吉田修一のレビュー一覧

  • 国宝 下 花道篇

    ネタバレ 購入済み

    《歌舞伎》への底しれぬ愛情。

    2025年7月読了。

    話題に成っている映画の方を先に観て、映画は映画でとても素晴らしかったのだが、3時間の尺でも『何かのダイジェスト版を見されられている』様な気がして、速攻で原作を読んだ。
    映画を先に観ていたお陰で、名前と顔が直ぐに浮かび、劇場で「喰い足りない感」が有ったのを、原作を読むことで本当に心から堪能した。

    ただ、劇場版が笑いなしのシリアスタッチだったのに対し、原作は笑い有り涙ありの波瀾万丈な物語だった事が一番意外に感じた事だ。まぁこれだけの作品を映画化するには、ストーリーを相当にカットしなければ3時間どころでは済まないことに成ったのであろうから、致し方無かったのかもしれないが…。

    #感動する #深い #笑える

    1
    2025年07月26日
  • 怒り (下)

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    信じるとはなにか
    人が信じていたのに、という発言をする裏には、その人の人物像をこちらで勝手に決めつけ、勝手に裏切られたような感覚を持つようなケースが多いのだと思う。

    だからこそ人は、相手の見えていない側面が見えたときに「信じる」という言葉を使って安心を求めるのかもしれない。
    多様な人間らしさが見えて特に最終盤は目が離せなかった。

    0
    2025年07月24日
  • 国宝 下 花道篇

    ネタバレ 購入済み

    上下巻とも夢中に読みました。

    既に映画は公開されていますが、上巻を読み、どこを切り取って映画化したのか、上巻だけでも色々切り取っても迫力ある映画になりそうで、下巻に進むと更に、幾らでも映画として切り取れるストーリーが幾つも展開していく本です。一体映画は何処を切り取り作ったのか、そう考えながら読んできました。そして思うのは主人公は、歌舞伎役者それとも歌舞伎役者を取り巻く多くの女性達どっちなのか、複雑にからみあう女性達の、なんたる不思議な信頼関係というか線引き潔さよさ、それを許しあう主人公を取り巻く歌舞伎の世界、この微妙な関係や繋がり、寄りかかり助け合う世界を表現する作家の本の構成の妙が素敵な本です。締めに向けては、女形、歌舞

    0
    2025年07月20日
  • 国宝 1

    無料版購入済み

    吉沢亮さん、横浜流星さん主演で話題の映画
    コミカライズされてたんだぁと思い読んでみた
    映画はまだ未試聴
    思ったより面白かった
    ケレンも絵柄も題材に合っていると思う
    そのうち映画も見てみよう

    0
    2025年07月18日
  • 横道世之介

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    この本を読んでいるとと、大学生時代に戻った感じ、1970 年前後の生まれの人には、読んでほしいかなぁ、大学生時代を思い出すかも。不思議と青春時代がよみがえって面白かった!です。

    0
    2025年07月17日
  • 国宝 3

    ネタバレ 購入済み

    圧巻

    ついに喜久雄が三代目花井半次郎を襲名。既に映画を観ましたが、これから大波乱が起きますね。漫画だと分かりやすくて良いです。

    0
    2025年07月13日
  • 横道世之介

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    大学の下宿時代の懐かしい思い出が蘇る青春小説。同時に新大久保駅乗客転落事故との繋がりを考えるととても悲しくなる。

    0
    2025年07月07日
  • 国宝 1

    購入済み

    評判の映画と小説、どちらから先に入るか考えていたら、コチラのコミックを発見。早速読んでみました。面白い。メインをはじめ、各キャラクターが際立っている。特に秀逸だったのは、古参の女形歌舞伎役者さんの妖気を纏ったような視線と仕草。漫画ならではの表現ですね。半ニ郎さんとの初見で見せた喜久雄の凄味も良かった。コミック3巻読了後に映画も観ましたが、万菊さんの凄味はコミックとは趣きが異なるものの役者さん目力の強さと顔の皺に刻み込まれた生き様が際立っていましたね。喜久雄の女形役者の片鱗を見せる場面は、映画よりコミックの方が優っていたと感じましたが。

    #深い

    1
    2025年07月06日
  • 国宝 1

    匿名

    購入済み

    映画を観たので読んでみようと思いました。
    映画では描ききれなかったストーリーがあるので、読み応えがありました。
    喜久雄と俊ぼんが、女形として成長がしていくのが楽しみ!

    0
    2025年07月06日
  • 国宝 上 青春篇

    購入済み

    映画から。

    映画を見ました。素晴らしくて、今も心に情景が浮かびます。映像化、アニメ化で作品を知り、原作を読みます。それがどう演出されたのかが楽しみです。今回、キャラクターの細かな背景を知ることができました。全ては原作ありき。

    #カッコいい #感動する #深い

    0
    2025年07月05日
  • 横道世之介

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    「罪名、一万年愛す」の背表紙に載っていた「横道世之介」。
    柴田錬三郎賞と書いてあったので、勝手にハードボイルドな男前小説かと思って読み始めた。全然違った。
    能天気な若者がバブル時代に生きるのだけれども、あんまりバブルの恩恵は受けてないノホホンな青春。
    但し周りを囲む脇役たちが面白い。特に倉持と阿久津唯、極め付けは与謝野翔子ちゃん。
    途中で世之介の未来が描かれるから、そこから急に深い話に思えて来る不思議。お母さんと翔子ちゃんの遣り取りも良かった。オススメ!

    0
    2025年07月01日
  • 悪人 新装版

    匿名

    購入済み

    どうしようもない苦しいストーリーです。あの時こうしていればとか、もっと早く出会っていればとか何度後悔しても元には戻れない。根っからの悪人と、本当は優しかった人。苦しくて悲しいけれど、優しくても、絶対にしてはいけない事をしてしまった彼が悪人だと最後に気づかされました。

    #怖い #深い

    0
    2025年06月23日
  • 国宝 下 花道篇

    匿名

    購入済み

    最高の小説だった

    とにかく余韻がすごかった。
    全てを語らず読者に考えさせる隙を与えていて読み終わった後も繰り返し同じ文章を往復していた。
    文章がまるで詞のようで流れるように頭にスッと入ってくる。
    個人的にはこれを超える作品にはなかなか巡り会えない気がする。

    #エモい #アツい #切ない

    0
    2025年06月18日
  • 永遠と横道世之介 上

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    世之介くんにまた会えた~。ほんとうに癒される。マイペースに見えて情に深く周囲の人々をホッとさせてくれる温泉のような布団のような人。一番大切なのは一緒にいてリラックスできること。世之介くんに会いたくて時間があれば本を開いていた。読み終わってロスすぎる。

    0
    2025年06月16日
  • 国宝 1

    無料版購入済み

    映画を見て

    「国宝」の映画初日を見て原作を検索して漫画もあることを知りました。映画はとんでもなく美しく素晴らしいものでしたが、あちこちレビューを拝見すると語られない部分も多かったとか。3時間近い大作でしたのでストーリーと視覚からくる情報が膨大。割愛された部分もあったのでしょう。漫画一巻だけでもなるほど、と合点がいく部分が多かったです。それにしてもキクオのオーラは漫画からもしっかり伺える。まだ3巻までのようですが、ラストまで楽しみです。

    #深い #カッコいい #アガる

    0
    2025年06月10日
  • 森は知っている

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    鷹野の生い立ちが詳しく知れて、なんだかいじらしくなった。
    鷹野も初めから冷静沈着でクールではなかった。
    いろんな訓練、経験を積んで1作目のようなキャラになったんだな。
    35歳になって鷹野がどうなるのか気になるので続けて一気に3作目読むよ。

    0
    2025年06月09日
  • おかえり横道世之介

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    以下の順番らしいです。
    ◯横道世之介→2番目に読んだ
    ◯続横道世之介→3番目に読んだ
      (文庫本は おかえり横道世之介 
    ◯永遠と横道世之介(上下巻)→最初に読んだ

    横路世之介の大学卒業から、だらだらしつつもとでも充実した約1年のお話し。
    前作、後作、どの作品も気軽に読め、心が豊かになる。

    0
    2025年06月08日
  • 国宝 1

    ネタバレ 無料版購入済み

    厚みがある

    昭和39年からの設定だと
    絵が劇画調で古くなりがちだが
    読みやすくサラッととした絵柄
    他の歌舞伎を扱った作品とは一線を画す

    ストーリーは言うまでもなく名作

    #カッコいい #エモい #ドキドキハラハラ

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    2025年06月03日
  • 横道世之介

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    ネタバレ

    横道世之介

    田舎者、妙にずうずうしくて、お人好し。
    昭和の良き時代に、田舎から東京に出て来た世之介の青春。
    なんとなく恋をして、サンバを踊って、バイトに明け暮れる。
    そんな普通の世之介がだんだん好きになってくる。そしていつのまにか、世之介と一緒にはらはらしたり、わくわくしたり、ちょっと憤ったりしている自分を見つけます。
    世之介のまわりの人たちのその後をカットバックする構成も見事。そして、最後で思わず泣かされてしまいました。
    みんながゆったりしていて、適度にお人好しで、ちょっとだけ夢があった昭和の末。ノスタルジーではなく、あの時代の気持ちに帰るようにしたいな、いや、しなければ。
    そこに小さな確

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    2025年05月25日
  • 国宝 2

    ネタバレ 購入済み

    どっぷり

    この世界観にドハマリしています。やはり原作を読もうか。待ち切れない衝動にかられています。どうなるんだろう。

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    2025年05月05日