吉田修一のレビュー一覧

  • 国宝 下 花道篇

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    映画を見てから小説を読みました。
    仕事をしていても出かけていても、早く続きが読みたい!と思う小説でした。
    映画を見た後に原作を読むと役者さんの顔がチラホラ見えながら読んでしまいますが、今回はずっと自分なりの人物像が浮かんでいて小説に没頭出来ました。
    映画を見てからの原作で良かったと思いました。

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    2025年11月29日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画を観てから小説を読むと違いはあるものの、どちらも面白かった。印象的だったのは彰子。活躍ぶりが素晴らしい。映画では分からなかった女性陣の生き様がどれも素敵だった。

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    2025年11月29日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    映画は半年前に観たから、少し記憶が薄れていますが…

    それにしても徳ちゃんの存在よ!!!
    映画では最初と最後ぐらいしか出てこなかったよね!?
    この原作みたいにガッツリ喜久雄の側にいてくれたらどんなに心強いか。。。映画は喜久雄からどんどん人が離れてひとりぼっちで悲しそうだったんだよな。。
    喜久雄の実子である綾乃にも懐かれているし、なにより俊ぼんとの再会シーンにお父ちゃんの位牌を一緒に連れて行くなんて!!徳ちゃんめちゃくちゃいい奴!!!涙

    あと白虎と半二郎のW襲名披露で喜久雄の心が闇に一気に傾くシーンが、映画ではかなり派手に演出されたんだなぁと。あれは渡辺謙も吉沢亮もすごかったもんね!

    と、原

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    2025年11月29日
  • 悪人 新装版

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    何年も前に「悪人」の映画を見て、「妻夫木くん、金髪似合わんなぁ〜。満島ひかり、安っぽい女の演技上手いわぁ〜」とか思いながら見たんだけど、「国宝」を読んだ後で、そういえば悪人書いたのも吉田修一さんだったなと思って、原作であるこの本を読んでみた。

    程度の差こそあれ、みんな悪人。

    特に殺された佳乃は悪人だと思った。

    裕一は犯罪者だけど悪人ではなかった気がしてる。

    救いのない物語だけど、私は好き。



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    2025年11月26日
  • 国宝 下 花道篇

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    これぞ国宝 上巻だけでもすごかったのに、下巻も圧巻。でも少し寂しかった。若い頃をふりかえる描写も多く、孤高になっていく様もあり。でも円熟した人物が絡み合っていき、読みごたえは抜群。家事の最中は上巻同様オーディブルに頼み、菊五郎さんの朗読にまた没頭。最後は衝撃的だったが、喜久雄は幸せだったと信じたい。ラストの3行、いいですね。拍手を送ります。

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    2025年12月02日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    終盤にかけて周囲から孤立していく喜久雄。読みながら、自分だけが喜久雄の傍らにいるような感覚になっていった。

    徳次、なんでこのタイミングなの?
    ペルシャ絨毯は持ってきた?

    ラスト25ページくらいからの、息が詰まりそうな展開。
    これを超える読書に、これから先いつ出会えるかな…と、楽しみになりました。

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    2025年11月25日
  • 国宝 下 花道篇

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    舞台、映画、テレビと芸能界の激変期を駆け抜け、
    数多の歓喜と絶望と享受しながらも、芝居だけに生きてきた男たち。

    血族との深き絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。
    芸の頂点へと登りつめ、命を賭してなお追い求める夢のかたちとは。

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    こんなにまじめに歌舞伎の道を生き抜いてるのに、
    ここまでいろんな困難が降りかかるとは。

    喜久雄だけでなく俊介もそう。
    まさか、病気になるなんて。
    せっかく2人でまた舞台に立ち切磋琢磨しているところやったのに。

    それを支える妻たちも強い

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    2025年11月24日
  • 国宝 上 青春篇

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    1964年元旦、俠客たちの抗争の渦中で、この国の宝となる役者は生まれた。
    男の名は、立花喜久雄。

    侠客の家に生まれながらも、その美貌を見初められ、
    上方歌舞伎の大名跡の一門へ。

    極道と梨園、生い立ちも才能も違う俊介と出会い、
    若き二人は芸の道に青春を捧げていく。

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    映画が大ヒットしてて気になったから、
    ミステリー以外の分野を久しぶりに読んでみた。

    めちゃよかった。
    読み始めた時は、名前がいろいろと出てきて、誰?誰?ってなったけど、わかれば読みやすく、物語の進み方も真横で自分

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    2025年11月24日
  • 国宝 下 花道篇

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    遅ればせながら映画を見て感動し、その足で書店にて買い求めて帰りました。
    映画と小説は登場人物含め詳細においてはかなり違う点があるため、これはまた別の作品としてとても楽しめました。個人的には、私のように歌舞伎に詳しくない方は映画→小説の順で触れるのが良いかと思います。

    語り口調の筋書きがとても耳に心地よく、情景が浮かぶようでした。また何度もゆっくり読み返したい作品です。

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    2025年11月24日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    映画を観て、登場人物達の心情をもっと知りたくなり本書を購入した。
    読後真面目に「えっ?!」って声が出た。
    映画とはまるで違う結末で衝撃的だった。

    俊介は歌舞伎から一旦逃げ、更に春江に頼った。
    喜久雄はいつも独りで立ち向かい、歌舞伎から少しも逃げなかった。その姿がとても痛々しく、応援しながら読んでいた。

    喜久雄が探していた景色。
    雪の白。
    飛び散った血の赤。
    そう言えば文庫版のカバーの背景は「上巻が白」「下巻が赤」。そう言う事なのかと少し鬱々としながら本棚に片付けた私であります。

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    2025年11月24日
  • 怒り (下)

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    先が気になって気になって…一気だった。一つの事件を基に人間の思い込みや信じる力が絡み合っていく。ある意味人間のもろさ、弱さをついてくるお話だった。
    人として、大切なものは…と思うお話だった。

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    2025年11月23日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画が話題になっているけど映画ではなく本を読んでみた。
    初めの100ページくらいまで、これは歌舞伎の本でいいんだよな?というくらい物騒な内容だった。
    文章はナレーション形式でまるで大河ドラマを見ているよう。
    下巻を読むのが楽しみ。

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    2025年11月23日
  • 最後に手にしたいもの

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    ANA機内誌翼の王国に掲載されたエッセイをまとめた1冊。先日観た映画国宝に圧倒され、原作の作者の本を読んでみたく手にした1冊。旅好きの私に嬉しい各地の話に出会える短編集。


    「ぽんと完成品があると、最初からその姿でこの世に存在しているようだから、よく考えてみれば全て誰かの出て作られたもの」→物心ついた時、世界は完全なものに見えた。大人になるにつれ、この世界はまだ課題が山積みであると知った。

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    2025年11月23日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画鑑賞後に読んでみた。
    映画と小説は大きく違ったが、吉沢亮の当て書きだったのかと思うほど、読み進めるほどに映画の吉沢亮が思い浮かぶ。
    映画では最初にしか出ていなかった徳次が喜久雄を支え、見守り、大活躍。
    映画でも見たかったな、と思うが、徳次のセリフを春江に託したり、違いを踏まえての面白さもあり、映画を観てから読み進めてよかった。
    映画では半次郎亡き後、苦労に苦労を重ねる喜久雄の姿が辛かったが、小説では歌舞伎での再起、映画出演での辛苦と評価等、起伏に富んだ人生を送る姿に一気に読み進められた。
    映画をまた観たくなり、そして再読してみたいと強く思った。

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    2025年11月22日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画を観る前に読んだ。最初は文章が読みづらいかなって感じだけど、慣れると逆にナレーションのような感覚でNHKドラマを観ているようで面白かった。
    もっともっと読んでいたい、喜久雄を見ていたいという気持ちにさせられた。こんな1人の男の話に夢中になれる本はなかなか出逢えないと思った。読み終えてしまったのが寂しく感じる。読み終えた後も実際に喜久雄という人物が存在しているかのような気分。
    歌舞伎界の光と影、血縁、どこの世界にも実際にある話なんだろうけど、どの立場でも必ず幸せとは限らないんだな。

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    2025年11月22日
  • 国宝 下 花道篇

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    喜久雄は天才だけど、幸福な人間ではない。
    愛した人を守りきれず、名誉にも振り回され、
    それでも舞台に立つことをやめなかった。

    彼が選んだのは、「誰かと生きる人生」ではなく「芸と生きる人生」。

    孤独なのに強くて、破天荒なのにどこか脆い。

    物語の終盤で、彼の演じる姿が静かに胸を締め付けてくる。

    “あぁ、この人は舞台でしか生きられない人だったんだ”

    読後、静かな余韻と喪失感だけが残った。

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    2025年11月22日
  • 国宝 上 青春篇

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    喜久雄の生き方は不器用で荒くて、でも誰より真剣。

    “才能”って羨ましいものだと思っていたけど、この本はそれが時に呪いにもなることを教えてくれる。

    彼の生き方は決して綺麗ではないのに、目を離せない魅力を帯びていく。

    何かに本気で生きる人間は、美しい。

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    2025年11月22日
  • 永遠と横道世之介 下

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    横道世之介の1作目を読んでからだいぶ立つが、その時から感じていたのは知り合いからこんな奴いるんだよって言う話を聞いてる感覚。
    そんな世之介の話を久しぶりにあった友人から聞かされて、あー相変わらずだな世之介は、でもなんだかんだ色々経験してるんだな、自分もこの10年とかで色々あったなと振り替えさせられるような感覚。

    人生で一番大切なことはリラックスすること、と本の帯にも書いてあった。帯を見たときは違和感があったが、世之介がどういう思いで誰に言ったのかを知ると、あー世之介はこういう奴なんだな、と思わされる。

    人って変わってないようで少しずつ変わっていく、それが良いことどうかはわからないけど。

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    2025年11月22日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    過去に関わりのあった女性をふと思い出した、みたいな話が何本もまとまってる短編集。
    恋愛関係、肉体関係、バイト先や会社の同僚など関係性はそれぞれ。
    僕も普段生活している中で、何がきっかけになったのかはわからないくらい急に、ふと誰かを思い出すことがある。昔付き合ってた人とかはもちろんだけど、辞めた会社の元同僚とか、ワンナイトした人とか、飲みに行った店でその場限りの話し相手になってくれた人とか。特にエピソードがあるわけでも僕の人生に大きな影響を与えたわけでもない人たちだったとしても、思い出すとなんだか心が疼くというか懐かしくてたまらない気持ちになる。今何してるのかな、あれからどんな人生を歩んでいるの

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    2025年11月24日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画を見て読みたいと思った。映画と違う展開。ゆっくり、じっくり読みたいと思った。自分の中で、今年一番の作品

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    2025年11月20日