吉田修一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最新刊読んだあとで、改めて最初の世之介さんを読みたい衝動がおさえられなかった。
晩年の彼を知ってからの物語はこうも大きく膨らんでくるのかと、感慨深く。ひとつひとつのエピソードをかみしめるように読み進めた。登場人物たちのその後もちりばめながら時系列が前後しているのがとても心地好く、懐かしいアルバムを紐解くような気持ちだった。
以下 2017/1/24の感想。
とある大学生の日常をほんわかとのんびしとした雰囲気が描かれていて。
結構投げやりであったり、行き当たりばったりで
とりたてて特別なことも起こったりしないのに
面白ろおかしく読めてしまう。
後半になるにつれ、主人公のその後が -
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Posted by ブクログ
この方の作品は強烈な没入感を与えてくれる。「怒り」が大好きだが、この作品も並びました。男性作家なのに光代の心理描写がすごいです。終わり方もたまりません。
読み終わった後に感じたこと、
悪に利用されない為に、強くあり、賢くあらないといけない。自分を軽視する人間とは関わるべきではない。必死に生きている人を見下し、馬鹿にする人間にだけはならないように生きていきたい。そして誰かから語られる様々な自分はどれもちょっとずつ自分なのだということ。
「悪人」は誰か?
私にとっては、彼は優しすぎたのだと思いたい。衝動的に殺人を犯してしまった彼は悪でなければならない。なぜなら、殺人を許してはいけないから。でも