吉田修一のレビュー一覧

  • 日曜日たち

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    ネタバレ

    読んでてすごく幸せな気分になるわけではないのに、むしろちょっと切ないような気持ちがあふれそうになるのに、途中で本を閉じると早くあの物語のなかに戻りたいと思わされる、吉田修一のそんなところが好きだ。

    この本も。

    それぞれの短編の中に共通して出てくる男の子の兄弟。
    最後の話で、うぅぅ・・・と涙が出る。

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    2017年09月17日
  • 長崎乱楽坂

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    吉田修一作品というと、そこはかとなくおしゃれですっきりサラサラしていて、そしてフェミニンなかおり漂うというイメージなんだけど、それを気持ちよく裏切るような泥臭い話。何しろ、やくざ稼業の一家で大人になっていく少年の話なんだから。
    はなれのおばけを信じていた駿少年が青年へと育ち、アルバイトで金をためて女と街を出ようする。そして……。半生記かというと、実は一代記ではないだろうか。駿は若くして生ききってしまったような気さえする。やくざ稼業の一家のなかでは浮いたような、どこか一家を客観的に見ていた彼は、没落していく家から最後の最後でのみ込まれてしまった。
    「乱楽坂」という坂が長崎あたりにあるのだろうか。

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    2016年04月03日
  • 平成猿蟹合戦図

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    吉田修一のエンターテイメント長編。
    ストーリーとキャラクター、小さくまとめすぎず、大きく広げすぎず、とても収まりがいい。雰囲気や小テーマも、軽すぎず重すぎず、バランス感覚は絶妙。
    更に、500ページ超を感じさせないテンポの良さもあり、娯楽もののお手本のような作品。
    ハード発売時から購入を悩んだが、少しでも早く読むべきだった。ドラマも観てみたい。
    5-

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    2015年06月18日
  • 空の冒険

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    新規開拓を銘打って読んだことのない小説家を探していたところ、表現が綺麗だという評価を見て吉田さんに出逢う。

    本作はANAの機内に設置されてる雑誌に連載された短編集らしい。旅行好きで飛行機によく乗る機会は多いが、雑誌なんか見たこともなく試しに読んでみた。

    まず、プロローグから惹き込まれる。日記というのはわたしも時々つけていて、その時の感情や小さな出来事も自身の文字により表現されているため、後々に見ると面白い。この本編とは関係ないことプロローグから吉田さんの魅力に取り憑かれた気がする。

    短編12作とエッセイが含まれており、1つは非常に短いためすぐ読み終わる。短編は短いながらも引き込まれる分か

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    2014年11月08日
  • 7月24日通り

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    読んでる間中、主人公の小百合と自分を重ねてしまって切ない想いだった。
    項目のほとんどが当てはまるんだもの…

    ラスト、良い意味で裏切られて気持ちよかった。乗ってよかった。

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    2013年07月22日
  • 空の冒険

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    旅とか空とかにまつわる短編&エッセイ集。
    「あの空~」の続編ですな。

    面白い小説を書くヒトは、総じてエッセイも巧みだ。

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    2013年06月14日
  • あの空の下で

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    実際に旅行にいけなくてもちょっと違う景色を覗けるような短編集。
    モダンタイムスという話の中で、飛行機に乗って知らない街へ行き、帰ってくることで「スッとする」という言う話があるが、この本を読むことが、正にそんな感じ。

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    2013年06月08日
  • 横道世之介

    購入済み

    自分を見てる感じ

    自分を見てる感じがして、ちょっと懐かしかった

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    2013年02月24日
  • 横道世之介

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    特に劇的な何かがあるわけでもない、目に余る奇跡が起こるわけでもない。
    長崎から大学進学のために東京へ上京して来た横道世之介、18歳。
    そんな彼の東京での日常を切り取っていくお話。
    悠々自適な大学生活、サンバ部への入部、風変わりな友との出会い、
    そして彼の何かを変えたに違いないお嬢様との恋愛。
    青春とは誰かが決めるものでもない。自分が見て感じて得たもの。
    横道世之介という青年を観てると、そんな風にすら感じる。
    あの頃、自分が見て感じたもの。
    気付けなかった青っぽい春のゆらめき。
    そんな甘酸っぱいものが溢れ出てくる、やっと思い出したかのように。

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    2025年09月21日
  • 春、バーニーズで

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    ネタバレ

    シリーズ短編で、テンポよく読みやすかった。
    それぞれの話の終わり方が、読者に現実感を味あわせていると思う。
    「楽園」の謎さ、ちょっと不気味。
    一番好きなだなぁと思ったのは、「パーキングエリア」。
    ラストの妻の粋な計らいは、想定出来ないオチだと思う。
    魅力的。

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    2012年12月01日
  • 春、バーニーズで

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    最後の息子で閻魔ちゃんのボーイフレンドだった
    あの彼のその後のお話。

    閻魔ちゃんとのエピソードは
    かなりあっさりだったけれど
    この作品は絶対に、必ず続けて読んでほしいと
    個人的に強く強くそう思います。

    月日の流れと環境の変化。

    「オカマのヒモ」だった彼が「父親」になって
    きちんと会社勤めをして。

    ハンドルを45度だけきる。
    携帯の着信音を無視する。
    言い訳を用意して、日常から逃げる。

    そして、自分による自分のための
    自分にしか解らない小さな賭け。

    そうだよね。
    そんな日があるんだよね。


    結局はまた
    いつもの日常に戻るのだとしても。

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    2012年07月16日
  • 春、バーニーズで

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    前に読んでたわ。

    中でも、
    パーキングエリア
    が好き。
    衝動的に何かをする感じっていう。
    感覚とかがきっと似てるから
    吉田修一の本は好きなんだと思う。

    にしても久しぶりにじっくり本を読みました

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    2011年10月19日
  • 初恋温泉

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    内容(「BOOK」データベースより)
    初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。幸せにするために頑張ってきたのに、なぜ―表題作ほか、不倫を重ねる元同級生や、親に内緒で初めて外泊する高校生カップルなど、温泉を訪れる五組の男女の心情を細やかにすくいあげる。日常を離れた場所で気づく、本当の気持ち。切なく、あたたかく、ほろ苦い恋愛小説集。



    温泉で見つめなおすか・・・
    走りすぎているというか普段気づかないことを気づかせてくれるというのはやはり心にゆとりがないと難しいものなんでしょうね。。。
    僕は大丈夫だね!??

    0
    2019年01月16日
  • ランドマーク

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    出版社/著者からの内容紹介
    最高傑作長篇小説
    村上龍氏絶賛!
    「倒壊の陰にある希望、裏切りと同意語の救済。閉塞と共存する解放、虚構に身を隠す現実。」
    関東平野のど真ん中、開発途上の大宮の地にそびえ立つ、地上35階建ての巨大スパイラルビル。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人の運命が交差するその建設現場で、積み重ねられた不安定なねじれがやがて臨界点を超えるとき。鮮烈なイメージと比類ない構想、圧倒的な筆力で<現代>のクライシスを描く芥川賞・山本賞作家の傑作長篇小説!



    それぞれにそれぞれの物語があるんだなぁ・・・
    と感じてしまいます。
    きっと何も取り柄がないような僕にも物語にしようと思えばそうなるのかな

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    2010年11月30日
  • 7月24日通りのクリスマス

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    漫画です。
    映画が観たいわぁ〜!
    ありきたりなラブストーリーなんやけど、心打たれました。幼馴染のヨッちゃんの一言がお気に入りです♪

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    2009年10月04日
  • 7月24日通り

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    春名さん好きなんす。……と、それだけでもいいんだけど、一応もう少し。表題作が好きでした。もう一つの方のノンフィクションの方は、内容が内容なので、ちょっと痛い。これの映画も観れたら観たいのだけど、ちょっと時期的に無理かもだなぁ……。

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    2009年10月04日
  • 罪名、一万年愛す

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    いわゆるSFなんだけど、面白くて一気に読んでしまった。よくあるミステリーだと思っていたけど、戦争の話が始まって色々と考えさせられた。読んでいて辛いところもあったけど、でも戦争系の本が苦手な私でもすっと読めたから、この本はいいなと思った。
    なにより登場人物に嫌な人がいないことがとてもポイントが高い。
    科学的に証明されなくたっていい。
    終わり方もとても良かった。
    戦争のない今を生きている私たちは幸せだ。各国では戦争が起きているけれど、戦争が無くなればいいのにな、、、

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    2026年03月02日
  • 国宝 下 花道篇

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    上巻では、成長、未来、期待の様子が描かれていたのに対して、
    下巻に入ってから喜久雄の歌舞伎の技術は向上していくのに対して、どんどん雲行きが怪しくなる。

    「日本一の歌舞伎役者にしてください。その代わりに、他のものは何もいりません。」と悪魔と契約した喜久雄。

    娘の家が火事になった時、
    公演を終えたあと駆けつけた喜久雄に、
    「近寄るな!なんで私らが不幸になるたびに、お父ちゃんがエエ想いすんねん!」と、娘。

    悪魔との契約が国宝を作った。

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    2026年03月01日
  • パレード

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    4人の男女がマンションの部屋をシェアして暮らしている。適当な距離を保って快適だと思っていた。それが長引くとお互いのかかわりも深まって。
    第15回山本周五郎賞受賞作


    都内の2LDKのマンションに男女4人が暮らしている。男部屋、女部屋と名づけて一部屋に二人ずつ住んでいる。
    最初は「直樹」と「美咲」が住んでいた。二人の仲が冷め始めた頃、「美咲]の友人が行きどころが無くなり一緒に住み始めた、これが雑貨店の店長をしている「未来」。そこに直樹の後輩の後輩「良介」が上京して同居することになる。その頃美咲は新しい恋人を見つけて、マンションを出て行く。

    「美咲」は大手化粧品メーカーの秘書、「直樹」はインデ

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    2026年03月01日
  • 国宝 下 花道篇

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    下巻は映画と全然違ってまた別の物語として楽しめた!
    全体的に、映画の方が喜久雄の辛さとか苦しさが濃く表現されてたかなと思った。
    歌舞伎観たくなった!

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    2026年02月28日