吉田修一のレビュー一覧

  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    下巻(花道編)も失速せずずっと面白くてすごい!全てを読んで思うのは、春江と彰子がいい女すぎる!春江は俊ぼうを10年間養い、子供を失って心が壊れて薬に溺れた彼の世話もして、同じく薬に溺れた思春期の綾乃(喜久雄の娘)の面倒も見て、時にはプライドも捨てて(テレビ出演)家を守った。彰子も、喜久雄が自分と結婚したのは自分の家目当てと分かりつつ喜久雄を支え続けた。
    あと、喜久雄と生駒、喜久雄と綾乃の関係良好そうでなんか良かった。
    足を失って、リハビリしてやっとという時にもう一方の足も失うと分かった俊ぼうが荒れるシーン辛かった。
    もう1回映画みたい!

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    2026年08月18日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    1年前に映画を見て面白かったので本も読んでみた。めっちゃくちゃ面白かった〜!!!
    当たり前だけど映画よりも情報量が多くて、人物への印象が少し変わった。映画では影の薄かった徳次はずっと側で喜久雄を支えてたんだなぁとか。あと、映画では俊ぼう失踪は春江が連れ出した様な印象を受けた(劇場のシーン)けど、本を読むとその印象が薄れた(アパートの場面)。
    映画では描かれてなかった、喜久雄が映画に出る時に虐められる描写、感情移入しちゃってきつかった。

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    2026年08月18日
  • 横道世之介

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    大学生世之介と関わった人達が20年後にそっと思い出す「そういえば、世之介って奴がいたなぁ」。
    "世之介と出会った人生と出会わなかった人生、きっと何も変わらない。でも、青春時代に彼と出会った自分はなんだか凄く得をした気がする"そんな人物。
    終盤には思わず嗚咽した箇所も…温かい作品でした。

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    2026年08月16日
  • 永遠と横道世之介 下

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    横道世之介は世話好きで大好きな人を心から愛し、彼女が亡くなってもずっと愛し続ける情が深い男。普通の生活の中で起こる様々が大切で、愛おしいと思わせてくれる物語。読み終えると、自分の人生の中の他愛ない会話や笑い合える仲間や家族を大事にしたくなる自分がいた。普通って、こんなに素晴らしいのだと叫びたい。

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    2026年08月15日
  • ミス・サンシャイン

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    吉田修一さんの愛と喪失を描いた物語。
    恋愛小説であり、戦争小説でもありました。
    主人公・一心の日常と、伝説の映画女優だった和楽京子こと鈴さんの人生がリンクして描かれており、『国宝』と似た描き方だと感じました。
    戦後、鈴さんの女優人生は、成功に満ちた鮮かな人生に見えますが、その裏には被爆者であることを揶揄されたり、親友の存在が心の傷として残っていることが明らかとなります。
    鈴さんが佳乃子さんを長崎港に連れ出し、海に向かって叫ぶシーンは、胸が引き裂かれそうになりました。
    鈴さんが佳乃子さんのことを語ると、彼女が影になってしまうという言葉が重く響き、佳乃子さんの人生も引き受けた鈴さんの覚悟に、戦争を

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    2026年08月15日
  • おかえり横道世之介

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    大学卒業後、バイトとパチンコで食いつなぐ世之介の「人生のダメな時期」を描いた物語。

    計算のない善良さと心の余白があったからこそ、彼に関わった人の心に深く響き、世之介が亮太に与えたものはとてつもなく大きかった。

    上手くいかない時期も人生の豊かな一部なんだと、心をふっと軽くしてくれる大切な教訓を教えてもらいました。

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    2026年08月15日
  • 国宝 下 花道篇

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    賑やかで危なっかしい上巻とは異なり、下巻は確固たる地盤が築かれ、登り詰めていく日々が続く。とはいえ、幸運が舞い込んでも下り坂を転がったり、災難が降りかかってもその姿が賞賛されたり、結局のところプラスとマイナスを全部足し合わせると人生は皆同じかと思ったりもした。俊介の死後、どのように話が展開するのかと思ったが…、こういう終わり方か〜。俊介を失った喜久雄は、愛する歌舞伎を手放さず自分を失った。そんな終わりも、物悲しいようで、これ以上ない幸福のようで。数奇で儚く、美しい一人の人生を見届けて、深い余韻の中にいる。

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    2026年08月14日
  • 永遠と横道世之介 下

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    世之介、世之介。二千花、あけみ、世之介家族やそれぞれの家族。カメラマン仲間、下宿などの優しくもその歴史など、この一員になりたい。シリーズラストだが「永遠と」だけ読んでも大満足!この優しい永遠と世之介の世界観を是非体験してほしい

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    2026年08月14日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    上下巻どちらも引き込まれて、冗長と感じる要素が無い数少ない傑作。映画は観なくとも、映像美が脳裏に映し出されるのは、仔細な表現だからこそ。歌舞伎や歴史に疎い自分にも分かりやすく、ストーリーと演目が重なる仕立てであるが故、感情移入もし易く、より深く知りたい、観たいとさせる。単なる血筋を呪うような安い話しではなく、人が業を極めるとは如何な事か、そしてそれを一観客として求めると言う事の残酷さと儚さ。役者が何故突然死してしまうのか、ブラウン管を通して観ていた私としては勿体無い、何故?という感情しかなかったが、この作品を読み、完璧では無いが、自分で幕引きをするタイミングが決まったのかということを少しだけ理

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    2026年08月14日
  • 国宝 上 青春篇

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    上巻を読み終わった今の段階でこの感想を書くか迷うところだけど…面白い!さすが、映画が大流行りしていただけはある。主人公がまさかそんな出自とは思いもしなかった。物語は青春篇、華やかな時代が流れて、立場が何度も逆転してようやく再会したところ。生まれ、環境、努力、天才、執念。これからどうなるのか。結局血なのか?歳は取るほど親に似てくるからなぁ。それが血の怖さと汚さ。早く下巻を読みたい!(気になるのは、結局、あの日のことは言わなかった…のか…な?)

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    2026年08月12日
  • 国宝 下 花道篇

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    喜久雄、俊介、その周囲を人々の生き様を描く表現力が素晴らしい作品だと思いました。

    歌舞伎に掛ける二人の人生に感動以外の言葉が出て来ません。
    夢を追う姿勢が学ぶものしかありません。

    作中で、演じる歌舞伎と喜久雄、俊介の人生が重ねられてるんだろうなと思うと、
    古典に詳しい人の方が作品の解像度が高いんだろうなと思う。
    自身の教養の足りなさが悔やまれます。

    どうすれば、このような表現が出来るのか、
    作者が作品に掛けた熱量が凄いと思いました。

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    2026年08月12日
  • パレード

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    ネタバレ

    初読と再読で、印象がまるで変わる作品だった。

    ルームシェアをする若者たちの生活が、それぞれの視点から描かれていく。初読では、何気ない日常を追っているうちに、少しずつ空気が濁っていくような不穏さを感じた。

    しかし、結末を知ったうえで再読すると、見え方が一変する。

    最初から人間関係には歪みがあり、それぞれに焦燥や秘密がある。そして、その秘密は本当に「隠されていた」のだろうかと思えてくる。むしろ住人たちは、互いのことをかなり分かっていながら、あえて触れずに生活を続けていたのではないか。

    「知らない」のではなく、「知っているけれど変わらず過ごしている」。

    そう考えると、彼らの共同生活は一気に

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    2026年08月07日
  • ミス・サンシャイン

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    ふと目に止まり導かれるように手に取った吉田修一さんの『ミス・サンシャイン』。
    「ミス・サンシャイン」というタイトルから受ける軽やかな印象とは裏腹に、のちのち判明するその言葉が意味する重さや深さに深く納得させられました。
    何より、一心君の想いがひしひしと伝わってくる物語で、今の自分の心にこれ以上ないほど響きました。
    もし読書の神様がいるのなら、「今のあなたにこそ、これを読みなさい」と手渡されたような気分です。本との出会いはタイミングだと言いますが、まさに今この本に出会えたことに感謝したくなるような、特別な一冊になりました。
    やっぱり吉田修一作品好きだ!

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    2026年08月07日
  • 横道世之介

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    「タイム・アフター・タイム」「パレード」に続いて「横道世之介」です。

    長崎から上京した大学1年生の横道世之介の青春と、友人たちの20年後が交互に描かれる構成です。

    主人公の世之介は、そこにいるだけで周囲をパッと明るくしてしまう、お人好しで憎めないキャラ。

    人の未来はどおなるかわからない。だからこそ、今ある何気ない日常を楽しく生きることの大切さを世之介が教えてくれた気がします。

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    2026年08月06日
  • 国宝 下 花道篇

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    圧巻

    読むしかない。読んでください。

    著者の小説をいくつか読んできましたが、らしさと跳躍を感じました。
    講談師のように情景を運んでくれる。小説なのか⁉︎と思うくらい。
    映画にしたいと思った気持ちが分かりました。

    読むしかない。

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    2026年08月06日
  • 横道世之介

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    2回目読み終わりました。

    作者の振り幅すごくて一番はそこに驚きますが、、、2回目も楽しませてもらいました。

    なんかこういうやついるんだよなぁ、いたなぁと思いながら読んでました。

    めちゃくちゃいいやつかって言われるとそういうわけでもない、でもなんかこうニュートラルというか力入ってないというか、こういう人になりたいと思わされる魅力的な人物それが横道世之介です。

    ぜひ!

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    2026年08月04日
  • 横道世之介

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    横道世之介の大学一年生の1年間。続編もあるみたいだけど、上下巻なのでちょっと怯んでいる。

    横道世之介、18歳。大学進学のため九州から出てきた。205号室。202号室の人がシチューに誘ってくれたのでご馳走になる。入学式。倉持と知り合いになる。サークルブースをみていると、阿久津唯がくっついてくる。
    世之介は一人暮らしを始めて、自分のことは自分でやらないといけないことに気づく。

    3人はなぜかサンバサークルに入り、清里に合宿へ。ホテルの配膳の仕事を紹介してくれるという。いつのまにか倉持と阿久津がつきあっている。

    中学生の娘の智世が警察に補導されて、一緒にいた18歳の少年とつきあっているという。男

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    2026年08月03日
  • 永遠と横道世之介 下

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    上巻はただひたすら楽しい。
    下巻は終盤に向けて胸がいっぱいになりました。

    初めて出会った2010年から私も年を取りました。

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    2026年08月02日
  • 国宝 下 花道篇

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    泥沼にしようと思えばどれだけでもできる題材なのに、人情を随所に感じる物語だった。文体も舞台を見ているかのような気持ちになりすごく好きだった。
    女性達の強さが魅力的!
    喜久雄の最期は、舞台と現実の境目がなくなった向こう側の世界に行くことができた=永遠に舞台にいられるという意味で幸せな最期なのかもしれないと思う反面、徳次に会えなかったのが悔やまれる。人情と歌舞伎に魅せられた人間の業が描かれている魅力的すぎる作品。

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    2026年08月02日
  • 国宝 下 花道篇

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    ただただすごい。
    目の前に、行ったこともない歌舞伎座の風景とそこで舞う喜久雄の姿、それに魅了される客の姿が鮮明に映し出される
    不思議な体験をしたようだった
    まるで、喜久雄の一生の一部を体験させてもらったような、そんな気持ちだった。
    とにかく、素晴らしいとしか言いようがない。

    映画は確かに超長編の三時間だったが、今この2冊を読破して思うのは、3時間なんかで喜久雄の人生が語れるわけがない!3時間というのはあまりにも短くて物足りなく感じさせるのがこの原作な気がする。
    もちろん映画も好みの作品の一つではあるけれど、なんというか、原作を読んでからだとダイジェストなような気もして、映画だけ鑑賞した人には

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    2026年07月31日