吉田修一のレビュー一覧

  • 国宝 上 青春篇

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    最初は第三者の視点から語られる文調に戸惑ったが、気づいたらスラスラと読み切っていた。映画を先に観たが、この上(青春篇)で映画の80%ほどが進んでいることに驚いている。下巻の内容がさらに気になる終わり方だったので、早く読みたいと思う。映画では理解できなかった部分などが詳細に書かれていて、こういうことだったのか。と新たな発見が多く、本当に国宝の物語を知りたいのであれば、全員読むべき本だと感じた。

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    2026年03月12日
  • 国宝 下 花道篇

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    歌舞伎を上手(うも)うならして下さい他には何も要らないと

    マツや徳次や春江、芸鼓の藤駒、竹野、
    見守ってる人たちさえも通り越していく

    いつしか辿り着く
    完璧を越えた完璧な芸へ

    芝居の中で自身の目に映るものが
    いつしか現実の世界を超越していく
    景色が見たい
    と言っていた景色は
    現実の均衡が保てない世界

    芝居への情熱が深く、その先に行き着こうと心がとらわれる
    ひとつのキッカケを境に現実と芝居のバランスが崩れる様に息をのんだ

    わが道しか見えず
    不器用なまでに歌舞伎を愛し歌舞伎に魅せられ
    その中でしか生きられなかった役者の生き様を見せてもらった

    とても面白かった

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    2026年03月11日
  • 国宝 上 青春篇

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    昨年映画を見てからやっと原作を読むことができました。映画より深く貴久雄の成功、凋落。苦悩、梨園の世界のドロドロが読み取れ、下巻が楽しみ!

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    2026年03月10日
  • 国宝 下 花道篇

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    悪魔との取引
    それがどういうことかクライマックスでわかりました。ゲーテの「ファウスト」を思い出しました。
    読み終わったあとも余韻に浸っています。

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    2026年03月09日
  • 横道世之介

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    「あいつに出会えただけで、自分は得をした」
    読み終えた今、その言葉が痛いほど胸に響いている。

    ラストのページ。
    世之介の母親が綴った手紙。
    あの一通には、世之介という人間のすべてと、彼を包んできた無償の愛が詰まっていて、気づけばボロボロと泣いていた。

    この物語にはモデルがいる。2001年の新大久保駅転落事故で、人を助けようとして亡くなった日本人カメラマンだ。あの事故で助けようとしたのは韓国人留学生だけだと思い込んでいた自分にとって、この事実は大きな衝撃だった。
    作中にふわっと韓国人留学生のキムくんが登場するのも、きっと作者の公平な眼差しなのだろう。国籍など関係なく、世之介の周りにはいつも、

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    2026年03月08日
  • 国宝 上 青春篇

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    序盤ゴリゴリのヤクザもので、なかなか進まなかったが、
    幼少期時代からは人間模様やそれぞれの個々の想いが丁寧に描かれていて面白い。
    歌舞伎の世界がカラーでイメージでき映像化が観たいと強く思った。

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    2026年03月08日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画は見ていないが、面白い!

    人間関係や、生い立ちの変化が刺さる。舞台はそれほど興味がないので、映画より小説かよいかもしれない。

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    2026年03月08日
  • 国宝 下 花道篇

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    なるほど、こうきたかというような幕引き。
    映画よりも女性の活躍がしっかり描かれてるとは聞いてたけども、確かにそう思う。みんな必死でしたたかに生きている。
    あと、映画は「モーツァルトとサリエリ」だけど、小説は「牛若丸と弁慶」ですね。この再構成がすごい。

    映画は「曽根崎心中」を中心に構成されてるんですけど、小説はわりと満遍なくでどっちかというと「道成寺」と「阿古屋」かなぁぐらい。
    孤高の錦鯉は、最後にどんな景色を見たのだろうな。

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    2026年03月08日
  • 最後の息子

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    吉田修一に手を出した。デビュー作から順次読んでいくつもり。
    あえて強引に分類すれば、純文学になると思うが、しばらくエンタメ(ライトノベル、直木賞系)を読んでたので、非常に歯ごたえと旨味があった。そして不思議なことに面白くないのに没頭してどんどん読んでしまうのだった。作品世界に引き込まれる。。。まあそれは結局、面白いということなのだろうが。
    長崎弁が大変良い。これまでの人生で大学の4年間だけ九州にいたので長崎弁を聞く機会もあり、本作でも読んでてまったく苦も無く理解することができた。リズムと語呂が良い。
    また、荻窪に向かう電車の中で読んでいるとき、主人公がモノレールからJRに乗り換えて荻窪に向かう

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    2026年03月07日
  • 怒り(上) 新装版

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    他者を信じるという行為の脆さと、それでも信じようとする人間の美しさを描いた物語。
    三つの土地で生きる人々は、皆どこかに孤独を抱え、その孤独が“怒り”という形で滲み出ている。
    怒りは破壊の感情ではなく、満たされなかった願いの残響でもある。
    上巻を閉じたあとに残るのは、不安ではなく、静かな問い。
    「人は、どこまで他者を信じられるのか。」

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    2026年03月07日
  • 国宝 下 花道篇

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    喜久雄の周りで映画では描かれなかった不幸な出来事が続く。綾乃がまだ小さいとき、悪魔と取引をしたためなのか。代わりにその一方で喜久雄は一人孤高を極める。とはいえ、映画と違って市駒と綾乃をとても大事にしているところは好感が持てる。その2人を春江、彰子が支えるところは個人的には考えにくいことであるが、梨園ならではといったところなのか。

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    2026年03月06日
  • 国宝 上 青春篇

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    Audibleで六代目尾上菊之助さんが朗読してくれます。
    本物の歌舞伎を見たことがないので、たぶん文字だけで読んでいたら、雰囲気掴みきれないところがあったと思う。(ちなみに映画はまだ観ていません)
    感激しました。これはAudibleの本領発揮してます。

    上巻の後半三分の一?四分の一?あたりから下巻にかけて、とても辛い時期です。がんばれ、、、と胸がぎゅっとなります。

    いつまでも一緒にいてくれる徳次の「坊っちゃん!」が好きです。

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    2026年03月05日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画に感動して、原作も読んだ。
    どちらにも圧倒された。
    喜久雄は歌舞伎に取り憑かれるあまり、歌舞伎そのものになってしまった。
    そこには、娘婿の活躍を祈ったり、孫を抱いて幸せを感じていた喜久雄の面影はなく、ただただ、恐ろしいほどに美しい、容れ物の姿だけがある。
    重くて余韻の残るラストだった。

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    2026年03月05日
  • 国宝 下 花道篇

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    こういう作品こそAudibleで聞く価値がある。何せ、文章を読んでくれているのが、尾上 菊之助という歌舞伎役者なのだから。
    本小説には、様々な歌舞伎のセリフが出てくるので、雰囲気が分かってうれしい。

    当然ながら映画よりも、深ーいお話になっています。
    不幸が続いても、次にはいいことがあると思って生きていきたいものだ。

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    2026年03月04日
  • 国宝 上 青春篇

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    良い評判は聞いていたものの、自分に全く縁のない歌舞伎を舞台にした物語に中々手が伸びず、長らく積読本にしていたが、早く読まなかった事を後悔するほど面白い。物語の前提条件が整ったかのような上巻のラスト、下巻が楽しみ。

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    2026年03月03日
  • 国宝 下 花道篇

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    春江ちゃんとか綾乃ちゃんも、やっぱり女性は強し。w
    昭和のあるべき姿なんだよなー。
    源氏物語のところでは先日まで紫式部関連を読んでいたから、リンクして情景が浮かぶようだった。

    なんか読んでて思い浮かんだのが、映画『ブラック・スワン』
    役の世界に取り憑かれて現実と虚構の境界線がわからなくなってくる。
    …確かにある意味、最高に幸せなことなのかも知れない。
    『幸せ』の価値・基準なんてそれぞれ人によって違うから何が、どういう状態が『幸せ』なのかなんてわからない。
    豊かに持っていることが『幸せ』なのか、常に喜楽にいられることが『幸せ』なのか。
    私は最近『幸せ』を『お花畑』と言い換えている。

    今回一番

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    2026年03月03日
  • 国宝 上 青春篇

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    歌舞伎の事を全く知らないので身構えて読み始めてみたらスラスラ読めてアレ?と思い作者を見たら吉田さんで納得しました。

    少し前の時代の話なので名前は何となく聞いたことあるけどよく知らなく、その辺りはイメージし難かったですが、京都に住んでいた事があるので長崎は解りませんでしたが、大阪、東京とあぁあの辺りなんだなとイメージしながら読めたので助かりました。

    途中から登場人物が頭の中でこんがらがってきてしまい後半から軽くメモを取りながら読みました。下巻は更に増えるのか心配な気持ちを胸に花道篇に行ってきます✈︎

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    2026年03月08日
  • 国宝 上 青春篇

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    すごい。一つのものにひたすらに突き進む姿は執念、執着。それがないと生きていけない。栄華を極められるのは血筋なのか才能なのか。
    登場人物達の心情がお互いを思い合い、痛く苦しい程切ない。ただただ願うは俊坊と喜久坊のそれぞれのハッピーエンド。
    どうなるのか下巻が楽しみ。

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    2026年02月28日
  • 国宝 上 青春篇

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    筆舌に尽くしがたい。本当に面白い。
    昭和のタバコの煙や排気ガスなんかで視界が濁るような空気感の中、清濁盛り合わせて役者道に生きる青年。読んでるだけの身としてはポカンと口を開けて目を見開いて舞台を見上げている気持ち。
    一人一人の人生を丁寧に丁寧に書いているし、喜久雄の任侠らしさと役者への没入感がなんともマッチしてる。義理堅いし男らしいのに、たおやかな女形がなんとも言えない。
    映画とはまた違うストーリーながらも、吉沢亮が見事に演じていたどこか退廃的な影のある美青年がちらついて、その魅力にうっとりしてしまう。映画と本のどちらも味わえてほんとに幸せ。
    先代白虎のこさえた借金、あれは関西歌舞伎界を少しで

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    2026年02月28日
  • 国宝 上 青春篇

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    久しぶりにわくわくしながら読み進めることができる本に出合えた。もちろんそれは映画を先に見たから。映画と少し違うのは徳次がずっと喜久雄のそばで支えていること。映画よりもストーリーの展開が若干早い感じがするが、その分、このあと下巻では映画では描かれていない展開が待っているのではとさらにわくわく感が止まらない。

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    2026年02月26日