ランドマーク

ランドマーク

638円 (税込)

3pt

大宮の地にそびえたつ地上35階建ての超高層ビル。それはフロアがねじれながら、巨大な螺旋を描くという、特異な構造をもっていた。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人、ふたりの毎日もビルが投影したかのように不安定になり、ついにゆがんだ日常は臨界点を超える。圧巻の構想力と、並はずれた筆力で描く傑作長編。(講談社文庫)

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ランドマーク のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2010年11月30日

    出版社/著者からの内容紹介
    最高傑作長篇小説
    村上龍氏絶賛!
    「倒壊の陰にある希望、裏切りと同意語の救済。閉塞と共存する解放、虚構に身を隠す現実。」
    関東平野のど真ん中、開発途上の大宮の地にそびえ立つ、地上35階建ての巨大スパイラルビル。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人の運命が交差するその建設現場で、積み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年03月19日

    ねじれた建造物で、人が崩壊していくって発想がすごい。無機質なものに囲まれていると、人が壊れていくのもわかる。人の心があっての、デザインだからね。暖かいものの中で暮らしたいよね。

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    Posted by ブクログ 2011年01月05日

    主人公の一人、隼人は鍵を埋める
    作り手として自分だけが知っている秘密を残したいのか
    それ以上の意味があるのか
    隼人のそれまでの行動がとんでいるのでわかりがたい

    もう一人の主人公、犬飼は愛人部屋で
    “グローバル経済と現代奴隷制”という書籍を見つける
    この本が気になって(実際にある書籍のため)購入
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    Posted by ブクログ 2009年12月21日

    人は見た目じゃわからないというものの象徴が主人公の貞操帯で、内と外という(内面外面というよりも文字通りの内側と外側)面をそれぞれの登場人物に適したアイテムで鋭く描かれている。


    ふたつのサイドからの構想も変に感傷的じゃないので鼻につかなくてよかった。

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    Posted by ブクログ 2009年10月25日

    好きな作家はと聞かれたら、必ず入れるであろう作家の一人です。

    文学界や芥川賞を取るなど純文学の作家ですが、この「ランドマーク」は彼の作品の中でも特に純文学っぽい作品だと感じました。


    舞台は大宮。大宮駅前に建設中の地上35階建ての超高層ビル。
    その建設に関わる設計士・犬飼と、鉄筋工の隼人と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ねじれながら空へと上っていくビルの建設。
    そこに絡みつくように織り成す人間ドラマを、軽妙なテンポの文章表現で描き出しています。
    生き生きと脳内で踊る登場人物たちに、圧倒させられます☆

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    O-miyaスパイラルの行方。作業に関わる人たちの行方。
    まっすぐ空に伸びていこうとするのに、どこかねじれていく。。。

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    Posted by ブクログ 2016年08月02日

     生きているひとは、
    皆、
    どこか捻れていて、
    どこか不安定だ。

    隣の誰かが
    何を考えているかなんて
    知るよしもなく、
    それでも
    わかった気になって
    日々を過ごしている。

    捻れた日々の中で。

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    Posted by ブクログ 2014年04月01日

    ねじれたフロアで巨大な螺旋を描くという異形なデザインの建設中高層ビル『O-miyaスパイラル』。
    それに関わる人間達の少しずつねじれて行く人生を描いた長編作。

    ラストの方に書かれていたこのビルの設計上の例え話が人生の比喩のようでゾクっとしました。

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    Posted by ブクログ 2013年08月18日

    待っていました、文庫化。

    日常に散らばる危うさと心もとなさが、
    建築途中の高層ビルが徐々に空へ伸びていくように、
    ある頂点へと積み重なっていく。

    吉田修一を読むといつも思うのだが、
    不特定多数の固有名詞が乱立すると、
    没個性化が起こる。

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