吉田修一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ映画は半年前に観たから、少し記憶が薄れていますが…
それにしても徳ちゃんの存在よ!!!
映画では最初と最後ぐらいしか出てこなかったよね!?
この原作みたいにガッツリ喜久雄の側にいてくれたらどんなに心強いか。。。映画は喜久雄からどんどん人が離れてひとりぼっちで悲しそうだったんだよな。。
喜久雄の実子である綾乃にも懐かれているし、なにより俊ぼんとの再会シーンにお父ちゃんの位牌を一緒に連れて行くなんて!!徳ちゃんめちゃくちゃいい奴!!!涙
あと白虎と半二郎のW襲名披露で喜久雄の心が闇に一気に傾くシーンが、映画ではかなり派手に演出されたんだなぁと。あれは渡辺謙も吉沢亮もすごかったもんね!
と、原 -
Posted by ブクログ
舞台、映画、テレビと芸能界の激変期を駆け抜け、
数多の歓喜と絶望と享受しながらも、芝居だけに生きてきた男たち。
血族との深き絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。
芸の頂点へと登りつめ、命を賭してなお追い求める夢のかたちとは。
********************************************************
こんなにまじめに歌舞伎の道を生き抜いてるのに、
ここまでいろんな困難が降りかかるとは。
喜久雄だけでなく俊介もそう。
まさか、病気になるなんて。
せっかく2人でまた舞台に立ち切磋琢磨しているところやったのに。
それを支える妻たちも強い -
Posted by ブクログ
1964年元旦、俠客たちの抗争の渦中で、この国の宝となる役者は生まれた。
男の名は、立花喜久雄。
侠客の家に生まれながらも、その美貌を見初められ、
上方歌舞伎の大名跡の一門へ。
極道と梨園、生い立ちも才能も違う俊介と出会い、
若き二人は芸の道に青春を捧げていく。
********************************************************
映画が大ヒットしてて気になったから、
ミステリー以外の分野を久しぶりに読んでみた。
めちゃよかった。
読み始めた時は、名前がいろいろと出てきて、誰?誰?ってなったけど、わかれば読みやすく、物語の進み方も真横で自分 -
Posted by ブクログ
映画鑑賞後に読んでみた。
映画と小説は大きく違ったが、吉沢亮の当て書きだったのかと思うほど、読み進めるほどに映画の吉沢亮が思い浮かぶ。
映画では最初にしか出ていなかった徳次が喜久雄を支え、見守り、大活躍。
映画でも見たかったな、と思うが、徳次のセリフを春江に託したり、違いを踏まえての面白さもあり、映画を観てから読み進めてよかった。
映画では半次郎亡き後、苦労に苦労を重ねる喜久雄の姿が辛かったが、小説では歌舞伎での再起、映画出演での辛苦と評価等、起伏に富んだ人生を送る姿に一気に読み進められた。
映画をまた観たくなり、そして再読してみたいと強く思った。 -
Posted by ブクログ
横道世之介の1作目を読んでからだいぶ立つが、その時から感じていたのは知り合いからこんな奴いるんだよって言う話を聞いてる感覚。
そんな世之介の話を久しぶりにあった友人から聞かされて、あー相変わらずだな世之介は、でもなんだかんだ色々経験してるんだな、自分もこの10年とかで色々あったなと振り替えさせられるような感覚。
人生で一番大切なことはリラックスすること、と本の帯にも書いてあった。帯を見たときは違和感があったが、世之介がどういう思いで誰に言ったのかを知ると、あー世之介はこういう奴なんだな、と思わされる。
人って変わってないようで少しずつ変わっていく、それが良いことどうかはわからないけど。
後 -
Posted by ブクログ
過去に関わりのあった女性をふと思い出した、みたいな話が何本もまとまってる短編集。
恋愛関係、肉体関係、バイト先や会社の同僚など関係性はそれぞれ。
僕も普段生活している中で、何がきっかけになったのかはわからないくらい急に、ふと誰かを思い出すことがある。昔付き合ってた人とかはもちろんだけど、辞めた会社の元同僚とか、ワンナイトした人とか、飲みに行った店でその場限りの話し相手になってくれた人とか。特にエピソードがあるわけでも僕の人生に大きな影響を与えたわけでもない人たちだったとしても、思い出すとなんだか心が疼くというか懐かしくてたまらない気持ちになる。今何してるのかな、あれからどんな人生を歩んでいるの