吉田修一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
めっちゃ良かったです!語彙力無し(T ^ T)
最後はずっと涙目で読んでいました。
何でこんなに波瀾万丈なんでしょう?
次から次へと問題が降りかかってきて‥。
喜久雄の芸を極めたい気持ち。
悪魔に歌舞伎を上手くしてください、それ以外何もいらないからと願ったと娘の綾乃に言ってしまうのは、壊れてるように感じる。
後半に向かって喜久雄が壊れていってるのに周りがそれでも喜久雄を必要として。
芸の為には何もいらないと思いつつ周りの人の幸せを願ってる喜久雄の生き方が壮絶で悲しかった。
これを3時間の映画でみせるのは無理だとは思うけど、吉沢亮と横浜流星の演技を観たいなぁと思った。
400ページ -
Posted by ブクログ
3日くらいで一気に読みました。映画よりも波瀾万丈でした…
映像はないのに喜久雄の美しさと孤独と狂気が伝わってきて、最後は感動で泣きそうになった。
映画の感想でもよく見られる「なぜ春江は俊介と結婚したのか」は、アメリカ文学者のイヴ・K・セジウィックが提唱した「性愛の三角形」に当てはめるとスッと理解できる。映画を観た時にもなんとなく感じてたけど、原作を読むとよりそう感じた。
つまり、喜久雄と俊介は、春枝を頂点とする三角関係にあって、2人は恋愛の文脈で春江を、歌舞伎の文脈で技量を競走するうちに、春江との関係よりも男2人の関係の方が深く濃密になっていっている。原作でも映画でも見られる「俊ぼんの血を飲 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻まとめて
最初はやくざの抗争の血生臭い描写が続くのですが、
このバックグラウンドが後に生きてくるので
ここはどうしても必要なシーン。
その後苦労に苦労を重ね、
人間国宝にまで上り詰めるのですが、
なんともせつなく悲しくなります。
映画の中で「あなたがここにたどり着くのに
どれだけの人を犠牲にしたと思てるん?」ってセリフがあるのですが、
喜久雄の人生はまさにそういう人生で、
それは彼の望んだ人生だったのだろうけど、
「あなたは幸せですか?」とつい尋ねたくなります。
血筋がものをいう歌舞伎の世界で、
喜久雄がどれだけ過酷な目にあってきたのか
読者は見せられているのですから。
才能と -
Posted by ブクログ
ネタバレ犯罪は意外と自分と遠い存在ではない。
実際の事件をもとにしている。短編集。結末が明確に書かれていない作品も多く、読者自身が考える必要のある、深みのある一冊だった。
個人的おすすめは、万屋善次郎、百家楽餓鬼、白球白蛇伝!
《青田Y字路》
街や風景の描写が丁寧で、情景がすぐに浮かんで一気に話に入り込めた。圧倒される感じとか恐怖がリアルで、読後はやるせない気持ちになる現実感のある怖さを感じる。
村社会の怖さや差別、誰もがトラウマから犯罪者にもなりうるし、誰もが犯罪に巻き込まれるかもだし、逆に誰かを犯人に仕立ててしまう側にもなるかもしれない。同情する気持ちと「もしかしてお前が犯人か?」って疑う気持ち