吉田修一のレビュー一覧

  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    すごい。一つのものにひたすらに突き進む姿は執念、執着。それがないと生きていけない。栄華を極められるのは血筋なのか才能なのか。
    登場人物達の心情がお互いを思い合い、痛く苦しい程切ない。ただただ願うは俊坊と喜久坊のそれぞれのハッピーエンド。
    どうなるのか下巻が楽しみ。

    0
    2026年02月28日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    筆舌に尽くしがたい。本当に面白い。
    昭和のタバコの煙や排気ガスなんかで視界が濁るような空気感の中、清濁盛り合わせて役者道に生きる青年。読んでるだけの身としてはポカンと口を開けて目を見開いて舞台を見上げている気持ち。
    一人一人の人生を丁寧に丁寧に書いているし、喜久雄の任侠らしさと役者への没入感がなんともマッチしてる。義理堅いし男らしいのに、たおやかな女形がなんとも言えない。
    映画とはまた違うストーリーながらも、吉沢亮が見事に演じていたどこか退廃的な影のある美青年がちらついて、その魅力にうっとりしてしまう。映画と本のどちらも味わえてほんとに幸せ。
    先代白虎のこさえた借金、あれは関西歌舞伎界を少しで

    0
    2026年02月28日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    久しぶりにわくわくしながら読み進めることができる本に出合えた。もちろんそれは映画を先に見たから。映画と少し違うのは徳次がずっと喜久雄のそばで支えていること。映画よりもストーリーの展開が若干早い感じがするが、その分、このあと下巻では映画では描かれていない展開が待っているのではとさらにわくわく感が止まらない。

    0
    2026年02月26日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

    Posted by ブクログ

    とても癒されました。
    毎日の暮らしの中に共存している
    猫という生き物が、たくさんの
    作家の方々の憩いであり
    生きがいであり、無くては
    ならない存在でした。
    家の猫も保護してから3年
    猫を飼った事もない家族の中で
    その存在感の大きな事、
    角田光代さんの文章の中に
    (以前は、自分は自分はという
    感じで暮らしで辛かったところに
    猫がきて自分以外の事に心を
    持っていけるようになった事で
    楽になった)とありました。
    まさにそれです。疲れたけど
    とりあえず猫に餌をあげようと
    声をかける事で気持ちが良い
    方向に切り替えていける。
    猫って不思議な生き物です。

    0
    2026年02月26日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    途中まで面白おかしく読める推理小説と思っていたら、後半はずっと涙が止まらなくなった。日本で起きた戦中から戦後にかけての悲惨な情景やそこを必死に生き抜いた子どもたち、亡くなった子どもたちの姿が目に浮かんできた。
    改めて思う。「私は恵まれている」と。

    0
    2026年02月25日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    なにが喜久雄をここまで自己のない人間にさせたのだろう?
    日本一の歌舞伎役者になりたい、その気持ちは自分の心と引き換えに得た目標とすら思えた。
    たくさんの人間が喜久雄の生涯を通して現れるが、不気味なほどに他者に関する感情が感じ取れない。あっても芸を極めるという目標からくる感情。すべて役に吸われて、喜久雄本人はただ空っぽの器なのだと思えた。人そのものが役者の器としてあるだけ。
    晩年は心がないゆえに現実世界と繋ぐものがなくなってしまったのだろうか

    人生を描いた大作。喜久雄ほどドラマチックでなくても、誰しもが山あり谷ありの物語を持っている。あとから振り返ったときに「ああ、あそこが山場だったのかな」と

    0
    2026年02月25日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    職場のパートさんが貸してくれた。
    上は任侠色強く、淡々と進んでいった。主人公の気持ちはあまり読み取れないのに、同情なのか感情移入していってた。

    0
    2026年02月21日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    きくちゃんの孤独
    寂しさ、可哀想、周りはなぜ一緒にいてあげれなかったのか
    俊ぼんが生きていたら
    徳次がそばにいたら
    そう思う一方で、
    芸に生きる、極めたいと思い、そして極めたきくちゃん
    この景色が本人が望んだもの、幸せだったのか、それを周りは知っていたから止めずに突き進めさせたのか
    これはこれでハッピーエンドか
    ただ違う道でここに辿り着くこともできたかもしれない
    芸を極める人間の人生を800Pにわたって追えることができて面白かった

    0
    2026年02月21日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    悪の華/反魂香/Sagi Musume/泡の場/韃靼の夢/巨星墜つ/五代目花井白虎/孤城落日/錦鯉/国宝

    喜久雄の生きた道をたどり
    最後のページを読み終えた

    喜久雄さん
    歌舞伎の道を歩んだことは幸せでしたか
    辛い時があっても悲しい事に出会っても
    思い返せば幸せだったのでしょうか
    あなたは
    探し求めていた世界に浸れていると
    私は信じることにいたします

    0
    2026年02月20日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わった瞬間大号泣。素晴らしいお話しだった。そしてこの語り口はきっと歌舞伎の神様の視点だったんだなぁと思い、たまらない気持ちになった。
    お気に入りは徳ちゃんで、第13章Sagi Musumeの章で本当に大好きが飛び越えた。男らしくて、喜久ちゃんのためなら指も惜しくない。かっこよすぎる徳ちゃん。最後の最後まで徳ちゃんが一番のご贔屓さんだったことがとっても嬉しかった。
    映画を見てから読んだ小説、こちらの原作が凄まじくて映画以上に感動した。(映画は映画でもちろん素晴らしかったけど)
    本当に「人生」そのものを感じさせてくれた物語に拍手喝采です。

    0
    2026年02月19日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    本屋さんに山のように積まれているのを横目に見ながら暫く迷う
    映画を見ていないけれど、面白そうな気配に抗しきれず読み始める


    料亭花丸の場/喜久雄の錆(釒に靑)刀/大阪初段/大阪二段目/スタア誕生/曽根崎の森の道行/出世魚/風狂無頼/伽羅枕/怪猫

    語り口からして面白い
    目で読んでいるのに耳から聞こえる気がする

    喜久雄と俊介二人のすごす世界が
    歌舞伎という世界で交わった時
    喜びがあり苦しみがあり
    楽しくもあり辛くもあり
    そしてこのあと………

    0
    2026年02月19日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    吉田修一の本を読んだのは『悪人』以来だろうか。
    それとは打って変わって独特の文体、語り口。それが歌舞伎の世界観を醸し出し、凄惨な場や鬱屈したシーンも、どこか舞台のうえでの出来事のように映し出す。

    映画を観た後に読んだため、どうしても映画に重ね合わせてしまう。ただ、映画がとても上質だから、決して邪魔にならないどころか、情景を想像する良い補助線となった。

    映画と小説、どちらがいいか。巷間、そのような談義がよく繰り広げられているだろう。私はあらゆる意味でズブの素人だが、ミーハーないちファンとしてその輪に勝手に加えさせてもらいたい。

    私としては、映画と小説どちらも最高!!!!

    ちょっと待ってほ

    0
    2026年02月20日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    国宝 花道篇 良かった点

    1、喜久雄たちの人生が決して順風満帆でないこと。
     喜久雄や俊介は、挫折や苦しみを何度も経験する。だからこそ、彼らの言葉には強い説得力があり、歌舞伎役者としての深みが感じられた。また、すべてを犠牲にして歌舞伎に人生を懸ける姿に強く心を打たれた。

    2、歌舞伎の美しい描写に引き込まれること。
     文字だけの表現でありながら、映画に引けを取らないほど、美しく妖艶な喜久雄の演技が鮮明に描かれていた。まるで実際に舞台を見ているかのような臨場感があり、歌舞伎の魅力に強く引き込まれた。

    3、歌舞伎役者の過酷さがリアルに感じられること。
     歌舞伎役者本人だけでなく、その周囲の人々

    0
    2026年02月16日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    映画を観たので原作も。
    中々想像出来ないようなところでも映画で観たところだなぁと思いながら楽しめた。
    下巻も楽しみ。

    0
    2026年02月15日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    【感想】

    歌舞伎は華やかなものであるけど、それに関わる人々や事情は決して綺麗なことばかりではない。
    話中の出来事にも責任や血縁、因縁、憎しみ、恨み、後悔を感じさせるものが多く、一つ一つ重みを感じる。
    喜びと苦しみが1:9の作品である。

    【印象的なセリフ】
    喜久雄が自身の出自について語るシーン
    「そこで生まれ育ちましたから、悪く言いたくない気持ちはあります。ただ、そこで生まれ育ったからこそ言えますのは、あそこが決して美しい場所ではないということでございます」

    0
    2026年02月15日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    【感想】

    歌舞伎は華やかなものであるけど、それに関わる人々や事情は決して綺麗なことばかりではない。
    話中の出来事にも責任や血縁、因縁、憎しみ、恨み、後悔を感じさせるものが多く、一つ一つ重みを感じる。
    喜びと苦しみが1:9の作品である。

    【印象的なセリフ】

    2代目花井半二郎「喜久雄。アンタ、うちに来て何年や?五年になるやろ。そのあいだ、一日でも稽古休んだことがあるか?ないはずや。この「道成寺』かて、誰よりも稽古してきたんやろ。せやったら、なんの心配もいらん。アンタが舞台で振り忘れても、アンタの体が勝手に踊ってくれるはずや」

    0
    2026年02月15日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    映画を観てから読みました。この下巻は、花道篇と題打ってますが、主人公のフィナーレに相応しいと思いました。上下巻通して読んでみて思ったのは、十巻くらい読みたいなぁ、でした。出てくる人たちを、それぞれもっと知りたい、と思いました。

    0
    2026年02月15日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    映画を観てから読みました。この上巻は、青春篇と題打っているのですが、青春、ではない気がしました。汚れちまった悲しみに、を熟語化が出来ればなぁと思いました。

    0
    2026年02月15日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    映画を観る前に読みました。頭の中に綺麗な映像や昭和のリアルな映像が浮かんできました。自分の誕生と同時期から始まった物語に吸い込まれました。人間の強さを感じた時間でした。明日からの生き方が少しかわるような気がします。

    0
    2026年02月15日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昨年大ヒットした映画『国宝』を観て、喜久雄や俊介たちが歌舞伎の世界にのめり込み、血筋や才能に翻弄されながらも、それでもなお歌舞伎に人生を捧げて生きる姿に強いかっこよさを感じた。原作である国宝では、映画版の国宝ではあまり描かれなかった徳次の人物像や背景も丁寧に掘り下げられており、映画を観た人にとっても新たな発見のある、まさに一読の価値がある作品だと思う。喜久雄たちの人間らしい弱さや葛藤と、歌舞伎役者としての常軌を逸した執念との対比が非常に印象的で、その生き様に強く引き込まれた。

    0
    2026年02月15日