吉田修一のレビュー一覧
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これぞ青春小説というようなキラキラした作品だったかなと思います。人を好きになるって素晴らしいなと思うとともに、自分の青春を思い返したくなった、そんな素敵な作品だったかなと思います。
本作は仕事の都合で高校生時代の恋人と再会することから物語が始まります。2人は親密な関係性を見せながらも、過去に何かあったことを匂わせる。仕事が進むとともに2人は過去の出来事を振り返るというストーリー。
本作のメインは何と言っても過去編かなと思います。2人にどんな過去があったのかというところがやはり肝であり物語の終盤まで続く軸であるため、過去編は整理して追うことはマストかなと思います。現代視点から見ているので、結 -
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久しぶりに、読み終わりたくない、読み終わったあとも余韻に浸ってしまう本を読めた。
オッソーと久遠が過ごした眩しい日々への郷愁に胸が締め付けられる。
なんでこんなに好きあっているのに、別れてしまったんだろうか。
2人はまた一緒になれるのだろうか。
それがずっと気になりながら、どんどん読み進めてしまう。
帯にある松任谷由実さんの「解像度の高い人物たちと、情景描写に惹きこまれ」という表現はほんとそうで、沖縄の離島の匂い立つような空気と、登場人物たちの心情の描写がすごく伝わってきて何度も目頭が熱くなった。
「選んだ人生」について、大人になった今だから振り返ってわかることってあるんだなぁ。
オッソーと久 -
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土砂降りの雨の中、同時にタクシーに走りより、乗り合わせたのは20年ぶりに会う高校の同級生だった。
たまたま同じプロジェクトの担当として顔を合わせることになった尾崎颯と久遠愛。
現在と過去を交錯させながら物語は進んでいく…。
2人に関わった人たちの思いが、鮮やかな記憶となって甦ってくるのは、情景描写が素晴らしいからだろう。
単に高校の同級生というだけじゃなく、長崎での淡い初恋から始まり、2〜3日の旅行のつもりが沖縄で暮らしていくことになった…という場面が、とても印象的だった。
いつも一緒に笑っていた2人が、どんなに思い合っているのかがよくわかる。
そっとしといてあげて…となるような場面ばか -
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余韻が後引く、気持ちの良い恋愛小説でした。
まず、カバーのなんとも言えない青みがエモい!
好きすぎる!
主人公のオッソーと久遠の、焦げるような初恋がカバーに詰まっている!
吉田修一さん作品は初だったのですが、とても読みやすい文章でした。
533ページの厚さが気にならないくらい、夢中で物語を追っていけました。
20年前と現在が交互に描かれており、徐々に現在のオッソーと久遠のバックボーンが明らかにされていきます。
彼らを取り巻く登場人物たちも温かく味がある人ばかりで、それぞれのこれまでの人生を垣間見ることができるくらい魅力的に表現されている。
20年前に身を焦がすほどの恋をして、同時にその恐ろ -
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プロローグ
ハーバーライトが朝日に変わる
その時一羽のかもめが飛んだ
かもめが飛んだ かもめが飛んだ♪
そんなフレーズが聴こえてきそうな物語だ
今、壮大な青春小説の幕が上がろうとしている
その物語に重ねるように、
あの頃の自分に思いを馳せた…
本章
『タイム・アフター・タイム』切なさと甘酸っぱさとノスタルジックな情景が同居する渾身の★Super5
“尾崎颯と久遠愛”
この二人を中心に過去と現在がランダムに語られていく
当たり前のことだか、登場人物には様々な過去や現在があり、悲しくも美しい人間模様を浮き彫りにしていく
その掘り起こされた様は、現在の自身であり
過去の集積によっ -
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ネタバレ色んな青が混ざりあった装丁に、「国宝」の著者である吉田修一さんの作品だと本屋より惹かれて購入。
500ページ超える長編に初めて挑戦したため購入した時の興奮は凄かった。
尾崎と久遠の今、と過去、を何度も何度も行き来しながら二人の関係性を徐々に明らかにしつつ、
二人に関わる人物からの視点も含めて人となりを知りながら進んでいく物語にどうなったの、どうして今はこうなっているの?と疑問に気になってページを捲っていました。
私は久遠のお兄さんが作中の中で印象に残っている人物です。お兄さんの中で二人の分別がついていて、周りの意見もあるけど、二人が笑っているならそれでいいと兄の立場から人として二人を見守っ -
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ネタバレ面白かったです。歌舞伎の知識が全くない中で読み進めましたが、演目の説明が易しくて理解しながら進められました。読みながら舞台の雰囲気をもっと掴みたくなり、NHKでやっていた『積恋雪関扉』を録画して見たりしました。実際の歌舞伎は長唄や会話が理解できなくて、言葉の壁を痛感しました。国宝を読んだだけでは予習に及ばないため、歌舞伎を楽しむきっかけとしては良い作品になりました。
下巻の最後の方は喜久雄が狂っていきましたね。舞台が好きで堪らないから自分から進んで狂っていったようですが、周りの人たちは一目置くと同時に好奇な目で見ていたのだと思います。最後は舞台から降りて演技を続けて、車にでも轢かれるのでしょ