吉田修一のレビュー一覧

  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    歌舞伎見たくなる。菊男と徳次の友情が最高。菊男の芸に一途なところ、受けた恩は必ず返すところ、粋だなと思った。順風満帆には行かないけど、厳しい世界だけど、思い続ける事で必ず夢に近づいていく。面白かった!

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    2025年12月21日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    映画が話題になっている。原作が元々気になっていたので手に取った。しばらく積んでいたが読んでみたら止まらなくなった。みずみずしく、欲望も渦巻く青春物語。喜久雄のサクセスストーリーかと思えば、そうではなさそう。甘ったれた俊介が出奔するが、巻末で成長して戻ってきた。当初と違う人物模様。悪意と信念と。年末に忙しいのに手が止まらなくなっている。

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    2025年12月20日
  • 国宝 4

    購入済み

    ここから

    ドロドロの展開へ。ここからが真骨頂という感じ。
    才能を求めた男と、血を求める男、どこかで念が昇華させうるのか。

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    2025年12月19日
  • 最後に手にしたいもの

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    吉田修一さんの旅に対する身構え方として、その地や暮らす人々への敬意に溢れていて、旅を愛しているところが感じられて良かった。色んな作品を生み出す合間に、あらゆる経験の中で人々や自然に触れ合うことを楽しみ、優しいエッセイを書いていて、このように日々を堪能することを真似したいと思った。

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    2025年12月18日
  • 国宝 下 花道篇

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    これはものすごい大作です。私は歌舞伎に関する知識がほとんどなかったのですがそれでも楽しんで読むことができました!独特な語り口が世界観を作っているしなにより文章を読むだけで映像が頭に流れ込んでくるような感じがします。また、50年というながいながい物語だったのでこの物語の最後の文を読み終わった時は1人の人生をずっと見守っていたような感覚になりました。

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    2025年12月18日
  • 国宝 下 花道篇

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    ここまで極端じゃなくても、寝ても覚めても頭から離れない、打ち込めることがあるって羨ましい。
    それもひとつの才能なんだろうな。
    天才と狂人は紙一重、なんて言葉が浮かびました。

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    2025年12月18日
  • 国宝 上 青春篇

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    歌舞伎は歌舞伎座で実際に観たことはあるが、それほど関心はなかった。「国宝」の映画が大ヒットしているとはいえ、原作を読もうとは思わなかった。しかし、妻が「国宝」の映画を観てきて原作も読んで勧めてくれたので、読まないわけにもいかず読むことに。
    あまり関心がない歌舞伎のことが書かれている小説じゃ読むのも疲れるだろうなと思いながら読み始めると......!
    リズムが良い独特な語り口でスラスラ読むことができた。しかもおもしろい! 
    歌舞伎の演目やわからない用語が出てくるたびにスマホで調べながら楽しく読むことができた。
    第一章で、主人公喜久雄の父親である立花組組長、権五郎の新年会の席に、宮地組の子分たちが

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    2025年12月18日
  • 国宝 上 青春篇

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    話題作で本屋に大量に積み上げられていたので読んでみた。喜久雄と俊介という2人の役者の成長物語です。独特な語り口が特徴で慣れるまで少し時間がかかるけどこの語り口こそが物語の雰囲気を仕立てていて魅力的です。詳しい感想は下巻に。

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    2025年12月17日
  • 国宝 上 青春篇

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    間違いなく今年1番の作品。
    最初は文体になかなか馴染めなかったが、その文体こそが更に歌舞伎の世界にのめり込ませてくれる。
    歌舞伎に全く触れたことがないのに、舞台の香りや空気感まで感じることができ、自分が観客であるような感覚になった。長崎の少年時代ですでに映画一本創れるような情報量。見ればまだ厚さ1センチ分もなかった。各々の人物の過去や梨園の女たちの生き方と強さが細かく描かれていて、全ての登場人物に感情移入してしまう。
    上下読み終えた後は放心状態…国宝になる程の人間の心の内は計り知れないなと。

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    2025年12月16日
  • おかえり横道世之介

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    大好きな横道世之介シリーズ。本作でもほんわかしてがんばりすぎない人の良い世之介がいた。みんなの思い出のなかにいる世之介。
    あとがきで完結編のことを知り調べたらもう出てるんですね…!こちらも読まなきゃ。

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    2025年12月15日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画を見たので

    そのキャストを思い浮かべながら読みました



    原作は映画とは少し違っていて・・・

    映画には出てこない人物が登場したりして

    物語により深みが出てて、色々楽しめました



    おそらく、映画を先に見ていなかったら

    小説から、歌舞伎を想像するのは難しかったかもしれません

    やっぱり、映画を見てから読むのがオススメかも~。

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    2025年12月15日
  • 国宝 4

    ネタバレ 購入済み

    今回も一気読みしてしまいました。市駒と彰子の一途さ、けなげさがいじらしいです。反対に、春江だけはどうにも嫌いです。映画で高畑充希さんが春江役をやってましたが、あのものほしげな上目遣いの顔を思い出してしまい嫌悪感があります。

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    2025年12月14日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画が大ヒット!ということで興味を持ち、読んでみたが、、、

    「映画の脚本本」と思って舐めていたが、本当に面白く、、、読む手が止まらなかった。

    時代背景、任侠の世界、敗戦後の長崎、万博前の大阪、芸妓、舞妓の世界に、義太夫。。。
    とても新鮮で、でも、身近に感じられるわかりやすい説明、筆致で、本当に楽しく読めた。

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    2025年12月14日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画では徳ちゃんの人生に触れている場面があまりなかったが、徳ちゃん、、この物語でどれだけ孤高となる主人公、喜久ちゃんにとって大事な守護神になったか。また、喜久ちゃんの国宝となるまでの壮大な人生を楽しめました。深い!

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    2025年12月14日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    上巻は概ね映画と内容がリンクしていたが、下巻は映画には無かったエピソードが沢山あり読み応えがあった。自分ではどうにもならない理不尽な環境に直面したり、挫折や偶然的な成功等、様々な経験を通しても一貫しているのは、喜久雄の歌舞伎に対する執念に近い熱量だと感じた。ただただ歌舞伎がしたい、舞台に立ちたい、もっと上手くなりたいと願った行動のせいで、周りの人を不幸にすると言われることがのは、少し同情してしまうが、その経験ですら歌舞伎への執念をより一層強くする糧になっていた。
    印象的だったのは藤娘の演目で観客が舞台上に上がってきた場面。映画では喜久雄が狂気に満ちて踊るシーンに繋げる為の場面だと感じたが、小説

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    2025年12月11日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    素晴らしい作品だった。
    映画もよかったけど、それでも原作の3割出来。
    すべての背景まで作りこまれた深い作品。

    歌舞伎を知らない私でもこんなに楽しむことができた。
    シーンが頭に浮かぶのは
    映画を先に観たせいだけではないはず。

    最後は徳次と会ってほしかったなぁ。

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    2025年12月11日
  • 国宝 下 花道篇

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    上巻で人々の波乱万丈な人生にハラハラしっぱなしで、「こんな勢いのまま下巻はどうなるのだろう」と思っていた。若いころの勢いを失って少し感傷的にでもなるのではないかと危惧したからだ。ところが下巻では物語のスピードがまた一段上がって、読み始めたら一気に読んでしまった。上巻はまだ余裕がある話だったな、と思うくらい。目まぐるしくて、桜吹雪に巻かれていたかのようだった。

    子供の頃と大人になってからというものは、時間の経ち方にはかなりの違いを感じるのだけれど、その感覚がそのままこの下巻に詰まっているように感じた。上巻の青春期には芸を磨くことに急いでいた日々だったけれど、年を重ねれば今度は「時間」そのものが

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    2025年12月10日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    名作。これを表現してる役者さん達凄すぎる。

    藤娘とか、知ってる演目がどんどん出てきて個人的にはそこも面白かった

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    2025年12月08日
  • 国宝 下 花道篇

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     歌舞伎というなじみのない世界を生きてゆく男の物語。非常に重厚な小説だった。語り口は古典劇の口上を聞くような感じであり、また一般の人にはあまりなじみがなくて退屈しそうな歌舞伎の舞台の場面の描写も非常に臨場感にあふれていて、実際に歌舞伎を観るよりも迫力があるのではないかと思ってしまう。主人公の喜久雄は芸の道を究めてゆくのだが、最初は多くの仲間に囲まれていたのが、年を取ってゆくこともあり、また自分がどんどんと芸の高みに登ってゆくこともあり、それにつれてだんだんと孤独になってゆく。その姿が非常に寂しそうで印象的だった。その姿はこの小説を原作にした映画でも描かれるのだが、映画ではあまり描かれることがな

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    2025年12月07日
  • 国宝 上 青春篇

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     歌舞伎というなじみのない世界を生きてゆく男の物語。非常に重厚な小説だった。語り口は古典劇の口上を聞くような感じであり、また一般の人にはあまりなじみがなくて退屈しそうな歌舞伎の舞台の場面の描写も非常に臨場感にあふれていて、実際に歌舞伎を観るよりも迫力があるのではないかと思ってしまう。主人公の喜久雄は芸の道を究めてゆくのだが、最初は多くの仲間に囲まれていたのが、年を取ってゆくこともあり、また自分がどんどんと芸の高みに登ってゆくこともあり、それにつれてだんだんと孤独になってゆく。その姿が非常に寂しそうで印象的だった。その姿はこの小説を原作にした映画でも描かれるのだが、映画ではあまり描かれることがな

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    2025年12月07日