吉田修一のレビュー一覧
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ネタバレ文体が源氏物語みたいな、語りスタイル。
それがいいのかリアルに感じる。フィクションなのに。
最後の方の舞台に狂う喜久雄はじんとくる。
神はたぶん欲しいものを与えて、それ以外をちゃんと奪って行ったんだなって。間違いなく契約したのは悪魔じゃなく、芸の神様だよね。だって芸は極めたわけなので。
最後まで歌舞伎の世界にいるからメリーバットエンド?でもそんな安い言葉で片付けたくないし、ハッピーエンドということにします!
夢は叶ったしそのほかもいうことないのに、悲しいのは今までの辛い経験とかを、主人公が舞台から抜け出せなくなって、忘れているからかもしれない。 -
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吉田修一さんの恋愛小説。今年一番泣きました。
そして今年No. 1作品かもしれません。
二十数年ぶりに仕事で再会したオッソーと久遠。18歳の夏に引き戻されていく記憶とともに、二人になにがあったのか明かされていく内容となっています。
18歳の二人は取り返しのつかない決断をするけれど、『今』でなければ向き合えないことがある。『今』をひたむきに生きる二人が、眩しくて切なくてたまらない気持ちになりました。そして、二人を見守る久遠の兄・誠治やチャンプのあたたかい眼差し。二人が懸命に向き合っている現実を笑うことなく見守る姿勢に胸が熱くなります。
作品のラストで、オレンジの香りがするあの夜、人を愛することの -
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ネタバレ2026年、まだ半期残ってるけど次の本屋大賞に推したい!
他の方が感想で書いていたけど、
この作品がどんなに忠実に映像化されたとしても、本で読むことに価値がある、わかる。
離島への逃避行って場面は、本なのかドラマなのかアニメなのかで見たことがある光景で、
他の作品だとハイハイ若気の至り、そんな人生あまくね〜んよって思うけど
不思議とこの2人には「身勝手だ」とか、「すぐ邪魔が入ってうまくいかなくなる」とか、「現実逃避してるだけ、若気の至り」とか、「危うさ」を感じなかった。とても健全。
2人がまだ頑張れる、頑張りたい、挑戦したいと思う限りこの生活が平穏に続いて欲しいなあと願える2人。
2人の人間 -
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映画版は喜久雄という存在に強くフォーカスした、じめっとした美しさと孤独を描いていた印象。映像の壮観さは圧倒的で、舞台シーンはまさに“国宝”を見るような迫力がありました。
一方、小説版はかなり異なる印象。いい意味で淡々としていて、喜久雄という一人の人間の人生を静かに紐解いていくような構成で、どこかドキュメンタリーを読んでいる感覚に近かったです。重厚なのに不思議と読みやすく、気づけば完全にのめり込んでいました。
特に印象的だったのが女性陣の描かれ方。春江、彰子、市駒(映画では藤駒?)が、とにかく強くて逞しく、映画版よりもはるかに“自立した女性”として描かれていて、本当にかっこよかったです。
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シェアハウスってどのくらい一緒に暮らすかわからないから適度に礼儀をわきまえて、適度に砕けて、本音を見せると鬱陶しがられるよりほんの少しだけよそ行きの自分くらいがちょうどいい。ちょっとだけ無理してる自分くらいが適温だなって長い間シェアハウスに住んでみて実感したけれど、この5人は私が思っているよりも随分オープンにしていると感じた。だから5人が珍しくすごく仲がいいと言うか、すごく上手くやってるなーって感心しながら読み進めていたはずだったのに。
読み終えてから本作は全然意味の違う物に変化していて、あとがきの川上弘美さんは【こわい】という表現を使われていたけれど、私は【気持ちが悪い】でした。若いが故の無 -
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永遠と横道世之介の文庫発売、新作映像化決定ということで再読。
初めて読んだのは10年前ほどだ。映画を先に見てから読んだのだけれど、映画も原作もとても好きな作品。
記憶が薄れているというのもあるけれど、大学生の時に読むのと今読むのでは全然感じ方が違い、号泣してしまった。
好きなのは、世之介の死後、祥子のもとに何でもないような日常の写真が世之介の母より送られ、少し後のパートでその写真を撮った際の世之介の日常が描かれるシーン。
駅のホームでキム君と帽子を拾おうとするシーン。
世之介の人生や、世之介とはこういう人物なんだというのが詰まっているシーンだと個人的に感じてとても好き。
世之介の今後を予感さ