーっとした。でも、相変わらず、天然の素直さと図々しさは健在で、色々楽しませてくれました。運転の時はとてつもなく慎重な横道、良いぞ!笑

    あのラストで続編なんて…と思ったけど、前作以上に面白く読めました。前作の登場人物がほとんど出てこなかったのは寂しく感じましたが。次作も楽しみ!

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    2026年02月08日
  • 横道世之介

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    「青春小説の金字塔」と言われていたので読んでみた。
    久々にここまで読後感が気持ちいい作品に出会えた〜!
    本当にしょうもなくて、あったかくて、自分でもなんでこんなに感動しているのかわからない、でも泣けてくる。
    人生ってそんなに色々なことは待ち構えてなくて、だから大切な季節があるんだな、と改めて思えた。
    世之介の1年にめいっぱい詰まった楽しさと、爽やかさと、少しの寂寥感が心地よかった。
    わたしもどこかで横道世之介と出会っていて、出会ったからこそ選択した今日があって、それを忘れているだけかもしれない。

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    2026年01月30日