【感想・ネタバレ】横道世之介のレビュー

あらすじ

なんにもなかった。だけどなんだか楽しかった。懐かしい時間。愛しい人々。
吉田修一が描く、風薫る80年代青春群像!
第23回「柴田錬三郎賞」受賞
2010年「本屋大賞」第3位
「横道世之介」映画化決定! 2013年公開予定
主演:高良健吾(横道世之介)、吉高由里子(与謝野祥子)

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「罪名、一万年愛す」の背表紙に載っていた「横道世之介」。
柴田錬三郎賞と書いてあったので、勝手にハードボイルドな男前小説かと思って読み始めた。全然違った。
能天気な若者がバブル時代に生きるのだけれども、あんまりバブルの恩恵は受けてないノホホンな青春。
但し周りを囲む脇役たちが面白い。特に倉持と阿久津唯、極め付けは与謝野翔子ちゃん。
途中で世之介の未来が描かれるから、そこから急に深い話に思えて来る不思議。お母さんと翔子ちゃんの遣り取りも良かった。オススメ!

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2025年07月01日

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ネタバレ

横道世之介

田舎者、妙にずうずうしくて、お人好し。
昭和の良き時代に、田舎から東京に出て来た世之介の青春。
なんとなく恋をして、サンバを踊って、バイトに明け暮れる。
そんな普通の世之介がだんだん好きになってくる。そしていつのまにか、世之介と一緒にはらはらしたり、わくわくしたり、ちょっと憤ったりしている自分を見つけます。
世之介のまわりの人たちのその後をカットバックする構成も見事。そして、最後で思わず泣かされてしまいました。
みんながゆったりしていて、適度にお人好しで、ちょっとだけ夢があった昭和の末。ノスタルジーではなく、あの時代の気持ちに帰るようにしたいな、いや、しなければ。
そこに小さな確かな幸せ(小確幸)があるから。

竹蔵

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2025年05月25日

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読み始めた途端に懐かしさがこみ上げた。
だらだらと日々を過ごす世之介。だらしないけど優しくて何だか可愛い。
東京でのいろんな出会い。その場限りの出会い、思い出しそうで思い出せない出会い、大切な思い出になった出会い。どんな出会いも御縁だな。
じわじわと心に染みてきた作品でした。

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2024年10月22日

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朝井リョウがエッセイの中で大好きだと言っていたので読んでみた。
めちゃくちゃ良かった。世之介が亡くなったと聞いて、涙がとまらなかった。ほんとに、世之介の友達みたいな気持ちになっちゃって。読後の今も、もう世之介はいないのか、と喪失感で涙ぐんでる。

映画にもなってるみたいなので、映画も見てみたい。
之介、めちゃくちゃかわいい。愛すべき隣人。世之介に会えてよかった。

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2024年10月15日

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平凡な大学生の日常のようでいて、非凡な青年の人生にも思える不思議な作品。続編があるのが不思議なストーリーですが、これから読んでいきます。

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2024年09月05日

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最新刊読んだあとで、改めて最初の世之介さんを読みたい衝動がおさえられなかった。
晩年の彼を知ってからの物語はこうも大きく膨らんでくるのかと、感慨深く。ひとつひとつのエピソードをかみしめるように読み進めた。登場人物たちのその後もちりばめながら時系列が前後しているのがとても心地好く、懐かしいアルバムを紐解くような気持ちだった。







以下 2017/1/24の感想。

とある大学生の日常をほんわかとのんびしとした雰囲気が描かれていて。
結構投げやりであったり、行き当たりばったりで
とりたてて特別なことも起こったりしないのに
面白ろおかしく読めてしまう。

後半になるにつれ、主人公のその後が描かれていくあたりがとても切なくなってくるのけれども
彼の言動のひとつひとつが心に残って
映画をみているような余韻。

読後感もとてもよかった。

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2024年07月30日

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すごくいい作品でした。世之介の立ち振る舞いはもちろんのこと、大学生活とか状況生活のそれっぽさがにじみ出てきている。こういう作品が読みたかった。ところどころに描かれる未来の様子がラストを際立たせていた。

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2024年07月15日

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なんでもっと早く読まなかったんだ⁉︎と後悔。
あの頃の時代の空気を思い出し、友だちの友だちの友だちくらいに世之介の知り合いがいたような気がしてきた。
純粋に愉快な青春小説を楽しんでいたのに、最後がわかるといちいち鼻の奥がツンとしてきて辛かった。

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2024年01月25日

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以前吉田修一さんのパレードという作品を読みました。そして横道与之介が2作品目。
うまく言語化できないのですが、この作品の中で迷子になってしまう自分がとても心地よい。最後の1ページを読んだ後にまだ小説の中から抜け出せない感覚味わえました。
なんなんでしょうこの感覚は、続編も読んでみたいと思います。

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2023年10月15日

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「国宝」を読む前に横道世之介は履修しなくては、と手に取りました。前から気になっていた本なので、丁度良いきっかけになりました。
長崎(佐世保?)出身の世之介が東京の大学(法政?)に進学し、東京の暮らしを始めるお話です。一年生の期間と、その時濃密に過ごした人のその後が●印の後にちらりと出てきます。特に大きなにかがおこるわけではないのですが、バブル期なのに毎日の生活は金満とはあまり関係なくて、ただ、ホテルのバイト内容はバブルっぽい。あとは、千春みたいな存在も。
世之介だけでなく、祥子さん筆頭に出会った登場人物がとても個性的で、多分誰かしらを好きになるのがこの本の人気を支えている気がします。大きなことはおこらないけど、普段体験しないようなことはいくつもおきますし。また、あの時代を思い出させるワードが多くて、40代後半~60歳位の人は懐かしく読めると思います。夏の帰省先で起こった大きな出来事、確かにあの頃多かった。私の住んでいた地域にもまれにたどり着くことあり、ポイントとなる場所で検問できていたなぁ。
世之介がそこそこ彼女つくって、しばしば異性と淫らな行為にふけるので中学校以上。

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2025年08月23日

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ネタバレ

映画国宝を見て、吉田修一さんの著書を読んでみた。

まず、一言で言うとこの人は天才だと思った。
前半で、横道世之介という人物像を読者に掴ませ、愛着を沸かせる。その後、横道世之介を知る人物からみた横道世之介の人物像を語る。そこで過去の横道世之介の片思いの相手が横道世之介が死んだことを知るシーンを描く。その後再び横道世之介の目線から描かれる。
横道世之介が亡くなったことに対するインパクトを読者が1番残す方法で書かれていて、実際私も心を掴まれた。

ここまで面白みの欠ける主人公を面白おかしく描けるのは吉田修一さんしかいないと思った。

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2025年08月02日

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4.2/5.0

凄く読みやすくて、笑えて楽しいんだけど、切なかったり、哀しかったりもする。

どこか抜けてて、でも愛嬌があって可愛らしい横道世之介というキャラクターがとにかく最高。

漫画っぽくも思えるくらい、それぞれのキャラクターのケレン味みたいなのが効いていて、人を選ばずおすすめ出来る一冊。

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2025年07月31日

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映画「国宝」を観たから
吉田修一さんの作品が読みたくなりました。
結構読んでるんだけど肝心の「横道世之介」読んでないなと。

誰の心にも
横道世之介みたいな懐かしい友達がいると思う。
高校の佐々木くんて子を思い出していました。元気にしてるかな?(笑)

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2025年06月15日

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日常系。横道世之介を中心に話が展開されていく。恋愛や様々な人間模様など。とても愛らしくどこか飄々としている姿が印象的に映った。最後悲しい事故に見舞われてしまったが誰の心にも記憶されていたことが救いだと思った。続編もあるのでまた読みたいです。

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2025年05月22日

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世之介の過ごした1年間を読み進める中で、大きな変化は無いけれど読後、ほんのり暖かい気持ちになった。
そして、最後のページで涙腺が崩壊しそうになった。

世之介はきっとどこにでも居そうで、でも案外居なくて、そんな人。

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2024年10月17日

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横道世之介が大学入学からの1年間の話。
青春話になるのかなあ。
バブル期の時代背景描写が
自分の経験と重なり懐かしさがこみ上げる。

それにしても世之介って。
両親の名前のセンスっ!

世之介のやる気があるんだかないんだか、
ふわふわっとしている雰囲気のような
つかみ所があるよな、ないような
流される性格のような、そうでないような、
独特の雰囲気を醸し出している感じでもあるが
どこにでもいるような平々凡々な男でもある。
ひょうひょうとているようで、熱いものもあるような
なんだか憎めないやつ。
20年後ふと思い出したときに
笑みがこぼれてしまう不思議な人。

当時つきあっていたお嬢様の祥子ちゃん曰く
(彼女もかなり独特なひとでしたw)
「いろんなことに、「YES」って言っているような人だった。・・・・もちろん、そのせいでいっぱい失敗するんだけど、それでも「NO」じゃなくて、「YES」って言ってるような人」
しっくりくる表現だ。
最後の母の手紙も、世之介の人柄が偲ばれる。
なんだか温かい気持ちがわいてくるのだ。

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2024年06月23日

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映画化もとっくにされていて昔から存在を知ってるお話を、前知識無しで今更ながら読んだ。
結果、なぜ今まで読まなかったんだろう?!と思うくらいには好きなテイストの本だった。
調べてみたら、なんと続編も2つくらい出てるんですね。全然知らなかったです。

物語は、バブルの頃の大学1年生男子の1年のお話。田舎から上京してきた、横道世之介。名前もなんだかふざけているし、本人も(至って真面目なのだろうけれども)飄々としていて面白い。
周りのキャラクターも濃くて、学生ならではのゆるっとした空気のまま、ひと月ひと月が過ぎていくような一冊。学生の時ってそうだったなと思い出しながら読み始める。

そんな何気ない日々の中で、登場人物たちは人生を変えるような出来事をそれぞれが実は通過し、そしてそれもまた日常のひとつとして同じトーンで描かれているのが興味深い。実際に人は、あれが実は自分の人生のエポックメーキングな出来事だったなんてことはあとから振り返ってわかるわけで、そのときはただ一日一日をたんたんと生きている。それがこの小説でも表現されていて、登場人物たちとともに疑似体験しているみたいだった。

作者吉田修一の本では、国宝が好き。あれも一人の人の日々、人生がじっくり描かれている。しかしあちらは人間国宝の人生を追ったもので大河的、こちらは市位の人である横道世之介の物語で言うなれば朝ドラ的?
対比的に感じた。


合間合間で、二十年後ぐらいの登場人物それぞれのシーンが挟まっていて、そこはかとなく不穏な感じが徐々にしてくる。そうして少しずつなにが起こったのかを読者は知る。人生って諸行無常、関わった人たちとの関係も変わっていく。でも関わったことにより、お互いの人生に多かれ少なかれ影響している。そういうことが、多層的でグラデーション的につくられている物語から、じんわり伝わってくる。

主人公、続編ではなにが描かれてるんだ?読んでみます。

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2024年06月17日

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バブル期に大学生として上京してきた横道世之介の一年間。と世之介の周りの人達の20数年後。
真面目なんだか抜けてるんだかフワフワしてるのに一途でおもいやりがある。こんな友達が欲しいなと思わされる。
まさかな展開に「えっ!」て声が出てしまった。
祥子の変貌振りが1番びっくりだった。

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2024年04月11日

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呑気で素朴な少年の話。読んでいると、なんとなく優しい気持ちになる。最後の母の言葉には、納得させられ、思わず涙が出た。

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2024年01月21日

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普通の大学生の話なのに、なんでこんなにサクサク読めるんだろう

時代も違うけどそれすら感じさせない

さすが

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2024年01月03日

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いろんな方が高評価されていて、とても気になったのでよんでみました。モデルとなった方が実在するのにもびっくりでした。
世之介のキャラが憎めないのがいいね。周りの人もみんな世之介を愛しているのがよくわかった。
途中に電車事故の話を織り込まれているので、亡くなっているのがわかりとても残念だなぁと思いがありました。

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2023年09月09日

Posted by ブクログ

「永遠と横道世之介」を読む前にもう一度振り返ってみようと思い再読した。

2009年に読んでから年数は経っているから細かなところは忘れていた。
だが、一気に世之介の世界観に浸る。

長崎から東京へ出てきて大学生活が始まり、サンバサークルの倉持と阿久津との出会いや加藤のアパートに入り浸っていた頃。
イトに明け暮れていた頃でもある。

自動車教習所で知り合った祥子と夏休みには実家で過ごしたり…と。

確かに出会いとともにいろんなものが増えていく…という感じでアパートの隣人の京子が言うように一年経つとあの頃より隙がなくなった。
ドンピシャな表現である。

飄々とこなしている世之介は妙に人を惹きつけるところがあるのかもしれない。
ますます興味がわく人物である。

ラストには、世之介の母が祥子へ宛てた手紙で終わってたことに驚く。
これはまったく覚えてなかった。


文中で時おり、「新宿アルタ前」とか「ねるとん」とか「サラダ記念日」と書いてあると一瞬にして当時のことが浮かんでくる…懐かしい


さらに続編へ…

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2023年07月03日

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朝井リョウさんの作品に出てきたので気になり読みました。存在感が無いのに何年も経ってから思い出してもらえる人ってスゴい。この1冊で完結して欲しくなくて続編さがしたほどに。

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2023年06月24日

Posted by ブクログ

続編の続編が出たということで
一から再読することにしました(^^)
今回は単行本にしました
こんな表紙だったのか


久々の横道世之介ですが
やっぱり好きだなあ


まずは口調がいい。
世之介を読んでる間は
自分や子供の行動を
頭の中で世之介のナレーションの口調に
変換してる自分がいて笑えます
(ここのいるのはもちろん世之介である。みたいに)


そしてテンポもいい
読むほどに空気感が好きになる気がします(^^)



世之介はどこにでもいるような学生で
どこか抜けてて
隙だらけで頼りないイメージだけど
ふとした瞬間に
おお!と思うようなことを
気づかずにやってるところが素敵


倉持も、加藤も、
世之介に会わなくても
人生変わらなかったかもしれないけど
会ったことで少し救われた気がします



そしてやっぱり祥子さん最高だよなー笑

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2023年06月21日

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ネタバレ

結局世之介の人となりや姿は、ぼんやりとしか描かれていない気がするが、存在感や空気を動かす力をものすごく感じた。

忘れてしまったけれど、思い出せない思い出たくさんあるはずだなー。

それにしても続編って何?

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2023年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学進学のために長崎から東京に来た青年が様々な人と関わっていく約1年間の生活を描いた物語。

この本は2010年の本屋大賞3位となった小説で、読もう読もうと思いながら題名が個人名で何となくピンと来なくて、なかなか読む気になれなかった。

読んでみると、随所に「フッ!」と笑いたくなるような表現があり、楽しく読むことが出来た。まるで、有川浩氏の小説みたいな。。

例えば、
・主人公が上京する時に、母親に無理やりカバンに入れられた雑巾が、アパートで役立った時に、
 「息子にとって新生活は希望なのだが、母親にしてみれば新生活は雑巾らしい」

・友人の家に電話をした時に、その母親が出て長話をすることになった時、
 「時間を持て余してかけた電話だったが、世之介よりも時間を持て余している人に繋がってしまったらしい」
等々

以前、同じ著者の「怒り」を読んだけれど、こんな事は無かったように思うけれど。。

この本で気に入らなかったのは、主人公が死んでしまったこと。最後の盛り上がりには必要だったのかもしれないけれど、「ハッピーエンド大好き」な私にとっては辛い。。。

主人公が上京して、お金持ちのお嬢様で言動がテンネンなガールフレンドが出来たが、何かのきっかけで別れたのだけれど、20年後、報道カメラマンとなった主人公と国連職員となった元ガールフレンドが、タンザニアの難民キャンプで劇的な再会!!

ってことにして欲しかったなぁ~

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

長崎から東京の大学へ進学した横道世之介という人物の1年間を切り取った物語。

惹かれるのは人物。

何かすごい取り柄があるわけでもないのだが、多くの人から慕われる。

こんなヤツいたなあと思いながら読み進めるのが面白い。

すごい話はどこにもないのだが、面白くない話でもなく、惹き込まれる魅力はなんなのだろうか。

初めて読む作家さんなのだが、何を書きたかったのかがわからないが、魅力的で面白い話だった。

この作家さんの他の本も読んでみたい。

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2025年06月27日

Posted by ブクログ

80年代の大学生、こんな感じだったなぁ。サークル活動、学祭、バイト、たまに勉強、友人アパートに泊まったり、と懐かしい。
長崎から東京の大学に出て来た横道世之介の1年間の物語。この1年間で出会った友人や恋人達の、凡そ20年後の姿のパートが途中差し込まれる。そこの彼等の中の世之介は、その後の彼等に大きな影響を与えているとか、強く記憶に残っている、とかいう事は全くなく、そう言えばそんな奴いたよな、程度の存在なのが、どこか物悲しくも、実際はそんなもの、長い人生の中での人との出会い、関わりなんてそんなもの、という無常感に浸った読後感だったが、全体に楽しく読めた。

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2024年09月26日

Posted by ブクログ

上京して大学生活を送る世之介の1年の物語。
あの頃、バブルで、「サラダ記念日」がヒットして、映画は「ハチ公物語」に「トップガン」、パソコンや携帯電話はまだ普及してない頃でテレホンカードとか使ってたなって・・
そうそう学生時代そんな奴いたよねって回想するなかに世之介がでてくる。当たり障りのないサブキャラなだけに憎めない存在、ある人にとっては名前ぐらいしか思いだせなかったり全然記憶になかったり、
サンバサークルに成行きで入ってしまった時の仲間の倉持と阿久津唯←’この人だけいつもフルネーム)
サークルの先輩にバイト紹介してもらったり
クーラーのある加藤の部屋に入浸ったたり
車校に行ったり、
知りあったお嬢様の祥子と仲良くなったり
年上の謎の女千春に興味を持ったり
高校時代の元カノのさくら
勉学にサークル、バイトに恋愛と学生時代はイベント多くて多感な10代は長く感じるのだけど大人になってみて振り返ったら一瞬の出来事だったとか
世之介を回想するシーンが数箇所か挟まれていて、ノスタルジーが増すなかフラグがたったりして、それがより切なさを呼びました。
鉄道事故のこと知っちゃってからは読み進めるのが辛くなってしまったりでした。恋人だった祥子でさえ、初めて世之介が写した写真、最初に見せて欲しいってお願いしたの自分なのに20年も経つとそんな約束したことも忘れちゃってるし、写真見てもどこで撮ったのかわからない感じだし、そんなもんなんですよね。
世之介、馬鹿正直で、成行き任せでなんも考えてなさそうだし、目先のことに振り回されて、所々真剣に考えたり、脱力したり、何だかんだで主人公なだけに気になってたのに。
続編も借りちゃったんだけど、世之介のこと知れば知るほど愛着湧いてきて結末が解ってるだけに先が読みたいって思いになれなくって悩んでしまう。

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2023年09月22日

Posted by ブクログ

大学生にした現代版坊っちゃんという感じ。
読まなくても損しないし呼んだからと言って得することもないけれど、変な人達の集まりで笑えるところも多く、暇つぶしには良いかも。

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2023年06月05日

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