吉田修一のレビュー一覧

  • タイム・アフター・タイム

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    これぞ青春小説というようなキラキラした作品だったかなと思います。人を好きになるって素晴らしいなと思うとともに、自分の青春を思い返したくなった、そんな素敵な作品だったかなと思います。

    本作は仕事の都合で高校生時代の恋人と再会することから物語が始まります。2人は親密な関係性を見せながらも、過去に何かあったことを匂わせる。仕事が進むとともに2人は過去の出来事を振り返るというストーリー。

    本作のメインは何と言っても過去編かなと思います。2人にどんな過去があったのかというところがやはり肝であり物語の終盤まで続く軸であるため、過去編は整理して追うことはマストかなと思います。現代視点から見ているので、結

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    2026年06月14日
  • タイム・アフター・タイム

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    久しぶりに、読み終わりたくない、読み終わったあとも余韻に浸ってしまう本を読めた。
    オッソーと久遠が過ごした眩しい日々への郷愁に胸が締め付けられる。
    なんでこんなに好きあっているのに、別れてしまったんだろうか。
    2人はまた一緒になれるのだろうか。
    それがずっと気になりながら、どんどん読み進めてしまう。
    帯にある松任谷由実さんの「解像度の高い人物たちと、情景描写に惹きこまれ」という表現はほんとそうで、沖縄の離島の匂い立つような空気と、登場人物たちの心情の描写がすごく伝わってきて何度も目頭が熱くなった。
    「選んだ人生」について、大人になった今だから振り返ってわかることってあるんだなぁ。
    オッソーと久

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    2026年06月14日
  • タイム・アフター・タイム

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    あまりに真っ直ぐで純度の高い恋愛小説。
    緻密な伏線回収や、価値観を揺さぶる訴えなど、この物語の真っ直ぐさの前ではすべて無意味で些細なものだと思ってしまうくらいに。
    誰かを好きになり、大切だと思えることは素晴らしい。それはとても個人的なことだけど、それ以上に大事なことなんて何一つないのかもしれない。今、大切な人がいる人はもちろん、過去の思い出になったあの人のことも大切に思えるようになる。

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    2026年06月14日
  • タイム・アフター・タイム

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    500頁を超える長編小説。主人公たちの子供時代の少し複雑な家庭環境、大人になってからも降りかかる紆余曲折、少し見方を変えたら暗くなりそうな話しなんだけど。それを軽く上回っていく壮大な青春劇とその続きを見させてもらった感じです。
    高評価が納得できる、読み応えのある一冊でした。

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    2026年06月12日
  • タイム・アフター・タイム

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    高校3年生の夏休みの海の家から物語は始まる。
    初々しく付き合い始めた主人公二人に悪意ない境遇が襲いかかる。沖縄の離島で暮らし始める二人。
    そして、現在は東京で別々の家族を持って暮らしている二人が雨の日に再会する。
    18歳と社会人になった現在が交わりながら話は進む。
    面白い

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    2026年06月12日
  • タイム・アフター・タイム

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    土砂降りの雨の中、同時にタクシーに走りより、乗り合わせたのは20年ぶりに会う高校の同級生だった。
    たまたま同じプロジェクトの担当として顔を合わせることになった尾崎颯と久遠愛。

    現在と過去を交錯させながら物語は進んでいく…。

    2人に関わった人たちの思いが、鮮やかな記憶となって甦ってくるのは、情景描写が素晴らしいからだろう。

    単に高校の同級生というだけじゃなく、長崎での淡い初恋から始まり、2〜3日の旅行のつもりが沖縄で暮らしていくことになった…という場面が、とても印象的だった。
    いつも一緒に笑っていた2人が、どんなに思い合っているのかがよくわかる。
    そっとしといてあげて…となるような場面ばか

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    2026年06月11日
  • タイム・アフター・タイム

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    ネタバレ

    あっという間に読み終えてしまった。読み終えた後何度も何度も色んなシーンをふと気付くと思い出しては、その感情に浸るというのを繰り返してる。
    「別れて良かった」という一言に全てが詰まってる気がして、この20年の間の色々があったからこその今の2人なのかなと。
    20年ぶりに2人で島を訪れるシーン。変わったものと変わらないものが入り混じる風景を見るのって、懐かしさだけじゃない切ないとも違うけど、何かノスタルジックな思いにさせられて少し苦しくもあり幸せな気持ちにもなった。

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    2026年06月11日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    吉田修一読み終わった。良かったけどな、みんなの評価低いねんな。731部隊のことは知らんかったわ。ドSのドMを見つける能力すごい。そこにこそ一瞬の生の輝きがある。

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    2026年06月10日
  • タイム・アフター・タイム

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    余韻が後引く、気持ちの良い恋愛小説でした。
    まず、カバーのなんとも言えない青みがエモい!
    好きすぎる!
    主人公のオッソーと久遠の、焦げるような初恋がカバーに詰まっている!

    吉田修一さん作品は初だったのですが、とても読みやすい文章でした。
    533ページの厚さが気にならないくらい、夢中で物語を追っていけました。
    20年前と現在が交互に描かれており、徐々に現在のオッソーと久遠のバックボーンが明らかにされていきます。
    彼らを取り巻く登場人物たちも温かく味がある人ばかりで、それぞれのこれまでの人生を垣間見ることができるくらい魅力的に表現されている。

    20年前に身を焦がすほどの恋をして、同時にその恐ろ

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    2026年06月09日
  • タイム・アフター・タイム

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    プロローグ

    ハーバーライトが朝日に変わる
    その時一羽のかもめが飛んだ

    かもめが飛んだ かもめが飛んだ♪

    そんなフレーズが聴こえてきそうな物語だ

    今、壮大な青春小説の幕が上がろうとしている
    その物語に重ねるように、
    あの頃の自分に思いを馳せた…



    本章
    『タイム・アフター・タイム』切なさと甘酸っぱさとノスタルジックな情景が同居する渾身の★Super5

    “尾崎颯と久遠愛”

    この二人を中心に過去と現在がランダムに語られていく
    当たり前のことだか、登場人物には様々な過去や現在があり、悲しくも美しい人間模様を浮き彫りにしていく 
    その掘り起こされた様は、現在の自身であり
    過去の集積によっ

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    2026年06月09日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

     映画の記憶を呼び起こしながらも、一から読もうとじっくりページをめくった。吉田修一さんの他の色を見せてもらった感じがする。

     花井白虎の残した多額の借金を喜久雄は自ら引き受けた。「当たり前や。‥‥それにな、誰かの世話になるっちゅうのは、そういうことや。同じ極道の出やないか。徳ちゃんにかて分かるやろ?」と当然のように言った。
     歌舞伎が好きで好きでたまらないという喜久雄。徳ちゃんも俊介も万菊さんも‥登場人物がとにかく魅力的。

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    2026年06月08日
  • 国宝 下 花道篇

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    歌舞伎のことある程度わかってないと、読み辛いかもしれない。なんだったら、もっと舞台に立っていたい言う喜久雄の気持ちがよく分からなくって。6年前のあの出来事からどうしちゃったのか。
    辻村のまさかのカミングアウトもそうだし、徳次せめて連絡ぐらいしたらいいのにとか。
    色々気になるまま終わった。えぇえ

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    2026年06月08日
  • 国宝 下 花道篇

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    始まりから終わりまで、
    息つく暇なく読み終えた。
    すごい引力で、物語の中へ
    連れていかれ、大団円にたどり着いた。

    好きであるということの魔力。
    その魔力に取り憑かれた人たち
    それぞれの人生。
    読み終えて、思いを馳せると
    じんと深く胸に染み入るような感動がある。

    歌舞伎についても、時代についても
    そこに生きる一人ひとりについても
    丁寧にじっくりと描かれているからだろう。

    みんな、生きて苦しみの中に喜びを見出して
    消えていく。

    美しい雪のように、降り落ちて
    消えていけたらいいなぁ。

    読後、しみじみと思った。

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    2026年06月08日
  • タイム・アフター・タイム

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    そんな経験はないのに、
    恋をしているときの校舎はキラキラして見える感じとか、その人のことを考えると眠れなくなる感じとか、
    その人がいれば本気で他に何もいらないと思える感じとかが、
    思い出されそうになった。
    そんな経験はないのに。

    でも、ただ瑞々しいだけじゃない息苦しさを、著者は本当に上手く書くなあと。
    水平線の話しとか芸術的すぎる。

    人生は直線じゃなくて、太かったり細かったり色や形が違ったりする線が、それもその時々の塩梅で重なり合ってできている。
    それをすごく感じさせてくれる物語。

    致死量の瑞々しさでしばらく余韻から抜けられぬ。

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    2026年06月07日
  • タイム・アフター・タイム

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    ネタバレ

    色んな青が混ざりあった装丁に、「国宝」の著者である吉田修一さんの作品だと本屋より惹かれて購入。
    500ページ超える長編に初めて挑戦したため購入した時の興奮は凄かった。

    尾崎と久遠の今、と過去、を何度も何度も行き来しながら二人の関係性を徐々に明らかにしつつ、
    二人に関わる人物からの視点も含めて人となりを知りながら進んでいく物語にどうなったの、どうして今はこうなっているの?と疑問に気になってページを捲っていました。

    私は久遠のお兄さんが作中の中で印象に残っている人物です。お兄さんの中で二人の分別がついていて、周りの意見もあるけど、二人が笑っているならそれでいいと兄の立場から人として二人を見守っ

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    2026年06月07日
  • タイム・アフター・タイム

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    余韻で次の本をしばらく読めないと思うほど、素晴らしかった。恋の美しさや、純粋な思いの美しさが詰め込まれていて、切なくもあたたかい気持ちになる。オッソーと久遠の思い出がひたすらに美しかった。その頃には戻れないという切なさもあったが、「別れた過去があるからこそ、美しい今の景色がある」と二人の過去を肯定するシーンがとても良かった。一真や誠治、島の人々など、二人を見守るキャラクターも皆あたたかかい。心から誰かを愛せることの素晴らしさが伝わった。

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    2026年06月07日
  • タイム・アフター・タイム

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    あの頃の瑞々しい思い出が蘇る青春恋愛小説。胸がドキドキする感じが懐かしい。533ページの厚さも気にならない。

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    2026年06月07日
  • タイム・アフター・タイム

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    今年一番の名作の予感、ぜひ大人にこそ読んでほしい。吉田修一さんの恋愛小説。
    532ページ。かなり分厚い。読み終わった感想として、もっとオッソーと久遠の世界を楽しみたかった。一気読みでした。まぶしい夏の初恋と、二十数年後の再会、また読みたい。

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    2026年06月06日
  • 国宝 下 花道篇

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    文学的な作品。
    仮に舞台が欧州で題材がバレエなら世界文学として受容されるのではないだろうか。
    血筋、家族、師弟、芸道……
    様々な事が描かれながら人生を駆け抜けていく。
    圧巻の一大絵巻。

    印象に残ったのは人の縁かな。
    縁があった人との関わりが今と違っていて血の通った感じがしたかな。

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    2026年06月06日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    面白かったです。歌舞伎の知識が全くない中で読み進めましたが、演目の説明が易しくて理解しながら進められました。読みながら舞台の雰囲気をもっと掴みたくなり、NHKでやっていた『積恋雪関扉』を録画して見たりしました。実際の歌舞伎は長唄や会話が理解できなくて、言葉の壁を痛感しました。国宝を読んだだけでは予習に及ばないため、歌舞伎を楽しむきっかけとしては良い作品になりました。

    下巻の最後の方は喜久雄が狂っていきましたね。舞台が好きで堪らないから自分から進んで狂っていったようですが、周りの人たちは一目置くと同時に好奇な目で見ていたのだと思います。最後は舞台から降りて演技を続けて、車にでも轢かれるのでしょ

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    2026年06月06日